出版された当初に希望の国のエクソダスを読み終わり、批評家からファンタジーとしてよくできているという書評も読んだ。
それから、2014年。
さすがに、中学生が社会を変える運動までには達していないけれど、大人の社会への反発や、高齢化社会の到来、独自通貨(ビットコインと岡田斗司夫さんの評価社会の到来も?)、予言されていることがすごい。
この希望の国のエクソダスを執筆に当たって取材した内容が公開されている。
経済学者や、いわゆるヤンキーというより(ワル)までのインタビューが興味深い。
本編と同時に本書を読むと、ああ、あのエピソードがこの取材によって……とわかる仕組み。
副読本として読んでもいいし、取材の狙いをどこに当てるかという読み方もできる。
面白かった。

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『希望の国のエクソダス』取材ノート 単行本 – 2000/9/8
村上 龍
(著)
『希望の国のエクソダス』はどんな取材を経て誕生したのか。中学生から官僚まで、生の声を敢えてまとめた刺激的なインタビュー集
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2000/9/8
- ISBN-104163565302
- ISBN-13978-4163565309
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商品の説明
商品説明
集団不登校から始まり、最終的に新たな生き方を大人たちにつきつける中学生集団を中心に展開する小説『希望の国のエクソダス』。設定は奇想天外だが、教育、通貨危機、IT革命、社会システムの崩壊、老人問題、環境破壊など、日本の社会的背景を克明に書き込んであるため、絵空事として片づけられないリアリティーに満ちている。著者はどのようにして日本の近未来シミュレーションの情報を手に入れたのだろうか。本書は、小説世界を支える情報源となった取材インタビューを収録したものだ。経済学者や為替ディーラー、文部省官僚、インターネット起業家、暴走族、大学教授など13人の事情通が、村上龍の構想に基づいて、近未来の日本の姿を構築するためのデータやアイデアを提供、物語のクライマックスとなる通貨危機のアイデアや、印象的なキャラクターの出どころをうかがわせる興味深いインタビューも含まれている。フィクションでありながら、意外な描写が、取材した情報に基づくノンフィクションであったりもする。物語の展開上、作者が説明しきれなかったであろう部分も、インタビューのなかで詳しく語られている。とくに経済や為替に関する部分をより深く理解する手助けになるだろう。シミュレーション小説のメイキングとして楽しめると同時に、現在の日本社会を考察する手引きとしても、格好の書といえる。(栗原紀子)
内容(「MARC」データベースより)
「希望の国のエクソダス」執筆のために行われた膨大な取材の中から、経済学者、為替ディーラー、インターネット専門家、中学生、チーマーらへのインタビュー13本を収録。日本が今抱える危機と可能性を探る。
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2000/9/8)
- 発売日 : 2000/9/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 221ページ
- ISBN-10 : 4163565302
- ISBN-13 : 978-4163565309
- Amazon 売れ筋ランキング: - 466,007位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 427位論文集・講演集・対談集
- カスタマーレビュー:
著者について
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1952年長崎県生まれ。
七六年『限りなく透明に近いブルー』で第七五回芥川賞受賞。『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、『半島を出よ』では野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。『トパーズ』『KYOKO』で映画監督も務めた。最新作は『新 13歳のハローワーク』『13歳の進路』。日本の金融・政治経済の問題を考える メールマガジン『JMM』を主宰し、経済トーク番組『カンブリア宮殿』(テレビ東京)のホストも務める。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2014年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容も面白く、外見も傷みが殆ど無く良好。大いに満足しています。
2014年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新品以上の保存状態でした。
包装もしっかりとしていて文句なしです。
商品説明欄には原則オビは付いていないと書かれていましたが、オビまでしっかりとついてきたのが個人的にとても嬉しいことでした。
包装もしっかりとしていて文句なしです。
商品説明欄には原則オビは付いていないと書かれていましたが、オビまでしっかりとついてきたのが個人的にとても嬉しいことでした。
2000年12月19日に日本でレビュー済み
「希望の国のエクソダス」を読んだ後、このモトネタは一体どこにあるのだろうか・・・と、強く湧き上がる素朴な疑問をあっさり解消してくれた一冊。世の中で起こっている一見不可解な事象はこういう風に見れば説明がつくんだよ、とヒントをたくさん教えてもらいました。
2005年7月9日に日本でレビュー済み
本書は、『希望の国のエクソダス』という小説を書くための取材ノート(13の対談)を出版したものです。経済・為替の事から、中学生、インターネット技術、老人問題まで幅広く取材しています。『希望の国のエクゾダス』の内容を思い出しながら読むことができました。
特に興味を持った言葉は、「本当は、こういう時代だからこそ、ディスプリン(原理原則)を持つことやそのために勉強をすることが必要」です。目的意識が必要だということでしょう。
本書は、小説を読んでから読むといいとおもいます。
特に興味を持った言葉は、「本当は、こういう時代だからこそ、ディスプリン(原理原則)を持つことやそのために勉強をすることが必要」です。目的意識が必要だということでしょう。
本書は、小説を読んでから読むといいとおもいます。
2002年7月31日に日本でレビュー済み
に対する答えが見つかるかもしれない、と思って読みました。
いくつか、「ああ、そうか」とわかったこともあるし、
そうでないこともあります。
小説を読んでから、この取材ノートを読むことで、
読者の立場から、新しい「希望の国のエクソダス」を考えてみるのもいいかもしれません。
そんな風に、日本にいる人間に、自分たちに生きている時代に対して、
いろいろ考えて悩んでみてもいいんじゃないか?
と問いかけてくる本だと思います。
そりゃあ、小説の方がおもしろいですけど。
いくつか、「ああ、そうか」とわかったこともあるし、
そうでないこともあります。
小説を読んでから、この取材ノートを読むことで、
読者の立場から、新しい「希望の国のエクソダス」を考えてみるのもいいかもしれません。
そんな風に、日本にいる人間に、自分たちに生きている時代に対して、
いろいろ考えて悩んでみてもいいんじゃないか?
と問いかけてくる本だと思います。
そりゃあ、小説の方がおもしろいですけど。
2001年1月27日に日本でレビュー済み
・中学生がお金儲けできるのか? 小説を読む前に感じていた疑問は、読後にはすっかり氷解していた。妙に現実味があったからだ。 この取材ノートを読んで納得した。あの小説は、緻密な計算の上に成り立っていたものだったのだ。 この本は、小説の後に読むべきです。