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桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 単行本 – 2011/5/13
奥泉 光
(著)
その日暮らしの気安さに下流生活に甘んじる大学教師・クワコーの周辺で起こる怪事件に文芸部の女子大生たちが挑むユーモア・ミステリー
- 本の長さ365ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2011/5/13
- ISBN-104163804609
- ISBN-13978-4163804606
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2011/5/13)
- 発売日 : 2011/5/13
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 365ページ
- ISBN-10 : 4163804609
- ISBN-13 : 978-4163804606
- Amazon 売れ筋ランキング: - 502,038位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 132,052位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1956(昭和31)年山形県生れ。
1986年「地の鳥 天の魚群」でデビュー。1990年の「その言葉を」が注目を集め、以後1993年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、瞠目反・文学賞、1994年『石の来歴』で芥川賞を受賞。主な小説に、『葦と百合』『バナールな現象』『グランド・ミステリー』など。エッセイ集に『虚構まみれ』、共訳書に『古代ユダヤ社会史』がある。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
過去の戦争犯罪と現代の猟奇的連続殺人を描く重量級のミステリだった「モーダルな事象」から、百八十度変わった軽薄ミステリ。まずはこの落差に驚くが、主人公のクワコー自体は、実の所変わっていない。個人的には非常に楽しめたけれど、クセが強くて万人向けのユーモアミステリとは言い難いと思う。作者と関係があるのかわからないが、かなり露骨な「千葉」の貶めは、自虐とは言えないだろう。もっとも普通思っていても、こう堂々と差別意識を剥き出しに書きはしないからこそ、面白かったのだけど。地方在住の私にとって「千葉」ってそういうイメージなのかと言うのは新発見ではあった。ミステリとしても十分楽しめるレベルで、私自身が貧乏との相性が良いから楽しめるのかも知れない。
2013年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
純文学の最後の砦(と個人的には思っている)奥泉光の新作は、
まさかまさか、パステル調のピンクの表紙に女子ウケしそうなイラスト。
奥泉ファンは何ごとかと思ったことだろう。
本格ミステリ『モーダルな事象』からのスピンオフ作品。
トホホな大学講師、クワコ―准教授と、イマドキの女子大生たちが
繰り広げる抱腹絶倒のユーモア・ミステリ3編を収録。
千葉の「たらちね国際大学」に赴任してきたクワコ―准教授。
そこで彼を待ち受けていたのは、「レータン女子大」をさらに上回る、
ゆとり世代の女子大生たちのソーゼツな生態だった!
リアルなダメダメライフを謳歌するクワコ―に加え、
キャラ立ちしまくりの女子大生たちがおかしくもいとおしい。
お笑いモード全開の奥泉氏はここまでスゴいのか。
とにかく果敢に、貪欲に笑いを取りにくるその姿勢や良し。
涙なしには読めない(違う意味で)、おすすめの一作。
まさかまさか、パステル調のピンクの表紙に女子ウケしそうなイラスト。
奥泉ファンは何ごとかと思ったことだろう。
本格ミステリ『モーダルな事象』からのスピンオフ作品。
トホホな大学講師、クワコ―准教授と、イマドキの女子大生たちが
繰り広げる抱腹絶倒のユーモア・ミステリ3編を収録。
千葉の「たらちね国際大学」に赴任してきたクワコ―准教授。
そこで彼を待ち受けていたのは、「レータン女子大」をさらに上回る、
ゆとり世代の女子大生たちのソーゼツな生態だった!
