今回は曹丕が亡くなるところから、第4次北伐とその時期の呉にまつわる話まで。
これまで登場人物に対する著者の厳しい評価が下っていたが、それはついに諸葛孔明に向けられた。
「諸葛亮の旗鼓の才は、袁紹程度」。
「諸葛亮はおのれの失敗を馬謖になすりつけたような人であるので〜」。
演義に慣れしたんだ人や、孔明ファンにとっては愕然とするような言葉が飛び出してくる。
もっとも著者も孔明の外交や政治力についての評価は高く、また北伐を経験していく中で、
孔明の軍事的能力が成長していくさまが描かれており、単なるうがった見方でないことは読んでいくとわかる。
いわゆる突然風の向きを変えたり、人を殺すような迷路を作ったりと神のごとき人物ではなく、“人間・孔明”を描くことに徹している。
それは司馬懿や曹休、曹真、張コウにも同様で、非常に人間臭い三国志になっている。
さらに曹休と賈逵の不仲、赤壁後の孫権と張昭との確執など、今回も面白い周辺エピソードが満載で読み応えがある。
また外伝という形で6p程度のおまけが毎巻ついてくる。
今回は太史慈。
それも孫策との一騎打ちに始まる演義おなじみの展開ではなく、まだ青州あたりにいた頃の若き太史慈の話である。
これがはっきりいって面白い。
これだけで一冊作れるのではないかという気がする。
こっちも続きが早く読みたい!
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三国志 第九巻 単行本 – 2010/9/15
宮城谷 昌光
(著)
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「出師の表」を書き、魏を攻めるための軍を発した諸葛亮(孔明)。しかし馬謖の失敗で軍は惨敗、諸葛亮はやむなく馬謖を処刑することに
- 本の長さ356ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2010/9/15
- ISBN-10416329550X
- ISBN-13978-4163295503
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2010/9/15)
- 発売日 : 2010/9/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 356ページ
- ISBN-10 : 416329550X
- ISBN-13 : 978-4163295503
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- - 126,755位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1945(昭和20)年、愛知県生れ。早稲田大学第一文学部英文科卒。
出版社勤務等を経て1991(平成3)年、『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。1993年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞受賞。2000年、司馬遼太郎賞受賞。
『晏子』『玉人』『史記の風景』『楽毅』『侠骨記』『孟夏の太陽』『沈黙の王』『奇貨居くべし』『管仲』『香乱記』『三国志』『古城の風景』『戦国名臣列伝』『春秋名臣列伝』『風は山河より』『新 三河物語』等著書多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年11月18日に日本でレビュー済み
我々の親しんできた三国志とは
一味違う。
ここでは、孔明も仲達も成長途中として
描かれ、一部では厳しい批判にさらされている。
春秋戦国時代に精通した著者ならではの
知識がひかれ、冷静に比較されている。
歴史をなぞり、現代的に表現しただけではなく
著者なりの解釈が面白い。
曹氏の厚みが徐々に薄れる魏。
人材の層が薄い蜀。
魏を攻めあぐねる呉。
それぞれの国の悩みが描かれ
次巻が楽しみだ。
一味違う。
ここでは、孔明も仲達も成長途中として
描かれ、一部では厳しい批判にさらされている。
春秋戦国時代に精通した著者ならではの
知識がひかれ、冷静に比較されている。
歴史をなぞり、現代的に表現しただけではなく
著者なりの解釈が面白い。
曹氏の厚みが徐々に薄れる魏。
人材の層が薄い蜀。
魏を攻めあぐねる呉。
それぞれの国の悩みが描かれ
次巻が楽しみだ。
