文庫版もあるんですね…私はハードカバーで読んだのですが、既にレビューを書いている方のご指摘通り
他者の書いたものの焼き直し感がすごいです。第四部のルネサンス~なんて澁澤龍彦の著作に少し情報足した程度です。
あんまり厳しいことは書きたくないけど、同作者の作は『アールヌーボーの世界』を学生時代に読んだ程度。
それに比べてこの本は文章も何だか冗長で読みづらく、
『なんだか書くのに苦労したのかしら?』と思わせるほどわかり辛い。
ところどころてにをはも怪しくて、
『これは読む人には背景がわからないんじゃないかな?』と思うこともしばしば。
なんだか資料を切り貼りしてるのかな、とも思いましたよ。
何度も読むのを止めたほど。
これだけの長い本、わざわざ読むのは大変ですよ。
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スキャンダルの世界史 単行本 – 2009/11/25
海野 弘
(著)
皇帝ネロの公然強姦から性の革命家サド、ケネディとモンロー、クリントンのセクハラ、ダイアナの事故死まで。金と性の裏・世界史
- 本の長さ557ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2009/11/25
- ISBN-104163719806
- ISBN-13978-4163719801
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2009/11/25)
- 発売日 : 2009/11/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 557ページ
- ISBN-10 : 4163719806
- ISBN-13 : 978-4163719801
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,389,106位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 335,632位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年1月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
二次資料を集めて、まとめただけの本。各項目は一話完結、ああそうですか、他に何か新しい発見はないのでしょうか?というような内容。著者の『アール・デコの時代』は力作で期待した分だけ、落胆が大きいです。
2010年3月13日に日本でレビュー済み
古くは古代ギリシャ時代から新しくは1990年代までの古今東西の歴史に刻まれた130近いスキャンダルについて記した一冊です。掲載されたスキャンダルの数が多いだけに500ページを超える大部の著となっていますが、130近い項目を500ページ余りの紙幅で描くとなると、1項目あたりにあてられるページ数は多くても4頁程度。
となると述べられることにはおのずと限界があります。
著者はこれだけの数のスキャンダルを記すにあたって一次資料にあたった形跡はもちろんありません。それぞれの著作についてこれまで先人が著わしてきた書物を抜き書きしてまとめていることがよくわかります。
ということはとりもなおさず、新しい発見があるわけではなく、たとえて言うならばウィキペディアに記された程度のコンパクトな情報が網羅されている程度の書という印象が否めません。
また著者が利用した先行文献も比較的名の知られたものが多く、あえて本書を読まなくても私には既に了解された情報が相当あるということもいえます。
例えばプランタジネット朝の王リチャード三世の<悪名>が後代のテューダー朝によって都合よくねつ造された歴史にすぎない可能性があるということも、本書が参考にしたジョセフィン・テイの推理小説「時の娘」の読者には既知のことでしょう。
著者は「スキャンダルは人間の歴史とともにあるとしても、それぞれの時代の中で、歴史的に変化していくものとして語れるだろうか。私はそのことをやってみたいと思った」(524頁)と記していますが、私の目にはその希望は達成できたとは映りませんでした。
本書の利用法を強いて挙げるならば、なんとなく知っていたこと、名前程度は聞いたことのあるスキャンダルの概要を短時間におさらいするためにパラパラと頁を繰るには適当な書であるというところでしょうか。
となると述べられることにはおのずと限界があります。
著者はこれだけの数のスキャンダルを記すにあたって一次資料にあたった形跡はもちろんありません。それぞれの著作についてこれまで先人が著わしてきた書物を抜き書きしてまとめていることがよくわかります。
ということはとりもなおさず、新しい発見があるわけではなく、たとえて言うならばウィキペディアに記された程度のコンパクトな情報が網羅されている程度の書という印象が否めません。
また著者が利用した先行文献も比較的名の知られたものが多く、あえて本書を読まなくても私には既に了解された情報が相当あるということもいえます。
例えばプランタジネット朝の王リチャード三世の<悪名>が後代のテューダー朝によって都合よくねつ造された歴史にすぎない可能性があるということも、本書が参考にしたジョセフィン・テイの推理小説「時の娘」の読者には既知のことでしょう。
著者は「スキャンダルは人間の歴史とともにあるとしても、それぞれの時代の中で、歴史的に変化していくものとして語れるだろうか。私はそのことをやってみたいと思った」(524頁)と記していますが、私の目にはその希望は達成できたとは映りませんでした。
本書の利用法を強いて挙げるならば、なんとなく知っていたこと、名前程度は聞いたことのあるスキャンダルの概要を短時間におさらいするためにパラパラと頁を繰るには適当な書であるというところでしょうか。
2010年3月28日に日本でレビュー済み
古代ギリシャ時代からのスキャンダルが,時代系列で列挙して述べられている。
敢えて言えば,世界史版の週刊文春か週刊新潮といったところ。
それでも面白い。
スキャンダルの質や,広がり方に関する考察もあり,単なる事実の羅列だけではない。
ただ,時代ごとの特性を述べるだけでなく,時代を超えて共通するものをもっと強調してくれると,さらに興味深かった。
敢えて言えば,世界史版の週刊文春か週刊新潮といったところ。
それでも面白い。
スキャンダルの質や,広がり方に関する考察もあり,単なる事実の羅列だけではない。
ただ,時代ごとの特性を述べるだけでなく,時代を超えて共通するものをもっと強調してくれると,さらに興味深かった。
2010年2月4日に日本でレビュー済み
高校の世界史では国単位の野欧州列強の歴史を習うが、支配層の駆け引きや陰謀が国を超越した要因となっていることが良くわかる。
今でも欧米の工場などでは工場労働者には食堂もない、職員とは便所も別。職員専用トイレには施錠、鍵をブラブラさせてトイレに行く風景を懐かしく思い出す。
日本に居てはなかなか想像できない風景。
表通りの世界史の裏面として教師はこのような解説を付加すれば、歴史は単なる暗記物ではなくなる。
今でも欧米の工場などでは工場労働者には食堂もない、職員とは便所も別。職員専用トイレには施錠、鍵をブラブラさせてトイレに行く風景を懐かしく思い出す。
日本に居てはなかなか想像できない風景。
表通りの世界史の裏面として教師はこのような解説を付加すれば、歴史は単なる暗記物ではなくなる。