空気を読めと言われてもよくわからないという人はこれを読むともっとわからなくなるかもしれません。
空気を読むという難解さを事象を交えて真面目に説明しているのがとても面白かったです。
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山本七平ライブラリー 1 単行本 – 1997/4/1
山本 七平
(著)
空気の研究
- 本の長さ389ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1997/4/1
- ISBN-104163646108
- ISBN-13978-4163646107
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1997/4/1)
- 発売日 : 1997/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 389ページ
- ISBN-10 : 4163646108
- ISBN-13 : 978-4163646107
- Amazon 売れ筋ランキング: - 438,986位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先に読んだ半藤一利氏と佐藤優氏の対談本『21世紀の戦争論』で「昭和史を武器に変える14冊」のなかで半藤一利氏が挙げていた山本七平著『「空気」の研究』を読むことにした。
本書が刊行されたのは1977年であり、ロッキード事件やカドミウム裁判など取りあげているが、ロッキード事件やカドミウム裁判などは40年以上も昔に起きた事件だから、リアルタイムで体験している読者は相当年配のはずである。
著者の本書に於ける「空気」研究の成果は、「空気」など曖昧模糊としたもので欧米世界には存在せず、日本古来のアニミズム(汎神論)や儒教などが包摂している日本独自のものだと著者が考察していると、評者は理解したのです。
キリスト教などの一神教では、神と人がダイレクトに繋がり、それぞれ個々人が「独立」した社会を構成しているから、「空気」の存在自体が成り立ち難いと語っている。
戦争末期に、戦艦大和が、無謀な出撃するまでに至ったのも「空気」であったし、アメリカの生産力や石油など資源の潤沢さを日本と比較してみれば、小学生でも、あの戦争に突入する無謀さを指摘できたろうに、当時の政府や軍部などに、恐ろしい「空気」が充満し、そのような決断を強いてしまったようである。
ただ著者が多く例えを挙げなながらの説明には、その「例え」が面白いし、興味を惹くから読み続けることができたのだが、胸におちるところまで「空気」を説明されたようには思えず、隔靴掻痒感を覚えてしまったのです。
著者が「聖書絶対主義」を取り上げながら、ルターが「アルシュテットの悪魔」と呼んだミュンツアーの影響を受けたロートマンの指導による「ミュンスター市における蜂起」だが、やがて孤立して何万人も処刑されたことを記述していたが、エーコの『薔薇の名前』のなかにも描かれていたので興味深く読むことが出来た。(P197)
なぜ日本に「空気」が存在し始めたのか?著者の論理展開がますます難解複雑になってきて、著者の説明が回りくどく、もっと明快簡潔に結論に至ってほしいよ!と、思ってしまいました。
昭和のはじめから日本全土に漂ってきた恐ろしい「空気」は、様々に様相を変え、今の日本にも漂ってきているようです。
政官財の不祥事にも「不干渉・不感症」になり「あきらめムード」になって他人事のように日々過ごす、これって 恐ろしい「空気」ではないかと危惧してしまいます。
魔物とさえ断言できる「空気=忖度」が、森友学園問題や加計学園問題にも存在した事実を、国民の多くが厭と言うほど思い知らされたのだから、本書『「空気」の研究』は、今後多くの日本人に読んでほしい書だと思いながら読み終えたのです。
本書が刊行されたのは1977年であり、ロッキード事件やカドミウム裁判など取りあげているが、ロッキード事件やカドミウム裁判などは40年以上も昔に起きた事件だから、リアルタイムで体験している読者は相当年配のはずである。
著者の本書に於ける「空気」研究の成果は、「空気」など曖昧模糊としたもので欧米世界には存在せず、日本古来のアニミズム(汎神論)や儒教などが包摂している日本独自のものだと著者が考察していると、評者は理解したのです。
キリスト教などの一神教では、神と人がダイレクトに繋がり、それぞれ個々人が「独立」した社会を構成しているから、「空気」の存在自体が成り立ち難いと語っている。
戦争末期に、戦艦大和が、無謀な出撃するまでに至ったのも「空気」であったし、アメリカの生産力や石油など資源の潤沢さを日本と比較してみれば、小学生でも、あの戦争に突入する無謀さを指摘できたろうに、当時の政府や軍部などに、恐ろしい「空気」が充満し、そのような決断を強いてしまったようである。
