他のレビュアー様がおっしゃっているとおり、『毒草を食べてみた』というタイトルが付けられていますが内容は毒草を実際に食べてみたレポート集のようなものではなく、毒草にまつわる事故の事例や症状の解説、関連する言い伝えや近似種との見分け方等を説明しているものです。著者が実際に毒草を食べた感想はほとんど掲載されていないので、なぜこのタイトルが付けられたのか不思議です。
1つの毒草あたり6〜7ページ程度の分量で写真とともに紹介されており、毒草に関する知識を幅広く学ぶことができます。新書なので仕方のないことではありますが、写真がモノクロのため多少見辛いのが残念です。
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毒草を食べてみた (文春新書 99) 新書 – 2000/4/20
植松 黎
(著)
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正倉院に収められた毒草ランゴン。画期的な心臓薬となったジギタリス。じつは身近にある毒草たちの面白くも不思議な発見の物語
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2000/4/20
- ISBN-104166600990
- ISBN-13978-4166600991
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- 言語 : 日本語
- 新書 : 221ページ
- ISBN-10 : 4166600990
- ISBN-13 : 978-4166600991
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トップレビュー
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2019年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
身の回りにいろんな毒草があるんだなと知識として楽しめました。
2022年5月21日に日本でレビュー済み
題名は、センセーショナルだが、実際に著者が口にした毒草は、人に味見させたようなものもあったが、数種類のみ。多くは、毒草にまつわるエピソードを集めてきている。すべて、体験したのか?と題名に騙される人もいるかもしれない。44種類の毒草は、意外にも身近なものも含まれていて、驚きも多かった。植物は偉大ですね。
2016年2月8日に日本でレビュー済み
タイトルに惹かれて書店で購入。
他のレビュアーも書いてますが、食べた話はほとんどないです。
まあこの辺は一嘗めでも危険な毒草なんかもたくさん出てくるのでしかたないですが・・
数は少ないですが筆者が実食したものの体験は面白いです。
あと、2000年の本と言うことで情報が微妙に古かったりします。
毒物学にはあまり詳しくないですが、ニガヨモギのところでアブサンが当時禁止されているとなっていますが、
81年には解禁がはじまっていたし、日本ではそもそも禁止された期間がなかったので、
こういう記述を見ると、資料を引き写してるだけで確認してないのかなと他の記述もやや不安になります。
他には、一般にはあまり知られてない毒草も紹介しているのは良いですね。
他のレビュアーも書いてますが、食べた話はほとんどないです。
まあこの辺は一嘗めでも危険な毒草なんかもたくさん出てくるのでしかたないですが・・
数は少ないですが筆者が実食したものの体験は面白いです。
あと、2000年の本と言うことで情報が微妙に古かったりします。
毒物学にはあまり詳しくないですが、ニガヨモギのところでアブサンが当時禁止されているとなっていますが、
81年には解禁がはじまっていたし、日本ではそもそも禁止された期間がなかったので、
こういう記述を見ると、資料を引き写してるだけで確認してないのかなと他の記述もやや不安になります。
他には、一般にはあまり知られてない毒草も紹介しているのは良いですね。
2012年6月19日に日本でレビュー済み
一粒でやめておいてよかったと、著者は言う。無害な種と見誤ってたくさん食べた事故のニュースもあるらしい。
本書では44種の毒草について、述べている。どの毒草の項目でも、何らかの事故の事例や歴史上の逸話に触れている。食べたのはそのうちの一部のようだ。それでいいと思う。身体がもたない。
「偏見のない目で向き合った時の毒草が、いかに、私たち人間と同じように個々のドラマを持ち、生きているかを、紹介する試み」だという。
毒矢の話とか、毒流しの正確な説明(本当は毒とは言えない)、コカ・コーラの起源などが、僕には面白かった。
本の目標は達成されていると思う。
植松黎『毒草を食べてみた』
文春新書 099
平成12年4月20日 第1刷発行
平成22年4月5日 第11刷発行
本書では44種の毒草について、述べている。どの毒草の項目でも、何らかの事故の事例や歴史上の逸話に触れている。食べたのはそのうちの一部のようだ。それでいいと思う。身体がもたない。
「偏見のない目で向き合った時の毒草が、いかに、私たち人間と同じように個々のドラマを持ち、生きているかを、紹介する試み」だという。
毒矢の話とか、毒流しの正確な説明(本当は毒とは言えない)、コカ・コーラの起源などが、僕には面白かった。
本の目標は達成されていると思う。
植松黎『毒草を食べてみた』
文春新書 099
平成12年4月20日 第1刷発行
平成22年4月5日 第11刷発行
2013年5月26日に日本でレビュー済み
毒草と言っても、必ずしも害ばかりでなく、有用なものもあったりする。
キナという毒草にはキニーネが含まれる。バッカクからはLSDが摂れる。コカは昔からアンデスの民に利用され、フロイトの手紙にも書かれ、コカコーラになった。イヌサフランは痛風に効く。インドジャボクは精神病の薬になる。
この本にはいろいろな毒草と人間の関わりが書かれ、よい勉強になる。あまり知られていないことが多く、内容は濃い。
キナという毒草にはキニーネが含まれる。バッカクからはLSDが摂れる。コカは昔からアンデスの民に利用され、フロイトの手紙にも書かれ、コカコーラになった。イヌサフランは痛風に効く。インドジャボクは精神病の薬になる。
この本にはいろいろな毒草と人間の関わりが書かれ、よい勉強になる。あまり知られていないことが多く、内容は濃い。
2012年1月10日に日本でレビュー済み
著者の集めた毒草にまつわるニュース、エピソードが多数。面白かった!毒草は身の回りにたくさんあり、手に入れようと思えばすぐ手に入ってしまうものなのだと改めて実感。気をつけないと、間違って口に入れてしまいそうだ。
2008年10月22日に日本でレビュー済み
毒草について、効用のみならず様々なエピソードまで交えて紹介している良書。人様が食べてみた例も紹介されているが、恐ろしいことに本人が「試しに」食ってみている例もある。
他の方のレビューにあるように、全ての毒草を筆者が実際に食した体験記、というわけではない。なのでそれを期待しているとタイトルに偽りありと感じられるかもしれないが、これはこれで読み物として充分な面白さがある。
トリカブトにマンドラゴラと言ったお馴染みの(というのもどうかと思うが)毒草から、ストロファンツスのように日本人にはあまり馴染みのない植物もある。それぞれ学名やパッと見てすぐに症状が分かる見出しがついていて、便利。
文章巧みで読みやすく面白く、別に毒草に特別な興味がない人でも、読み物として面白いと思われる。誤食しやすい植物の例を挙げている記事もあり、素人だけで山菜狩りなどを行う危険性も教えてくれる。
他の方のレビューにあるように、全ての毒草を筆者が実際に食した体験記、というわけではない。なのでそれを期待しているとタイトルに偽りありと感じられるかもしれないが、これはこれで読み物として充分な面白さがある。
トリカブトにマンドラゴラと言ったお馴染みの(というのもどうかと思うが)毒草から、ストロファンツスのように日本人にはあまり馴染みのない植物もある。それぞれ学名やパッと見てすぐに症状が分かる見出しがついていて、便利。
文章巧みで読みやすく面白く、別に毒草に特別な興味がない人でも、読み物として面白いと思われる。誤食しやすい植物の例を挙げている記事もあり、素人だけで山菜狩りなどを行う危険性も教えてくれる。