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少しだけ欠けた月 季節風 秋 単行本 – 2008/9/15

4.2 5つ星のうち4.2 57個の評価

離婚しないで、といったら、パパとママはどうするだろう――家族そろっての最後の外食を描いた表題作ほか胸にしみる12の秋の風景
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2008/9/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/9/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 356ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4163273905
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163273907
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 57個の評価

著者について

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重松 清
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1963(昭和38)年、岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。

出版社勤務を経て執筆活動に入る。1991(平成3)年、『ビフォア・ラン』(ベストセラーズ、現在は幻冬舎文庫)でデビュー。

著書は他に、『ナイフ』(新潮文庫、坪田譲治文学賞)、『定年ゴジラ』(講談社文庫)、『エイジ』(新潮文庫、山本周五郎賞)、『ビタミンF』(新潮文庫、直木賞)、『隣人』(講談社、講談社文庫で改題『世紀末の隣人』)、『流星ワゴン』(講談社文庫)、『きよしこ』(新潮文庫)、『トワイライト』(文春文庫)、『疾走』(角川文庫)、『その日のまえに』(文春文庫)、『カシオペアの丘で』(講談社文庫)、『とんび』(角川書店)、『十字架』(講談社、吉川英治文学賞)など多数。

カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
57グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2018年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
過去、文庫本で既読していますが、キンドルで再購入。
内容的には、タイトル通り、秋の行事や催事をテーマに書かれています。
次回は、『季節風 冬』を購入予定。季節の移り代わりに合わせて詠み進めていきたいと思っています。
2008年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このシリーズ、春・夏と出版されたので、秋・冬と続くものと予想し、
本書「秋」が出版されたら、すぐに購入して、読んでみた。

結果、著者独特の世界を、堪能出来たが、春や夏とは、少し異なる印象だ。
秋なので、意識的に、少し感傷的な作品が、集められているのかも知れないが、ややインパクトが少ない。

本書では、人が人を想い遣る、少し屈折した感情が、鮮やかに描かれてはいる。
ただ、その感情に込められた情熱のボルテージが、十分に高いとは言えない。
それ故に、結末が、少々平凡にも感じてしまう。

私は、このシリーズで垣間見る、少年(または少女)の、エネルギッシュな情熱や情念を期待した。
しかし、読後の満足度は、春や夏程ではなかった。

気軽に、楽しく読めるが、著者独特の「泣かせ」の要素は少ない。
少し感傷的な作品が、集められているのに、だ。

「冬」の発売を待つし、予約購入予定だ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年2月11日に日本でレビュー済み
12編ずつ短編を含んだ『季節風』シリーズの最後の季節・秋です。
秋を背景にした読みきりの短いお話が12編収録されています。
これら作品の多くの初出は、産経新聞大阪本社夕刊に毎週土曜日
連載された『季節風』より改稿、改題したものです。

本書に収録されているのは、「オニババと三人の盗賊」「サンマの煙」
「風速四十米」「ヨコヅナ大ちゃん」「少しだけ欠けた月」「キンモクセイ」
「よーい、どん!」「ウイニングボール」「おばあちゃんのギンナン」「秘密
基地に午後七時」「水飲み鳥、はばたく。」「田中さんの休日」です。

重病を患って大好きな野球ができない少年と下手くそな草野球チーム
の交流をえがいたお話、両親が離婚を決意し家族そろっての「最後の
晩餐」となる少年の心境をえがいたお話、同窓会で再会したのをきっか
けに幼なじみで作った秘密基地に突然息子を連れてきたいと言い出した
男性をえがくお話、真面目で一所懸命な父親と高校生の一人娘のちょっと
くすぐったくなるような心の交流をえがいたお話など、他の重松作品同様、
読んでいて温かく、そして懐かしくも感じる作品ばかりです。

やっぱり、著者の四十代の不器用な男性をえがいた作品は特に秀逸ですね。
特に最後のお話に出てくる「田中さん」、人間味あふれて、不器用で、真
っ直ぐで、とっても魅力的でした。そして他のレビューワーの方も書かれ
ていましたが、「三十年近い年月は、あの頃の人間関係の濃淡を「幼なじみ」
の一言で同じ色合いに染めてしまい、思い出のでこぼこも均してしまう。」
(p. 272)なんていう、とっても素敵な表現にも出会え、プロ作家のすごさ
にまたしても唸らされるばかりです。