ただ著者が多く例えを挙げなながらの説明には、その「例え」が面白いし、興味を惹くから読み続けることができたのだが、胸におちるところまで「空気」を説明されたようには思えず、隔靴掻痒感を覚えてしまったのです。
著者が「聖書絶対主義」を取り上げながら、ルターが「アルシュテットの悪魔」と呼んだミュンツアーの影響を受けたロートマンの指導による「ミュンスター市における蜂起」だが、やがて孤立して何万人も処刑されたことを記述していたが、エーコの『薔薇の名前』のなかにも描かれていたので興味深く読むことが出来た。(P197)
なぜ日本に「空気」が存在し始めたのか?著者の論理展開がますます難解複雑になってきて、著者の説明が回りくどく、もっと明快簡潔に結論に至ってほしいよ!と、思ってしまいました。
昭和のはじめから日本全土に漂ってきた恐ろしい「空気」は、様々に様相を変え、今の日本にも漂ってきているようです。
政官財の不祥事にも「不干渉・不感症」になり「あきらめムード」になって他人事のように日々過ごす、これって 恐ろしい「空気」ではないかと危惧してしまいます。
魔物とさえ断言できる「空気=忖度」が、森友学園問題や加計学園問題にも存在した事実を、国民の多くが厭と言うほど思い知らされたのだから、本書『「空気」の研究』は、今後多くの日本人に読んでほしい書だと思いながら読み終えたのです。
2020年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんとか完読。でも、再読したり、ネットで他の方のブログも参考にしました。中身の濃い本です。
2019年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Very good .Thank you.
2019年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本で物事を決定するときに猛威をふるう「空気」とはいったい何か……が本書のテーマ。冒頭、やたら「編集部の空気」を振り回す編集者と著者のやり取りが楽しい。著者によれば、物事を相対化する習慣が日本人にないためにこのようなことになる、ということなのだが、途中からお得意のユダヤと日本の比較文化論になってしまい、空気の正体については最後までピンと来なかった。なお本書中で取り上げられている「イタイイタイ病の原因はカドミウムではない」説については、欧米における動物実験などを通じて、だいぶ前に否定されているようだ。過剰なカドミウム摂取が腎臓機能を障害し、カルシウム再吸収を妨げて全身の骨の強度を低下させ、動作のたびに痛みを感じるようになるという、この病気の作用機序も解明されている。ただカドミウムも実は微小ミネラルとして人体には必須で、不足したらしたで障害が出るという。著者の言う通り、何事も相対的、ということか。
2018年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者がもっとも言いたいこととは多少ずれるのかもしれないが、私はこの本を読んで
わかりやすさについて考えさせられた。物神化、絶対化、善悪二元論などは、
わかりやすく説明するために使う方法だ。これにより「空気」が出てくると筆者は説明している。
正しく理解するためにはわかりにくいままの説明を受けることも大事なのかもしれない。
わかりやすさを疑うことが空気に操られないためには必要だと感じた。
わかりやすさについて考えさせられた。物神化、絶対化、善悪二元論などは、
わかりやすく説明するために使う方法だ。これにより「空気」が出てくると筆者は説明している。
正しく理解するためにはわかりにくいままの説明を受けることも大事なのかもしれない。
わかりやすさを疑うことが空気に操られないためには必要だと感じた。
2016年10月30日に日本でレビュー済み
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1983年に出版されたそうですが、この本を貫く危機感は、今でも通じることだと思いました。
会議ではっきり多数決をとらず、流れで何となく決まることがこの国では往々にしてあるようです。最近では、やはり築地市場移転問題でしょう。
本書で挙げられた具体的な事例については、時代の差で知らない(or 忘れた)ことも多いので別に調べる必要はありますが、それにしても、日本ってこの頃から変わってないことも多いのでしょうか。
ポジティブな意味で『水を差す』ことも、時には必要ですね。ある暴論に場が支配された時、理性的に考え直すキッカケを作るというか。
一番衝撃的だったのは、太平洋戦争が泥沼化した理由は、戦争をやめるキッカケを誰も言い出せなかったから、ということ。これは説得力がありました。何であんな状態になる前に誰か止めなかったんだろう、と、子供の頃に日本史で太平洋戦争を学んでからずっと思ってましたけど、空気ってやつに国民は殺されてしまった、というところはあるんですね。少なからず。
これはかなりやっかいですね。しっかりと目を光らせないと、いつの間にか充満してしまいますよ。
今の時代は、大丈夫でしょうか?
