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「食糧危機」をあおってはいけない (Bunshun Paperbacks) 単行本 – 2009/3/26

3.5 5つ星のうち3.5 15個の評価

「食糧問題」をシステム工学から分析!
本書は次のような説に、一次データから食糧問題の正しい見方を示します。

1. BRICs の成長で所得が向上した人々の生活に肉が増えて、飼料用穀物の需要爆発!

2. 世界中で魚の需要が高まり、「買い負け」で日本人の食卓から魚が消える!

3. 人口爆発! 2050年、60億人から90億人に人口が増えて、世界は飢餓地獄に!

4 .バイオ燃料でパンが消える。穀物エタノールの生産で、需要が供給を圧迫する!

5. これ以上食糧はつくれない! なぜなら...
・食糧生産技術の限界・農業用地減少・水も肥料も不足・地球温暖化・穀物在庫率低下!

6. 今回の食糧危機は、いままでと違う!

明日の日本の農業政策、農業ビジネスを考える人に必読の書

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2009/3/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/3/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 237ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4163712402
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163712406
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 15個の評価

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川島 博之
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上位レビュー、対象国: 日本

2009年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』の武田邦彦が『食糧がなくなる!本当に危ない環境問題』を出し、それと同様の主張の末松広行『食料自給率の「なぜ?」』を(しがらみがない分、辛口コメントも多い)読者レビューや佐藤優までもが絶賛する中、それらに真っ向から反論する本が出た。といっても、決して奇をてらっただけのものではない。理詰めの正攻法の本だ。ちなみに『食料自給率の「なぜ?」』の末松広行は農林水産省食料安全保障課長、一方、この本の川島博之は東京大学大学院准教授で農林水産省農業技術研究所の元研究員である。

山形浩生による推薦文を写しておきます。
「目からウロコの真の啓蒙書」
ぼくはすでに四〇年以上生きてきて、これが何度も繰り返されているのを見ている。そして一度たりとも、危機論者のあおるような危機が起きていないのも知っている。それは危機論者たちが根本的にまちがっているからだ。もうこの手の扇動にまどわされないようにしようじゃないか。そのためにの絶好の一冊がこの本だ。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
食料危機論者たちのバイアスに満ちた議論に実証的に反論する、というのが本書のスタンス。
全体的には説得力があると思ったものの、ところどころ、「食料危機ではない」
という結論に向けて拙速に論を進めすぎているところが気になった。
わたしには結論の妥当性を論ずる知識はないが、逆バイアスにも見えかねないのが惜しい。
様々なデータソースを示してくれているので、気になった部分は改めてそのソースに
当たるのがいいかもしれない。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんでも自分で考えるべき、と思ってきました。

しかし、食糧危機に関しては、ジャーナリストの言うがままを信じてきました。
日本のジャーナリズムは、大本営発表機関にすぎないことが多く、疑問に思ってきま
したが、食料の供給に関してもそうだとは、思ってもいませんでした。

新型インフルエンザ(2009年時点)、大恐慌報道(2008年時点)、人口爆発、地球温暖化など、
素直に心配するというより、なにか別の意図があって騒いでいるとしか思えないことがかなり
あります。

地球温暖化二酸化炭素説に関しては、誤謬という追試が相次いでいます。
食糧危機に関しても、本当のところどうなのか、追試が行われることを希望します。
あまりにセンセーショナルな内容だし、素人なので、なかなか本当のところがわかり
づらいです。ただ、なんで休耕田を増やしているのか、という事実と、この本の内容は
合致しているようには思えます。日本人だったら、食糧危機と騒いでいるのに、なんで
休耕田放置しているんだよ、というのが素朴な疑問なんだと思います。

とにかく一読をおすすめしたい。そして、追試が行われることを希望します。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年9月26日に日本でレビュー済み
これまで探してもなかなか見つからなかったデータも盛り込まれていたので、参考になりました。
が、明らかな事実誤認にもかかわらず、「歴史を調べると」と、さも大量の資料に当たったかのように書いてある一節があり、果たして他のデータも十分に信じられるのか、不安に思いました。

