この本は、第一部「日本型組織と西欧型組織」、第二部「日本型組織の再構成」、第三部「日本型指導者」、第四部「指導者の条件」、対談(田中美知太郎氏)で構成されている。しかし巻末にあるように、これらは山本七平氏の未発表の講演速記録、雑誌原稿等を編集部が再編集したもので、日本における組織と指導者をテーマに一つの書物を書いたわけではないことは留意すべきだろう。
最後の田中美知太郎氏との対談を読むと、昭和にはこのような分厚い教養人がいたんだなとつくづく思う。今はお手軽な文化人がうようよいるがその存在の軽いことこの上ない。
¥1,781¥1,781 税込
ポイント: 18pt
(1%)
配送料 ¥480 6月23日-25日にお届け
発送元: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店 販売者: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
¥1,781¥1,781 税込
ポイント: 18pt
(1%)
配送料 ¥480 6月23日-25日にお届け
発送元: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
販売者: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
¥398¥398 税込
配送料 ¥350 6月10日-13日にお届け
発送元: ゆずの木書店 販売者: ゆずの木書店
¥398¥398 税込
配送料 ¥350 6月10日-13日にお届け
発送元: ゆずの木書店
販売者: ゆずの木書店
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
山本七平ライブラリー5 指導者の条件 ペーパーバック – 1997/6/19
山本 七平
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,781","priceAmount":1781.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,781","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"HkhD0uNz4CyKujsktlcC4Vt5PGNINhAvUIzl3TQtXSOMKhyWDfI3bTiFQr8TWxmHPt%2Ftz5AgpnfbBNkRpCPHakZnUN3PIcFW6HYAOxXGhVSZdWTxIWOpY%2FXcl5gogrkEXt4eJX3cia7XWsfBDgB%2F%2BLKUwkUo8HHfPU7pbsAqeyGS%2BvyqsyZlSA%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥398","priceAmount":398.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"398","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"HkhD0uNz4CyKujsktlcC4Vt5PGNINhAvx5s6jJkkReyG%2BSBB8DNBNRats5DNqmLC1nv2uL7N9ZDdQipOYrEZehX5%2Bn1besJVnL%2F3DrbR6uCeAYL7XmCv68eYqmhnknJWLkXyLjD0gDYYULax7I3gPzAtv42vcNc4E3EYHebblOc4jnD%2BCNgLALPoIG%2FDTPrm","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
日本型組織と西欧型組織とはどう違うのか?指導力なき指導者の時代をいちはやく予言した筆者の二十一世紀リーダー学のすすめ
- 本の長さ366ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1997/6/19
- ISBN-104163646507
- ISBN-13978-4163646503
よく一緒に購入されている商品
対象商品: 山本七平ライブラリー5 指導者の条件
¥1,781¥1,781
6月 23 - 25 日にお届け
通常9~10日以内に発送します。
¥2,096¥2,096
6月 23 - 25 日にお届け
通常9~10日以内に発送します。
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1997/6/19)
- 発売日 : 1997/6/19
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 366ページ
- ISBN-10 : 4163646507
- ISBN-13 : 978-4163646503
- Amazon 売れ筋ランキング: - 440,545位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
6グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2005年5月6日に日本でレビュー済み
まず日本の組織の本質的な特徴が、歴史的背景を踏まえてよく捉えられているような気がします。「組織自体がすぐに存在意義をもつ。日本の組織は家族」「どんな命令がきても必ず一揆において談合する」。命令を受けて皆で相談し全員一致で行動する、というのは確かに笑っちゃうくらいそのとおりです。
しかしこの組織は、組織が上手く把握され外面的目標に対応したとき異常な強さを発揮しうる反面、情勢や目的が変わったとき新しく作り直すという意識よりも内部の矛盾や問題に対してまあまあ、でおさめ組織維持にエネルギーを集中、動けなくなってしまう欠点を持ちます。すなわち「合理的なプランを立てても一揆が相談して曲げてしまい」、「合理的なチェックが失われると非常に危険な要素を持ちだす」。その典型が帝国陸軍です。組織自体に問題意識が生じたときに最大危機を迎えるわけです。
こうした日本の組織では、「共同体としての運営と機能集団としての運営をバランスとりながらやっていく、集団を組織的に動かすことと一揆的に動かすこと、このバランスがとれていない」とうまく機能しない。必然的に指導者は「経済的活動を行いつつ、共同体への奉仕として宗教的充足感、生きがいを与えるということになり、これで機能集団は能率よく機能する」。指導者が組織を掌握して指導力を末端まで浸透させ、同一価値観をもつ意図的な教育の重要性が強調されます。
日本的な組織の特徴・組織を動かす要諦に対する洞察は流石、を思わせます。最近では必ずしも(少なくとも表面的には)こうした日本的印象の薄い組織も見られるようですが、底流にある文化は大きくは変わっていないのではないかとの感想をもちます。一方、そうした組織が筆者の言う、日本組織が踏みとどまれる経済合理性を持つ民間企業に多いことも筆者の洞察から頷けるような気がします。
しかしこの組織は、組織が上手く把握され外面的目標に対応したとき異常な強さを発揮しうる反面、情勢や目的が変わったとき新しく作り直すという意識よりも内部の矛盾や問題に対してまあまあ、でおさめ組織維持にエネルギーを集中、動けなくなってしまう欠点を持ちます。すなわち「合理的なプランを立てても一揆が相談して曲げてしまい」、「合理的なチェックが失われると非常に危険な要素を持ちだす」。その典型が帝国陸軍です。組織自体に問題意識が生じたときに最大危機を迎えるわけです。
こうした日本の組織では、「共同体としての運営と機能集団としての運営をバランスとりながらやっていく、集団を組織的に動かすことと一揆的に動かすこと、このバランスがとれていない」とうまく機能しない。必然的に指導者は「経済的活動を行いつつ、共同体への奉仕として宗教的充足感、生きがいを与えるということになり、これで機能集団は能率よく機能する」。指導者が組織を掌握して指導力を末端まで浸透させ、同一価値観をもつ意図的な教育の重要性が強調されます。
日本的な組織の特徴・組織を動かす要諦に対する洞察は流石、を思わせます。最近では必ずしも(少なくとも表面的には)こうした日本的印象の薄い組織も見られるようですが、底流にある文化は大きくは変わっていないのではないかとの感想をもちます。一方、そうした組織が筆者の言う、日本組織が踏みとどまれる経済合理性を持つ民間企業に多いことも筆者の洞察から頷けるような気がします。