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打ちのめされるようなすごい本 単行本 – 2006/10/16
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- 本の長さ535ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2006/10/16
- ISBN-10416368400X
- ISBN-13978-4163684000
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2006/10/16)
- 発売日 : 2006/10/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 535ページ
- ISBN-10 : 416368400X
- ISBN-13 : 978-4163684000
- Amazon 売れ筋ランキング: - 370,900位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1950年生まれ。元ロシア語会議通訳、作家。
59~64年、在プラハ・ソビエト学校に学ぶ。東京外国語大学ロシア語学科卒業、東京大学大学院露語露文学修士課程修了。80年設立のロシア語通訳協会の初代事務局長を務め、95~97年、03~06年会長。92年、報道の速報性に貢献したとして、日本女性放送者懇談会賞を受賞した。著書『不実な美女か貞淑な醜女か』(徳間書店、新潮文庫)で読売文学賞、『魔女の1ダース』(読売新聞社、新潮文庫)で講談社エッセイ賞、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川書店、角川文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、『オリガ・モリソヴナの反語法』(集英社、集英社文庫)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。2006年5月、逝去
(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 終生ヒトのオスは飼わず (ISBN-13: 978-4167671051 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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第一部は週刊文春連載「私の読書日記」、第二部は新聞や雑誌等の書評で構成されています。
プラハのソ連大使館付属八年制普通学校在籍時の12歳で世界的古典とされる文学を読了し、視力が落ちる前の20年は一日平均7冊(=年2,555冊=通算51,100冊)を渉猟した読書家でもある米原万里さんが、なぜ様々な代替療法も試みたにも関わらず、癌により56歳の若さで亡くなったのか本書を読んで思い至りました。
「テレビ画面でブッシュやラムズフェルド、チェイニーの顔を見る度に、『大量殺戮者のこいつらに天誅を!』と叫んだ上でテレビを切るかチャンネルを切り替えるかしていたのだが、、、」(2003年6月26日文芸春秋)
本来、米原さんはご自身の最高位に「笑い」(=楽しさや平和)を置かれていましたが、上述した文章(想い)のように戦争を筆頭に、日本だけでなく、世界中の理不尽な惨劇や不条理への闘いの心(=怒り)を誰よりも頂き続けた結果、その不調和な心が癌の原因であり続けたのではないでしょうか。
『解説』で井上ひさしさんをして、「著者と評者が衝突して思索の火花を散らし、これまでにない知恵を生む。文章の一行一行が箴言的に格言的に屹立している」と言わしめて米原さんの書評から多くを学び、また訳書やチョコ・スロバキアの初代大統領マサリクのお話などから自分が無知であった気付きを頂きました。
本書より、米原万里さんが多大な影響を受けた本、その年のベスト3として紹介した本、猫本ベスト7を以下にご紹介します。
1.米原真理さんが多大な影響を受けた本
・ドストエフスキーの詩学(ミハイル・バフチン著)
※旧名ドストエフスキイ論
・恋と女と日本文学(丸谷才一)
・ロシア・アヴァンギャルド(亀山郁夫)
・コーカサスの金色の雲(プリスターフキン)
2.米原真理さんが選んだその年のベスト3
1996年
・恋と女と日本文学(丸谷才一)
・ゾルゲ引き裂かれたスパイ(ロバート・ワイマント)
・あらかじめ裏切られた革命(岩上安身)
1997年
・不安の世紀から(辺見庸)
・バルカンをフィールドワークする(中島由美)
・心は孤独な数学者(藤原正彦)
※無敵のハンディ・キャップ(北島行徳)
2004年
・そして殺人者は野に放たれる(日垣隆)
・ドストエフスキー父殺しの文学(亀山郁夫)
・ペンギンの憂鬱(アンドレイ・クルコフ)
2005年
・国家の罠(佐藤優)
・アルジャジーラ報道の戦争(ヒュー・マイルズ)
・十面埋伏(張平)
3.猫本ベスト7
・チビのお見合い(室井滋)
