現代から隠蔽された暴力やエロスありきの東映映画の戦後の栄枯盛衰を描いた
とにかく熱い一冊です。チャンバラや任侠ものなど一世を風靡して一つの時代を
築き上げたことが分かり感無量で令和時代からすれば、見る機会も限られていて
ミッシングピースです。
男臭さや泥臭さを豊かな時代とともに忌み嫌うようになり時代錯誤的に見放されて
しまい時代劇モノとして一区画で孤立奮闘している有様を見るにも堪え難しです。
時代や流行を牽引していたにも関わらずバラエティやクイズ、アニメに軽チャー路線で
時代に合わなくなってしまい一抹の寂しさを感じてしまいます。しかし、チャンバラもの
の系譜は『鬼滅の刃』や『刀剣乱舞』『髑髏城の七人』などに継承され形を変えて人気を
博しているともいえます。（剣道の競技人口は右肩下がりの一方ですが…。）
また労働組合の団結力には眼を見張るものがありました。
もはやディスカバリージャパンという呈を成していますが
読んでいて観たい映画も増えてしまいました。宝の山です。
早速、アマプラで拝見していて期待以上です。
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