リアルなダメダメライフを謳歌するクワコ―に加え、
キャラ立ちしまくりの女子大生たちがおかしくもいとおしい。
お笑いモード全開の奥泉氏はここまでスゴいのか。
とにかく果敢に、貪欲に笑いを取りにくるその姿勢や良し。
涙なしには読めない(違う意味で)、おすすめの一作。
2017年4月12日に日本でレビュー済み
笑いを取るコメディ系なのだが、途中で飽きてしまった。中途半端で寒い。
2011年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「シューマンの指」で、すこぶる付きのクラシック通であることを広く世に知らしめた奥泉光が、今度は、一転、ユーモア・ミステリなのだそうだ。私は、某新聞の書評で、コラムニストの香山二三郎氏が「思わず吹き出すこと必至」と書いているのを見て、「あの格調高い「シューマンの指」の作家のユーモア・ミステリ?」、「そんなもの、本当に面白いの?」と、半信半疑ながらもというべきか、だからこそというべきか、興味がわいてきて、この本を読んでみる気になった。
この本には、1編が100ページ以上というかなりのボリュームの中編作が3編納められているのだが、一般的なユーモア・ミステリがそうであるように、この本も、ミステリ的には見るべきものはない。したがって、どれだけ笑わせてくれるか、楽しませてくれるかが、この本の評価のポイントになると思う。
その奥泉光のユーモア・センスは、私の想像以上であったとは言えるのだが、たとえば、最近評判の「謎解きはディナーのあとで」の東川篤哉や、「伊良部シリーズ」の奥田英朗のように、簡潔な軽い文体で、ストレートに笑わせてくれる作家とは、明らかに異質のタイプだった。
奥泉光の文体とユーモアには、技巧と洗練を感じるのだが、それは、言葉を換えれば、理屈っぽいところがあるということでもあるのだ。私の場合、「上手いなあ」と感心する場面は多くても、思わず笑ってしまう場面は、決して多くはなかった。そういった意味では、やはり、「シューマンの指」の作家らしいユーモア・ミステリだったと思わないでもない。
それでも、作者の仕事柄、若者と接する機会が多いせいか、特に、たらちね国際大学唯一人の男子学生、モンジに使わせているいかにもそれっぽい今どきの独特の若者言葉は傑作で、思わず笑ってしまった。こうした文章を読んでいると、作者自ら、今まででいちばん楽しんで書いたと語っているのも、よくわかる気がする。
この本には、1編が100ページ以上というかなりのボリュームの中編作が3編納められているのだが、一般的なユーモア・ミステリがそうであるように、この本も、ミステリ的には見るべきものはない。したがって、どれだけ笑わせてくれるか、楽しませてくれるかが、この本の評価のポイントになると思う。
その奥泉光のユーモア・センスは、私の想像以上であったとは言えるのだが、たとえば、最近評判の「謎解きはディナーのあとで」の東川篤哉や、「伊良部シリーズ」の奥田英朗のように、簡潔な軽い文体で、ストレートに笑わせてくれる作家とは、明らかに異質のタイプだった。
奥泉光の文体とユーモアには、技巧と洗練を感じるのだが、それは、言葉を換えれば、理屈っぽいところがあるということでもあるのだ。私の場合、「上手いなあ」と感心する場面は多くても、思わず笑ってしまう場面は、決して多くはなかった。そういった意味では、やはり、「シューマンの指」の作家らしいユーモア・ミステリだったと思わないでもない。
それでも、作者の仕事柄、若者と接する機会が多いせいか、特に、たらちね国際大学唯一人の男子学生、モンジに使わせているいかにもそれっぽい今どきの独特の若者言葉は傑作で、思わず笑ってしまった。こうした文章を読んでいると、作者自ら、今まででいちばん楽しんで書いたと語っているのも、よくわかる気がする。
2016年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私には面白い。読んでいると、登場人物が芸人にダブル。
テレビドラマ化私案。
芸人だけでおもな人物を配役、脇は実力のある渋い人で固める。
違う話にはゲストに大物を呼ぶ。
時間は一時間にするの脚本家の腕が必要。
二時間にすると中だるみして、女房は寝る、私は本を読んでいるが。
主人公はロンブー、ピース(又吉君は無理かな)、オリエンタルラジオ等々色々思いつく。
上司は西田敏行さんなどはどうか。女子大生役は、ぴったりの女芸人たちが居る。
半年位は視聴率が取れそうな気がするが。
テレビドラマ化私案。
芸人だけでおもな人物を配役、脇は実力のある渋い人で固める。
違う話にはゲストに大物を呼ぶ。
時間は一時間にするの脚本家の腕が必要。
二時間にすると中だるみして、女房は寝る、私は本を読んでいるが。
主人公はロンブー、ピース(又吉君は無理かな)、オリエンタルラジオ等々色々思いつく。
上司は西田敏行さんなどはどうか。女子大生役は、ぴったりの女芸人たちが居る。
半年位は視聴率が取れそうな気がするが。
2015年12月28日に日本でレビュー済み
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始めは主役の卑屈でシニカルな物言い、2巡目は徐々に生き生きとしていく貧乏生活、次には主役の報われない人生の恨みが、少しずつではあるけど晴れていく様子…など、個人的にはリバーサルフィルム的な楽しみ方ができました。普段は主役への感情移入などどうでもよく、犯罪が不可思議で猟奇的でトリックが(叙述でも)凝ってるほど良い、という価値観の人間ですが、これは続編も合わせて何か楽しいし和みました。
2014年10月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
商品が中古でもきれいだったので星を五つにしました。読んでいても何も差し支えはなかったのでよかったです。