交渉術は言うまでもなく「佐藤優」による著書である。彼は日本において刑罰を受けた人間であり毀誉褒貶(というか批判の)激しい人間である。そして彼は現在文筆業により糊口を凌いでいる(という表現が適切か否かを把握できるほど出所後の佐藤優への知識は無いが)。
こうした前提を置くと、本書の内容は相当割り引いて読まなくてはならなくなる。また、後書きが蛇足であったり、エピソードに胡散臭さがあったりと、不満に思えるところはたくさんある。だが、であったとしても、その価値を失わない読み口としての面白さと、エピソードの興味深さがある。
全ての一般図書には主観性があるので、この著者のクセの強さを忌避せず、参考にできるところを探ってみては如何だろうか?
最後に、日本文化上は、死人に口無しで死人をディスるのは止めた方が人間としての信頼性を下げずに済むので、バランスを見極めてその手の話は出すべきと思います。
総じてみればとても面白い本。願わくば、著者の才能の枯渇から、著者自身がただの暴露屋の狡猾な人間とならないように……
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交渉術 単行本 – 2009/1/30
佐藤 優
(著)
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外交官として世界の第一線で、官僚として日本政府の中枢で。さまざまな交渉を経験した著者による、スリリングなメモワールであり実用書
- 本の長さ399ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2009/1/30
- ISBN-104163685804
- ISBN-13978-4163685809
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2009/1/30)
- 発売日 : 2009/1/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 399ページ
- ISBN-10 : 4163685804
- ISBN-13 : 978-4163685809
- Amazon 売れ筋ランキング: - 460,870位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 666位ビジネス交渉・心理学
- - 696位プレゼンテーション
- - 122,485位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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元外交官で文筆家。ロシア情報収集・解析のエキスパート。魚住昭/ジャーナリスト。ノンフィクションに著作多数。青木理/ジャーナリスト。元共同通信記者。『日本の公安警察』『絞首刑』など著作多数。植草一秀/経済学者。日本経済、金融論が専門。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 誰が日本を支配するのか!?政治とメディアの巻 (ISBN-13:978-4838721566)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年4月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
外交官として活躍された著者の交渉術が、海外MBA校に入学することになった私にも何かしら参考になるかと思い購読したが、そういった意味では少しアテは外れてしまったと思う。
しかし、政治家と官僚の関係や官僚の思考法、インテリジェンスのしたたかさ、ロシア人の特殊性や価値観といった様々な要素が強烈な説得力をもって読み手を引き付ける。
交渉の小手先のテクニックを知るものではないが、国家レベルで交渉にあたるとはどういうことかを紐解くことができる一冊として熟読に耐える。
しかし、政治家と官僚の関係や官僚の思考法、インテリジェンスのしたたかさ、ロシア人の特殊性や価値観といった様々な要素が強烈な説得力をもって読み手を引き付ける。
交渉の小手先のテクニックを知るものではないが、国家レベルで交渉にあたるとはどういうことかを紐解くことができる一冊として熟読に耐える。
2018年10月8日に日本でレビュー済み
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交渉術を解く書籍というよりは、インテリジェンスオフィサーである筆者の体験が語られるだけ。購入時の期待値とはギャップがあったが、まあ読み物としては面白いのでこれはこれでよしとする
2014年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すでに何人ものレビュアーの方が指摘しているように、この本はサラリーマンが読むハウツー本とは大きく異なる。本質的には、本書は対ロシア交渉に携わった著者の回顧録であり、すぐに役立つ交渉術に関する本ではない。だから、そうした即効性のあるノウハウを知りたい人は、本書を買うべきではない。
しかし、看板に偽りありなのかというと、そうでもない。交渉の経緯や日本国内の人間関係を巡る回想のなかに、著者の人間観察の鋭さが表れている箇所が随所にある。「六対四の割合でこちらが上位にいると相手に思わせようと思ったら、九対一ぐらいの割合でおごる必要がある」など、インテリジェンス出身という筆者の背景のせいか、悪く言えば実に身も蓋もない、しかし人間性の本質を冷徹に捉えた指摘は、実際の交渉の上でも大いに参考となりうる。長い目で見れば、底の浅いハウツー本よりは、人間性を学ぶ上でよっぽど役に立つ本である。
