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少年少女飛行倶楽部 単行本 – 2009/4/27
加納 朋子
(著)
中学1年の海月(みづき)が入部したのは「飛行クラブ」。ところが変人部長にワケあり部員。果して空に舞い上がれるか。空飛ぶ青春小説!
- 本の長さ323ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2009/4/27
- ISBN-104163281606
- ISBN-13978-4163281605
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2009/4/27)
- 発売日 : 2009/4/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 323ページ
- ISBN-10 : 4163281606
- ISBN-13 : 978-4163281605
- Amazon 売れ筋ランキング: - 783,903位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 189,358位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年3月25日に日本でレビュー済み
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最初は飛ぶなんて無理だろうと世で読んでいましたが、話が進むにつれ色々な事が起こり最後ホントに飛んでびっくりしました笑
2018年6月29日に日本でレビュー済み
中学生向け青春ものとすれば王道
相互理解のお話でもあるかな
やらんきゃならん事は早めにちゃっちゃと片付けて、「余裕」を作ると、何かしら面倒事を引き受ける羽目になりがちで、損感高かった中学時代を思い出した
相互理解のお話でもあるかな
やらんきゃならん事は早めにちゃっちゃと片付けて、「余裕」を作ると、何かしら面倒事を引き受ける羽目になりがちで、損感高かった中学時代を思い出した
2020年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ご都合主義なのは青春小説だから当たり前。それが残念な感じにならないところが良かった。
2020年3月23日に日本でレビュー済み
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飛行クラブのメンバー、みんなキャラが立っている。特に部長のカミサマ、最高です。くーちゃん、物語のあとも苦労しそう……。世代的にはもうくーちゃんのお母さんの目線ですが、何度読んでもさわやかな読後感を得られる大好きな小説です。
2012年1月31日に日本でレビュー済み
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ストーリーは、お読みいただくこととして、この本をきっかけにして作者加納朋子の作品を追いかけることになった。
あたりまえの「普通」の主人公の目を通して、周囲の変な人・困った人・嫌な人がどんどん変わっていく、変わっていったのは主人公のほうかもしれない。いやそうではない、互いの交流によってそれぞれが変わっていったのだ。
ひょんなことから、「飛行クラブ」に入部することになった中学生の成長の物語。
還暦が近いわたしには、遠い遠い昔のようにも思える学び舎の風景に、著者のレンズをとおして、かつての同級生の姿を見る思いがする。
思いがけない人が思いがけないものを秘めている。そのことを感じさせてくれた一冊。
この著者に限ったことではないが、加納朋子の他に作品の登場人物が中学生になって、ここに登場しているように思う。
てるてるあした ななつのこ ささらさや スペース モノレールねこ....本来は一定の順序で読むといいのかもしれませんが、氏の作品を見つけると購入してしまうという今日この頃です。おすすめです。
あたりまえの「普通」の主人公の目を通して、周囲の変な人・困った人・嫌な人がどんどん変わっていく、変わっていったのは主人公のほうかもしれない。いやそうではない、互いの交流によってそれぞれが変わっていったのだ。
ひょんなことから、「飛行クラブ」に入部することになった中学生の成長の物語。
還暦が近いわたしには、遠い遠い昔のようにも思える学び舎の風景に、著者のレンズをとおして、かつての同級生の姿を見る思いがする。
思いがけない人が思いがけないものを秘めている。そのことを感じさせてくれた一冊。
この著者に限ったことではないが、加納朋子の他に作品の登場人物が中学生になって、ここに登場しているように思う。
てるてるあした ななつのこ ささらさや スペース モノレールねこ....本来は一定の順序で読むといいのかもしれませんが、氏の作品を見つけると購入してしまうという今日この頃です。おすすめです。