2019年2月23日に日本でレビュー済み
出師した諸葛亮に宿敵司馬懿が立ちはだかる。両者は高位を得た後に、壮年になって初めて将帥となった。机上の兵法を学び、失敗を恐れ、凡庸な戦いしかできない似た者同士であったが、数度の実戦と挫折を経て、ようやく用兵に血がかよいはじめる。「諸葛亮が軍事においては非凡ではないことはあきらかであるのに、そこを枉げると、諸葛亮を愛することも理解することもできないであろう」。「元帥としてかれは成長したのであり、最初から名将であったわけではない」。
諸葛亮の感覚には畏怖というものがなく、そこに用兵における魯さがあると指摘する。「曹操が天才的に用兵にすぐれていたのは、戦うことを人より数倍恐れたがゆえに、寡兵で勝つことを研究し、さらに戦うことなく勝つことを至上として、名声が敵を制するとみて、徳望を増すために名士と良将を集めることに腐心することが習性となったからである」。馬謖を処刑したように「人材を集めるどころか、排擯してしまっては、軍の質はあがらない」。
孫権については更に手厳しい。「卑劣な手段でも敵国の軍に勝てばよいとする孫権の思想は、呉という国の限界を示しているといえる。その思想のなかでは、道義が育ちようもなく、つねに敵の裏をかくことが良いという習性が生じ、けっして大計は生まれない」「赤壁の戦いで、黄蓋が曹操をあざむいて大勝をみちびいたことが、軍事的な悪癖になったといえなくない」。そして、諸葛亮と司馬懿の戦いは、運命の五丈原につづく。
諸葛亮の感覚には畏怖というものがなく、そこに用兵における魯さがあると指摘する。「曹操が天才的に用兵にすぐれていたのは、戦うことを人より数倍恐れたがゆえに、寡兵で勝つことを研究し、さらに戦うことなく勝つことを至上として、名声が敵を制するとみて、徳望を増すために名士と良将を集めることに腐心することが習性となったからである」。馬謖を処刑したように「人材を集めるどころか、排擯してしまっては、軍の質はあがらない」。
孫権については更に手厳しい。「卑劣な手段でも敵国の軍に勝てばよいとする孫権の思想は、呉という国の限界を示しているといえる。その思想のなかでは、道義が育ちようもなく、つねに敵の裏をかくことが良いという習性が生じ、けっして大計は生まれない」「赤壁の戦いで、黄蓋が曹操をあざむいて大勝をみちびいたことが、軍事的な悪癖になったといえなくない」。そして、諸葛亮と司馬懿の戦いは、運命の五丈原につづく。
2011年9月26日に日本でレビュー済み
中国歴史文学の大家と言われる作家の小説 。嘘八百の三国演義ではなく正史 史実ベ−スらしいので聖人君子の劉備や天才軍師孔明の化けの皮も容赦なく剥がされる。劉備の遺児を託す場面は大抵の三国志ものでは感動的に描かれるが、何でも捨ててきた劉備が何故孔明に全てをゆずらなかったという斬新な視点で捉えている。孔明の軍才も袁紹並みという今までにない評価を下している。袁紹は当時中華一の勢力を誇り多くの優秀な人材を抱え、それに比べ蜀は三国一の弱小国家 暗愚な君主 薄い人材といった状態 馬謖のくだりも蜀書尚朗伝や魏書明帝紀などによると、敵前逃亡したから処刑されたという史実もある。そういった観点からも見てもよかったのではないか。
孔明ファンにはキツイだろう。
物語全般も盛り上がりもなく淡々と進んでいくので、これが初めての三国志という方には途中でつまずくかもしれない。初心者は避けたほがいいと思う。
孔明ファンにはキツイだろう。
物語全般も盛り上がりもなく淡々と進んでいくので、これが初めての三国志という方には途中でつまずくかもしれない。初心者は避けたほがいいと思う。
2010年11月10日に日本でレビュー済み
楊震の「四知」から饒舌に書き始められた宮城谷版三国志ですが、
この頃ではすっかり淡泊な記述のフィクションとなってしまいました。
諸葛亮に軍事的才能が欠如していたことは歴史的には当たり前の常識です。
司馬懿は『晋書』でもっと辛辣な評価を下しています。
政治に関しても独裁者であったことは多く指摘されている通りです。
さて、歴史上「街亭」において馬謖は敗戦後に逃亡していますが、
本作ではそのことに触れられていません。
確かに敗戦自体が十分な失態です。
しかし、逃亡したことはもっと重大なことだと思われるのですが。
(向郎は馬謖の逃亡を報告しなかったとして罷免されています)
正史を重視しているといわれる本作で、作者が何故この事実を伏せたのか疑問です。
本筋のストーリーに加えないまでも、触れられて然るべき内容なのですが。
演義に書かれていないからでしょうか?
