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スクラップ・アンド・ビルド 単行本 – 2015/8/7
羽田 圭介
(著)
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第153回芥川賞受賞作
「早う死にたか」
毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、
ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。
日々の筋トレ、転職活動。
肉体も生活も再構築中の青年の心は、衰えゆく生の隣で次第に変化して……。
閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生!
「早う死にたか」
毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、
ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。
日々の筋トレ、転職活動。
肉体も生活も再構築中の青年の心は、衰えゆく生の隣で次第に変化して……。
閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生!
- 本の長さ121ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2015/8/7
- ISBN-104163903402
- ISBN-13978-4163903408
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対象商品: スクラップ・アンド・ビルド
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2015/8/7)
- 発売日 : 2015/8/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 121ページ
- ISBN-10 : 4163903402
- ISBN-13 : 978-4163903408
- Amazon 売れ筋ランキング: - 100,446位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 60位経済・社会小説 (本)
- - 20,415位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公の母親が祖父に対して、何であのように辛くあたるのか分からない。とにかく母親の言葉が汚い。実の娘の対応として、やや現実離れしている。祖父は寝たきりになっているわけでもなく、まだそれほど世話の掛かるわけでもないのに。芥川賞受賞作にしてはやや軽い。
2024年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
感情移入しにくい主人公ではある。
何が老人にとっての優しさなのか、考えるきっかけになった。
何が老人にとっての優しさなのか、考えるきっかけになった。
2024年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
物語りではあるが、他人事ではない介護の現実を描いた作品。
主人公の思いは凄絶ではあるが、介護に携わり疲弊している方達にとっては、本心でもあるかもしれない。
フィクションではあるが、綺麗事では済まされない現実を突きつける。
主人公の思いは凄絶ではあるが、介護に携わり疲弊している方達にとっては、本心でもあるかもしれない。
フィクションではあるが、綺麗事では済まされない現実を突きつける。
2021年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
介護する老人に対する主人公の気持ちがつらつら書かれてる感じで個人的には老人にも主人公にもあんまり共感できなかった。
うーん、誰にも勧めないと思う。
うーん、誰にも勧めないと思う。
2020年9月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
相手のためになることは何だろう。
そして、自分はどうしたら変われるのだろう。
認知症の祖父と向き合う日々、青年は少しずつ自分と向き合い変化していく。
面白い作品でした。おすすめです。
そして、自分はどうしたら変われるのだろう。
認知症の祖父と向き合う日々、青年は少しずつ自分と向き合い変化していく。
面白い作品でした。おすすめです。
2022年11月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
羽田圭介作品としては6年くらい前に単行本で読んだ『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』が面白く☆5つの高評価レビューをしたのですが、久しぶりに『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』のAmazonレビューを見ると平均して☆3つと、それほど評価が高くないみたいですねえ。私は結構好きでしたが。
本作『スクラップ・アンド・ビルド』は言わずと知れた羽田圭介の出世作で、主人公健斗の考え方や行動がユニークで説得力があり、スムースな文体であっという間に読み終えます。
先日、川上未映子の『夏物語』を文庫で読んで感動したのですが、彼女は、芥川賞受賞作『乳と卵』をベースに新たに物語を構築し、見事な長編化に成功していましたが、今の羽田圭介なら、川上未映子の『夏物語』みたいに、本作のテーマをもっと膨らませて書くだろうなあ、との第一印象を持ちました。
もちろん芥川賞受賞を狙うならこの長さがベストなのですが。
「もうじいちゃんは死んだらいい」と口癖のように毎日繰り返す祖父に、あえて過剰な介護を行うことで、苦痛なき死への祖父の欲求にこたえようとする(体も頭も使わない能力は衰える、との考えのもと、至れり尽くせりの介護をして楽させることで、被介護者自身の自立を阻害する)、主人公健斗の考えは、健斗なりに祖父のことを真剣に考えての上での行動だ。
その逆説的行動は、健斗自身にも向いている。
腕立て伏せにスクワットの自重トレーニングとランニングにより、自身の肉体と精神に活力がみなぎる感覚にハマっていく健斗。自身の筋繊維を意識し徹底的に自らを追い詰めていく。
ジムで効率的に筋肉をつくるのではなく、あえて専用器具のない不自由さの中でのトレーニングにより困難に耐える精神精を自身の心身に刻み込む。
命が物のように扱われる映画DVDを観て、死への心的距離を減らす訓練に励む。
「使わない機能は衰える」の逆を行くため、一日三度の射精を自らに課す。
祖父を手伝おうとする姉に対しては「素人は引っ込んでろ!これだから目先の優しさを与えればいいとだけ考え気やすく手を差し伸べる人間は困る」と心の中で思う。
何も考えない優しさの姉と、苦痛なき死という欲求にこたえるべく過剰な介護を行う健斗の行動は、一見、行動結果は一緒に見えても、行動理念が全然違うのだ!
