ツイッター上の不完全な問いに答えを出す、という小説家が始めた遊びでつながる人々。彼らのバーチャルとリアルが描かれた作品だ。
SNSの切り口としては新鮮に感じる。仮想上の人々にも、そのキャラと異なる現実の生活がある!は身に染みる。
ただし、登場人物がやたらと多く、絶え間なく視点が切り替わるので目が滑りがち。おっ!となるほどエピソードも、まさにTLの如くどんどん流れてしまうのだ。これも、本作品の狙いなのだろうか。
しかしながら、小説として読むと、結局、残るものがなく残念である。ホント、残念…。
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問いのない答え 単行本 – 2013/12/9
長嶋 有
(著)
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なにをしていましたか?
先週の日曜日に、学生時代に、震災の日に――様々な問いと答えを「遊び」にして、あらゆる場所で緩やかに交流する人々の切実な生を描く、著者四年振りの長篇群像劇。
震災発生の三日後、小説家のネムオはtwitter上で、「それはなんでしょう」という言葉遊びを始めた。一部だけ明らかにされた質問文に、出題の全容がわからぬまま無理やり回答する遊びだ。設定した時刻になり出題者が問題の全文を明らかにしたとき、参加者は寄せられた回答をさかのぼり、解釈や鑑賞を書き連ね、画面上に“にぎやかななにか”が立ち上がるのだ。最近ヘアスタイリストと離婚したばかりの「カオル子」、ボールベアリング工場勤務の「少佐」、震災を機に派遣社員をやめた「七海」、東京郊外の高校に転校してきたばかりの美少女「蕗山フキ子」……気晴らしの必要な人だけ参加してくださいという呼びかけに集まったのは、数十人の常連だった。グラビアアイドルに取材する者、雑貨チェーン店の店長として釧路に赴任する者、秋葉原無差別殺傷事件の犯人に思いをやる者、亡き父の蔵書から押し花を発見する者、言葉遊びに興じながら、彼らはさまざまな一年を過ごす。そして二〇一二年四月、twitter上の言葉遊びで知り合ったある男女の結婚を祝うため、たくさんの常連たちが一堂に会することになり――。
先週の日曜日に、学生時代に、震災の日に――様々な問いと答えを「遊び」にして、あらゆる場所で緩やかに交流する人々の切実な生を描く、著者四年振りの長篇群像劇。
震災発生の三日後、小説家のネムオはtwitter上で、「それはなんでしょう」という言葉遊びを始めた。一部だけ明らかにされた質問文に、出題の全容がわからぬまま無理やり回答する遊びだ。設定した時刻になり出題者が問題の全文を明らかにしたとき、参加者は寄せられた回答をさかのぼり、解釈や鑑賞を書き連ね、画面上に“にぎやかななにか”が立ち上がるのだ。最近ヘアスタイリストと離婚したばかりの「カオル子」、ボールベアリング工場勤務の「少佐」、震災を機に派遣社員をやめた「七海」、東京郊外の高校に転校してきたばかりの美少女「蕗山フキ子」……気晴らしの必要な人だけ参加してくださいという呼びかけに集まったのは、数十人の常連だった。グラビアアイドルに取材する者、雑貨チェーン店の店長として釧路に赴任する者、秋葉原無差別殺傷事件の犯人に思いをやる者、亡き父の蔵書から押し花を発見する者、言葉遊びに興じながら、彼らはさまざまな一年を過ごす。そして二〇一二年四月、twitter上の言葉遊びで知り合ったある男女の結婚を祝うため、たくさんの常連たちが一堂に会することになり――。
- 本の長さ262ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2013/12/9
- ISBN-104163828303
- ISBN-13978-4163828305
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2013/12/9)
- 発売日 : 2013/12/9
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 262ページ
- ISBN-10 : 4163828303
- ISBN-13 : 978-4163828305
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- カスタマーレビュー:
著者について
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1972年生まれ。2001年に「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞を受賞しデビュー。02年に「猛スピードで母は」で第126回芥川賞を受賞、07年に『夕子ちゃんの近道』で第1回大江健三郎賞を受賞した(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 エロマンガ島の三人 (ISBN-13: 978-4167693046 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
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2018年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実験的な文章で、いつのまにか熱中して読んでいました。面白い。
2014年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
淡々と、でも温かく、一生懸命生きている私たちの人生を応援してくれているような目線を感じます。
2015年6月12日に日本でレビュー済み
なにをしていましたか?