2009年6月29日に日本でレビュー済み
あとがきで作家は語る。「底抜けに明るい、青春物語が書きたくなりました。それも、中学生が空を飛ぶ話しが。」
思春期の青春譚として、最後でなんとかうまくまとめた作品。強引にまとめたが、読み終わった後の後味は悪くない。しかし読み始めから終盤に至るまでは、作品の目指す方向がまったくわからなかった。この作品は何を目指す作品なのだろう?作家は何を語りたいのだろう?馴染めず、違和感ばかり気になった。
冒頭で述べたとおり、結局、「少年少女飛行倶楽部」という表題に即するよう、強引にまとめられた作品。ぼくは本書の表題からこの作品を、例えば「2005年のロケットボーイズ」(五十嵐貴久)のように、何ものをも持たない小さい存在の少年少女たちが、飛ぶことを求め、それを実現しようとする物語を連想し、期待した。しかし本書は、しっかり者の主人公の行動を中心にし、自分に自信を持てない不安に揺れる思春期の少女たち、あるいは生きることに不器用な先輩の姿を爽やかに描く作品だった。少年少女が、飛ぶことを純然に求めた作品ではない。
米澤穂信の一連のシリーズの古典部、あるいは初野晴の吹奏楽部(「退出ゲーム」)と同じ意味での「飛行倶楽部」。部活動の目的が大事なのではなく、部活動という学校生活の一部を舞台とすることが作品のポイントなのだろうか。部活動という場を通し、少年少女の姿を描く作品。それはそれで構わない。そういう青春小説は数多ある。しかしそうならば、本書の「飛行倶楽部」という部活は、設定に無理がある。
学校に認められていない「飛行倶楽部」に、「飛びたい」という強い意志を持った人間がいない。風船おじさんに思いを馳せる、たったひとり倶楽部を立ち上げた部長の姿は、決して「飛びたい」という強い意志を示してはいない。本書の冒頭で主人公は言う、いつまで地面にへばりついているんですか。漠然と憧れることは「飛びたい」という強い意志ではない。
たった一人の自分を確立する逃げ場として、自分のまわりに囲いを作る意味での自分だけの部活を作ったというならまだわかる。しかしそういうわけでもない。あっさり新入部員の入部を許す。
公認されていない部に、不器用で意固地な部長が固執する理由が見えない。いっそ帰宅部を貫くほうが、らしい。そこにまずリアリティーの欠如を感じ、躓いた。
殊、運動部の活動が盛んで、クラブ活動が義務づけられたという学校の設定で文化部が三つしかないという設定もどうなのだろう。現実は、この作品の登場人物たちのように、打ち込む何かを見つけることができず、ただ漫然とその日を過ごす少年少女が多くいる。そうならば少なくとも漫然と過ごせる文化部も幾つかあるはずだろう。そのなかでこれといった部活動を決められない、という設定のほうがリアルだ。作品で重要なキーとなる中学校の「部活動」に対し、作家は「飛行倶楽部」という部活をのみ、ただ書きたいがために、あまりに都合よい設定にしすぎた。
そして「飛行倶楽部」。先に述べたとおり、何をどのようにする部活動なのかわからない。「飛ぶこと」に夢を馳せる姿に、閉塞感のある思春期の少年少女たちが自由を求める姿を映そうとすることは、常套であり、定番である。しかし、この作品の登場人物たちが、その閉塞を強く感じているとは思えない。「飛ぶこと」を求めているわけでもない。ただ居場所を見つけたさきが「飛行倶楽部」という部活なので、とりあえず飛ばないといけないかのように感じられてしまう。いや「飛ぶこと」を決まりとして追い続けるのは主人公だけである。「飛ぶこと」にもっと憧れて欲しかった。
結果、物語は安直にその空を飛ぶ手段を見つけてしまう。気球である。何をどのように飛ぶか、ということに対して拘りがないので、そこに葛藤はない。ただ「地面を離れること」ができれば、それでよいのだ。それが悪いという訳ではない。ただ、安直を感じる。
全般的に安直なのだ。主人公と先輩である部長の淡い恋の予感のようなものも、深く書き込まれたものでなく、ありがちな展開に過ぎない。最後に起こる事件も、あくまでもただの事件に過ぎず、その事件をきっかけに少年少女に成長を促すものでもない。
青春小説は好きな小説のジャンルなのだが、この作品はちょっと安直すぎた気がする。
結局、主たる物語でなく、主人公を慕う友人たちが、それぞれ自分がいかにちっぽけな存在であるのかを吐露し、そのことでちっぽけな己を自覚し、そこから始まる成長を予感させるということが、ぼくにとってこの作品を評価するポイントなのかもしれない。
その部分のもたらす悪くない後味は、良質なラノベ足りえるかもしれない。しかし良質な青春小説にまでは至らない。ちょっと都合がよすぎる物語。
思春期の青春譚として、最後でなんとかうまくまとめた作品。強引にまとめたが、読み終わった後の後味は悪くない。しかし読み始めから終盤に至るまでは、作品の目指す方向がまったくわからなかった。この作品は何を目指す作品なのだろう?作家は何を語りたいのだろう?馴染めず、違和感ばかり気になった。