あとがきで著者ご自身も書かれていましたが、秋の夕暮に読むと合いそう
な短編集です。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年9月11日に日本でレビュー済み
絶滅危惧種、文房具屋の「オニババ」を描いた...『オニババと三人の盗賊』。

「やがて、影は一つになって、小刻みに揺れはじめた。」...で終わり、
せつなさをかきたてる、『少しだけ欠けた月』。

「秋晴れの青い空に浮かんだ白球が、ゆっくり落ちてくる。」...で終わり、
入院している「あいつ」のことには、それ以上踏み込まない、『ウイニングボール』。

「おばあちゃんと二人で過ごす時間は、静かすぎるくらい静かだった。ときどき
思いだしたようにボソッとなにかしゃべって、言葉を一往復か二往復させて、また
沈黙の中に沈み込む」...と静かに流れていく時間を表現する、『おばあちゃんのギンナン』

「三十年近い年月は、あの頃の人間関係の濃淡を「幼なじみ」の一言で同じ色合いに
染めてしまい、思い出のでこぼこも均してしまう。」...なんでこんな表現ができるんだ、
とうならせる、『秘密基地に午後七時』。

どの作品も、
どんな終わり方になるかは想像できるのに、...それでも...、
ドキドキさせたり、ハラハラさせたり、ホッとさせながら、
生活に絡めた『秋』を描いて、余韻を残す結末に向かっていきます。

季節風シリーズの最終ピース。
『秋』の余韻を、じっくり味わってみてください。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年9月18日に日本でレビュー済み
『季節風』シリーズ第3弾。*両親への想い、遠い子供の頃の想い出、友を思う気持ち、初恋、懐かしの祖母の味等、誰もが大人になると同時に感じる懐かしい想い出や子供の頃に感じた事がギュッと詰まった1冊でした。*人って老いとどう向き合って行ったらいいのだろうかとか年を取って向き合う問題等は、本当に読んでいて共感出来るものがあります。「老い」という深刻な問題をテーマにしているかと思えば、反面で初恋が見事にくだけちってしまいながらも自分らしく頑張る少年のお話しもとっても良かったです。ふと思いそして感じる身近なテーマに考えさせられそしてほのぼのさせられ泣けました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年8月3日に日本でレビュー済み
「秋」をテーマにした短編集。

全12話で一冊だけど、どれもちょうどいい長さのお話。そしてどのお話もうなずける。
猪木の卍固めと同じくらい、重松清にとっての定番である親子、友達、友情、愛情が描かれている。

「あなたはひとりじゃないよ。」ってそっと背中を押してくれるそばにいる人たち。
それが親であったり、妻であったり、子や友人であったり。
そんな人たちがあなたの周りにいるんだよというメッセージのようなものを感じる。

季節ごとにこの短編は出てるようなので、残りの「春」「夏」「冬」も読んでみたいと思います。
2011年3月23日に日本でレビュー済み
やはり著者の良さは長編か連作短編で発揮される。
春が非常によかったので期待したけど「佳作」止まり。
しかしいずれの作品もどこかで見た風景、いつか経験した感覚が散りばめられている。
読んだ後、少しだけ幸せになれた。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年9月20日に日本でレビュー済み
季節風シリーズ第3弾、秋編です。

表紙がイマイチ地味な印象だったんですが、
内容も前2作に比べると
ちょっと地味かなぁ?って感じでした。
どの話もそれなりにいい話だったり、
切なかったりするんだけど、
前2作ほどのインパクトはなかった。

秋は物悲しい雰囲気があるだけに
相当な覚悟をしてたんですが・・・。

もちろん、重松さんの語り口はいつもと同じで
読んでいて安心感が持てる。
期待をかけすぎるのはいけないことだけど、
やはり泣きの重松を期待している自分にとっては
ちょっと物足りなかったかな、と感じるのも事実です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート