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寝ながら学べる構造主義 ((文春新書)) 新書 – 2002/6/20
内田 樹
(著)
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なーんだ、そんなことだったのか! フーコー、バルト、ラカン、レヴィ=ストロースと聞いて、難しそうと尻ごみするのは無用。本書を一読すれば「そうかそうか」の連続です
- ISBN-109784166602513
- ISBN-13978-4166602513
- 出版社文藝春秋
- 発売日2002/6/20
- 言語日本語
- 本の長さ216ページ
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対象商品: 寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))
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商品の説明
出版社からのコメント
構造主義は現代思想の代表みたいにいわれるけれど、一体どんな思想なんだろう。そう思って解説書を手にとれば、そこには超難解な言い回しや論理の山。ああ、やっぱり現代思想は難しい……。そんな挫折を味わった方はぜひ本書を。フーコー、バルト、レヴィ=ストロース、ラカンといった構造主義の主唱者たちは、要するに何が言いたかったのか、「思想の整体師」の異名をもつ著者が、噛んで含めるように説き明かします。「そうか、そうだったのか」の連続となること必定です。
登録情報
- ASIN : 4166602519
- 出版社 : 文藝春秋 (2002/6/20)
- 発売日 : 2002/6/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 216ページ
- ISBN-10 : 9784166602513
- ISBN-13 : 978-4166602513
- Amazon 売れ筋ランキング: - 3,991位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1950(昭和25)年東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒。現在、神戸女学院大学文学部総合文化学科教授。専門はフランス現代思想。ブログ「内田樹の研究室」を拠点に武道(合気道六段)、ユダヤ、教育、アメリカ、中国、メディアなど幅広いテーマを縦横無尽に論じて多くの読者を得ている。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第六回小林秀雄賞受賞、『日本辺境論』(新潮新書)で第三回新書大賞を受賞。二〇一〇年七月より大阪市特別顧問に就任。近著に『沈む日本を愛せますか?』(高橋源一郎との共著、ロッキング・オン)、『もういちど村上春樹にご用心』(アルテスパブリッシング)、『武道的思考』(筑摩選書)、『街場のマンガ論』(小学館)、『おせっかい教育論』(鷲田清一他との共著、140B)、『街場のメディア論』(光文社新書)、『若者よ、マルクスを読もう』(石川康宏との共著、かもがわ出版)などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年4月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歴史上の有名人の残念なところまで詳しく書いてあり目から鱗が落ちました。正直がっかりしました。構造主義が何なのか余計にわからなくなりました。
2023年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年1月26日は文京区シビックホール(市民ホール)のこけら落としで、野村万作、萬斎、裕基の3代による狂言を観覧してきた。
前半は『三番叟』(さんばんそう)という五穀豊穣を寿ぐ(ことほぐ)舞になる。特にストーリーはなく、足拍子が多い舞だ。演じたのは若き野村裕基だ。
後半の『靭猿』(うつぼさる)は、猿の皮を自らの矢を入れる筒(靭)に貼りたいという大名と子猿を連れた猿曳とのやりとりの舞だ。大名に92歳の野村万作、猿曳に野村萬斎が演じる。
画像
狂言ははじめてみたが、猿楽から発展し、能と狂言は分かれていったという。能は怨念をもった幽霊が出演し重い(悲劇)ため、その間に演じられるのが笑いを誘う狂言(喜劇)という位置づけのようだ。
能と比較すると、システムが自由なのが狂言になる。