先週の日曜日に、学生時代に、震災の日に―――
様々な問いと答えを「言葉遊び」にして、緩やかに交流する人々
それぞれの場所で同じ時間を過ごす彼らの生を描いた長編群像劇
緩い群像劇です
震災発生の三日後、小説家のネムオはネット上で「それはなんでしょう」という言葉遊びを始めます
一部だけ明らかにされた質問文に、出題の全容がわからぬまま無理やり回答する遊び
設定した時刻になりネムオが問題の全文を明らかにしたとき、参加者は寄せられた「問いのない答え」をさかのぼり、解釈や観賞を書き込み、画面上はひとしきり賑わいます
参加するのは、庭師(女性です!)、カルチャースクールの講師、高校生、派遣社員などなど、日本各地で暮らす老若男女
ハッピーど真ん中にいる人は1人もいないというのがいいです
傍から見たらハッピーのそのもののような人も心の奥では違和感を持っていたりするのです
互いのリアル状態は脇に置いておいて、同じ感想に嬉しがったり、全く違ってがっかりしたり、噛み合わなかったり、何故だか励まされたり
言葉遊びがガス抜きになることもあるのでしょう
「それはなんでしょう」は『ねたあとに』にも出てくるゲームです
ネムオというのは勿論長嶋有さんご本人でネムオの母親も登場します
例によってあの別荘も舞台になります
そういうわけで本書は長嶋有をよく知る読者ほど楽しめる内容になっているかと思います
緩く進む話の中、何度も取り上げられるのが「秋葉原通り魔事件」です
犯人がネットに求めたものは何だったのだろう、とネットを使って検索を繰り返すカルチャースクールの講師
彼が求めていたものは何だったのか
いくら検索しても回答は出てきません
長嶋さんは本書でこの事件について触れずにはいられなかったのでしょうか
これまで、何でもない日常を淡々を描いた作品を発表してきた長嶋さんにしては『異色』です
ラストの母親のつぶやき
日常に溢れるとりとめの無い言葉の中にかすかな希望が見えるのが救いです
先週の日曜日に、学生時代に、震災の日に―――
様々な問いと答えを「言葉遊び」にして、緩やかに交流する人々
それぞれの場所で同じ時間を過ごす彼らの生を描いた長編群像劇
緩い群像劇です
震災発生の三日後、小説家のネムオはネット上で「それはなんでしょう」という言葉遊びを始めます
一部だけ明らかにされた質問文に、出題の全容がわからぬまま無理やり回答する遊び
設定した時刻になりネムオが問題の全文を明らかにしたとき、参加者は寄せられた「問いのない答え」をさかのぼり、解釈や観賞を書き込み、画面上はひとしきり賑わいます
参加するのは、庭師(女性です!)、カルチャースクールの講師、高校生、派遣社員などなど、日本各地で暮らす老若男女
ハッピーど真ん中にいる人は1人もいないというのがいいです
傍から見たらハッピーのそのもののような人も心の奥では違和感を持っていたりするのです
互いのリアル状態は脇に置いておいて、同じ感想に嬉しがったり、全く違ってがっかりしたり、噛み合わなかったり、何故だか励まされたり
言葉遊びがガス抜きになることもあるのでしょう
「それはなんでしょう」は『ねたあとに』にも出てくるゲームです
ネムオというのは勿論長嶋有さんご本人でネムオの母親も登場します
例によってあの別荘も舞台になります
そういうわけで本書は長嶋有をよく知る読者ほど楽しめる内容になっているかと思います
緩く進む話の中、何度も取り上げられるのが「秋葉原通り魔事件」です
犯人がネットに求めたものは何だったのだろう、とネットを使って検索を繰り返すカルチャースクールの講師
彼が求めていたものは何だったのか
いくら検索しても回答は出てきません
長嶋さんは本書でこの事件について触れずにはいられなかったのでしょうか
これまで、何でもない日常を淡々を描いた作品を発表してきた長嶋さんにしては『異色』です
ラストの母親のつぶやき
日常に溢れるとりとめの無い言葉の中にかすかな希望が見えるのが救いです
2014年2月16日に日本でレビュー済み
タイトルからしてトリッキー。
そして書き方がまた、アバンギャルド。ナボコフか長嶋有かって
言うくらい。
それでいて、描かれた世界がベタな現実に限りなく近くて、
見られてるのかっ!て叫びたくなるほど読者自身に似ていて…
「怖いわ!」と感じることも「心がほっこりと温まる」と感じる
ことも自由。みたいな。
芸術家の仕事だわ。
そして書き方がまた、アバンギャルド。ナボコフか長嶋有かって
言うくらい。
それでいて、描かれた世界がベタな現実に限りなく近くて、
見られてるのかっ!て叫びたくなるほど読者自身に似ていて…
「怖いわ!」と感じることも「心がほっこりと温まる」と感じる
ことも自由。みたいな。
芸術家の仕事だわ。
2014年1月16日に日本でレビュー済み
震災後の持て余したような時間にtwitterで始まった「言葉遊び」で知り合った人々の日常を描く。
実際にも会う仲間も入れば、誰とも会わない、名前だけが登場する人物もいる。言葉遊びとは無関係の人も登場する。
群像が描かれているが、「劇」ではない。
転勤したり、かつての職場と今の派遣先のコーヒー(のカップの容器)を比べたり、葬儀に参列したり、教師だった頃の生徒を思い出したり、新幹線の座席の隙間から前の座席の女性が見るDVDの映像が気になったり、不規則に散らばった点のような日常を追っているうちに、時系列が分らなくなった。ものすごく多くの人、出来事、感情が層になって詰まっている。その層は上下にも左右にもつながっていて、切り替えようがない。
はしゃいだ気持ちと悲しみ、寂しさ、付き合いのわずらわしさ、切り替わるのではなく相反する感情は地続きだ。淡々と時間は流れるけれど、突然発せられた固有名詞で読んでいる者の記憶も想起される。
時々どきり、とする本だ。
実際にも会う仲間も入れば、誰とも会わない、名前だけが登場する人物もいる。言葉遊びとは無関係の人も登場する。
群像が描かれているが、「劇」ではない。
転勤したり、かつての職場と今の派遣先のコーヒー(のカップの容器)を比べたり、葬儀に参列したり、教師だった頃の生徒を思い出したり、新幹線の座席の隙間から前の座席の女性が見るDVDの映像が気になったり、不規則に散らばった点のような日常を追っているうちに、時系列が分らなくなった。ものすごく多くの人、出来事、感情が層になって詰まっている。その層は上下にも左右にもつながっていて、切り替えようがない。
はしゃいだ気持ちと悲しみ、寂しさ、付き合いのわずらわしさ、切り替わるのではなく相反する感情は地続きだ。淡々と時間は流れるけれど、突然発せられた固有名詞で読んでいる者の記憶も想起される。
時々どきり、とする本だ。