といった具合。
面白いなあ。
本作『スクラップ・アンド・ビルド』は言わずと知れた羽田圭介の出世作で、主人公健斗の考え方や行動がユニークで説得力があり、スムースな文体であっという間に読み終えます。
先日、川上未映子の『夏物語』を文庫で読んで感動したのですが、彼女は、芥川賞受賞作『乳と卵』をベースに新たに物語を構築し、見事な長編化に成功していましたが、今の羽田圭介なら、川上未映子の『夏物語』みたいに、本作のテーマをもっと膨らませて書くだろうなあ、との第一印象を持ちました。
もちろん芥川賞受賞を狙うならこの長さがベストなのですが。
「もうじいちゃんは死んだらいい」と口癖のように毎日繰り返す祖父に、あえて過剰な介護を行うことで、苦痛なき死への祖父の欲求にこたえようとする(体も頭も使わない能力は衰える、との考えのもと、至れり尽くせりの介護をして楽させることで、被介護者自身の自立を阻害する)、主人公健斗の考えは、健斗なりに祖父のことを真剣に考えての上での行動だ。
その逆説的行動は、健斗自身にも向いている。
腕立て伏せにスクワットの自重トレーニングとランニングにより、自身の肉体と精神に活力がみなぎる感覚にハマっていく健斗。自身の筋繊維を意識し徹底的に自らを追い詰めていく。
ジムで効率的に筋肉をつくるのではなく、あえて専用器具のない不自由さの中でのトレーニングにより困難に耐える精神精を自身の心身に刻み込む。
命が物のように扱われる映画DVDを観て、死への心的距離を減らす訓練に励む。
「使わない機能は衰える」の逆を行くため、一日三度の射精を自らに課す。
祖父を手伝おうとする姉に対しては「素人は引っ込んでろ!これだから目先の優しさを与えればいいとだけ考え気やすく手を差し伸べる人間は困る」と心の中で思う。
何も考えない優しさの姉と、苦痛なき死という欲求にこたえるべく過剰な介護を行う健斗の行動は、一見、行動結果は一緒に見えても、行動理念が全然違うのだ!
といった具合。
面白いなあ。
2016年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前テレビで羽田氏をみてなかなかいいキャラだと思ったことや、わたし自身リアルに親を介護しており
介護をネタにした作品ということで読んでみましたが、かなりガッカリな内容でした。
いろいろ介護にまつわることは出てくるものの、非常に浅すぎる感じが。
まあ初期の介護老人と一緒に住んでる青年の話であって、介護ネタの話ではない。
多々筋トレとセックスのシーンがあるが、そこは文章を長びかすためのものにしか思えず、
そこ抜かしたら本当に薄っぺらな内容。
介護をネタにした作品ということで読んでみましたが、かなりガッカリな内容でした。
いろいろ介護にまつわることは出てくるものの、非常に浅すぎる感じが。
まあ初期の介護老人と一緒に住んでる青年の話であって、介護ネタの話ではない。
多々筋トレとセックスのシーンがあるが、そこは文章を長びかすためのものにしか思えず、
そこ抜かしたら本当に薄っぺらな内容。