読み応えはあった
タイトルから 暴露本 告発本なのかと思って読み始めたら
さもあらず
それは日本の経済動向や指型まで書かれてあった
こんなに日本の企業が特に北欧 米国の大学構内 空港内などなど どこにも
圧倒的な人々が手にする
iPhoneが ソニー シャープ さらに日本の町工場の技術から
出ていたなんて信じられない
一方、ある意味 何処かで 納得していた自分も 発見
株価からの一企業の分析も興味深い
近年の 経済 経営スタイルを理解する鍵にもなった
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発送元: Amazon 販売者: ぐらん堂
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中古品: ¥142
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アップル帝国の正体 単行本 – 2013/7/16
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購入オプションとあわせ買い
1976年、スティーブ・ジョブズが立ち上げた小さなパソコンメーカーは、
約35年の時を経て、50兆円を超える時価総額をほこる巨大メーカーに変貌した。
多くのアップルファンは、その美しいデザインや斬新なアイディアを絶賛し、
カリスマ経営者だったジョブズの遺した言葉の一つ一つに今も酔いしれている。
しかし。その徹底した秘密主義ゆえに、多くのメディアはいまだに
アップルの正体を突き止められずにいる。例えば、軍隊のような組織作りや、
「植民地経営」のような下請けメーカーの締め上げ方、そして利益やコストへの
偏執狂的なこだわり。それらが表に出されることは決してなかった。
だが「週刊ダイヤモンド」誌の若手記者である著者らは、かつて日本が世界を
席巻した家電を筆頭に、通信、流通、音楽やゲームなどの輝かしい歴史が、
アップルによって次々に呑み込まれていく現場を目撃してきた。
本書では、アップルと関わってきた大手企業のビジネスマンからエンジニア、
町工場の社長、デザイナー、ミュージシャンまで無数の人々の証言を集め、
「アップル帝国」ともいえる過酷な経済圏の誕生を初めて世の中に明らかに
することを目指した。
これは日本からしか見えない、アップルの獰猛な真の姿の記録である――。
●目次
プロローグ アップル帝国と日本の交叉点
第1章 アップルの「ものづくり」支配
第2章 家電量販店がひざまずくアップル
第3章 iPodは日本の音楽を殺したのか?
第4章 iPhone「依存症」携帯キャリアの桎梏
第5章 アップルが生んだ家電の共食い
第6章 アップル神話は永遠なのか
エピローグ アップルは日本を映し出す鏡
約35年の時を経て、50兆円を超える時価総額をほこる巨大メーカーに変貌した。
多くのアップルファンは、その美しいデザインや斬新なアイディアを絶賛し、
カリスマ経営者だったジョブズの遺した言葉の一つ一つに今も酔いしれている。
しかし。その徹底した秘密主義ゆえに、多くのメディアはいまだに
アップルの正体を突き止められずにいる。例えば、軍隊のような組織作りや、
「植民地経営」のような下請けメーカーの締め上げ方、そして利益やコストへの
偏執狂的なこだわり。それらが表に出されることは決してなかった。
だが「週刊ダイヤモンド」誌の若手記者である著者らは、かつて日本が世界を
席巻した家電を筆頭に、通信、流通、音楽やゲームなどの輝かしい歴史が、
アップルによって次々に呑み込まれていく現場を目撃してきた。
本書では、アップルと関わってきた大手企業のビジネスマンからエンジニア、
町工場の社長、デザイナー、ミュージシャンまで無数の人々の証言を集め、
「アップル帝国」ともいえる過酷な経済圏の誕生を初めて世の中に明らかに
することを目指した。
これは日本からしか見えない、アップルの獰猛な真の姿の記録である――。
●目次
プロローグ アップル帝国と日本の交叉点
第1章 アップルの「ものづくり」支配
第2章 家電量販店がひざまずくアップル
第3章 iPodは日本の音楽を殺したのか?
