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映画が目にしみる 単行本 – 2006/12/1
小林 信彦
(著)
- 本の長さ307ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2006/12/1
- ISBN-104163686606
- ISBN-13978-4163686608
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ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2006/12/1)
- 発売日 : 2006/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 307ページ
- ISBN-10 : 4163686606
- ISBN-13 : 978-4163686608
- Amazon 売れ筋ランキング: - 915,982位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 26,136位エッセー・随筆 (本)
- - 83,455位エンターテイメント (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年10月9日に日本でレビュー済み
部屋の本を整理していたら出てきたので、ちらり再読。手元に置いて拾い読みして楽しんでいる。2002年~2006年にかけて中日新聞に連載されていたコラム(3頁ほど)を集めたものなので、約20年前の映画や本、芸能のことが書かれているのだが、今読んでも面白い。ペイパーバックサイズの大きさなのも読みやすい(文庫だと、小さいので、なかなか再読という気分になれないのです)。コラムごとに写真も載っている。成瀬巳喜男監督の生誕100年について書かれたいくつかを読んで、個人的には今、成瀬監督の映画にはまっている。この本の、生誕100年の頃にくらべると、今はDVD化が進んでおり、本数が多くきりがないような・・・嬉しい悲鳴。作品の良しあしなどを判断するために、ここに載っている成瀬監督についての本など探してみようかと思う。あと、小林さんお気に入りのニコール・キッドマンの映画について多くとりあげられているのが、時代が偲ばれる。この頃が、キッドマンの人気の全盛だったのかもしれない。キッドマンの作品以外でも、ここにとりあげられている映画は、だいたいがメジャーなヒット作だが、今DVDなどで観ようとしても、入手困難なものが多い。一部の名作を除いては、映画も消費されて、消えていくものなのかなと思うと少し寂しく思った。
2021年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画の年代も限られているのは仕方がないが,著者の映画のコメントが著者のかなり片寄ったと思われる好みのオンパレードで,その推薦する映画もまったく当方の好みとはあわなかった愚作がおおかったのには失望した。作者の追っかけファンにはいいのだろうが,本のタイトルからうかがい知れるように,一般的映画ファンにとってはスタンダードな映画ガイドとして期待しない方がよいかもしれない。
2011年5月3日に日本でレビュー済み
小林信彦の映画コラムは面白い、なんて事は今更言うまでもない事かも知れない。
そのマニアックな知識量とピリッと利いた辛口批評は、今や名人芸と呼べるのではないか。
その最新のコラムを集めたのが本書。自分が小林のコラムに初めて接したのが高校生の頃だから、もう35年近くも前の事になる。
この間、折に触れ、何らかの媒体で楽しませて頂いた。それだけでも凄い事だと思う。
読みやすい、趣味人である、蘊蓄が聴ける、目の付けどころが鋭い、言うべき処では苦言を呈す。
しかも、彼は作家であり、いわゆる映画評論家ではない。小西康陽や和田誠らと並び、良い意味で業界人ではないのだ。
本書の中でも、例えば、映画は作られた時代のムードが分からないと理解出来ないとか、アメリカは戦争をしていないとやっていけない国だとか、映画が好きな人間はジャンルによって観る映画館が決まっていたとか、共感出来る言説が多い。
かっての小林の言葉で、忘れられない名言がある。
ひとつは、映画好きは、ミステリー小説やjazz、落語も好きであり、それはつまり無駄ごと好きであると指摘した事だ。
もうひとつは、“人は幸福な時、映画を観るだろうか?”と言う事。
これには補足が必要だろう。今日では、映画館に行く行為と言うのは、美術館に行く様な文化的感覚であったり、デートの一環としての意味合いもあるが、自分が学生当時は、昼間の明るい時間から、映画を観ていた者などネクラの代表と思われていた。
自分は何をすべきか、誠実に映画に向き合う事が、世間から滑稽に思われて、乖離していく。
拘りや鬱屈を抱きながら、映画館の暗闇の中でスクリーンに対峙していた者のひとりとして、その言葉に、ハッと胸が衝かれたものである。
そのマニアックな知識量とピリッと利いた辛口批評は、今や名人芸と呼べるのではないか。