加えて、この本はソ連、あるいはその後のロシアに興味のある人間にとって、面白い情報の宝庫である。ロシアにおける筆者自身の活動、そしてロシアおよび日本国内の人間模様は、それだけでも貴重な一級資料だと言える。また、ロシアに興味のない人でも、一連のスリリングな交渉は、そこいらのスパイ小説なんかを読むよりもずっと面白い。
最近の著者の多作ぶりは際立っていて、筆者が超人的な知的活動力を誇るとはいえ、同じエピソードの使い回しが見受けられるなど、初期の作品と比べると、作品内容が希薄化した印象は否めない。しかし、この本の内容の濃さは、初期の傑作「国家の罠」「自壊する帝国」に匹敵する。私のような交渉術が知りたい、そしてロシアにも興味があるという人間にとっては、まさに一粒で二度美味しいお買い得な本である。
しかし、看板に偽りありなのかというと、そうでもない。交渉の経緯や日本国内の人間関係を巡る回想のなかに、著者の人間観察の鋭さが表れている箇所が随所にある。「六対四の割合でこちらが上位にいると相手に思わせようと思ったら、九対一ぐらいの割合でおごる必要がある」など、インテリジェンス出身という筆者の背景のせいか、悪く言えば実に身も蓋もない、しかし人間性の本質を冷徹に捉えた指摘は、実際の交渉の上でも大いに参考となりうる。長い目で見れば、底の浅いハウツー本よりは、人間性を学ぶ上でよっぽど役に立つ本である。
加えて、この本はソ連、あるいはその後のロシアに興味のある人間にとって、面白い情報の宝庫である。ロシアにおける筆者自身の活動、そしてロシアおよび日本国内の人間模様は、それだけでも貴重な一級資料だと言える。また、ロシアに興味のない人でも、一連のスリリングな交渉は、そこいらのスパイ小説なんかを読むよりもずっと面白い。
最近の著者の多作ぶりは際立っていて、筆者が超人的な知的活動力を誇るとはいえ、同じエピソードの使い回しが見受けられるなど、初期の作品と比べると、作品内容が希薄化した印象は否めない。しかし、この本の内容の濃さは、初期の傑作「国家の罠」「自壊する帝国」に匹敵する。私のような交渉術が知りたい、そしてロシアにも興味があるという人間にとっては、まさに一粒で二度美味しいお買い得な本である。
2018年9月18日に日本でレビュー済み
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なんだかよくわからない人だけど、怪物と言われている。今回、この本を読んで納得。こういう人を怪物扱いして隔離しないと、日本の現行制度が維持できないリスクがあるってことではないかと。
交渉のノウハウは皆無に近いけど、命がけの交渉の雰囲気はビシビシ伝わってきました
交渉のノウハウは皆無に近いけど、命がけの交渉の雰囲気はビシビシ伝わってきました
2016年8月7日に日本でレビュー済み
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1円という価格なのに、送付も早く、商品の焼け、折れ、書込みも無く、大満足です。
2009年11月14日に日本でレビュー済み
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元外交官である著者自身がアカデミック志向なため、官僚・外交の嫌らしさと、神学に基づいた信念との対比が不思議で興味深い展開を見せ、ぐいぐい読み進められる。
タイトルで「交渉術」とされているものの、一般的な状況で使えるテクニックではないため、どちらかというと「回想録」として読んだ方が面白いだろう。
そういう意味では、歴代総理やロシア大統領を間近で感じた、マスメディアでは伝えられないリアルさを、本を通じて知る事ができるのが大変興味深い。
佐藤氏自身は後進の指導やノンフィクションの普及、神学や政治に関する勉強会など、著作活動だけでなく多岐にわたり活躍している。
実際に参加した勉強会や講演会では、権威に逆らうかのようなトレーナー姿で登場し、会場が一瞬引く雰囲気になる。
しかし、講演する内容と講演する姿のギャップが親密感を与え、ぐいぐい惹き込まれる。
たとえこれが計算された事だと知っていても、あえて引っかかってもいいと思ってしまう愛嬌のある作家だと、私は思う。
タイトルで「交渉術」とされているものの、一般的な状況で使えるテクニックではないため、どちらかというと「回想録」として読んだ方が面白いだろう。
そういう意味では、歴代総理やロシア大統領を間近で感じた、マスメディアでは伝えられないリアルさを、本を通じて知る事ができるのが大変興味深い。
佐藤氏自身は後進の指導やノンフィクションの普及、神学や政治に関する勉強会など、著作活動だけでなく多岐にわたり活躍している。
実際に参加した勉強会や講演会では、権威に逆らうかのようなトレーナー姿で登場し、会場が一瞬引く雰囲気になる。
しかし、講演する内容と講演する姿のギャップが親密感を与え、ぐいぐい惹き込まれる。
たとえこれが計算された事だと知っていても、あえて引っかかってもいいと思ってしまう愛嬌のある作家だと、私は思う。
2015年2月11日に日本でレビュー済み
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本書はあくまで佐藤氏の個人的な述懐である。しかしとても臨場感のある記述もあり読み物としてよかった。
佐藤氏の企ては結果として失敗に終わったものの、彼の実践した交渉術は参考になるだろうと思った。
佐藤氏の企ては結果として失敗に終わったものの、彼の実践した交渉術は参考になるだろうと思った。