会議ではっきり多数決をとらず、流れで何となく決まることがこの国では往々にしてあるようです。最近では、やはり築地市場移転問題でしょう。
本書で挙げられた具体的な事例については、時代の差で知らない(or 忘れた)ことも多いので別に調べる必要はありますが、それにしても、日本ってこの頃から変わってないことも多いのでしょうか。
ポジティブな意味で『水を差す』ことも、時には必要ですね。ある暴論に場が支配された時、理性的に考え直すキッカケを作るというか。
一番衝撃的だったのは、太平洋戦争が泥沼化した理由は、戦争をやめるキッカケを誰も言い出せなかったから、ということ。これは説得力がありました。何であんな状態になる前に誰か止めなかったんだろう、と、子供の頃に日本史で太平洋戦争を学んでからずっと思ってましたけど、空気ってやつに国民は殺されてしまった、というところはあるんですね。少なからず。
これはかなりやっかいですね。しっかりと目を光らせないと、いつの間にか充満してしまいますよ。
今の時代は、大丈夫でしょうか?
2018年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
空気といっても酸素などについて書かれているわけではなく、本書の指す空気とはいわゆる人間と人間の間に流れる雰囲気のようなもの。同調圧力といいますか、「なにかを決定する時に理論的に考えればそうすべきではないのにその場の空気で決まった」ということが人生の中で必ず1回はあると思います。空気を読む、その「空気」の正体を考察した内容になっています。
中身は非常に難解。文章の読みにくさ堅苦しさもさることながら内容自体頭に入りにくい。空気の研究とタイトルにありますが、まさしくタイトルそのままという印象。この空気に抗う対策などは本書に記載されていません。時には人に誤った決断をさせてしまうこの空気の正体はなんなのか?という考察に徹した内容になっています。なので実践的とは遠いですね。空気の正体に明確な回答があるわけでもありませんし。空気の正体が知れたからといってどうすることもできないので、本書の内容が理解できたとしてもよくて知識の足しにしかならないかと…。
引用が多く、またこれも難解。ほとんど歴史や宗教に絡めて空気の考察をしているのでそういう実用書を読んでいる気分になります。歴史に詳しい方なら理解しやすいのかなぁ。正直ちんぷんかんぷんでした。誰でもわかるように易しく書こうという作者の思いはいっさい感じませんので、あらゆる専門用語が出てきても怯まない方向けですかね。
前述した通り、たとえ理解できたとしても得られるものは少ないと思ったため評価は☆1.5。
中身は非常に難解。文章の読みにくさ堅苦しさもさることながら内容自体頭に入りにくい。空気の研究とタイトルにありますが、まさしくタイトルそのままという印象。この空気に抗う対策などは本書に記載されていません。時には人に誤った決断をさせてしまうこの空気の正体はなんなのか?という考察に徹した内容になっています。なので実践的とは遠いですね。空気の正体に明確な回答があるわけでもありませんし。空気の正体が知れたからといってどうすることもできないので、本書の内容が理解できたとしてもよくて知識の足しにしかならないかと…。
引用が多く、またこれも難解。ほとんど歴史や宗教に絡めて空気の考察をしているのでそういう実用書を読んでいる気分になります。歴史に詳しい方なら理解しやすいのかなぁ。正直ちんぷんかんぷんでした。誰でもわかるように易しく書こうという作者の思いはいっさい感じませんので、あらゆる専門用語が出てきても怯まない方向けですかね。
前述した通り、たとえ理解できたとしても得られるものは少ないと思ったため評価は☆1.5。