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ケン・オ−レッタ

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グーグル秘録単行本 – 2010/5/14

ケン・オーレッタ (著), 土方奈美 (翻訳)

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最強にして最も危険なネット企業
グーグル。
すべての産業の基盤を破壊して、グーグルが創造する新たな世界とは?
グーグルによって存在を根底から揺さぶられる側にも徹底取材!
エリック・シュミット、サーゲイ・ブリン、ラリー・ペイジらはじめ
ほぼすべてのグーグル幹部に150回。
新聞、出版、音楽、テレビ……伝統メディア幹部150名。

エピソード満載。
・感情を理解しない科学者たちのグーグルの経営ぶり
・プライバシー、著作権の在り様も根底から疑うビジネス戦略
・広告代理店、巨大メディアの足元で進行する、ネットの「中抜き」
・伝統メディアのITへの鈍感ぶりと起死回生の生き残り策
・ソニーの出井は、アップルのアイポッドを脅威と感じていなかった。
・マイクロソフト、アップル、フェイスブック
……シリコンバレーの巨竜たちの激突の生々しさ
・進むグーグル幹部の人材流出

などなど。
ネットによって大変革がもたらされるこの時代に必読の書!

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本の長さ

552ページ
言語

日本語
出版社

文藝春秋
発売日

2010/5/14
ISBN-10

4163725008
ISBN-13

978-4163725000
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商品の説明

著者について

【著者】
ケン・オーレッタ
名門総合情報誌「ニューヨーカー」記者。30 年以上にわたって、ニューヨークを拠点に政治・経済・メディアをカバーし、アメリカ最高のメディア批評誌「コロンビア・ジャーナリズム・レビュー」に、「ケン・オーレッタほど、今起こりつつあるメディア革命を完全にカバーしている者はいない」と評された。

【訳者】
土方奈美ひじかた・なみ
翻訳家。日本経済新聞社を経て、2008 年にフリーに。米国公認会計士資格保有。経済・金融分野を中心に翻訳を手がける。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2010/5/14)
発売日 ‏ : ‎ 2010/5/14
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 552ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4163725008
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163725000

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ケン・オ−レッタ

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加納裕

面白い！

2023年3月13日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

圧倒的な取材量をベースに、グーグル設立から、本書出版の2009年当時までの流れを、極めて詳細に描いています。成功した会社について記述した本はたくさんありますが、本書はそれらの中でも抜群の出来だと思います。

2010年8月27日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

　グーグルは、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンという二人の学生が作った会社であるが、今や世界を作り替えるような影響力を有している。そんなグーグルについて、非常に綿密に取材されている。特に、創業者たちやCEOのエリック・シュミットに対する多くの取材により、グーグルがなにを目指し、何に悩んでいるのか・・・という人間臭い部分がよくわかる。グーグルはエンジニア至上主義ともいうべき「オタクの会社」であり、その精神構造は案外幼い。大変な権力をもった純真なコドモのようにも見える。グーグルは、その自由闊達な社風から次々とおもしろいプロダクトを生み出している。しかし、それらのプロダクトの多くは収益を上げていない。ここが非常にグーグルの特異なところであり、グーグルの魅力でもある。
　グーグルの力の源泉は、検索エンジンのアルゴリズムにあるのは確かだが、実は、それ以上に重要なのは「ユーザのネットにおける行動パターン」といういわば個人情報を蓄積した膨大なデータベースである。そう考えると、OSやブラウザを無料で提供したり、ユーチューブを買収するのはなぜなのか・・・という疑問もなんとなく氷解する。
　グーグルがいわば「情報の民主化」を起こし、それによって多くの人に富をもたらし、人生を好転させたことも事実である。グーグルによって既存メディアの既得権が破壊されるあたりの描写には痛快感すら漂う。その一方、この巨大なコドモ企業をやりたい放題にさせておいても大丈夫なのか、という気もする。いろいろと考えさせられる非常におもしろい本。