観阿弥、世阿弥が確立した「複式夢幻能」というシステムは、物語が前半と後半に分かれていて、後半は、前半に登場した人物のみる夢が舞台上で演じられる形式だ。世阿弥が確立したシステムだが、今でも演じられ続ける定型システムだ。
これによって、能は量産が可能になった。平家物語などの文字文学をヴィジュアル化することになり、人間の深層心理を演ずる演劇となった。能には創作劇はなく、源氏物語、平家物語、知られた物語を次から次へとヴィジュアル化した。
狂言にはこれがない。
今回の野村家三代が出演する二つの演目にはまったくパターンはない。それぞれが違う流れになっている。
内田樹の『寝ながら学べる構造主義』(文藝春秋、2002)を読んでいたら、ニューチェによるギリシア演劇におけるコーラスの分析と比較して、次のことがまとめてあった。
「技芸の伝承に際しては、「師を見るな、師が見ているものを見よ」ということが言われます。弟子が「師を見ている」限り、弟子の視座は「いまの自分」の位置を動きません。「いまの自分」を基準点にして、師の技芸を解釈し、模倣することに甘んじるならば、技芸は代が下るにつれて劣化し、変形する他ないでしょう。(現に多くの伝統技芸はそうやって堕落してゆきました。)
それを防ぐためには、師その人や師の技芸ではなく、「師の視線」、「師の欲望」、「師の感動」に照準しなければなりません。師がその制作や技芸を通じて「実現しようとしていた当のもの」をただしく射程にとらえていれば、そして、自分の弟子にもその心像を受け渡せたなら、「いまの自分」から見てどれほど異他的なものであろうと、「原初の経験」は汚されることなく時代を生き抜くはずです。」
つまり、野村家三代は、野村万作の見ているものを、野村萬斎は見る。野村萬斎の見ているものを裕基が見る。これによって、時代環境により変化し、自らの芸が不易流行となる。
一方、B2B化してしまった日本企業を比べてみよう。
「ある暑い夏のころに、ある大手部品メーカーでペルソナのセミナーを依頼されたことがある。ペルソナとは、その会社のサービスや商品の典型的なユーザー像のことを示す。セミナー後の質問で、自社のペルソナがわからないので、どうやって導き出したらいいか、という質問をしつこく受けた。
また、あるカー用品チェーン店の創業者のところへ、別の大手部品メーカーの役員が訪ねてきた。モノづくりは得意なので何を作ったらいいか教えて欲しい、という役員の質問に、創業者は「帰ってください」と答えたという。」
おそらく彼らには、ユーザーは発注企業で、いわれたものを頑張って安いコストで作ってきた、という自負があるのだろう。しかし、自社のユーザー像がわからない、何を作ったら売れるのかもわからないのが実情だ。
さらに、B2B企業内で、働く社員が上司の方しか見ていなかったら、時代とともにビジネスはシュリンクするしかない。大きな環境変化が起きた途端に、対策すら思い浮かばないことになる。
多くの伝統技芸が、師の技芸を解釈し、模倣することに甘んじるならば、技芸は代が下るにつれて劣化してしまった。
B2B企業化してしまった現在の日本の将来を考えるとき、技芸の伝承システムが参考になる。
前半は『三番叟』(さんばんそう)という五穀豊穣を寿ぐ(ことほぐ)舞になる。特にストーリーはなく、足拍子が多い舞だ。演じたのは若き野村裕基だ。
後半の『靭猿』(うつぼさる)は、猿の皮を自らの矢を入れる筒(靭)に貼りたいという大名と子猿を連れた猿曳とのやりとりの舞だ。大名に92歳の野村万作、猿曳に野村萬斎が演じる。
画像
狂言ははじめてみたが、猿楽から発展し、能と狂言は分かれていったという。能は怨念をもった幽霊が出演し重い(悲劇)ため、その間に演じられるのが笑いを誘う狂言(喜劇)という位置づけのようだ。
能と比較すると、システムが自由なのが狂言になる。
観阿弥、世阿弥が確立した「複式夢幻能」というシステムは、物語が前半と後半に分かれていて、後半は、前半に登場した人物のみる夢が舞台上で演じられる形式だ。世阿弥が確立したシステムだが、今でも演じられ続ける定型システムだ。
これによって、能は量産が可能になった。平家物語などの文字文学をヴィジュアル化することになり、人間の深層心理を演ずる演劇となった。能には創作劇はなく、源氏物語、平家物語、知られた物語を次から次へとヴィジュアル化した。
狂言にはこれがない。
今回の野村家三代が出演する二つの演目にはまったくパターンはない。それぞれが違う流れになっている。
内田樹の『寝ながら学べる構造主義』(文藝春秋、2002)を読んでいたら、ニューチェによるギリシア演劇におけるコーラスの分析と比較して、次のことがまとめてあった。
「技芸の伝承に際しては、「師を見るな、師が見ているものを見よ」ということが言われます。弟子が「師を見ている」限り、弟子の視座は「いまの自分」の位置を動きません。「いまの自分」を基準点にして、師の技芸を解釈し、模倣することに甘んじるならば、技芸は代が下るにつれて劣化し、変形する他ないでしょう。(現に多くの伝統技芸はそうやって堕落してゆきました。)
