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あなたに大切な香りの記憶はありますか? 単行本 – 2008/10/28
人気作家8人が「記憶の中の忘れがたい香り」をテーマに競作。あなたの中のかけがえのない記憶を呼び覚ます、贅沢なアンソロジー
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2008/10/28
- ISBN-104163276807
- ISBN-13978-4163276809
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2008/10/28)
- 発売日 : 2008/10/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 221ページ
- ISBN-10 : 4163276807
- ISBN-13 : 978-4163276809
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,187,340位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 299,821位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、03年『空間庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞。著者に『三月の招待状』『森に眠る魚』『くまちゃん』など多数。2010年7月には、毎日新聞の連載『ひそやかな花園』も単行本化された。
1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEENフォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 5年3組リョウタ組 (ISBN-13: 978-4043854059 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みやすかったのですがもう少し香りに視点を置いているのかと思いました。
2012年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「夢の香り」石田衣良 二十年前に夢の中でかいだ各種要素が入り混じったあの香りをついに今、季理子はかいだのだった。ロマンチシズムが恥ずかしくないのは技である!
「父とガムと彼女」角田光代 家が財政困難に陥った小学生の頃、当時私には働きに出た母の代わりに私を学校まで迎えに来る初子さん(父の愛人?)がいた。香りは安物のガム。どんでん返しを含め、上手いなと思って確認したら、ワザモノ作者の作でした!
「いちば童子」朱川湊人 小学校二年生の頃、市場の匂いが好きだった俺はその市場の中でドンくさい子供に出会ったのだ。座敷ワラシに倣っていちば童子と名づけたバアちゃんがイイネ!
「アンタさん」阿川佐和子 フリーライターで質問好き(彼氏ナシ)のノンコが結婚式の二次会で出会った四角い顔の気さくな男は修行中の宮大工だった。父の手で大切に育てられた語り手が自分の欠点を振り返りつつ自然に男に惹かれていく様が微笑ましい! 香りは木。阿川さんは本当に才女!
「ロックとブルースに還る夜」熊谷達也 その昔浪人生だった頃に足繁く通ったロックカフェで編集者は一人の女子大生に焦がれた。仙台市の国分町には本当にピーターパンというロックカフェがあります。匂いはコーヒーとアルコールの入り混じったもの。伏線はしっかり張られているが、結末が取って付けたように思えるのは、「イギリスの劇作家バリーの戯曲に出てくる主人公の名前をとったその店は」などという思わせぶりな描写のせいか?
「スワン・レイク」小池真理子 不慮の事故で最愛の夫を亡くした私は二人の思い出を分かち合ったスワン・レイクを再訪したのだった。白鳥を擁した湖の水と舞い散る雪の香りが匂い立つ! 語り手夫婦の対比として叔母夫妻が描かれるが、そうではないヴァージョンも読んでみたいと感じさせた。
「コーヒーもう一杯」重松清「ちょっと考えればわかること」があのときの僕にはわからず、それは「いつも僕のそばをすり抜けていた。ゆっくりと」 香りはコーヒー(マンデリン限定)。せっかくのブラックコーヒーにミルクと砂糖を入れてスプーンで掻き混ぜているときの間が告白や別れ話に合うとか、デジャ・ビュが未来の懐かしさの予感だとか、お話そのものよりも、そういった部分が洒落ている。だからラストシーンは決まり過ぎ!
「何も起きなかった」高樹のぶ子 万物の匂いで特定の日をあるいは何もない日々を綴るのを楽しみとした女子高生の品子と真樹子。「控えめで自分に自身のない、でも負けず嫌いの」品子は「雪の匂いは蛙の生臭い匂い」あるいは「四月二日は石蹴りしたときに転んですりむいた膝小僧の血の匂い」と自信を持って言い放つ真樹子にいつも負けたと感じていた。そんな品子が二十数年後、ついに禁忌を犯す決意をし…… 品子の兄や後に真樹子の夫となる生徒会長とのエピソードも良く練られていて瑕疵はあるが他の作者とは桁違いの上手さに目を見張った(実際、繰り返して二回読んだ)!
総じて質の高いアンソロジーで、種々のインスピレーションを与えてくれました。
「父とガムと彼女」角田光代 家が財政困難に陥った小学生の頃、当時私には働きに出た母の代わりに私を学校まで迎えに来る初子さん(父の愛人?)がいた。香りは安物のガム。どんでん返しを含め、上手いなと思って確認したら、ワザモノ作者の作でした!
