映画「マルサの女」の企画段階から撮影、編集、公開後のプロモーションまで全過程を詳細に記録したメイキング本です。
取材の為に会った人物と何を話したかから始まり、撮影場所の選定、出演者は誰に交渉して誰に断られたか、何月何日はどの場面のどのカットを撮影したか、カットはどう繋ぎ、音楽はどういう基準で入れたか... 全ての手順が公開されており、長編劇映画の製作の全てが分かる本です。
「マルサの女」は脱税をテーマにした作品で、国税庁や事業者からの綿密な取材に基づいた再現映像のようなリアルな作品ですが、その手口は全て摘発されたものを紹介しており、脱税のハウツー本ではありません。
映像製作、特にある程度のスタッフを使う規模のフィルムを作る方にとっては最高の参考書です。
巻末には撮影台本のコピーが収録されており、全てのカット割りを知ることが出来ます。価格はプレミア価格ですが、十分その価値はあると思います。
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マルサの女日記 単行本 – 1987/7/1
伊丹 十三
(著)
- 本の長さ439ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1987/7/1
- ISBN-10416341410X
- ISBN-13978-4163414102
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1987/7/1)
- 発売日 : 1987/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 439ページ
- ISBN-10 : 416341410X
- ISBN-13 : 978-4163414102
- Amazon 売れ筋ランキング: - 564,746位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年6月9日に日本でレビュー済み
「マルサの女」は 一時代を画した映画である。税金を題材としたサスペンス映画という着眼点は 独創以外の何者でもない。邦画界が全員息を呑んだのだと思う。
そんな映画をどうやって作っていったのかという本書は 邦画にとっても宝物なのだと思う。題材を磨いて脚本を構成していく。キャスティングの難しさ、妙、醍醐味。
そういう 「裏話」をすらりと書いているわけだが もう それ自体が また別の映画のようだ。
よくメイキングオブ とかいう映画があるが 概して 俳優が撮影合間にリラックスしている姿を映しているだけのものが多い。それに比べると 同じメイキングオブでも このような大部の本となると 「濃さ」たるや圧倒的なものがある。
こんな刺激的な本を書けた伊丹は既にこの世には居ない。本当に それは僕らにとっての損失だった。この本を読み返すにつれて そう思う。
そんな映画をどうやって作っていったのかという本書は 邦画にとっても宝物なのだと思う。題材を磨いて脚本を構成していく。キャスティングの難しさ、妙、醍醐味。
そういう 「裏話」をすらりと書いているわけだが もう それ自体が また別の映画のようだ。
よくメイキングオブ とかいう映画があるが 概して 俳優が撮影合間にリラックスしている姿を映しているだけのものが多い。それに比べると 同じメイキングオブでも このような大部の本となると 「濃さ」たるや圧倒的なものがある。
こんな刺激的な本を書けた伊丹は既にこの世には居ない。本当に それは僕らにとっての損失だった。この本を読み返すにつれて そう思う。
2022年6月9日に日本でレビュー済み
知ったことじゃないンでアタマから頁どおり"日記"の方から読む。
『「お葬式」日記』の二段組みから三段組みと相成って質も密度も大増量。
大いに読ませる。
その割には
《大地君顔を見せる。メイクの小沼みどり「あ!川俣軍治の人」と歓声を上げる。やはり知る人は知っているのだ。》℗77
文中の"川俣軍治の人"とは太地康夫が主役を張って各方面から高評価を受けた
テレビ朝日 月曜ワイド劇場『深川通り魔殺人事件』'83のこと。
深川通り魔殺人事件('81)の川俣軍司が"軍治"に。
役名は"川村軍平"となってるから日本犯罪史上のBIG NAMEを誤植?
取材や情報収集の徹底では定評のある伊丹カントクとは思えない凡ミス⁈
また《急遽近所を走り回ることしばし》℗171
をはじめ近場で廻ったロケハンの模様迄明記することしばし。
現代では考えられないワキの甘さ。
こういったトコロが後の襲撃事件を招いたか?
『「お葬式」日記』の二段組みから三段組みと相成って質も密度も大増量。
大いに読ませる。
その割には
《大地君顔を見せる。メイクの小沼みどり「あ!川俣軍治の人」と歓声を上げる。やはり知る人は知っているのだ。》℗77
文中の"川俣軍治の人"とは太地康夫が主役を張って各方面から高評価を受けた
テレビ朝日 月曜ワイド劇場『深川通り魔殺人事件』'83のこと。
深川通り魔殺人事件('81)の川俣軍司が"軍治"に。
役名は"川村軍平"となってるから日本犯罪史上のBIG NAMEを誤植?
取材や情報収集の徹底では定評のある伊丹カントクとは思えない凡ミス⁈
また《急遽近所を走り回ることしばし》℗171
をはじめ近場で廻ったロケハンの模様迄明記することしばし。
現代では考えられないワキの甘さ。
こういったトコロが後の襲撃事件を招いたか?
2010年6月3日に日本でレビュー済み
他のレビュアーと同じく、この本はメイキング書籍の白眉
多くの映画メイキング本は
・俳優の普段の顔や仕事への取り組み
・別のストーリーになる示唆
・こぼれ話
などが多い。
しかし、伊丹十三は
“今後の映画監督の参考になるように”という明確な意図の元
この本を執筆している。
日記なので、時系列順だ。
なぜ、【国税局のサスペンス】という真新しいジャンルを
開拓できたのか、や いろんなシーンを盛り込みたいけど
劇場の関係で短い尺にカットしないといけないという
伊丹の心の葛藤や悩みも出てくる。
“いっそ、公開版と完全版に分けて・・”と悩み抜いた末に
「カットすることでテンポがよくなった」と考え直す
監督にしかわからない心情の変化も参考になる。
映画を愉しんだ人であるなら
メイキングドキュメンタリー
『マルサの女をマルサする』とともに
楽しめる内容だ。
多くの映画メイキング本は
・俳優の普段の顔や仕事への取り組み
・別のストーリーになる示唆
・こぼれ話
などが多い。
しかし、伊丹十三は
“今後の映画監督の参考になるように”という明確な意図の元
この本を執筆している。
日記なので、時系列順だ。
なぜ、【国税局のサスペンス】という真新しいジャンルを
開拓できたのか、や いろんなシーンを盛り込みたいけど
劇場の関係で短い尺にカットしないといけないという
伊丹の心の葛藤や悩みも出てくる。
“いっそ、公開版と完全版に分けて・・”と悩み抜いた末に
「カットすることでテンポがよくなった」と考え直す
監督にしかわからない心情の変化も参考になる。
映画を愉しんだ人であるなら
メイキングドキュメンタリー
『マルサの女をマルサする』とともに
楽しめる内容だ。