危篤の祖父を見舞うため、北海道紋別へと赴いた主人公。親類たちと顔を合わせるうちに、失踪したヤマ師のごとき父の人生を振り返るという作品だ。
切り離したつもりでも、心のどこかではつながっているというのが親子だろうか。子供の頃から思うところがあっても、父とのとある出来事を反芻するうち、徐々に気持ちが寄り添っていく。ささやかに縮まってはいくものの、微妙な距離感を保っているニュアンスが良い。
起伏の少ない物語だが、自分と子供たち、または自分と父親の親子関係をだぶらせたりなどして。人生感じちゃうね。
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海峡の南 単行本 – 2009/9/15
伊藤 たかみ
(著)
祖父の危篤の報せを受け、遠縁の恋人と共に故郷・紋別を訪れた洋は、失踪中の父親を捜し始める。現代における父系と地縁の物語
- 本の長さ196ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2009/9/15
- ISBN-104163284702
- ISBN-13978-4163284705
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2009/9/15)
- 発売日 : 2009/9/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 196ページ
- ISBN-10 : 4163284702
- ISBN-13 : 978-4163284705
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