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夜を着る 単行本 – 2008/2/18

3.5 5つ星のうち3.5 24個の評価

旦那の尻尾を掴んでやろうぜ――スイミングスクールで知り合った美穂と秋郎は東北へと向かう。男女に微妙な変化をもたらす8つの小さな旅
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2008/2/18)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/2/18
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 186ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4163267506
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163267500
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 24個の評価

著者について

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井上 荒野
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1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。1989年「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞し、デビュー。2004年『潤一』(新潮文庫)で第11回島清恋愛文学賞、2008年『切羽へ』(新潮社)で第139回直木賞を受賞。『あなたがうまれたひ』(福音館書店)など絵本の翻訳も手掛けている。

カスタマーレビュー

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5つのうち3.5つ
24グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年8月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みきり短編集なのでちょっとした時間に読めるので良い。大人の日常の内容なので読みやすい。・・・今回も新品と変わらないのに古書扱いの格安購入でした・・・。
2013年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短編小説はどれも私には中途半端に終わってる感が拭えなく、え?これで終わり?と
思うストーリも、、、ただ、もう一度読んでこの本の良さが解れば良いなと思っております。
きっと中途半端なのではなく、読者が物語の終わりで何かを感じ取り、創造しなければ
この本の良さは解らないのかもしれません。

時間を置いて、再度読んでみたいと思います。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
八篇の短編集だが、前の方に配列されている作品を読んだ時点では、まだ、強く惹かれるものを感じなかった。
描こうとしているテーマそのものを掴みきれず、物語の展開の意外性ばかりを、当初は、強く感じた。

ところが、収録されている作品を連続して読んでいるうちに、時を忘れて、のめり込んだ。
作品群の持つ、独特な喪失感と、哀愁に、深く酔いしれる様になった。
それは、三番目に配置されている「ヒッチハイク」あたりからだ。
四番目に配置されている「終電は一時七分」はとどめだ。
そこから先は、むさぼる様に、読み進んだ。

これらの作品群は、短編集として、まとめて示されると、大変面白い。
手に馴染む、ソフトカバー本で、添付されている白黒写真が、雰囲気を盛り上げる。

全作品を読了してみると、それぞれの作品が、帰納的に、一定のテーマを表現している様に感じる。
それは、あまり爽快なものではないが、読者を夢中にさせる、魅力を放っている。

本書は、一冊の短編集という単位で、大きな読み応えを感じる。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
八編の短篇集をおさめたもの。井上荒野さんのものの描きかたが潔い。例えば、おせんべいを割ったように笑うとか。そしてどの物語も終わり方が潔い。そのために、登場人物の日常生活を営む時のちょっとしたズレや、恋愛のちょっとしたもつれや、収まりどころがつかないと思われる物語も、すっと幕が引かれる気分で終わる。全ては恋愛小説である。そして全てはどこかが不安定である。
旦那とのちょっとした諍いからヒッチハイクをする女や、タイトルにもなっている「夜を着る」は、お隣の旦那と一緒に、浮気相手と一緒の自分の主人の後をつける物語だ。
帯に書かれている(T温泉に旦那がいない。T温泉に旦那がいる。T温泉に旦那と女切り捨てるような終わり方も見事である。
「I島の思い出」は母と二人で、亡くなった父がいい処だと言っていた島へ旅行する物語だが、一見私小説風である。
装丁が夜の列車の写真でを使い、イジーな雰囲気なのも短篇に合っている。
終わりよければ全て良しと書いて終わりたい。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年2月10日に日本でレビュー済み
どこがどう面白いわけでもないが、おもしろかった。普通の人たちがそれぞれに小さな旅をして、それは目新しい体験だけれどさして楽しいわけでもなく、むしろ軽く陰鬱でもあり、共に旅する相手の普段とは違うところに驚いたりする。そんな旅にありがちなことがらを水彩画のようにさらりと書いている。若干暗い色合いだけれど、おっとりと品のある美しい絵だと思う。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年4月7日に日本でレビュー済み
井上荒野の傑作短篇集だと思います。旅に出ると、見慣れた人に対して急に違和感(作者は「よそ」と表現)を感じたりするものですが、その感覚をいろいろなバリエーションで疑似体験させてくれて、全編を通して読むと変奏曲のようです。

ドライブ中のカップルが険悪になって行く「アナーキー」は傑作!旅をきっかけに壊れるカップルというのはこういう感じなんじゃないでしょうか。彼の方の気持ちも彼女の方の気持ちもよく分かって、井上荒野にはまるきっかけとなりました。以前、いろいろな作家の短篇を集めた本を読んだのですが、この作品だけが印象に残り、当時はまだ今ほど有名ではなかった井上荒野の本を探しては読むようになりました。

そして「映画的な子供」は十代のころの急にさーっと変化する感覚を思い出させてくれます。潔癖というのか思い切りがいいというのか、本当に懐かしい感覚です。逆に、「夜を着る」は意表を突かれるが夫婦だとやはりこうなるだろうなあと、この年齢になってこその感覚で実感させられます。

巻末にある作者本人によるあとがきや松山巌の解説も面白かったです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年6月7日に日本でレビュー済み
直木賞受賞作「切羽」でファンになった著者の短編集は、期待を裏切りませんでした。小説でしか描けない世界を描いて秀逸で、ああ、小説ってやっぱいいよなぁ、と感じ入りました。奇抜なアイデアやプロット、幼稚な観念性だけを頼りに、雑駁な文章で書かれた作品が多い中で、光っています。
終電は1時七分、島の思い出、よそのひとの夏、が特にすばらしく、2度読み返しました。
島の思い出、よそのひとの夏は、私小説的です。母親の描き方に、うなりました。もしかして著者は、すぐれた私小説作家になれる人かも、という印象を強く持ちました。
これからは著者の新刊は必ず読もうと思います。
「切羽」は、なぜ直木賞だったんだろう。芥川賞でもいいのに。
普段小説を読まない人で、芥川賞だけは話題として読む、という人けっこういます。そうした人を小説好きの読者にする機会を、みすみす逃すような作品の受賞が多すぎます。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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