第4章 iPhone「依存症」携帯キャリアの桎梏
第5章 アップルが生んだ家電の共食い
第6章 アップル神話は永遠なのか
エピローグ アップルは日本を映し出す鏡
- 本の長さ212ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2013/7/16
- ISBN-104163763805
- ISBN-13978-4163763804
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2013/7/16)
- 発売日 : 2013/7/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 212ページ
- ISBN-10 : 4163763805
- ISBN-13 : 978-4163763804
- Amazon 売れ筋ランキング: - 694,689位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 89,968位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年11月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年11月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
NTTドコモがついにiPhoneを発売したり(本書の著者だったら「軍門に下った」と表現するだろうか)、「アップル・マップ」の不出来が報道されたりということもあって興味津々で読みはじめる。
2012年度の年間売上高12兆円超、純利益3兆円超、米株式市場での時価総額約50兆円、iPhoneの出荷台数1億2500万台超……という超巨大企業アップル。その「知られざる正体」と、それに巻き込まれていく日本企業の姿を追うルポルタージュ。『週刊ダイヤモンド』の特集記事がベースになっているという。書名の「帝国」、文中の「下請け」「依存症」等の表現が適切かはともかく、冷静な筆致でかつ面白く、一気に読ませる力をもっている。
「アップルに生殺与奪の権を握られた日本のものづくりの現場。アップル製品なしには売り場が作れない大手家電量販店。iPhoneによって顧客数が左右される通信キャリア。アップルをきっかけに構造転換を迫られる、音楽や映画のコンテンツ産業(p.10)」と、アップルに支配され、あるいは強い影響下におかれている側からアップルを見る。したがって全体的にアップルに批判的なトーンが感じられるが、暴露本の類ではなくきちっと取材し書いていると感じられる。ただ、やはり気になるのは―「日本からしか見えないアップルという企業の実像と、そこに投影される日本という国の姿を浮き彫りにする(p.10)」とのことなので無い物ねだりではあるのだが―アップル側への取材がなく(拒否されたのかもしれない)ニュースソースに偏りがあるように思われる点だ。
コスト削減や納期厳守に対するアップルのシビアな要求や、アップルに有利な契約の数々などを読むと「なるほど、そうやって阿漕に儲ける訳ね」とも思うが、果たしてそれはアップルだけに特徴的なものなのか、企業というものは本来そういうものなのか、そこは分からない。
2012年度の年間売上高12兆円超、純利益3兆円超、米株式市場での時価総額約50兆円、iPhoneの出荷台数1億2500万台超……という超巨大企業アップル。その「知られざる正体」と、それに巻き込まれていく日本企業の姿を追うルポルタージュ。『週刊ダイヤモンド』の特集記事がベースになっているという。書名の「帝国」、文中の「下請け」「依存症」等の表現が適切かはともかく、冷静な筆致でかつ面白く、一気に読ませる力をもっている。
「アップルに生殺与奪の権を握られた日本のものづくりの現場。アップル製品なしには売り場が作れない大手家電量販店。iPhoneによって顧客数が左右される通信キャリア。アップルをきっかけに構造転換を迫られる、音楽や映画のコンテンツ産業(p.10)」と、アップルに支配され、あるいは強い影響下におかれている側からアップルを見る。したがって全体的にアップルに批判的なトーンが感じられるが、暴露本の類ではなくきちっと取材し書いていると感じられる。ただ、やはり気になるのは―「日本からしか見えないアップルという企業の実像と、そこに投影される日本という国の姿を浮き彫りにする(p.10)」とのことなので無い物ねだりではあるのだが―アップル側への取材がなく(拒否されたのかもしれない)ニュースソースに偏りがあるように思われる点だ。
コスト削減や納期厳守に対するアップルのシビアな要求や、アップルに有利な契約の数々などを読むと「なるほど、そうやって阿漕に儲ける訳ね」とも思うが、果たしてそれはアップルだけに特徴的なものなのか、企業というものは本来そういうものなのか、そこは分からない。
