いたって普通な日常生活をたんたんと描いている。
いつ事件が起こるの??なんて期待をしながらページをめくるのですが、
何も起こらないまま終了。
小説の新しいかたちなのかな?なんて思わせる作品だし、こんな平凡な日常生活こそ
まさに、世間一般のひとたちの私生活をそのままに描いているのだと思う。
ただ、この本を読んで何かを得たか?と問われれば、残念ながら何も得なかったように思う。
まあ、なんだか心がシュンとなるような作品かな。
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星のしるし 単行本 – 2008/10/10
柴崎 友香
(著)
30歳を目前にした会社員・果絵とその恋人、友人らとの静かなやりとりの中で大切なものが輝き始める。新鋭の集大成的傑作誕生!
- 本の長さ165ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2008/10/10
- ISBN-104163274804
- ISBN-13978-4163274805
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2008/10/10)
- 発売日 : 2008/10/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 165ページ
- ISBN-10 : 4163274804
- ISBN-13 : 978-4163274805
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,069,499位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 24,483位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1973年、大阪府生まれ。大阪府立大学卒業。
99年「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」(文藝別冊)でデビュー。
2007年『その街の今は』で芸術選奨文部科学大臣新人賞・織田作之助賞大賞、10年『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞、14年『春の庭』で芥川龍之介賞を受賞。
著書に『きょうのできごと』(行定勲監督により映画化)、『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』、『主題歌』、『星のしるし』、『週末カミング』、『ビリジアン』、『わたしがいなかった街で』、『千の扉』『公園へ行かないか? 火曜日に』『よう知らんけど日記』など。『寝ても覚めても』が映画化され、2018年9月1日公開、カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式招待作品。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書評に惹かれて購入し、読みました。
作家に対する前知識や他の著書を知ることなく読み始め、途中脱落しそうになる気持ちを励ましながら読み終わりました。
わたしの読み込みが浅いせいでしょうか、あまりの日常の羅列と不可思議な展開に疲れてしまいました。
他のレビューに書かれているような感想の域には至りませんでした。
再度深く読み込めば別な感想が沸き上がるかも知れませんが、それは作家の意図から外れてしまいそうです。
率直な感想です。
作家に対する前知識や他の著書を知ることなく読み始め、途中脱落しそうになる気持ちを励ましながら読み終わりました。
わたしの読み込みが浅いせいでしょうか、あまりの日常の羅列と不可思議な展開に疲れてしまいました。
他のレビューに書かれているような感想の域には至りませんでした。
再度深く読み込めば別な感想が沸き上がるかも知れませんが、それは作家の意図から外れてしまいそうです。
率直な感想です。
2008年12月10日に日本でレビュー済み
柴崎さんの描く日常や会話はゆったりとしているのに、なんてリアルなんだろう。
そうそう、そういう言い方するよね……って、自分の周りの人を思い浮かべてしまう。
今回は、奇しくも私の生活エリアに至近で、なじみのある地名がより一層の
空気感を伝えてくる。
主人公の果絵は三十歳を目前にした会社員。祖父の危篤と死。
祖母の手術。恋人との馴れきったつきあいや、長年の友人、皆子との何気ない会話。
いつもの柴崎作品と同様に、大きな展開があるわけではないが、
人の日常、日々の営みを淡々と描きながらも、目にすること、耳にすること、
口にすることを丁寧に掬いとって、その時の心の動きが再現されるのは見事だ。
占いやヒーリングなど、身近な女性からのアドバイスなども、
女性の人間関係を描くうえでうまく使っている。
切り捨てるでなく取り込むでなく、果絵の日常は流れるがごとくなのだが、
ほんとうに星の導きのように、突如彼女のなかに現れた「しるし」。
それは、啓示のように新たな「視点」で世界が見えた瞬間。
人と人との見えないつながりが、鮮やかに浮かびあがった瞬間でもある。
祖父の死後「不在の存在」を強く感じるようになった果絵にとって、
自然な流れだったのかもしれない。
普通の人の普通の日々のなかにある〈至福〉をみせてくれた作品だ。
そうそう、そういう言い方するよね……って、自分の周りの人を思い浮かべてしまう。
今回は、奇しくも私の生活エリアに至近で、なじみのある地名がより一層の
空気感を伝えてくる。
主人公の果絵は三十歳を目前にした会社員。祖父の危篤と死。
祖母の手術。恋人との馴れきったつきあいや、長年の友人、皆子との何気ない会話。
いつもの柴崎作品と同様に、大きな展開があるわけではないが、
人の日常、日々の営みを淡々と描きながらも、目にすること、耳にすること、
口にすることを丁寧に掬いとって、その時の心の動きが再現されるのは見事だ。
占いやヒーリングなど、身近な女性からのアドバイスなども、
女性の人間関係を描くうえでうまく使っている。
切り捨てるでなく取り込むでなく、果絵の日常は流れるがごとくなのだが、
ほんとうに星の導きのように、突如彼女のなかに現れた「しるし」。
それは、啓示のように新たな「視点」で世界が見えた瞬間。
人と人との見えないつながりが、鮮やかに浮かびあがった瞬間でもある。
祖父の死後「不在の存在」を強く感じるようになった果絵にとって、
自然な流れだったのかもしれない。
普通の人の普通の日々のなかにある〈至福〉をみせてくれた作品だ。
2008年10月17日に日本でレビュー済み
すでに多くの人がいろんなところで書いていますが、
この著者の集大成的な小説です。
「きょうのできごと」で「発明」された世界の描き方が、
さらに円熟味を増し、さらに遠くまで行ってます。
いつものように大きな起伏はなく、30歳を前にした女性の日常が
淡々と書かれますが、後半、シャマランの映画のような
ホラー的展開があって、おっと思わせられます。
UFO、宇宙人といったトピックも出てきて、
ニコラス・ローグの映画「地球に落ちてきた男」を
思い出す読者もいるのでは。
読み終えたあと、ほんの少し、世界が違って見えます。
この著者の集大成的な小説です。
「きょうのできごと」で「発明」された世界の描き方が、
さらに円熟味を増し、さらに遠くまで行ってます。
いつものように大きな起伏はなく、30歳を前にした女性の日常が
淡々と書かれますが、後半、シャマランの映画のような
ホラー的展開があって、おっと思わせられます。
UFO、宇宙人といったトピックも出てきて、
ニコラス・ローグの映画「地球に落ちてきた男」を
思い出す読者もいるのでは。
読み終えたあと、ほんの少し、世界が違って見えます。