6人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

TTY

グーグルの軌跡

2017年8月27日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

名著です。実に面白い。
これ程までのサクセスストーリーもなかなかお目にかかれないが、取材力が素晴らしい。
これからもグーグルが成長し続ける共に本書も再評価されるのではないでしょうか。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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後生畏るべし

分厚い本

2013年10月31日に日本でレビュー済み

　グーグルの創世記から、現在に至るまで、欧米の独特な言い回しによるルボルタージュ。
分厚いのて時間がかかります。（文庫本で600頁強）
　ナイーブな創世記から、訴訟に至るまでの強大で協力な組織になるまで描く内容でした。

　ユーザーの邪魔にならないというモットーのもとでグーグルは発展し続ける。
その状況は淡々と語られる。スタンフォード大学の学生2名から外部の会社役員を招き、3名の創業者。けん制しあいながらも独特の発展を遂げる。

　他のＩＴ企業の状況をよそに、コンフリクトを繰り返しながら、アップル、マイクロソフトとも戦いながら、発展を続ける。

今後も発展しながらも、さまざまな法律問題と向き合い、対抗していくでしょう。彼らに不可能はない。そして、競合他社やユーザーからもだんだんと恐れられていく。１９８４のビックブラザーなのか、はたまた、われわれが知らない場所で、大量の情報により、実は情報操作をされ続けるという可能性。

　結果として、グーグルはネットのすべてを支配する。

最後の残り100頁は、現在の状況も踏まえているため、納得感が得られる。前半で読んだナイーブさが消えている。

基本の考えは変わらない。「ユーザーの邪魔にならない。」

著作権等の問題はすっ飛ばし、すべての書籍をダウンロード可能とする。

われわれの未来はどうなるかわからない。そしてインターネットも発展し続ける。

本編自体は、2年後には全く価値のない書籍になっているかもしれない。ネット社会の変遷もみられるが、最後はグーグルがシステム的にも、収益的にも成功しえている状況。学ぶべき内容は多いかもしれない。

　
　

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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Max-T

グーグルという「創造的破壊」

2010年8月20日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

新しいテクノロジーが旧いそれに代わるとき、人間の行動様式も、社会、文化も変わり、既得権益も覆る。そういう歴史的な積み重ねを私達は沢山経験して来たはずなのだが、やはり歴史として振り返ることと、目の前に起こっていることとして経験するのでは違う。

いま起こってることは、インターネットでの検索テクノロジーとして発達したグーグルが、既存の広告業界や出版、メディア業界に「創造的な破壊」の波をもたらしていることだろう。

こういうテクノロジーとビジネスを生み出して世界を席巻してしまうところに、依然としてアメリカ経済ののダイナミズムを感じる。
翻って、日本ではグーグルのような変革は、萌芽は生まれても、つぶされてしまう、つぶされて来た、あるいは立ち枯れになったのではないかと感じたりもする。

9人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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おがたひろこ

成長するだけが、グーグルの目標ではない。世界をより良くする義務があるのだ。どれ程優れている頭脳も、困難の中にいる人々を、救えない。救える人は出るでしょうか？

2015年6月8日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

グーグルについて。無料のこぴーを売って、どうやって金をかせぐんだ？コピーが無料ならコピーできないものを売るしかない。その最たるものが信頼だ。信頼は時間をかけて獲得するしかない。2008 年、グーグル・フルー( インフルエンザ ) トレンドがグーグルのデータベースを使って、疾病( しっぺい ) 管理センターが警報を発令するより、はるかに早く、インフルエンザの発生を予告した。ョブズと、ビル・ゲイツにも、絡んでいて、ジョブズは、かなりずるく、描写されています。
とにかく、この最新の世界は、信じがたいストーリー。一挙に未来に進み、人々に恩恵を与える。
使う側は、大変です。よく働く頭と、些かの資産を持てる、人間は、助かりますが、全てに見放された
人が増え続ける現在、喜んでばかりでは、いられませんね。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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江戸

ググられている

2010年7月19日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

原著のタイトルは　”Googled”　”ググった”