・ネコのこころがわかる本
・公園通りの猫たち※続編『嫁ぐ猫』とセット
・ドクター・ヘリオットの猫物語
・トラちゃん
・セツコ・山田の猫三味
・動物のお医者さん
最後に、個人的に心に強く響いた上述の米原さんの文章の続きをご紹介させて頂きます。
テレビ画面でブッシュやラムズフェルド、チェイニーの顔を見る度に、「大量殺戮者のこいつらに天誅を!」と叫んだ上でテレビを切るかチャンネルを切り替えるかしていたのだが、ブッシュが対イラク戦争を宣言するというスペクタクルは吐き気を我慢してみた。「これは、テロに対する戦いの一つの勝利に過ぎない」と言い切るブッシュの戦争中毒症状の重篤ぶりに恐怖を覚えたものの、待ち受ける将兵たちの前にヘリコプターで軍服姿のブッシュが降り立つという、まるで子供だましのディズニー映画ばりの演出には笑ってしまった。ベトナム戦争中にパパの手回しで戦場行きを回避した後ろめたさを、こんなちゃちなバーチャル体験で解消しているのか、このトッチャン坊や。対アフガンのときも今回もアメリカにおける戦争報道(NHKニュースが、アメリカのそれをほぼ垂れ流していたおかげで日本にいながら、なぜアメリカの善男善女が大義なきイラク攻撃を支持するのか、その世論誘導のノウハウを垣間見ることができた。それに、ああやはり日本はアメリカの属領なのだな、とノー天気な日本国民に自覚せしめたという点では、小泉のブッシュ路線への無条件追従とともに、評価してあげなくてはならない。さすが「国営」放送と呼ばれるだけのことはある)はハリウッド映画を彷彿させる。
そこのところを、漫画やゲームの原作者で、『多重人格探偵サイコ』や『リヴァイアサン』など自作のノベライザーでもある大塚英志は、『キャラクター小説の作り方』の中で言い当てている。同時テロの際に、ブッシュはビンラディンを西部劇のおたずね者にたとえて「DEAD or ALIVE」のいずれでもいいから捕らえる、と口走った。訪米した小泉も、やはりこの戦争をハリウッド映画にたとえ、西部劇の保安官は一人で戦うが今度の戦争は日本も協力する、とブッシュに言った。「本物の『戦争』を始めようとしている大統領や自国の憲法の考え方を曲げてまでそれに協力しようとしている首相の考え方の基調に『西部劇』がある」「なるほど『西部劇』はアメリカ大陸を『インディアン』たちから奪ったアメリカ人の側が一方的な正義として描かれている、という点では『9・11』の戦争と同じ構図」で、「虚構と現実の区別がつかないのは、おたくやゲームファンではなく、政治家やジャーナリスト」と言うのだ。
アメリカや日本の大人たちの心を捉えた「アメリカの物語」の作劇のポイントは、物語の前史があり、ある事件をきっかけに主人公が失われた自己に気付き、内的欲求に目覚めて敵と闘い自己の回復を達成する、というものである。この物語の前史は、あくまでも主人公の側のもので、テロリストやビンラディンやフセインの言動の背後にあるだろう前史は顧みられない。
ハリウッド映画のセオリーに「不死身のヒーロー」がいる。ディズニーアニメでも人は死なない。たとえ死んだとしても、お話の中のリアリティーのない「死」である。「現実の戦争を無力な子供として体験した」手塚治虫はじめ、戦後日本の漫画家(アニメ作家)たちは、ディズニーに学びつつも、傷つきやすく死にやすい人間をフィクションの中でリアルに表現しようと悪戦苦闘してきた。主人公に一方的正義を最後に敵の物語を示すことでひっくり返した富野由悠季の『海のトリトン』によって、日本漫画(アニメ)はディズニーの作劇術を乗り越えたと著者は見る。
漫画をノベライズしたような消耗品小説の書き方を指南するふりを装いながら、サブカル、昔話、娯楽文学、純文学の垣根を軽々と乗り越えて、人々の心を捉えて離さない物語の本質に迫る痛快な一冊である。
(2003年6月26日 週刊文春~私の読書日記~より一部抜粋)
私にはとても真似できません。
ロシア語を学んだことも、ロシアに行ったこともありませんが、書かれている内容はとても興味深く、取り上げられている本も読んでみたい!と思わせられるものが数多く有りましたが、多すぎて私の読書量ではとても読めそうに有りません。
もう少し長く生きていて頂けたら良かったのにと、亡くなられたことがとても残念に思いました。
何故か私は、彼女のようなパワフルな女性の本が好きです。
読むと元気になれる。
ただ、この本を読むと、出てくる全ての本を読んでみたいという衝動と戦う羽目になります。
心して読んで下さい。
日記形式をとっているが、
著者が読んだ本の話をしているだけ。
オススメされても読みたいと思うことはめったにない。
この本は不思議、読むように本をオススメしていない。
ただ、読んで、「こんなことが書いてあった」
そんな感じ、まとめ方がうまいのか?
米原さん博識なのがうかがえるが
知識を自慢したりしてない、とても謙遜
本を読む角度が上手。
そんなことが書いてあるなら是非読みたい!!
そんなふうに思ってしまう。
ロシア語の通訳者でこんなに素晴らしい人がいたのか!
と驚きました。
日本の外交はこういった方が影で
支えられてきたのですね。
米原さんの速読がどんな方法か気になりました。
著者の他の本も読んでみたい。