事実誤認というのは、「不利な農地が要らなくなった」のまるまる一節です。
「日本で段々畑が広がっていったのは主に江戸時代の初期だと考えられています。」
これ、史実と全く逆です。
平野部での栽培は江戸時代からで、それ以前は平野部は農地としては見向きもされず、専ら耕されていたのは棚田(段々畑)ばかりだったのです。
なぜなら、平野部は耕作不適地だったからです。

江戸時代に入ってからでも長らく、平野部は沼地でした。
それもそのはず、地形的に平らなのですから、雨でも降れば水浸しで、コメを植えてもすべて流されてしまいます。
いつも湿度が高いですから、疫病も発生しやすく、平野部は人の住むところでなかったわけです。
このため、江戸時代までは中山間地に住み、棚田(段々畑)を耕して暮らしていました。

江戸時代に入ってから、灌漑施設と排水設備を作る技術が発達し、平野部を水田に変えることができるようになりました。
「耕作不適地」である平野部で耕作できるようになったのは、この頃からです。
大阪には鴻池新田など、新しく田んぼにした地名が残っていますが、このことからも大阪平野の広大な土地は、江戸時代からようやく水田に変えることができるようになったことを示しています。
 #歴史の名高い楠木正成は農民の水利権を決済する頭領でしたが、住んでいた場所は今から見れば中山間地です。楠木軍が敵を撃退した有名な場面が山間地であったのは、このためです。当時はまだ、大阪平野は広大な沼地でした。

平野の方が農地として優れ、中山間地の方が不利な農地であると考えるのは現代人的発想で、江戸時代までは中山間地の方がよほど耕作地に適した土地であったわけです。
筆者は憶測でこの一節を書いたのではないでしょうか。

こうした史実を知っている人間から見ると、112ページの、
「段々畑の歴史を調べると、段々畑を作るほかない山地に行ったのは、他の地に行き場のない人たちだったことが分かります。
 典型的なのが平家の落ち武者です。」
という文章を読むと、ずっこけてしまいます。
もしこれが本当なら、江戸時代以前の日本人はすべて平家の落ち武者です。

「段々畑は日本ではだいたい三、四〇〇年の歴史があるのですが」というのも、全く間違い。
「平野での田畑はだいたい三、四百年の歴史があるのですが」が正解。
筆者はどこかで全く逆の思い間違いをしてしまったようです。

調べてもいないことをさも「しっかり調べてみました」というように書いているところがとても気になります。
他の箇所でも同様のことはないのでしょうか。
この本に書かれているデータを鵜呑みにせず、自分の目で再検証することが必要だと感じました。

(追記)
その後、水産の専門家による次のような書評を見つけました。
・勝川俊雄 公式サイト「「食料危機」をあおってはいけない、のここがおかしい」

水産に関するデータについて、著者はかなり恣意的な扱い方をしているようです。
その他のデータも、専門家から見ないと分からないデータの恣意的扱いがあるかもしれません。
もしかしたら著者は、「先に主張ありき」で、その主張を裏付けるように見えるよう、データを恣意的に扱っている可能性があります。
精確なデータと解釈が伴わなければ、著者が専門としておられるシステム工学は「都合のよい主張をするための小道具」になってしまいます。
この本のデータを鵜呑みにせず、元のデータを一つ一つ確認していく作業が必要なようです。

