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美麗島まで 単行本 – 2002/11/1

4.5 5つ星のうち4.5 8個の評価

商品の説明

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『物語の海、揺れる島』など、現代を生きる一人ひとりの個人をていねいに見つめることで社会問題をとらえかえしてきたノンフィクション作家が、はじめて自らのルーツをたどる旅に出た。著者が小学生のときに亡くなった母は、那覇に生まれ、台北に移住し、やがて上京し家庭を持ったのだという。裕福な名家に育った女性の、その後の波乱の人生は、太平洋戦争に向かう東アジア史と切っても切り離せない。著者の筆は、やがて日本国=ヤマトとその周縁地域との関係性にも分け入っていく。

母方の祖父は医師として成功し、森鴎外を訪ねたことがあった。祖母は沖縄人女優第1号として活躍し、松井須磨子と同じ舞台に立っていた。ゆかりの地に足を運ぶ中で、そんな事実が淡々と点描されていく。浮かび上がってくるのは、激動する時代の中で沖縄人としての誇りを手放さず、常に自立心を失わなかった一族の姿だ。藤田嗣治、山之口獏、火野葦平など、文化人たちと彼らの意外な交遊録も興味深い。

与那国島の密貿易、石垣島を開拓した台湾人、池袋モンパルナスなど、知られざる史実を掘り起こしながら、紀行はジグザグに進んでいく。それは、戦後東京に生まれ、沖縄方言も話すことができないという著者の沖縄人としてのアイデンティティーの揺れを反映していた。しかしやがて著者は、そんな自身をまるごと受け入れる。ここには、差別から「癒しの島」へ極端に振れる日本人の沖縄観とは対極の、等身大の沖縄物語がある。(松田尚之)

内容(「MARC」データベースより)

沖縄から奉天、台北に渡った祖父、東京に憧れた母…。自らのルーツを探りつつ、全く新しい視点から沖縄の近代史を描き出す。「沖縄人」として生きたある家族の物語。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2002/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2002/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 252ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 416359180X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163591803
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 8個の評価

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与那原 恵
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