それを防ぐためには、師その人や師の技芸ではなく、「師の視線」、「師の欲望」、「師の感動」に照準しなければなりません。師がその制作や技芸を通じて「実現しようとしていた当のもの」をただしく射程にとらえていれば、そして、自分の弟子にもその心像を受け渡せたなら、「いまの自分」から見てどれほど異他的なものであろうと、「原初の経験」は汚されることなく時代を生き抜くはずです。」
つまり、野村家三代は、野村万作の見ているものを、野村萬斎は見る。野村萬斎の見ているものを裕基が見る。これによって、時代環境により変化し、自らの芸が不易流行となる。
一方、B2B化してしまった日本企業を比べてみよう。
「ある暑い夏のころに、ある大手部品メーカーでペルソナのセミナーを依頼されたことがある。ペルソナとは、その会社のサービスや商品の典型的なユーザー像のことを示す。セミナー後の質問で、自社のペルソナがわからないので、どうやって導き出したらいいか、という質問をしつこく受けた。
また、あるカー用品チェーン店の創業者のところへ、別の大手部品メーカーの役員が訪ねてきた。モノづくりは得意なので何を作ったらいいか教えて欲しい、という役員の質問に、創業者は「帰ってください」と答えたという。」
おそらく彼らには、ユーザーは発注企業で、いわれたものを頑張って安いコストで作ってきた、という自負があるのだろう。しかし、自社のユーザー像がわからない、何を作ったら売れるのかもわからないのが実情だ。
さらに、B2B企業内で、働く社員が上司の方しか見ていなかったら、時代とともにビジネスはシュリンクするしかない。大きな環境変化が起きた途端に、対策すら思い浮かばないことになる。
多くの伝統技芸が、師の技芸を解釈し、模倣することに甘んじるならば、技芸は代が下るにつれて劣化してしまった。
B2B企業化してしまった現在の日本の将来を考えるとき、技芸の伝承システムが参考になる。
2024年2月28日に日本でレビュー済み
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難解な思想・哲学を、ここまで平易にできるとは驚きです。
ポスト構造主義の中にいることを自覚できて、
自分が考えていることの整理がスッキリできました。
わたしはまもなく還暦ですが、目が開かされました。
秀逸な著作です。若い人にも是非。
ポスト構造主義の中にいることを自覚できて、
自分が考えていることの整理がスッキリできました。
わたしはまもなく還暦ですが、目が開かされました。
秀逸な著作です。若い人にも是非。
2023年1月2日に日本でレビュー済み
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タイトルから入門書かと思い購入しましたが、表現等が難しく、難しめだと私は思いました。
2024年2月10日に日本でレビュー済み
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この本のタイトル通りに、全編を寝ながら読みましたが、構造主義の基礎を理解することができました。
マルクス、フーコー、フロイト、ソシュール、ロラン・バルト、レビィ=ストロース、ラカンといった偉人達との関係性を通して、構造主義に至るまでの流れを知ることができました。
たくさんの偉人の成果も学べるので、お得だと思います。
興味のある方は是非寝ながら読んでみてください。この本の真価を感じ取ることができると思います。
マルクス、フーコー、フロイト、ソシュール、ロラン・バルト、レビィ=ストロース、ラカンといった偉人達との関係性を通して、構造主義に至るまでの流れを知ることができました。
たくさんの偉人の成果も学べるので、お得だと思います。
興味のある方は是非寝ながら読んでみてください。この本の真価を感じ取ることができると思います。
2023年8月3日に日本でレビュー済み
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娘の授業で必要との事で購入。
難しそうで私は中身を見るのを諦めました。
難しそうで私は中身を見るのを諦めました。
2024年1月8日に日本でレビュー済み
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易しい言葉でかかれており、もっと学んでみたい、と思わせてくれる。
2023年12月26日に日本でレビュー済み
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序文で惹きつけられ、イッキ読み!