演義に反した内容を書くと三国志ファンから反感を買いますが、
それではこの小説の存在意義がありません。
本作は(「三顧」といい)大半が演義に沿った内容になってしまいましたが、
せめて残りの続きは歴史(最低でも正史)に準拠した内容にして欲しいものです。
原書が読めない向きは、『 正史「三國志」完全版 』『 三国志 きらめく群像 (ちくま文庫) 』などで
歴史(正史および野史)の概略を把握しておくと小説に惑わされることはなくなるでしょう。
この頃ではすっかり淡泊な記述のフィクションとなってしまいました。
諸葛亮に軍事的才能が欠如していたことは歴史的には当たり前の常識です。
司馬懿は『晋書』でもっと辛辣な評価を下しています。
政治に関しても独裁者であったことは多く指摘されている通りです。
さて、歴史上「街亭」において馬謖は敗戦後に逃亡していますが、
本作ではそのことに触れられていません。
確かに敗戦自体が十分な失態です。
しかし、逃亡したことはもっと重大なことだと思われるのですが。
(向郎は馬謖の逃亡を報告しなかったとして罷免されています)
正史を重視しているといわれる本作で、作者が何故この事実を伏せたのか疑問です。
本筋のストーリーに加えないまでも、触れられて然るべき内容なのですが。
演義に書かれていないからでしょうか?
演義に反した内容を書くと三国志ファンから反感を買いますが、
それではこの小説の存在意義がありません。
本作は(「三顧」といい)大半が演義に沿った内容になってしまいましたが、
せめて残りの続きは歴史(最低でも正史)に準拠した内容にして欲しいものです。
原書が読めない向きは、『 正史「三國志」完全版 』『 三国志 きらめく群像 (ちくま文庫) 』などで
歴史(正史および野史)の概略を把握しておくと小説に惑わされることはなくなるでしょう。
2010年10月12日に日本でレビュー済み
フィクション臭を排した正史的三国志の第九巻。
いよいよ諸葛亮が北伐し、蜀と魏の戦いが始まる。
宮城谷史観は一般的な三国志観に流されず、非常に透明である。
特に諸葛亮については、決して無駄に持ち上げたりはしない。
もともと一部では昔から諸葛亮には軍事の才が足りないと言われてきたが、
この宮城谷三国志ではさらに、軍事の才能は袁紹レベルとまで言っている。
(81頁「諸葛亮の旗鼓の才は、袁紹程度とみてよい。優柔不断であり、
公孫サンには強いが曹操には弱い兵略的欠点と似た短所をもっている。」)
諸葛亮が無能というわけではない。彼なりに全力をつくしたからこそ
歴史に残っているのであり、その戦いは決してつまらないものではない。
正史に準拠した宮城谷三国志で、ぜひ街亭の戦いを読んでみて下さい。
いよいよ諸葛亮が北伐し、蜀と魏の戦いが始まる。
宮城谷史観は一般的な三国志観に流されず、非常に透明である。
特に諸葛亮については、決して無駄に持ち上げたりはしない。
もともと一部では昔から諸葛亮には軍事の才が足りないと言われてきたが、
この宮城谷三国志ではさらに、軍事の才能は袁紹レベルとまで言っている。
(81頁「諸葛亮の旗鼓の才は、袁紹程度とみてよい。優柔不断であり、
公孫サンには強いが曹操には弱い兵略的欠点と似た短所をもっている。」)
諸葛亮が無能というわけではない。彼なりに全力をつくしたからこそ
歴史に残っているのであり、その戦いは決してつまらないものではない。
正史に準拠した宮城谷三国志で、ぜひ街亭の戦いを読んでみて下さい。
2015年2月6日に日本でレビュー済み
いろんな三国志の中で宮城谷三国志は好きな方である。宮城谷の大久保一族や松平三代を描いた歴史物も面白かったのだが、天命思想的な色が強かったり、「ご明察です」とかいう野暮な台詞が出てきたりで時々しらけることが多かった。しかし三国志の文章は簡潔で力強い。この人の文体は中国の歴史を書くのに向いていて、日本の歴史には向いていないのではないかと思う。