冒頭で述べたとおり、結局、「少年少女飛行倶楽部」という表題に即するよう、強引にまとめられた作品。ぼくは本書の表題からこの作品を、例えば「2005年のロケットボーイズ」(五十嵐貴久)のように、何ものをも持たない小さい存在の少年少女たちが、飛ぶことを求め、それを実現しようとする物語を連想し、期待した。しかし本書は、しっかり者の主人公の行動を中心にし、自分に自信を持てない不安に揺れる思春期の少女たち、あるいは生きることに不器用な先輩の姿を爽やかに描く作品だった。少年少女が、飛ぶことを純然に求めた作品ではない。
米澤穂信の一連のシリーズの古典部、あるいは初野晴の吹奏楽部(「退出ゲーム」)と同じ意味での「飛行倶楽部」。部活動の目的が大事なのではなく、部活動という学校生活の一部を舞台とすることが作品のポイントなのだろうか。部活動という場を通し、少年少女の姿を描く作品。それはそれで構わない。そういう青春小説は数多ある。しかしそうならば、本書の「飛行倶楽部」という部活は、設定に無理がある。
学校に認められていない「飛行倶楽部」に、「飛びたい」という強い意志を持った人間がいない。風船おじさんに思いを馳せる、たったひとり倶楽部を立ち上げた部長の姿は、決して「飛びたい」という強い意志を示してはいない。本書の冒頭で主人公は言う、いつまで地面にへばりついているんですか。漠然と憧れることは「飛びたい」という強い意志ではない。
たった一人の自分を確立する逃げ場として、自分のまわりに囲いを作る意味での自分だけの部活を作ったというならまだわかる。しかしそういうわけでもない。あっさり新入部員の入部を許す。
公認されていない部に、不器用で意固地な部長が固執する理由が見えない。いっそ帰宅部を貫くほうが、らしい。そこにまずリアリティーの欠如を感じ、躓いた。
殊、運動部の活動が盛んで、クラブ活動が義務づけられたという学校の設定で文化部が三つしかないという設定もどうなのだろう。現実は、この作品の登場人物たちのように、打ち込む何かを見つけることができず、ただ漫然とその日を過ごす少年少女が多くいる。そうならば少なくとも漫然と過ごせる文化部も幾つかあるはずだろう。そのなかでこれといった部活動を決められない、という設定のほうがリアルだ。作品で重要なキーとなる中学校の「部活動」に対し、作家は「飛行倶楽部」という部活をのみ、ただ書きたいがために、あまりに都合よい設定にしすぎた。
そして「飛行倶楽部」。先に述べたとおり、何をどのようにする部活動なのかわからない。「飛ぶこと」に夢を馳せる姿に、閉塞感のある思春期の少年少女たちが自由を求める姿を映そうとすることは、常套であり、定番である。しかし、この作品の登場人物たちが、その閉塞を強く感じているとは思えない。「飛ぶこと」を求めているわけでもない。ただ居場所を見つけたさきが「飛行倶楽部」という部活なので、とりあえず飛ばないといけないかのように感じられてしまう。いや「飛ぶこと」を決まりとして追い続けるのは主人公だけである。「飛ぶこと」にもっと憧れて欲しかった。
結果、物語は安直にその空を飛ぶ手段を見つけてしまう。気球である。何をどのように飛ぶか、ということに対して拘りがないので、そこに葛藤はない。ただ「地面を離れること」ができれば、それでよいのだ。それが悪いという訳ではない。ただ、安直を感じる。
全般的に安直なのだ。主人公と先輩である部長の淡い恋の予感のようなものも、深く書き込まれたものでなく、ありがちな展開に過ぎない。最後に起こる事件も、あくまでもただの事件に過ぎず、その事件をきっかけに少年少女に成長を促すものでもない。
青春小説は好きな小説のジャンルなのだが、この作品はちょっと安直すぎた気がする。
結局、主たる物語でなく、主人公を慕う友人たちが、それぞれ自分がいかにちっぽけな存在であるのかを吐露し、そのことでちっぽけな己を自覚し、そこから始まる成長を予感させるということが、ぼくにとってこの作品を評価するポイントなのかもしれない。
その部分のもたらす悪くない後味は、良質なラノベ足りえるかもしれない。しかし良質な青春小説にまでは至らない。ちょっと都合がよすぎる物語。
2021年5月9日に日本でレビュー済み
空を飛びたい中学生が題材、それだけで唯一無二で、一度読んだらまた読みたくなる他の青春小説にはない登場人物のバリエーションが面白いです
2019年10月5日に日本でレビュー済み
中学一年のヒロインが、とてもチャーミング。もちろん外見の話ではなくて。特に、心の中の声が、楽しくて、可愛い。小学校高学年でも、中学三年でもない、その辺の微妙な匙加減が秀逸。個人的には、これまで読んだ小説の中学生ヒロインでは、一番魅力的かも。
他の登場人物は、イライザ以外は、もっと突き抜けるような描写があった方が楽しかったかな、と思う。
ラストも意外性に富んだ、楽しいものでした。王道の青春小説が好きな方にお勧めしたいと思います。
他の登場人物は、イライザ以外は、もっと突き抜けるような描写があった方が楽しかったかな、と思う。
ラストも意外性に富んだ、楽しいものでした。王道の青春小説が好きな方にお勧めしたいと思います。