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受けてみたフィンランドの教育 単行本 – 2007/9/14

4.2 5つ星のうち4.2 22個の評価

中高一貫の私立女子高からフィンランドの公立高校へ。受験戦争もない、塾もない、なのに世界一の教育とは? 母娘の手記
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2007/9/14)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/9/14
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 284ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4163694501
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163694504
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 22個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2008年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書はフィンランドの高校に1年間留学した体験記と翻訳家&作家であるその母親による補足解説で構成されています。
そのため、単に留学で日本とは変わった体験をしたというだけを語るだけでなく、「教育」とはどういうものなのか、グローバルな観点からみて日本の教育に問題を投げかけています。
現在インターネットの急激な普及に伴い、情報量が豊富になりと検索性が高くなってきました。
そうなると、穴埋め方式の試験に備え、必死になって教科書を丸暗記させること、つまり、勉強をして「もの知り」になることは、もはや重要な学術要素ではなくなってきたといえます。
それよりも、ユニークな個性を磨き、交渉・折衝力やプレゼンテーション力を身に付け、自分の考えが主張すべきことに従ってきっちりと伝える能力、また論理的思考に基づき幾通りもある解決方法・手段の中から限られた時間内に最善の選択ができる能力が求められるようになってきています。
日本の教育にもいずれ変革期がやってきて、「勉強する」というよりもフィンランドでよく言われる言葉、「読む」という教育、すなわち「読んで、理解して、自分なりに考えて、論理展開ができる」ということを主眼に教育していく必要があると思います。
良い教育文化は残しながら、今までにない斬新な観点から教育のあるべき姿に目を向けることも大切です。
教育に携わる方やこれから教育者となられる学生、子育てをなさっている保護者、勉強に励んでいる高校生には、実体験を踏まえたこの生の声をぜひ聞いていただきたいと思います。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年7月4日に日本でレビュー済み
日本は表向きには先進国だが、中身に関してはまだまだ発展途上国である事は否定できない。
勿論、歴史や経済状態、社会的背景などが異なるので
どちらが良いとか悪いとかは一概には言えないのだが。

本書で驚いた事はフィンランドには「ヴァリヴオシ」という猶予期間(将来やりたい事を
探す期間)というのが当たり前のように設けられているという事実だ。
高校を卒業してすぐに大学に進学するのではなく、アルバイトをしたりボランティア活動をしたり
軍隊に入ったり遊んだり・・・みんなそれぞれ違う道を進むが、どの道が正解とか不正解がないので
当然それに対する差別意識や偏見もない。
社会的身分や職業、肩書きが無いことを過度に恐れ、無職を恥と思う日本であれば
即刻「ニート・ひきこもり」の烙印を押されて「働く意欲の無い若者」と呼ばれてしまうのがオチだが、
ここではそうではない。
以前読んだロバート・ハリス著の「ワイルドサイドを歩け」にも書かれていた
「日本という国は足踏み状態の人間にとっては非常に居心地の悪い国だ」という一説を思い出す。
そもそも「どんな生き方もあり」と認めるのが基本的人権の尊重ではないだろうか。

それとフィンランドの教育の基本は「読んで書いて話す」ということ。
国語力(に限らず言語能力)を高めることは全ての科目に通じるのは周知の通り。
それもそのはず、その三つの力を伸ばすためには「考える」事が必要不可欠だからだ。
それに引き換え日本の教育はどうだろう?
長年「講義形式」という受け身の授業を行い
試験で良い点を取るためだけの「暗記型教育」を受けさせて
学生達は「自分で考え表現する機会や準備」もないまま
卒業して社会に出た途端いきなり「即戦力」や「自己責任」を求められる。
日本の教育は一人ひとりを全く育てていないのではないか?

私自身は中学校と高校が苦痛で毎日が地獄だった。
集団生活が体質的に合わなかったからだ。
みんなと同じ服を着て同時にみんなと同じことをやる。
それが出来ない者は「異端児」として扱われる。
しょっちゅう教室から逃げては先生に連れ戻される事の繰り返しだった。
でも、もしこんな教育が日本にあったら私も物事を吸収するべき時に吸収し、
学ぶ事の楽しさを覚えいたかもしれない。

本文中、多少「フィンランドかぶれ的」な文章も含まれていたが、
これだけ中身の濃い充実した一年間を送ったのだからそれも頷ける。
教育改革には時間を要するかもしれないが、
将来の事を考えると日本も今までのやり方では通用しないという
現実に気付かなければいけないと思う。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全くなにもフィンランドについて知らない人が読んだら
面白い事もあるかもしれないですが、
既に色々調べている人が読むとちょっとがっかりするかもしれないです。

フィンランドの教育事情は毎年システムが変わっているのでネットの方がいいかなって思いました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フィンランドが世界の学力ランキングで高い位置にいることが、数年前から日本のメディアでしばしば話題となっている。日本みたいに大学受験に向けて厳しい勉強をしているわけでもないのに、平均的な学力が高い理由が、この本を読むと良く解る。

