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イルカと墜落 単行本 – 2002/3/1
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- 本の長さ230ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2002/3/1
- ISBN-104163585001
- ISBN-13978-4163585000
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商品の説明
商品説明
著者を含む取材スタッフは、現代文明に一度も接したことのないアマゾン奥地のインディオについてのテレビ番組を企画していた。免疫のない彼らは現代人(文明)と接することで、病気や悪弊などをうつされて死亡したり、その共同体が崩壊したりしていた。ブラジル政府職員のポスエロ氏は、そんな彼らを救おうとしている人物で、スタッフはまず彼に会うことにした。
「イルカ記」では、そのポスエロ氏との交流を軸として、インディオたちの置かれた状況を解説している。折にふれ描かれるジャングルの風景や地元の人々との会話が、切迫した事態をふわりと和ませてくれる。
続く「墜落記」は予兆めいた雰囲気で始まる。再び本格的な取材にブラジルへ出発する著者は、その直前に向田邦子の追悼会に出席するが、そのあとである胸騒ぎをおぼえる。そしてそれを裏づけるかのように、米同時多発テロによって取材日程は大きく狂い、著者は「虫の知らせ」をより強く感じていく。やがて、その胸騒ぎは現実のものとなってしまうのだが。
驚くのは事故の後、「墜落は私の人生に何の変化ももたらさなかった」と著者が言っていることだ。九死に一生を得たにもかかわらず、その体験に平然としていられる精神の強靭さにあらためて感心してしまう。(文月 達)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2002/3/1)
- 発売日 : 2002/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 230ページ
- ISBN-10 : 4163585001
- ISBN-13 : 978-4163585000
- Amazon 売れ筋ランキング: - 786,052位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,695位日本文学(日記・書簡)
- カスタマーレビュー:
著者について

1947(昭和22)年、東京生れ。横浜国大卒業。
ほどなくルポライターとして出発し、鮮烈な感性と斬新な文体で注目を集める。『若き実力者たち』『敗れざる者たち』等を発表した後、1979年、『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、1982年には『一瞬の夏』で新田次郎文学賞を受賞。常にノンフィクションの新たな可能性を追求し続け、1995(平成7)年、檀一雄未亡人の一人称話法に徹した『檀』を発表。
2000年に初めての書き下ろし長編小説『血の味』を刊行。2002年から2004年にかけて、それまでのノンフィクション分野の仕事の集大成『沢木耕太郎ノンフィクション』が刊行され、2005年にはフィクション/ノンフィクションの垣根を超えたとも言うべき登山の極限状態を描いた『凍』を発表、大きな話題を呼んだ。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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果たして、沢木が製作スタッフと同乗したセスナ機がアマゾンの奥地に不時着。機体は大破するものの、沢木を始め乗客は打撲と擦過傷のみで済むという奇跡的な生還を遂げる。
ここに至るまでの顛末と後日談が沢木耕太郎らしい第三者的目線で詳細に描かれており、読ませる作品。
私自身も航空機はジェットからセスナまで何百回と搭乗してきたが、機内に足を踏み入れるだびに「無事に目的地に到着できるのだろうか」という一抹の不安は常に頭の片隅にあるのが正直なところだ。
沢木を含め、セスナ機に搭乗したスタッフにも搭乗前から奇妙な現象が起こるなど、「虫の知らせ」ではないが、この墜落事故と妙に符合することが多い。単なる墜落事故の経験を語るにとどまらず、生きていることの尊さや、生死が表裏一体であることなどを考えさせられる佳作だ。
ある意味で、新世紀に入った場面で出くわした(あるいは書き綴るに)、ジャーナリストには滅多に出会えないチャンスで
その気になりさえすれば、沢木氏が海外で感じ取ったテロの衝撃を、印象に残る強い文章で書けたのではないか。
ところが沢木氏はこの「イルカと墜落」で、日々を普段通りに生活し、「9.11後の世界をジャーナリストはどう切り取るか」
などといった建前とは遠い世界で、搭乗機の墜落、強打した右腕の付け根の痛み、この野郎と思うパイロットのバッグは
機外は放り投げるなど、その時の感情が率直に描かれ、自身でその場にいなかったNYテロのことは書ける人に任せてと
、普通の書き手とは一味違う姿を見て面白い(これが沢木氏の真骨頂だ)。
「アメリカの傲慢さ(=アメリカ国内で、建前ではあるとしているものの実際にはできていない自由と平等)を、他国の文化
風俗・慣習を考慮することなく押し付けることがテロの起きる背景かもしれない」と考える沢木氏の思考の普通さ。
なかなかこうは書けないと思う。3.5〜4☆。
墜ちゆく飛行機で何が起こるか...知りたい人は是非読んでください。
背中が痛くなるまで....
沢木耕太郎さんの著作は、”一瞬の夏”に始まり、”バーボンストリート”でハマり、”深夜特急”で感化されて以来、愛読書です。(なにせ深夜特急を読んだことが、海外をうろうろするきっかけでしたから)
しかし本書については、ご自身に起きた類まれな出来事が主題となっているためか、何か深さを感じない作品でした。 もしかすると著者にとっては、まだ現在進行中の出来事であり、作品として”前編”なのかも知れないと感じました。<!BR!> この続き(というより、時間を経てからの筆者自身による検証)に期待したいと思いました。
小型機の墜落と云う惨事に比し、第一印象は随分と薄味の、
さらりとした筆致で描かれたノンフィクション。
文庫版では一緒にブラジルへ赴いた
NHKのディレクターが解説を書いているのだが
同じ取材旅行ながら、こちらはまた先住民追跡の過程を
随分とドラマチックに描いており、その差は極めて興味深い。
この解説によれば、筆者はまこと執拗に調査し、
しかし功を焦らず、取材対象が飛び込んでくるまで
ひたすら観察し、待ち続けるのだと云う。
さらりとした筆致も、待ち続ける姿勢も、
それは筆者の熱量の少なさからではなく、そうやって
運気を掴んできた勘と経験に拠るものなのだろう。
本書において、自然や死を見詰める視線は淡々としている。
しかしそれは対象への興味が無いわけではなく、寧ろ
のめり込み過ぎた時に大事なものが見えなくなることを恐れた
冷たい炎の為せる業に違いない。
「事件」の詳細を殊更騒ぎ立てるルポには無い
抑制されたオトナの姿勢を楽しむべき一冊である。
アマゾンには今でも文明と切り離された生活を営む人達がいて、そんな人達を文明から守るために活動している人がいるのに驚いた。そんな人達を取材している最中の事故だったのだ。
「生命の危機を迎えた時に、果たして人間は、ここまで冷静になれるのだろうか?」と思えるほど、淡々と、そして生き生きと墜落に至るシーンを描写している。
普段の生き方が生命の危機にはっきりと表れるだろうが、こんなに淡々と書けるということは、沢木さんがいかに人生に達観しているか、を表していると思う。