私たちはガレージから育った二人に
検索するたびに　ググられている。
つまり　人類ひとりひとりがデータ化されているのだ。

創業のブリンとペイジという技術者が
つくる」というエンジニアの部分と
「売る」というマーケティングの部分
「管理」というマネジメントにおける部分において
誰と出会い問題を解決していくのか
既存のマイクロソフトやマスメディアとの対抗の仕方。
最後の17章のこれからどうなるのか？は
私たちの運命をも左右するようなことだと思うとワクワクする。

非常にページ数は多いがアップテンポで読める本です。
ＩＴの技術というよりは、企業において
組織論やメディア戦略、Ｍ&Ａ、対中国など
こうゆう話の好きな人には面白く楽しめる本です。

ただ危惧するのはグーグルの検索をすべて信用していいのかは疑問である。

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水の助

革新的企業が米国で生まれ、なぜ日本で生まれない？違う、米国でしか生まれないのだ。

2010年10月6日に日本でレビュー済み

二人の創業者の生い立ちから、
現在までの“グーグル史”を綿密な取材をもとに
書き上げている。
日本人が書いたグーグル本よりもちろん臨場感があり
本国アメリカでどのような存在なのかも詳しく分かる。
（特にテレビ・広告など伝統的なメディアとの“戦い”の様子）
聞き慣れないアメリカ企業が多数出てきたり
注釈等も少ないので
業界に詳しくない日本人にはとっつきにくいかもしれない。
しかし、創業者はじめ多数の関係者たちに直接取材しているので、
内容ぺらぺらの日本産グーグル本よりは本書をお勧めしたい。
急成長の秘密を知るにはこの一冊があれば事足りるだろう。

たった数年で世界を変えた企業を生み出したその源泉は何か。
優秀なエンジニアたち？　豊富な資金力？　フラットな組織？　
もちろんどれもあてはまると思うが
一番の要素は、創業者たちの絶対的な自信。
加えて、その自信を大切に扱う回りの人間の存在だと思う。

世界を変えるのは俺たち！
ピュアにそう思い、疑問なく目標に向って突き進む。
そして「ユーザー民主主義」のもと
伝統的なメディアの既得権益・お約束を次々と破壊し続けていくのだ。

日本では、こうはいかないだろう。
自分以外の利益も考えて行動しろよ。
業界・社会にそんな空気が満ち、
イノベーションの芽をつまれてしまうのではないか。

他のレビューにもあるように、
既存のビジネスコードを気にしない彼らはコドモなのかもしれない。
けれど、そんな無邪気な夢想家を面白がり、
サポートする（もちろん儲けたいと思う）大人たちが
アメリカにはけっこういるのだ。
この点が日本と比べて決定的に違うと感じた。
グーグルの場合でいうと、シュミットCEOはじめ
大学の恩師など多くの大人たちが彼らの可能性に賭け、支援するのだ。
資金の集め方、マネタイズの方法、政治的な折衝、メディア対応、etc。
コドモが苦手なことを自分が引き受け、コドモの長所を引き出す。

新しいことはいいことだ。たとえ、古い分野が廃れたとしまっても。
良くも悪くも、アメリカのラディカルなフロンティア精神が
グーグルを生み、育てたのだと思う。
なぜアメリカでは革新的なベンチャーが生まれ、日本では生まれないのか。
よく見聞きする問いだが、この問い自体が間違っている。
MS、アップル、ヤフー、アマゾン、ツイッター、フェイスブック…。
IT／情報産業で目立つ世界的企業は、
アメリカ「でしか」生まれていないのだ。
だから、それほど日本を悲観することはないかもしれない。

グーグルも神ではない。
向うところ敵なしと思われがちだが、厳しい内情が後半描かれている。
とくに、優秀な幹部がグーグルの官僚化に幻滅し、続々と流出しているのは痛手だろう。
ここらへんの認識は、日本とだいぶ違う。
本書について、
日本マイクロソフトの元社長・成毛氏が興味深い感想を書いている。
「MSの成長期と、あまりによく似ている。
　成長が早い分、衰退も早いかもしれない」

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