2013年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に面白かったです。
アップル愛が深ければ深い程にこの本の良さがが伝わる部分があるとは思いますが、アップルファンでなくとも一つの完成された儲けのスタイルを感じることが出来るだけでも充分見るに値すると思います。
iPodにしろ当初日本で発売されたiPhone3Gにしろ、ハードの能力だけを考えればその時点では日本メーカーの方が上回っていた事は事実だと思います。
特に小型の機器に技術を詰め込むのは日本の得意技でしたし。
しかし、魅力的なソフトを作る事ができなかったり、世界を席巻する様なマーケティングを展開できなかったが故にこのハードの技術部分だけをアップルに利用されてしまっている現状がある。
その部分をリアリティのある取材でまとめあげたのがこの本だと思います。
現在のアップルが以前に比べれば普通の企業に近づきつつあるというのは確かに事実かもしれません。
徐々にアップルの支配力が弱まれば、部品メーカーが離脱し始め、アップルが魅力的な商品を作れなくなる日が来るかもしれない。
でも、アップルがここまで築き上げてきたことは「言うは易く行うは難し」
まだまだアップルの牙城を崩せる様なモバイル機器は出て来ないんじゃないでしょうか。
この本を読んで逆にそういう思いが湧いてきました。
アップル愛が深ければ深い程にこの本の良さがが伝わる部分があるとは思いますが、アップルファンでなくとも一つの完成された儲けのスタイルを感じることが出来るだけでも充分見るに値すると思います。
iPodにしろ当初日本で発売されたiPhone3Gにしろ、ハードの能力だけを考えればその時点では日本メーカーの方が上回っていた事は事実だと思います。
特に小型の機器に技術を詰め込むのは日本の得意技でしたし。
しかし、魅力的なソフトを作る事ができなかったり、世界を席巻する様なマーケティングを展開できなかったが故にこのハードの技術部分だけをアップルに利用されてしまっている現状がある。
その部分をリアリティのある取材でまとめあげたのがこの本だと思います。
現在のアップルが以前に比べれば普通の企業に近づきつつあるというのは確かに事実かもしれません。
徐々にアップルの支配力が弱まれば、部品メーカーが離脱し始め、アップルが魅力的な商品を作れなくなる日が来るかもしれない。
でも、アップルがここまで築き上げてきたことは「言うは易く行うは難し」
まだまだアップルの牙城を崩せる様なモバイル機器は出て来ないんじゃないでしょうか。
この本を読んで逆にそういう思いが湧いてきました。
2014年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アップルが傲慢で秘密主義を押しつけ、さらに小売業者にデザインや売り方を押し付けてるのはiPhoneブームによる圧倒的な支配力を握ったからではない。低迷している時代でも同じことをしていてシェアを握った結果傲り高ぶり不遜になったわけではない。
また日本企業が消費者を搾取する構造は是認しながら、そのパイをアップルが奪っただけでアップルが日本人を搾取している避難する構造はおかしい。
など何点か結論ありきのおかしな記述はあるが、基本的には幅広い取材に基づく緻密な内容で秘密主義のベールをかいくぐってよくぞここまで実態に迫っていると感心する。製品が好きとかだけでなく、日本の製造業にどれほど大きな影響を与えているかを知ることができる絶好の書。
また日本企業が消費者を搾取する構造は是認しながら、そのパイをアップルが奪っただけでアップルが日本人を搾取している避難する構造はおかしい。
など何点か結論ありきのおかしな記述はあるが、基本的には幅広い取材に基づく緻密な内容で秘密主義のベールをかいくぐってよくぞここまで実態に迫っていると感心する。製品が好きとかだけでなく、日本の製造業にどれほど大きな影響を与えているかを知ることができる絶好の書。
2013年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は昔からアップルのパソコンを使ってきました.50歳前後の頃からですから,今では既に26年は経過しています.当時はウインドウズが一般的でアップルは少数派でしたが,アップルは独自に進化を重ね,垢抜けたデザインで人目を惹きながら熱烈ファンを増やしていった.私もファンになって,アップルの方がいいよ,第一見た目がいい,などと思いながら今でも娘の使っているウインドウズを軽くいなしていたのです.ところがです,その感覚が本書を読んで根底から崩れました.アップルはいつの間にかアップル帝国に変身していて,トレードマークのリンゴは,本のカバーにあるように大口を開けて日本列島を一気に食おうとしています.魂消ました.このイラストはTPPに食われる日本の姿ではないかと,錯覚したからです.でもまあ,それは余談です.