「いちば童子」朱川湊人 小学校二年生の頃、市場の匂いが好きだった俺はその市場の中でドンくさい子供に出会ったのだ。座敷ワラシに倣っていちば童子と名づけたバアちゃんがイイネ!
「アンタさん」阿川佐和子 フリーライターで質問好き(彼氏ナシ)のノンコが結婚式の二次会で出会った四角い顔の気さくな男は修行中の宮大工だった。父の手で大切に育てられた語り手が自分の欠点を振り返りつつ自然に男に惹かれていく様が微笑ましい! 香りは木。阿川さんは本当に才女!
「ロックとブルースに還る夜」熊谷達也 その昔浪人生だった頃に足繁く通ったロックカフェで編集者は一人の女子大生に焦がれた。仙台市の国分町には本当にピーターパンというロックカフェがあります。匂いはコーヒーとアルコールの入り混じったもの。伏線はしっかり張られているが、結末が取って付けたように思えるのは、「イギリスの劇作家バリーの戯曲に出てくる主人公の名前をとったその店は」などという思わせぶりな描写のせいか?
「スワン・レイク」小池真理子 不慮の事故で最愛の夫を亡くした私は二人の思い出を分かち合ったスワン・レイクを再訪したのだった。白鳥を擁した湖の水と舞い散る雪の香りが匂い立つ! 語り手夫婦の対比として叔母夫妻が描かれるが、そうではないヴァージョンも読んでみたいと感じさせた。
「コーヒーもう一杯」重松清「ちょっと考えればわかること」があのときの僕にはわからず、それは「いつも僕のそばをすり抜けていた。ゆっくりと」 香りはコーヒー(マンデリン限定)。せっかくのブラックコーヒーにミルクと砂糖を入れてスプーンで掻き混ぜているときの間が告白や別れ話に合うとか、デジャ・ビュが未来の懐かしさの予感だとか、お話そのものよりも、そういった部分が洒落ている。だからラストシーンは決まり過ぎ!
「何も起きなかった」高樹のぶ子 万物の匂いで特定の日をあるいは何もない日々を綴るのを楽しみとした女子高生の品子と真樹子。「控えめで自分に自身のない、でも負けず嫌いの」品子は「雪の匂いは蛙の生臭い匂い」あるいは「四月二日は石蹴りしたときに転んですりむいた膝小僧の血の匂い」と自信を持って言い放つ真樹子にいつも負けたと感じていた。そんな品子が二十数年後、ついに禁忌を犯す決意をし…… 品子の兄や後に真樹子の夫となる生徒会長とのエピソードも良く練られていて瑕疵はあるが他の作者とは桁違いの上手さに目を見張った(実際、繰り返して二回読んだ)!
総じて質の高いアンソロジーで、種々のインスピレーションを与えてくれました。
2015年10月3日に日本でレビュー済み
いろいろな香りのアンソロジー。
におい、という表現もあります。恋する人のにおい、恋している人が持つにおい、思い出のにおい、亡き人の思い出となったにおい…。
千差万別ですが、どれも素晴らしい物語となりました。
図書館で予約して正解でした。1日で読み終えましたがまた読みたいです。
におい、という表現もあります。恋する人のにおい、恋している人が持つにおい、思い出のにおい、亡き人の思い出となったにおい…。
千差万別ですが、どれも素晴らしい物語となりました。
図書館で予約して正解でした。1日で読み終えましたがまた読みたいです。
2012年6月24日に日本でレビュー済み
香りと記憶…
とても大きく大切な結びつき。どの作家さんが描いても、どんなに良くないストーリーでも年月とともに良い思い出にしてしまうものかもしれない。香りの記憶。
キーコーヒーのWEBサイトに連載されたものらしいですが、コーヒーに限らず、いろんな匂いに纏わる話は軽く読むことができます。
たまには香りと記憶に意識を向けてみるのもいいね。
とても大きく大切な結びつき。どの作家さんが描いても、どんなに良くないストーリーでも年月とともに良い思い出にしてしまうものかもしれない。香りの記憶。
キーコーヒーのWEBサイトに連載されたものらしいですが、コーヒーに限らず、いろんな匂いに纏わる話は軽く読むことができます。
たまには香りと記憶に意識を向けてみるのもいいね。
2014年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
手間賃も得られないような価格で、丁寧な扱いの送付で本が届き、
感謝しています。ありがとうございました。
感謝しています。ありがとうございました。