その最新のコラムを集めたのが本書。自分が小林のコラムに初めて接したのが高校生の頃だから、もう35年近くも前の事になる。
この間、折に触れ、何らかの媒体で楽しませて頂いた。それだけでも凄い事だと思う。
読みやすい、趣味人である、蘊蓄が聴ける、目の付けどころが鋭い、言うべき処では苦言を呈す。
しかも、彼は作家であり、いわゆる映画評論家ではない。小西康陽や和田誠らと並び、良い意味で業界人ではないのだ。
本書の中でも、例えば、映画は作られた時代のムードが分からないと理解出来ないとか、アメリカは戦争をしていないとやっていけない国だとか、映画が好きな人間はジャンルによって観る映画館が決まっていたとか、共感出来る言説が多い。
かっての小林の言葉で、忘れられない名言がある。
ひとつは、映画好きは、ミステリー小説やjazz、落語も好きであり、それはつまり無駄ごと好きであると指摘した事だ。
もうひとつは、“人は幸福な時、映画を観るだろうか?”と言う事。
これには補足が必要だろう。今日では、映画館に行く行為と言うのは、美術館に行く様な文化的感覚であったり、デートの一環としての意味合いもあるが、自分が学生当時は、昼間の明るい時間から、映画を観ていた者などネクラの代表と思われていた。
自分は何をすべきか、誠実に映画に向き合う事が、世間から滑稽に思われて、乖離していく。
拘りや鬱屈を抱きながら、映画館の暗闇の中でスクリーンに対峙していた者のひとりとして、その言葉に、ハッと胸が衝かれたものである。
2021年1月8日に日本でレビュー済み
小林信彦さんは、ニコール・キッドマンが余程お気に入りのようですね。紹介される洋画の何本かに一本はキッドマンの出演作!(のような気がする)
そして、森繁や伊東四朗を語る時の入れ込み。『日本の喜劇人』以来の小林ファンにはじんわり来ますよね。
そして、森繁や伊東四朗を語る時の入れ込み。『日本の喜劇人』以来の小林ファンにはじんわり来ますよね。
2011年12月23日に日本でレビュー済み
「増補完全版」という題名に偽りがあるような。
この文庫版ができた経緯は。中日新聞の連載コラムの後期をまとめた単行本2冊、『コラムの逆襲』(新潮社)『映画が目にしみる』(文藝春秋)のうち。前者を新潮社が文庫化してくれないので。2冊から映画に関するコラムだけをセレクトしてまとめ、後者の題名をつけて刊行したという・・。
小林信彦のコラム集にして、文庫化してもらえない単行本があるという、ご時勢が悪いのかもしれないが。本来は、2冊それぞれ、文庫化してくれればいいのに。
ただし『映画が目にしみる』刊行後に中日新聞に掲載された4か月分のコラム(その時点で中日新聞の連載は終了)は収録してくれているようで、それは、ありがたいです。
また、後書きの後に追加されたボーナス・トラックとして、イーストウッドの近作のレビューが掲載されているのは、それなりに嬉しいが。その後が、恒例の「お気に入りの日本の若手女優たち」への言及で締めているのは・・。ホント、先生、お好きですねというほかないです。
この文庫版ができた経緯は。中日新聞の連載コラムの後期をまとめた単行本2冊、『コラムの逆襲』(新潮社)『映画が目にしみる』(文藝春秋)のうち。前者を新潮社が文庫化してくれないので。2冊から映画に関するコラムだけをセレクトしてまとめ、後者の題名をつけて刊行したという・・。
小林信彦のコラム集にして、文庫化してもらえない単行本があるという、ご時勢が悪いのかもしれないが。本来は、2冊それぞれ、文庫化してくれればいいのに。
ただし『映画が目にしみる』刊行後に中日新聞に掲載された4か月分のコラム(その時点で中日新聞の連載は終了)は収録してくれているようで、それは、ありがたいです。
また、後書きの後に追加されたボーナス・トラックとして、イーストウッドの近作のレビューが掲載されているのは、それなりに嬉しいが。その後が、恒例の「お気に入りの日本の若手女優たち」への言及で締めているのは・・。ホント、先生、お好きですねというほかないです。
2011年10月23日に日本でレビュー済み
刊行後、直ちに購読。まさに、枕頭の書。
その後この1年で、記憶しているだけでも4回は繰り返し読んでいる。
固有名詞的には(作品名の索引があるので)、もっと読んでいるはず。
「中日新聞」連載、99年1月から07年2月まで、という同時代性が
まず、いい。1回あたり原稿用紙4枚分という分量も、手頃。
自負をもって言うように、著者は「作家」であって「映画評論家」ではない。
ゆえに、映画館へ自ら足を運んだのか(ほとんどこちら)、それとも
試写室で観たか、明言しているのが信頼できる。つまり“チョウチン”がない。
古典、ミュージカル、サスペンス、メロドラマ、アニメとジャンルも多彩で、
食わず嫌いな自分など、本書を先達にして再演やDVDでようやく観て、
著者の慧眼を再認識し、敬服する、といったことも一再ではない。
お気に入りがイーストウッドであることも、最大の共感要件の一つ。
男性としては、「映画は女優で観る」と公言しているのも、心強い。
頂点をきわめたニコール・キッドマンへの熱情ぶりも微笑ましく、
美人のわりに今一つスターになれなかったアシュレイ・ジャッドの出演作を、
これほど丁寧に褒めている著名な物書きの方は、他にいないだろう。
