原爆忌ではなくは敗戦忌でもない昭和の日のあることの意味を考えているときに本書と出会った。
ノスタルジーではない昭和をどう伝えるか、作者渾身の一冊。一六章が昭和という長く劇的変遷に満ちた時代をだぶることなく活写している。
個々の人物の人生に心打たれるも善し、事件やその背景に興味を持つも善し。女が切り口ではあるが、時代も男性も過不足なく誠実に描かれている。
昭和の影を引きずる平成のあるべき姿とは、、読後感を歴史からの学びと未来への構想まで広げていける作品だと思う。
私自身は「小林多喜二への愛」の章が未だに心の中でこだましている。愛が愛を紡いでいく事実に心の震えが止まらない。
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完本 昭和史のおんな 単行本 – 2003/7/11
澤地 久枝
(著)
- 本の長さ536ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2003/7/11
- ISBN-104163651209
- ISBN-13978-4163651200
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
歴史の半分を支える女たちを通して甦る昭和史ノンフィクション。文芸春秋読者賞受賞のベストセラー完全版。1980・83年刊に、未収録原稿も加えて刊行。
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2003/7/11)
- 発売日 : 2003/7/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 536ページ
- ISBN-10 : 4163651209
- ISBN-13 : 978-4163651200
- Amazon 売れ筋ランキング: - 560,352位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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ノンフィクション作家。1930年東京に生まれ、4歳で渡満。敗戦の翌年引揚げる。1949年中央公論社経理部員となり、早稲田大学第二文学部に学ぶ。卒 業後『婦人公論』編集部へ転属。63年、編集次長で病気退職、のち五味川純平氏『戦争と人間』の資料助手。72年『妻たちの二・二六事件』刊行、73年、 フリーのライターに。『火はわが胸中にあり―忘れられた近衛兵士の叛乱 竹橋事件』(第五回日本ノンフィクション賞)(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 きもの箪笥 (ISBN-13: 978-4473036506 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2017年3月3日に日本でレビュー済み
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昭和の女が書かれていましたが、あまりにも現実過ぎてしり込みしてしまいそうな関係も書かれていて、私には抵抗がありました。
2008年1月28日に日本でレビュー済み
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第二次大戦までの政治と社会の激動の中での事件史を『女性』に焦点を絞り描いている。
個々の事件はクローズアップされる事の無かった事件、あるいはセンセーショナルに報道された事件など、千差万別であるが、個々の事件の背景にある昭和の時代がくっきりと浮かび上がるようである。人間を見つめる著者の眼差しの暖かさが印象に強く残る名著。
個々の事件はクローズアップされる事の無かった事件、あるいはセンセーショナルに報道された事件など、千差万別であるが、個々の事件の背景にある昭和の時代がくっきりと浮かび上がるようである。人間を見つめる著者の眼差しの暖かさが印象に強く残る名著。
2022年5月15日に日本でレビュー済み
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本の内容は,期待通りだった。
値段が、あまりにも高いので、友人には推薦できない。
値段が、あまりにも高いので、友人には推薦できない。
2006年8月30日に日本でレビュー済み
ショッキングな情死未遂の書き出し。東郷青児の妻たちを冒頭に掲げている。宇野千代『色ざんげ』にはその情死相手つゆ子(盈子)の初対面の印象が「いま咲いたばかりの花のような生々とした美しさ」「僕(東郷)の運命をくつがえした」女ときわどく書かれている。本書全体は16章から成り、思想弾圧への命を賭けての闘い、国際結婚、戦争後遺症、欺いた男性への報復等々の事件と人が描かれている。最終章だけ特筆すれば、「雪の日のテロルの残映」で2・26事件で惨殺された渡辺錠太郎大将の次女のことである。シスター渡辺和子として知る人ぞ知る、その人である。本書を締めくくるにふさわしい昭和史のおんな(けなげさの象徴みたいな)をよくぞ選んでくれたと著者に敬意を払わずにはいられない(雅)
2015年3月12日に日本でレビュー済み
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井上中尉夫人「死の餞別」この井上中尉は私の同郷の岸和田です。また千代子夫人は泉佐野の長滝で、ここの清福寺に3回忌に建てられた顕彰碑が残っているとのことで訪問し、確認しました。戦後千代子さんの母校現在の和泉高校の講堂に掲げられていた写真額は終戦と同時に取り外されました。
夫人の地元ではそのまあ残っている事に驚きました。この話は和泉高校100年史でも詳しく出ていますし岸和田図書館の資料にも出ています。
その他の項目は呼んでおりませんので、星は3つとしておきます。
夫人の地元ではそのまあ残っている事に驚きました。この話は和泉高校100年史でも詳しく出ていますし岸和田図書館の資料にも出ています。
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