この9巻では三国志の英雄たちがすでに孫権以外は死んでしまった時期の三国の覇権争い。魏は曹操の孫の曹叡の時代。蜀は劉備が死んで諸葛孔明の時代。呉は孫権がいるが徐々に司馬叡が実権を握り始める時代。
宮城谷三国志は三国志演義を元にしている吉川三国志と違い、各国の正史をもとに組み立てられている。そこで日本で一般に思われているような人物評価ではない。特に諸葛孔明へに評価は厳しく、無能な将軍として描かれている。また孫権の重臣には謀略家が多く、正論を言う人間を冷遇する傾向がある。それが張昭の諫言を容れない遠征へとつながり大きな損失を被ったとの解釈がある。
デフォルメされた漫画に登場するような強烈なキャラクターが次々登場するのが中国史の魅力のひとつだがこの巻きの中にも姜叙という豪傑なおばちゃんが出てくる。ものすごいおばちゃんが登場するのも中国史の魅力の一つ。馬超にさからい続けた楊阜に挙兵をすすめて、それを援助したおばちゃんです。自分が殺されることがわかっていても自分の面子のために残って馬超に殺された。それが反乱兵に力を与えて、馬超打倒がなった。こういうすごい人物を描かせると生き生きと描くのも宮城谷作品の魅力のひとつだと思う。
この9巻では三国志の英雄たちがすでに孫権以外は死んでしまった時期の三国の覇権争い。魏は曹操の孫の曹叡の時代。蜀は劉備が死んで諸葛孔明の時代。呉は孫権がいるが徐々に司馬叡が実権を握り始める時代。
宮城谷三国志は三国志演義を元にしている吉川三国志と違い、各国の正史をもとに組み立てられている。そこで日本で一般に思われているような人物評価ではない。特に諸葛孔明へに評価は厳しく、無能な将軍として描かれている。また孫権の重臣には謀略家が多く、正論を言う人間を冷遇する傾向がある。それが張昭の諫言を容れない遠征へとつながり大きな損失を被ったとの解釈がある。
デフォルメされた漫画に登場するような強烈なキャラクターが次々登場するのが中国史の魅力のひとつだがこの巻きの中にも姜叙という豪傑なおばちゃんが出てくる。ものすごいおばちゃんが登場するのも中国史の魅力の一つ。馬超にさからい続けた楊阜に挙兵をすすめて、それを援助したおばちゃんです。自分が殺されることがわかっていても自分の面子のために残って馬超に殺された。それが反乱兵に力を与えて、馬超打倒がなった。こういうすごい人物を描かせると生き生きと描くのも宮城谷作品の魅力のひとつだと思う。
2010年12月20日に日本でレビュー済み
太公望などではやや主人公を神秘的に書いていましたが、
その後春秋戦国の人物を神格化せずに書いてきた宮城谷氏の
文章は読み応えがある。
今回は北伐を行う諸葛亮孔明の未熟さを書いている。
軍事戦略上の対処の問題は予想外だった。
三国志演技などにある面白おかしい設定は爽快感があるが、
こちらは徹頭徹尾人間の行う過ち込みの行いである。
あまたいた三国志の英雄が大方消えて、
曹操以下曹家の衰微が始まり、諸葛亮と司馬いの戦いに入っていく。
五丈原の戦いなど、どう紐解かれるのであろうか。期待したい。
その後春秋戦国の人物を神格化せずに書いてきた宮城谷氏の
文章は読み応えがある。
今回は北伐を行う諸葛亮孔明の未熟さを書いている。
軍事戦略上の対処の問題は予想外だった。
三国志演技などにある面白おかしい設定は爽快感があるが、
こちらは徹頭徹尾人間の行う過ち込みの行いである。
あまたいた三国志の英雄が大方消えて、
曹操以下曹家の衰微が始まり、諸葛亮と司馬いの戦いに入っていく。
五丈原の戦いなど、どう紐解かれるのであろうか。期待したい。