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荒野 単行本 – 2008/5/28

3.8 5つ星のうち3.8 62個の評価

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山野内荒野、十二歳。恋愛小説家の父と暮らす少女に、新しい家族がやってきた。“恋”とは、“好き”とは? 感動の直木賞受賞第一作。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2008/5/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/5/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 506ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 416327040X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163270401
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 62個の評価

著者について

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桜庭 一樹
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2000年デビュー。04年『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が、ジャンルを超えて高い評価を受け、07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を受賞。同書は直木賞にもノミネートされた。08年『私の男』で第138回直木賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 GOSICK IV-ゴシック・愚者を代弁せよ-  (ISBN-13:978-4044281106)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
62グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年7月9日に日本でレビュー済み
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新しく良かった
2021年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何だか好きです。書き方によってはありきたりの青春小説になるところを、桜庭さんのどこかねっとりした暗さを含んだ大人の女描写が色を変えている。荒野の伸びやかさがあるから、対比の闇もより深く感じられます。でも、荒野の成長や、娘としての傲慢な愛されっぷりは良くわかるし、彼女が好きです。こんな風に青春をやり直す事にも惹かれてしまいそうなくらい。
2017年7月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日常が淡々と流れて行く。そういう小説です。起承転結の文章が私は好きです
2011年8月29日に日本でレビュー済み
「少女マンガみたいな」という形容詞を、悪い意味で使いたくない。
なぜなら、少女マンガの傑作に傾倒して思春期を過ごしたから。
これは、「すこぶるできの悪い少女マンガ」のような味わいの小説、のようなものだった。
登場人物が全て薄っぺら過ぎて、現実味がゼロ。
かといって、それを活かした良い意味でマンガ的な秀逸なエピソードが綴られるわけでもなく。
クールな王子様のような少年に偶然危機を救われる、とか
不自然にとんでもなく美少女な友人にたいした理由もなく愛される、とか
足をくじいて彼におんぶされるとか、
ほんと大昔のマンガみたいで
読んでいてムズムズ蕁麻疹が出そうになった。
と思えば、胸が大きく成長しすぎてバランスを崩して転ぶ少女って…
おっぱいがスイカみたいな萌系アニメ以外にそんな現象起こりますか?・
着流しで超美形の作家の父親は、仕事熱心なので隣の部屋で妻が切迫早産でも
無視する…って、ありえなさすぎる。
ありえない設定の連続でも、どこかで人の心を掴むリアリティがあれば
魅力に感じるかもしれないけれど、
「妙に古風なステロタイプの登場人物」「薄っぺらな描写」
「主人公の成長というより、犬も歩けば〜のような場当たり的なエピソードの連続」
に辟易しただけだった。
マスコミによく登場する著者なので、一度は読んでみようと思ったのだが、
皆さん、本気でこれ面白いと思ってるのか…不思議だ。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年3月8日に日本でレビュー済み
全体を通してストーリーや登場人物との関わりとかは面白かったんですけど主人公のお子ちゃますぎる性格について行けなかった…あれで中学生はきつい。不自然ですね…
今どきあんな性格した中学生あんまり見ませんよ笑
精神年齢小5くらい?ですかね。
中学生だしあともうちょいませてる方がストーリ的にもっと面白くなったんじゃないかな…?
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年7月13日に日本でレビュー済み
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直木賞受賞後第一作ということで、注目を集めることは間違いないだろう。

しかし本作品はファミ通文庫に収められていた少年少女向け作品であり。
直木賞受賞作品の「私の男」とはまったく作風の違うものである。

「私の男」から桜庭一樹を手にした読者が、
同じ桜庭一樹の本ということで手に取ったとき、
戸惑いを覚えないだろうか。

同じ作者であるから、根底に流れるものは同一であろうとも、
その勝手の違いに読者が離れてはしまいか。

余計なお世話ながら、気になってしまう。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
荒野・正慶・悠也・蓉子・奈々子など
住民が入れ替わり立ち替わる
山野内家を巡って、起こる出来事が面白い

また、周囲の人物から影響を受けながら
”知らない子供"から"知る大人"へと変化していく
荒野の心情の描写も素敵

ただ、個人的には、もう1つ期待していたテーマ

『荒野と悠也の恋愛模様』をもう少し描いてほしかったな、と思った

第一部で、突然いなくなってしまう悠也が
第二部の終わりで、呆気なく帰ってきて
それからの展開も、あまりにも淡々としすぎていて、少し物足りなかったかなぁ

まぁ、そんなヤラしくない、淡々とした恋愛を描くのが
桜庭一樹さんの良い点ではあると思うんだけど

これに関しては、もう少し
"純恋愛青春"色を、出しても良かったんじゃないかなぁ、と思った
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年7月30日に日本でレビュー済み
山野内荒野(やまのうちこうや)という、個性的な名前の少女が主人公のお話です。
出だしが、電車の中で助けてもらった男の子に一目惚れをするという、
少女マンガチックな内容で、子供向けかなと一瞬思ったのですが、
読み終わると分かります。
これは、”昔・少女だった人たち”向けのお話なんです。

小説家の父と、その再婚相手、家政婦などの強烈なキャラクター達に触れ、
普通の子であれば反発し苦悩するところで、
荒野はものの見事に全てをさらっと自然に受け入れ、
ペースを乱しません。
でもそれは決して無関心な訳ではなく、それぞれの事情を一人で理解し、
最後には自分の世界と静かに同化させていくのです。
そのスタンスがなんとも心地よく、彼女のペースに感心しきりでした。
わたしには荒野のこれから歩いて行くであろう道が、きらきら光って見えました。

更に、舞台となっている鎌倉という街が、この物語と見事にマッチして、
なんとも素敵なお話になっています。
桜庭作品はこれで5作目ですが、初めて共感できました。
直木賞受賞作の後に読んだ方には、肩すかしを食らった感があるかもしれませんが、
未読の方には、私はこちらの方がオススメです。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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