日本との相違を強く感じさせられたのは、フィンランドでは日本のような穴埋め式の試験はほとんどなく、読書と作文とプレゼンテーションを非常に重視しているという点だ。フィンランド語では、「勉強」を意味する単語が「読む」を意味する単語と同一というのが、象徴的だ。日本の受験勉強は、問題解法の技巧に走り過ぎるあまり、思考訓練の基礎である読書と作文の量が少なくなっていると言えるだろう。

英語の教育方法も興味深い。日本の多くの学校では、文法を日本語で説明したり、英文を日本語に翻訳したりする。対するフィンランドでは、英語の授業は英語を使って行ない、英文を大量に読み書きする。また、多くの人々が子供の頃からTVで、(吹き替えでなく字幕の)英語の映画を見るので、自然と英語に慣れているのも、英語が上手い理由の一つだそうだ。

欲を言うなら、数学や自然科学の学習方法に関する記述が有れば、なお良かった。数学の試験でも作文を書かされるという記述があったが、授業の内容はほとんど書かれていない。

著者は高校生の時にフィンランドに留学し、この本の出版時(2007年)には日本の大学2年生だった女性だ。文章がいい。フィンランドへの愛情に溢れ、自然で読みやすい文章だ。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フィンランドで一時期でも生活ができたなんて羨ましいです。いろいろな体験をしたのが本によってわかります。フィンランドに憧れている人にはお勧めですね。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年6月12日に日本でレビュー済み
 最近注目されているフィンランドの教育。
私も大前研一氏が、フィンランドの教育に学ぶ点が多々ある、と著作で読み
興味をもったひとりです。
 この本は、実際にフィンランドに1年間留学した著者がまず体験を書き、
そのお母さんが補足し、客観的な目で短い文章を交互に綴る、というスタイルで
書かれています。
 多くの方がレビューで細かく、フィンランドの教育について詳しく書かれて
いるので、ここでは本の感想を。
 一言でいうと、とてもさわやかな成長記です。あえて、「フィンランドの教育
からこれを学ぶべき」と身構えなくても、若い時期に、異なる文化に飛び込んで
そのなかで曲りなりにも生きていくと、大きな成長をもたらしてくれるということが
素直によみとれます。私もこんな長期ではないですが、外国にいた経験を
思いだしました。必ずしもフィンランドでなくてもいいのです。
あるいは日本の中でも、異なる文化に触れることがどんなに貴重な時間であるか。
 「英語が便利」とか「進学に有利」だとか、そんな狭い考え方ではなく
人間として成長できる経験は代えがたいものです。
 そんな素直で率直な読みやすい留学記でした。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年8月13日に日本でレビュー済み
大国ロシアと接し、国の何たるかを常に歴史上意識させられてきた、フィンランド。
国土面積に比して小さい人口、冬の厳しい気候は、それぞれ、国としての生き様を常に考えさせられる大きな要因だったと感じる。

フィンランド自体は普通の国。人々も普通の人々。
しかしその国家としての制約条件を考慮すれば、教育にも「特別の」工夫を課さざるを得ない。

そういった点を意識して読んでいくと、各章のつながりが、より浮かび上がってくるように感じた。

逆に「フィンランドも普通の国なのだけど、でも・・・」といった、
日本との親近感・共通点を感じさせる、母娘リレー(この本の大きな工夫の1つと思います)があると、

フィンランドの教育、海外留学のよさを、
より等身大で、かつ正確に、感じさせてくれることが出来たような気がする。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年9月30日に日本でレビュー済み
俄に注目を集めているフィンランドの教育。世界各国の教育事情をよく知る者は、日本がイギリスを真似るという某内閣の不思議な挙動に首をひねっていた。日本が見習うのであれば、当然ながらPISAテストの優等生、フィンランドである。

ただ、今までの「フィンランド教育本」は露骨なイデオロギー優先(子供中心主義や反競争主義)のものが目に付き、フィンランドの教育の現状を総合的に捉えたものではなく、是々非々型の冷静な分析も乏しかった。本書は「体験本」「私的リポート」の範疇であるが、一歩踏み込んでフィンランドの学校教育の現状をより細かに浮き彫りにした点で大きな功績がある。

あの大前研一氏が、フィンランドでは「我々のような小国は、海外に出て活躍する国際的な人材を育てなければやっていけない」と教えていると著作で語っていたので、個人的には大いに関心を持っていた国だった。様々な内情が分かって興味深い。(教員の社会的地位は高く尊敬されているが給与は日本より低い、等々)

何よりも感銘を受けたのは、本書の記すところによればフィンランド社会では明確な教育へのコンセンサスができている、という点である。

「人口も資源も乏しい小国は、個々の能力と資質を高めて一人当たりのGDPを上げてゆくしかない」

「一層激しくなる国際競争の中で、この国が生き残るためには教育が重要である」

フィンランドは小さくとも賢明で、偉大な国だと言えよう。振り返って日本を見た場合、歯痒い思いをするのは評者だけではあるまい。

評者にはまだよく見えていないが、本書では捉えられていない部分も多いに違いない。今後、より多くの研究や分析がなされ、日本がフィンランドの優れた教育を深く理解し、自国の教育にも資するようになるに違いない。先駆的著作として大いに評価されるべき一冊である。
54人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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