アップルが変わったのではない.アメリカが変わったのです.アップルは単にその波に乗っただけ.大らかで,陽気な,自由な雰囲気のアメリカはもうありません.1%の国民が裕福になり,残りの99%が貧乏になる(*).そんなイビツなアメリカで成長可能なのは弱肉強食の流儀を身につけた企業だけです.アップルは美事にそれをやって成功しました.餌食になった企業の代表はソニーであり,シャープです.シャープは今や完全にアップルの支配下にあります.ソニーは,昨年度の純利益は430億円,一方のアップルのそれは3兆2902億円,まさに天と地の開きです.アップル飛躍の原動力はiPhoneでした.iPhoneがソニーを打ちのめした.iPhoneのデジカメはソニー製です.iPhoneが売れれば売れるだけソニーのデジカメ,サイバーショットは売れなくなる勘定です.たかがiPhoneくらいでソニーの屋台骨が揺らぐなんて,私のような年寄りには信じられませんが,昨今スマートフォンにうつつを抜かす若者の多きを見ると,アップルの眼力の確かさ,凄さに私は脱帽します.しかし所詮iPhoneです.現代のひずみの社会で開いた ‘あだ花’ じゃないですか.こんなものの寿命は短い.となれば,アップル全盛の終焉も近いのではありませんか.時流に乗らず,アップルに媚びず,本物のものづくりに専心すれば,やがて復活する日本の企業もあるはずです.アップルは自力で何も作れない.よそから部品を集め,よそで組み立て,製品化している.これが弱みです.部品メーカーが大量に受注しているから,アップル依存になり,アップルの植民地になる.この本で彼らの手口は分かった.アップルにこれ以上デカイ顔をさせないために,更には彼らに利益を独占させないためにも,先端技術の提供は今後やめていく.本書がそのきっかけになれば,著者お二人の懸命の努力は報いられます.後藤直義さん,森川潤さん,警告の本を書いて下さり,有り難うございました.
アップルは確かに恐るべき企業です.しかし更に怖いのはアップルの背後に控える ‘株式会社アメリカ’ です.その先兵がTPPの旗印を掲げて上陸しようと企んでいます.アップルどころではありません.私たち自身がTPPに食われてしまいます(**).この場を借りて,注進申し上げます.皆さん,本気でご用心下さい.
* (株)貧困大国アメリカ (岩波新書)
** TPPで暮らしはどうなる? (岩波ブックレット)
アップルが変わったのではない.アメリカが変わったのです.アップルは単にその波に乗っただけ.大らかで,陽気な,自由な雰囲気のアメリカはもうありません.1%の国民が裕福になり,残りの99%が貧乏になる(*).そんなイビツなアメリカで成長可能なのは弱肉強食の流儀を身につけた企業だけです.アップルは美事にそれをやって成功しました.餌食になった企業の代表はソニーであり,シャープです.シャープは今や完全にアップルの支配下にあります.ソニーは,昨年度の純利益は430億円,一方のアップルのそれは3兆2902億円,まさに天と地の開きです.アップル飛躍の原動力はiPhoneでした.iPhoneがソニーを打ちのめした.iPhoneのデジカメはソニー製です.iPhoneが売れれば売れるだけソニーのデジカメ,サイバーショットは売れなくなる勘定です.たかがiPhoneくらいでソニーの屋台骨が揺らぐなんて,私のような年寄りには信じられませんが,昨今スマートフォンにうつつを抜かす若者の多きを見ると,アップルの眼力の確かさ,凄さに私は脱帽します.しかし所詮iPhoneです.現代のひずみの社会で開いた ‘あだ花’ じゃないですか.こんなものの寿命は短い.となれば,アップル全盛の終焉も近いのではありませんか.時流に乗らず,アップルに媚びず,本物のものづくりに専心すれば,やがて復活する日本の企業もあるはずです.アップルは自力で何も作れない.よそから部品を集め,よそで組み立て,製品化している.これが弱みです.部品メーカーが大量に受注しているから,アップル依存になり,アップルの植民地になる.この本で彼らの手口は分かった.アップルにこれ以上デカイ顔をさせないために,更には彼らに利益を独占させないためにも,先端技術の提供は今後やめていく.本書がそのきっかけになれば,著者お二人の懸命の努力は報いられます.後藤直義さん,森川潤さん,警告の本を書いて下さり,有り難うございました.
