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楽園 下 単行本 – 2007/8/6
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- 本の長さ361ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2007/8/6
- ISBN-104163263608
- ISBN-13978-4163263601
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2007/8/6)
- 発売日 : 2007/8/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 361ページ
- ISBN-10 : 4163263608
- ISBN-13 : 978-4163263601
- Amazon 売れ筋ランキング: - 665,423位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 177,231位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1960年生まれ。東京都出身。東京都立墨田川高校卒業。
法律事務所等に勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。
1992年 「龍は眠る」で第45回日本推理作家協会賞長編部門、 同年「本所深川ふしぎ草紙」で第13回吉川英治文学新人賞。1993年 「火車」で第6回山本周五郎賞。1997年 「蒲生邸事件」で第18回日本SF大賞。1999年 「理由」で第120回直木賞。2001年 「模倣犯」で毎日出版文化賞特別賞、第5回司馬遼太郎賞 、 第52回芸術選奨文部科学大臣賞文学部門をそれぞれ受賞。2007年 「名もなき毒」で第41回吉川英治文学賞受賞。2008年 英訳版『BRAVE STORY』でThe Batchelder Award 受賞。2022年 第70回菊池寛賞受賞。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
下巻では時効を向えるまでに何があったのかが少しずつ明らかになり、読むのを止められない。
加えてラストぬ向けて、挿入されていた断章が持つ意味も明るみになり、とにかく一気に読ませる。
全て読み終えて感じたのは、宮部みゆきが『模倣犯』では迷っていた結論が出たこと。
それは、更正しない人間はいる。
今回はキイワードとなる三和明夫が三十歳を過ぎても治らない人間として描いた。
更ににラスト叫ぶかのように、問いかけるかのように、前畑が受ける言葉「身内にどうしようもない者がいたら、切り捨ててしまえばいいのか」という詰問は、この数年間宮部みゆきが考えていた問題だったように思えた。だからこそ350頁で「人々が求める楽園は常にあらかじめ失われているのだ」と結論ずけた。
大御所宮部みゆきだけに、上下巻一気に読ませ、夢中にさせるが、1つだけ残念なのは、等が描いたあの山荘がどういう経緯で見たのか最後まで不明だったこと。知りたかった。
すでに遅い。読み出したら一気に止まらず最後まで読んでしまった。作品では随所に模倣犯事件についてリンクするので、これから読もうとする方は先入観を持ってしまうかもしれません。ぜひ先に模倣犯を読んでみて下さい。
内容は沢山のレビューが載っているので省きますが、個人的には超能力も、いわゆる山荘事件の謎も解かず、軽いノリの夫婦関係の記述も気になりませんでした。この作品は宮部みゆきの品格を表す極上の作品だと思います。登場人物の個性を丁寧に描き、最後に救いを与える宮部みゆきに好感を持ってしまいました。
最近、リアルな事件をもとに加害者も被害者の人権も無視しまくる激しくモラルの低下したジャーナリストや作家の本に出会ってしまい、「お前ら、こういう作品を書けよ」と心の中で思いました。「楽園」本当に深く余韻の残る作品です。ぜひ一読を!
確かに、直木賞や文部科学大臣賞を取ったかつての作品ほどの重さ、激しさはなかったかもしれない。しかし人間に対する温かさ、いとおしみが全体から感じられた。殺人事件を扱っているにもかかわらず、読了後幸せな気持ちになることができた。著者の人間理解の深さにも相変わらず舌を巻いた。
『模倣犯』を読んだときは、残酷なシーンの描写が微に入り細に入っており、3度ほど飛ばし読みをした。主人公のような犯罪者に対する著者の怒りが、そのような書き方をさせたのだろう。しかしこの著書には、40代半ばを超えた著者の、ある意味成熟した面が出ているように思う。
なお書中『模倣犯』のラストシーンが出てくるので、『模倣犯』を今後読むおつもりの方は、そちらを先に読まれたほうがいいと思う。
前畑滋子シリーズはいつでもグイグイ読ませる
老眼鏡を使う、やはり子供には恵まれなかった、前畑滋子の義理の両親はすでに亡くなっている・・
9年という年月の経過は、時の温情でもあるし同時に残酷だ
前畑滋子は実在しないけど、これからもっともっと人間の心の暗闇をえぐるルポライターになって欲しいと思うそして彼女の続編を望む
それと同時に、とんでもない人間が家庭内にいた場合
他の家族はどうしたらいいかというある意味どうしようもない問題、これが宮部みゆき自身が切に訴えているテーマだと思う