(追記2)
この本の主張にとっても重要な、アメリカのオガララ帯水層のデータについて、過小評価(無視)が判明しました。筆者はアメリカの穀倉地帯であるハイプレーンズについて、「オガララ帯水層の化石地下水を利用して穀物が栽培されている農地は、面積にしてアメリカの全農地の5%ほどです。」と、小さな数字をあえて強調し、「こんなところがダメになったところで全体に影響はない」というような論旨を展開しています。しかし実際には、ハイプレーンズでは全米で生産されるモロコシの5分の2、小麦の6分の1、綿花の4分の1が生産されています。農業生産は非常に大きく、極めて重要な地域であるにもかかわらず、「全米の面積からすればわずかな面積、こんなところがダメになっても影響はわずか」という論旨で、過小評価しています(p122〜126)。
自分の主張に都合の悪いデータは過小評価し、都合のよい数字を強調して誤認を誘導し、あるいは検討を見送る(無視する)傾向が認められます。どうやら、この本に掲載されているどのデータも、読者自ら検証する必要があるようです。
それにつけても残念なのは、「データの不正確」を批判している筆者が、自ら「データの恣意的扱い」という重大なミスを犯していることです。筆者の強調する「システム工学」が、「些末なデータを強調し重要なデータを過小評価することで思い通りに印象を変えてしまう」という道具になっているとすれば、システム工学を研究されている方々にとっても、悲しいことだと思います。
170人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ほかのレビューにも書かれていますが、「食糧危機」説の原因と言われるものを一つ一つ論理的に否定しています。読んでみると説得力があり納得させられるものです。
一番説得力がある言葉は「一度も食糧危機が来た事はない」でしょう。もちろんそれは事実ですが、危機を回避するために多くの努力が払われていた事を忘れてはいけないでしょう。
研究者でもない私たち読者に筆者の説を否定も肯定もできません。ただ、読んでいて疑問に思う部分も多くあります。たとえば、世界中で食糧不足が起こると考えている研究者は日本だけとありますが、食料輸出国にとっては安心しきって輸入に頼り切る国が増える方が国家として有利になります。また、先進国の多くで多額の直接保証や輸出補助をしてまで農業生産を維持しようとしている理由はなぜでしょうか。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年8月21日に日本でレビュー済み
今後も世界の人口が増え続けると食糧が足りなくなる危険性があると言われます。
これに対して筆者は食糧危機の蓋然性が低いことを様々なデータに基づいて検証し、主張しています。

骨子を書けば「2050年に91億人に達すると予測されている世界の人口は、それほど増えない」「世界には休耕地がたくさんある」「肥料を使わないため生産性が非常に低い農地が世界にはたくさんある。肥料を使えば生産性は格段に高くなる」ということです。
いずれも個々には説得力がある視点です。

しかし筆者の主張に反して人口が増えて食糧が足りなくなる恐れが出てきた場合、休耕地をどのようにして稼働するか(世界中の人が脱農するなかで誰が耕作を行うか)、今肥料を使っていない農地でどのような過程を経て肥料が導入されるか(資金の問題も)、耕作が追い付くまでの間の需給のひっ迫が食糧価格にどのような影響を与えるか(この本では食糧危機は食糧の数量面での過不足のみが論じられており、価格に関する考察が見られない)といった動的な分析が欲しかったです。

評論家による本であれば今の内容で十分だと思いますが、東京大学の准教授の筆者なら、そういったもう少し深い分析が欲しかったです。

というわけで、裏表紙に書かれている「目からウロコの真の啓蒙書」というコピーはちょっと大げさだと思いました。啓蒙書というほどの内容ではないでしょう。
しかし「食糧危機は起こらない」という視点を提供する数少ない本なので、読む価値はあると思います。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年4月10日に日本でレビュー済み
本書の内容紹介のところに1.から6.の食料危機が発生する根拠が記載されています。
本書は、これらの説を豊富なデータを元に一つ一つ論破していきます。

食料は余っているし、今後も(少なくとも日本で)不足することは無い。

これが本書の結論です。実は 2007年から2008年の夏にかけて、食料危機が
発生していました。食料の値段が上がり、世界中で暴動が実際に発生しました。
これは投機によるものでしたが、日本への影響はどうだったでしょう?
アンパン10円、カップめん20円の値上げ、でした。これって食料危機なんでしょうか?
(しかも今は実売価格では元に戻っています。)

では、これかれも大丈夫なんでしょうか。お魚は?お米は?
これについても明快な回答が書かれています。
この本の14ページから15ページの図版は衝撃的ですらあり、いかに食物増産の
余地が残されているか、良く理解できます。

食物が余っている。これから導かれる「アフリカの貧困問題を何とかした
かったら、アフリカから農作物を買うことだ。」という展開は非常に納得の
いくものでした。簡単にできないのは政治問題のためであり、それはどの国も
同じなんです。

食料問題が心配な人や、農業を志している人の必読書。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年1月11日に日本でレビュー済み
食糧危機や食糧自給率の向上が叫ばれる中、それをシステム工学の立場から検証するという良書。本書を読めば長期的な食糧需給は心配ないという結論になるのだろうが、著者も警告するようにオーストリアなどの大規模農産地が粗放農業を実施していることから、短期的には干ばつ被害等の可能性があるとしている点は、注意が必要だろう。また、専門ではないため深く言及してないが、石油資源については懸念であると著者は表明している。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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