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小林秀雄の思ひ出: その世界をめぐって ハードカバー – 1993/11/1

4.5 5つ星のうち4.5 4個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

執筆時の強固な集中力と、休息時の穏やかな物腰…。側近くで活動をみつめ、魂にふれる回想と日々折々の感想を聞いた筆者が綴る、日本を代表する大知識人の全貌。「別冊文芸春秋」の好評連載に大幅加筆。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (1993/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1993/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ハードカバー ‏ : ‎ 445ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4163481508
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163481500
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 4個の評価

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郡司 勝義
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上位レビュー、対象国: 日本

2007年4月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 「三日三晩飲んでみれば、そいつがどんな奴か分かる」という付き合い方を小林秀雄も郡司勝義もした。普通は1−2時間の飲み方で綺麗(カッコつけて)に常識人らしく(女房に迷惑かけないように)無難に(終電車まで)やっている。これではお互い「どんな人間か分かる」という付き合いにはならない。当時のインテリ知識人とはそういう付き合いをしかできない奴のことだ。

 最近は大学教授ばかりでなく心の奥底で自分は本当は賢いと思っている人たちが増えて、三日三晩飲むようなアホはしなくなった。自分はアホではない、ちゃんと理屈も知っているし、世間も分かっている人間だ、と思っている愚かさがそこにある。

 一方、若い頃の小林秀雄は、清廉潔白を求めすぎ自分のアホさ加減を過大に表示した。どういうことかというと、それぞれの自己を追い込む方法としての「とことん飲む」にはじまって、「とことん飲まねば話しをしたとはいえない」に至り、遂には「とことん飲まないような飲み方は、偽善だ」という偽悪的方法にまで至ってしまったのだ。こういう定式化は別の欺瞞を産み、露悪趣味となり、斜に構え、謙虚さが失われる。

 まともな知にまともに向き合おうとすれば自分は賢い式でも無理だし、露悪式でも無理なのだ。相手が親鸞、道元だとしたらどんな顔をしていいか分からないだろう。「あんた、自分を語らない言葉が他人に通じると思っているのか」といわれるか、「三日三晩も飲むような無茶するな」、「普通ができんのか」と言われるに決まっている。

 小林秀雄もこう言っている。「まあ、皆に必ず(トコトン)飲めともいひませんけどね。」と。ところがそう言いつつひっくりかえす。「といふことはさ、みんなにね、さういふ真剣さがないといふのぢやないかな。自分をつくらうといふ真剣さがないんです。中途半端でよしちやうんです。」なかなか一筋縄ではいかない爺イたちだ。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2000年12月16日に日本でレビュー済み
これほどに小林秀雄の全貌が見渡せる本は他にあるまい。小林秀雄の言わんとした重要な意味をこの本によって解読することも可能であるほどだ。この本と小林秀雄全集にじっくりあたることによって、二十一世紀に待ち受ける危機というものまで窺い知る事が出来る。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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