一方、徐々に衰勢に向かうメグ・ライアンや、着実にステップアップを
遂げたナタリー・ポートマンなど、通読すると、同時代だけに克明に伝わる。
あと、新聞連載だったから著名な映画人の訃報関係の文章も、絶品。
三木のり平の「明と暗」、相米慎二の「長回し」など、相貌と特色に
フォーカスした文章は、まさに、この著者ならでの視点と切れ味。
ビリー・ワイルダーや、グレゴリー・ペックなども、登場した背景や
前後の世代との比較を、短い分量の中に過不足なく折り込みながら、
まことに読み応えのある、かつ、読み心地の良い追悼文になっている。
連載以前に物故した映画人との直談も、自慢話ではない。
来日したヒッチコックと話したなんて逸話も、「ホラー映画」という言葉が
いつから使われたかという文脈(巨匠から直接「ハラア」と聴いている)で
出てくる必然のスゴミであり、中平康の作品を京橋で観た感想を記したあと、
その「長い黄色い顔」と、晩年一度だけ会ったと締めくくる余韻。
溝口、小津、黒澤、吉村、木下、成瀬など、巨匠についても、
若い世代の受容・賛否の仕方への牽制も含め、鋭利な評価がつまっている。
まことに貴重で愉しく、多彩で示唆に富むコラム集。
その後この1年で、記憶しているだけでも4回は繰り返し読んでいる。
固有名詞的には(作品名の索引があるので)、もっと読んでいるはず。
「中日新聞」連載、99年1月から07年2月まで、という同時代性が
まず、いい。1回あたり原稿用紙4枚分という分量も、手頃。
自負をもって言うように、著者は「作家」であって「映画評論家」ではない。
ゆえに、映画館へ自ら足を運んだのか(ほとんどこちら)、それとも
試写室で観たか、明言しているのが信頼できる。つまり“チョウチン”がない。
古典、ミュージカル、サスペンス、メロドラマ、アニメとジャンルも多彩で、
食わず嫌いな自分など、本書を先達にして再演やDVDでようやく観て、
著者の慧眼を再認識し、敬服する、といったことも一再ではない。
お気に入りがイーストウッドであることも、最大の共感要件の一つ。
男性としては、「映画は女優で観る」と公言しているのも、心強い。
頂点をきわめたニコール・キッドマンへの熱情ぶりも微笑ましく、
美人のわりに今一つスターになれなかったアシュレイ・ジャッドの出演作を、
これほど丁寧に褒めている著名な物書きの方は、他にいないだろう。
一方、徐々に衰勢に向かうメグ・ライアンや、着実にステップアップを
遂げたナタリー・ポートマンなど、通読すると、同時代だけに克明に伝わる。
あと、新聞連載だったから著名な映画人の訃報関係の文章も、絶品。
三木のり平の「明と暗」、相米慎二の「長回し」など、相貌と特色に
フォーカスした文章は、まさに、この著者ならでの視点と切れ味。
ビリー・ワイルダーや、グレゴリー・ペックなども、登場した背景や
前後の世代との比較を、短い分量の中に過不足なく折り込みながら、
まことに読み応えのある、かつ、読み心地の良い追悼文になっている。
連載以前に物故した映画人との直談も、自慢話ではない。
来日したヒッチコックと話したなんて逸話も、「ホラー映画」という言葉が
いつから使われたかという文脈(巨匠から直接「ハラア」と聴いている)で
出てくる必然のスゴミであり、中平康の作品を京橋で観た感想を記したあと、
その「長い黄色い顔」と、晩年一度だけ会ったと締めくくる余韻。
溝口、小津、黒澤、吉村、木下、成瀬など、巨匠についても、
若い世代の受容・賛否の仕方への牽制も含め、鋭利な評価がつまっている。
まことに貴重で愉しく、多彩で示唆に富むコラム集。
2007年2月23日に日本でレビュー済み
みようと思って見忘れていた映画をチェックする場合、本書が役立ちます。
しかしながら、かなりクリント・イーストウッドとニコール・キッドマンの話題が多いです・・・
さすがに、もの書きらしく、文章は入り込みやすく、わかりやすいものになっています。
まずまずの出来だと思います。
しかしながら、かなりクリント・イーストウッドとニコール・キッドマンの話題が多いです・・・
さすがに、もの書きらしく、文章は入り込みやすく、わかりやすいものになっています。
まずまずの出来だと思います。
2010年12月4日に日本でレビュー済み
最後の映画評とは鬼気迫る。
シビアな映画観、しかし、映画への愛情、深い知識、
その映画の本質を過不足ない文章で表現する。
優れているにもかかわらず日の当たらない映画を取り上げる。
特定の俳優、女優への偏愛。映画少年、映画ファン、優れた映画批評家がかつて
すべて備えていた資質を小林先生はいまだ持ち続けています。
これは希有なことで、いまや日本では小林先生だけでしょう。
小林先生にこれからも映画評を書いていただきたいのです。
シビアな映画観、しかし、映画への愛情、深い知識、
その映画の本質を過不足ない文章で表現する。
優れているにもかかわらず日の当たらない映画を取り上げる。
特定の俳優、女優への偏愛。映画少年、映画ファン、優れた映画批評家がかつて
すべて備えていた資質を小林先生はいまだ持ち続けています。
これは希有なことで、いまや日本では小林先生だけでしょう。
小林先生にこれからも映画評を書いていただきたいのです。