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司馬遼太郎のかたち: この国のかたちの十年 単行本 – 2000/6/1

4.3 5つ星のうち4.3 12個の評価

20世紀の巨人・司馬遼太郎は晩年全精力を傾注した論考で何を我々に伝えたかったのか。手紙等膨大な資料を元に読み解く画期的評論

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

20世紀の巨人・司馬遼太郎は晩年全精力を傾注した論考で何を我々に伝えたかったのか。「この国のかたち」の原稿に添えられた未発表書簡をはじめ、膨大な資料の検証を通じて司馬遼太郎の痛烈な姿と「憂国」の動機を探る。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2000/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2000/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 262ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4163563601
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163563602
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 12個の評価

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関川 夏央
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とてもいい本でした。内容が充実しており、勉強になりました。満足しています。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作家も大変ですが、周りも大変なんですねぇ。司馬さんお人柄がよく出ていますねぇ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年10月1日に日本でレビュー済み
司馬遼太郎の怒りと限界が理解できる良い本だと思います。
内容的には晩年の司馬遼太郎はバブルに踊り、拝金主義に走る
日本人に対する怒りがあったことがよく分かります。

しかし、その一方、司馬遼太郎が好む、「名こそ惜しけれ」という
清々しい人達とは、どんな人達かと言えば封建主義が生み出した人達
と言えると思います。司馬遼太郎が描いた、坂本龍馬、土方歳三、
秋山兄弟、正岡子規達は身分制のなかで義務と責任を受け入れた、
ノブレス・オブリージュな人達なわけです。

結局、司馬遼太郎は民主主義の短所は封建主義の長所を持ち出して否定し、
封建主義の短所は民主主義の長所を持ち出して否定する。
そんな御都合主義の立場に終始したと言えるのではないでしょうか。

良く言えば自制的、悪く言えば中途半端、関川氏の言う通り、
司馬遼太郎は危険な思想家の道は選ばなかったということだと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
司馬さんの「この国のかたち」は読んでおりませんが、著者の関川氏が他の作家たちでもおやりになっているように、当該作品が書かれていた作者の状況や時代の背景を浮き彫りにすることで、この作品に込めた作者の思いをはっきりと認識することができます。
すでに司馬さんは、小説を書かれなくなっておられましたが、「この国」に明らかに憂いておられことが、痛いほど分かりました。
バブル期の司馬さんの「裏切られた」気持ちが伝わります。晩年は「憂い」の気持ちばかりだったのでしょうね、司馬さんは。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年10月12日に日本でレビュー済み
関川夏央が司馬遼太郎の記録を掘り返したり関係者へのヒアリングをしながら、司馬遼太郎の人となりを明らかにすることで著作物や仕事に対する姿勢について記しています。
司馬遼太郎の著作物といったら小説から随筆、評論まで数え切れないし司馬史観については賛否ありますが、彼が日本という国のあり方についてなにを論じたかというよりも、彼の考え方や人との付き合い方がどう影響したのかを感情的にならず淡々と客観的に記しているところが興味深かったです。数々の著作を生み出した背景を知るうえでもふと気が付くところがあります。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
晩年の司馬遼太郎の手紙を読むと、随筆や対談よりも、小説に注力してほしかった。司馬の体力と編集者の随筆・対談依頼が小説を書けなくした10年は、実に惜しい。
2010年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 『この国のかたち』では、司馬遼太郎は、直接的ではなく、遠まわしに時事ネタに言及してました。時事ネタに対応する歴史上の事件を書いたりして。なので、時間が経過してから『この国』を読む人には意図を読み取りにくい部分があります。本書は、元の原稿に毎回付いていた、より直接的な内容の編集長宛メモを明らかにすることで、それを浮き立たせます。

 日本に遅れて、戦後、近代化・国民国家・健全なナショナリズムの成立を目指していた韓国や台湾で、早い時期から、指導的立場の人たちに司馬遼太郎は愛読されてたようです。また、同時代で他国の『坂の上の雲』を見る司馬遼太郎の目も優しいものでした。彼は李登輝だけでなく、朴正煕のことも高く評価していました。
「原稿の上で、朴正煕評価に限ってはそれがあらわれなかったのは、李登輝と違って、直接会うことがなかったからかもしれない。
『街道を行く 韓のくに紀行』は朝鮮研究としても実に興味深い著作だが、気づかいや一種の遠慮の気配も感じられないではない。ただし、この時期から朱子学の『思想の海』との朴正煕の果断な(果断すぎる)戦いを高く評価していたなら、戦後の思潮と日本人独特のバランス感覚から推して、司馬遼太郎が『国民作家』と称されることはなかっただろう。逆に『危険な思想家』に分類されていただろう」(P122-123)
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年5月30日に日本でレビュー済み
「国民的作家」といわれた司馬遼太郎没し、はや12年。評者は司馬よりも山本周五郎や山田風太郎のほうを好む。
しかし、司馬が、今日現在のトンデモナイ状況の予兆あるいはさきがけとなった80年代後半のバブル衝天と90年代後半のその破裂を巡る政治家、企業家、さらに人民に対して、絶望し、諦念し、ついには声を極めて罵倒を放っていたということを改めて認識しておいた方がよい。柔なナショナリズムから何となく自己責任型ネオリベラルを肯定し、日本チャチャチャ的なスポーツ応援団紛いの政治談議をし、結果的にフリーターやパートタイマー、外国人労働者を差別しまくっている多くの賃金労働者(正社員)においては特にそうだ。

司馬は、本書関川によると青春作家だった。若いアジアの小国日本の青春群像を、いやそれだけを描いてきた司馬は、1905年以降を描くことはついぞなかった。
日露戦争終結以降の人民的熱狂に衆愚の破滅的な反理性を感得した作家は、そのあまりに痛ましい道行にいたたまれず、ついに計画していたノモンハン事件を執筆することはなかった。
司馬は晩年の10年、『この国のかたち』というエッセイを書き、小説を書くことはなかった。
この10年、『この国のかたち』の10年は1986年から1996年。
前年の85年にはプラザ合意、ゴルバチョフの登場があり、以降ベルリンの壁の撤去、ソ連崩壊、湾岸戦争、阪神淡路大震災、オウム真理教事件・・・・(明るい話題は「85年の阪神タイガースの優勝だけだ」と北杜夫と評者は言うだろう)。

司馬の最期の10年を素材に見た同時代史として、静かな哀しみを湛えた佳編である。評者は司馬の天皇観、対中認識など疑問を感じないこともないが、戦後日本の癒しであり応援歌を時代小説を通じて謳い続けたその勤勉さ、その誠実さを疑うまい。もっとも、司馬は彼が愛した日本に、日本の「ひとびと」に最晩年に至って大きく裏切られたと感じていたのである。
2008年の今日、司馬存命であれば85歳。存命中よりさらに陰惨さを増している現在の時代状況に対しては、声も出ないのではないか?
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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