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永遠者 単行本 – 2012/10/12

3.3 5つ星のうち3.3 3個の評価

本書の幕開けは1899年末、万国博覧会開催を目前にしたパリ。若き日本人外交官のコウヤは、ダンスホールで美しい踊り子カミーユと出会い、
たちまち恋に落ちる。心も体もカミーユに囚われ、時間を忘れてだがいを貪り合う日々。「結婚をしたい」というコウヤに、「〈儀式〉を通過すれば
貴方は永遠に私を愛することができるのよ」と、カミーユは囁く。
新しい世紀の幕開けと共に、二人の果てのない愛の彷徨が始まる――著者が全身全霊を込めて書き上げた衝撃作。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2012/10/12)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/10/12
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 331ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 416381700X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163817002
  • カスタマーレビュー:
    3.3 5つ星のうち3.3 3個の評価

著者について

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辻 仁成
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東京生まれ。

89年「ピアニシモ」ですばる文学賞を受賞し、作家デビュー。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年「白仏」の仏翻訳語版「Le Bouddlha blan」で、仏フェミナ賞・1999年外国小説賞を日本人としては初めて受賞。

文学以外の分野でも幅広く活動している。監督・脚本・音楽を手がけた映画「千年旅人」「ほとけ」「フィラメント」「ACACIA」でも注目を集め、メディアの垣根を越えたその多岐にわたる活躍は、今、もっとも注目されている。2003年より渡仏。現在はフランスを拠点に創作活動を続けている。

カスタマーレビュー

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愛と孤独の物語
5 星
愛と孤独の物語
ふたりで過ごす時間の長短は、愛にどう作用するのか?愛とは、愛の本質とは何なのか、そしてそれと対を成す孤独を描く物語だと思いました。時を追って描かれるエピソードはひとつひとつが厳選されたルポルタージュのように生き生きと胸に迫り、愛に溺れるシーンは煌めいて、その眩さに心地よく酔うことができます。あっと驚くラストのために、ネタバレになることは書けませんが、関わる人々の描写もとても興味深く、ラストのその後を想像すると、いつまでもいつまでも余韻が残りました。お気に入りの作品になりました。
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上位レビュー、対象国: 日本

2019年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ふたりで過ごす時間の長短は、愛にどう作用するのか?
愛とは、愛の本質とは何なのか、そしてそれと対を成す孤独を描く物語だと思いました。

時を追って描かれるエピソードはひとつひとつが厳選されたルポルタージュのように生き生きと胸に迫り、愛に溺れるシーンは煌めいて、その眩さに心地よく酔うことができます。

あっと驚くラストのために、ネタバレになることは書けませんが、関わる人々の描写もとても興味深く、ラストのその後を想像すると、いつまでもいつまでも余韻が残りました。

お気に入りの作品になりました。
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5つ星のうち5.0 愛と孤独の物語
2019年11月15日に日本でレビュー済み
ふたりで過ごす時間の長短は、愛にどう作用するのか?
愛とは、愛の本質とは何なのか、そしてそれと対を成す孤独を描く物語だと思いました。

時を追って描かれるエピソードはひとつひとつが厳選されたルポルタージュのように生き生きと胸に迫り、愛に溺れるシーンは煌めいて、その眩さに心地よく酔うことができます。

あっと驚くラストのために、ネタバレになることは書けませんが、関わる人々の描写もとても興味深く、ラストのその後を想像すると、いつまでもいつまでも余韻が残りました。

お気に入りの作品になりました。
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2014年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
吸血鬼(ヴァンパイア)をモチーフとして、
「愛することは限りあるから意味がある」というテーマを描いた意欲作。

1899年、パリ万博の時期のフランス。
侍の子孫で、外務省・在仏書記官のザマ・コウヤ(27才)は、
日本にマキエという許婚がいるにもかかわらず、
ムーランルージュでの踊り子、プロゴヨヴィッチ・カミーユにひかれ、情愛の日々に落ちる。

実はカミーユはヴァンパイアであり、彼女と儀式を交わすことで、
コウヤも老いが来ない永遠の命を持つことになる。

その後、物語は45年後の大空襲下の東京、大阪万博、
人類が月面着陸を果たした時期、チェルノブイリ原発事故、湾岸戦争、9・11テロなど、
史実上重要な出来事を背景として進んでいき、ラストシーンは3・11の震災に置かれる。

メッセージは、233ページに出てくる「終わりがあるからこそ、今が豊か」という台詞にこもっている。

一読して、3つの点から、なじむことが最後までできなかった。
1つ目は、吸血鬼をモチーフにしているので、実感がわかず、
物語に入っていくことができなかったこと。
永遠者になる儀式のシーンは、赤面するほど滑稽で、失笑してしまった。

2つ目は、参考文献から引いた当時の状況を記述する箇所が、説明調に列挙されていて、
記録映画のように、無味乾燥としたページが幾つかあること。
吸血鬼=永遠の命、そこに無限で愛することの無意味さ
というテーマ性を乗っけたところまでは分かるが、
手癖(自分のお得意パターン)で書いている印象を受けた。
「サヨナライツカ」のヴァンパイア版なのである。

3つ目は、展開があまりにも早いこと。
早送りで見させられている。あるいは要約を読まされているような感じであった。
コウヤは長らく会っていないカミーユを懐かしむが、
読者はそれだけの思いを共有できていないので、ついていけない。
また、107ページで、コウヤの最初の妻・マキエの最期の言葉が述べられるが、
二人が過ごした日々が全く描かれていないのに、妻から夫に感謝の言葉を語られても、
読み手の感情が揺さぶられることは無い。
全体的に登場人物が、薄っぺらいのだ。

この手の、1人の女性を思い続ける路線には
『ニュートンの林檎』『冷静の情熱のあいだ』『右岸』などがあり、
ある程度のボリュームがあったり、丁寧にエピソードが綴られていたりしているので、
これらの作品群のほうが、それぞれで主人公に感情移入でき、ともに物語世界を楽しめた。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年1月23日に日本でレビュー済み
辻氏の本は、これが初めてです。非日常的な設定でありながら、愛を睦み合う主人公2人の心情が描かれていて、胸にじんと来るものがありました。特に、2人が愛を交わす場面では、凡百の官能小説よりも官能的な印象を持ちました。結末はどうであれ、そこに至るまでの2人と彼らを巡る人々の哀しみが深く胸に刻まれます。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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