アップルは確かに恐るべき企業です.しかし更に怖いのはアップルの背後に控える ‘株式会社アメリカ’ です.その先兵がTPPの旗印を掲げて上陸しようと企んでいます.アップルどころではありません.私たち自身がTPPに食われてしまいます(**).この場を借りて,注進申し上げます.皆さん,本気でご用心下さい.
* (株)貧困大国アメリカ (岩波新書)
** TPPで暮らしはどうなる? (岩波ブックレット)
2017年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
iPhoneという革命的ヒット商品を生んだ天才スティーブ・ジョブズの「英雄神話」というナラティブが定着しているIT時代の強者、Appleの裏側に迫る良本。したたかで貪欲、時には残酷とさえ映るようなAppleの知られざる姿が消えてきました。同時に日系メーカーの在りし日の栄華も。。。 IT業界に興味がある人はもちろん、普通に読んでも面白い!
2013年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔から私はアップルファンです、当初はとても価額が高くなぜ他社みたいに値崩れしないのだろうと不思議に思っていました
(量販店でもアップルストアでも同じ価額)どんな方法で調整してるのか、独禁法になぜ触れないのかとても興味がありました。
(量販店でもアップルストアでも同じ価額)どんな方法で調整してるのか、独禁法になぜ触れないのかとても興味がありました。
2013年8月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
AppleについてはこれまでSteve Jobsの功績にハイライトされがちでしたが、本書はAppleの取引先である日本の製造メーカーや販売の現場にスポットを当て執筆されていて、新たに知る事実ばかり。
そして、これを読むと、Appleの競争優位としての「他社には真似できない圧倒的なバイイングパワー」が要になっていることを実感します。
特に驚いたのは、シャープやソニー、東芝といった日本優良メーカーに重要パーツを供給させ、ハイクオリティを提供する徹底したサプライチェーンとその品質管理体制の並ならぬマネージメントぶり、そしてこれらのメーカーのAppleへの依存度が高まる一方で、いつ何時生産委託を切られても、一切Apple自身はリスクを負わないという構図。
違う立場から見てそれが良いかどうかは別として、これができるのは、Appleをおいて世界のどこにもないでしょうし、戦略を担うバリューチェーンとして優れていることは言うまでもないと思います。
人々の価値観が多様化し、経営の舵取りがますます難しくなる時代、googleなど完全にソフトウェアの収益モデルの上に成り立っている会社と、Appleのようなハードに依存したビジネスモデルがどう進化していくか非常に興味深いです。
そして、これを読むと、Appleの競争優位としての「他社には真似できない圧倒的なバイイングパワー」が要になっていることを実感します。
特に驚いたのは、シャープやソニー、東芝といった日本優良メーカーに重要パーツを供給させ、ハイクオリティを提供する徹底したサプライチェーンとその品質管理体制の並ならぬマネージメントぶり、そしてこれらのメーカーのAppleへの依存度が高まる一方で、いつ何時生産委託を切られても、一切Apple自身はリスクを負わないという構図。
違う立場から見てそれが良いかどうかは別として、これができるのは、Appleをおいて世界のどこにもないでしょうし、戦略を担うバリューチェーンとして優れていることは言うまでもないと思います。
人々の価値観が多様化し、経営の舵取りがますます難しくなる時代、googleなど完全にソフトウェアの収益モデルの上に成り立っている会社と、Appleのようなハードに依存したビジネスモデルがどう進化していくか非常に興味深いです。