昭和初期の、三人の「怪物」を取り上げている。それぞれの章(本人の名前)の下にサブタイトルがついているが、
・森 恪 昭和動乱の点火者
・久原 房之助 先読みの怪物
・宇垣 一成 挫折と自信の野心家
このサブタイトルだけでも、本文に興味が沸いてくる。
自分は歴史に疎いので、この三名は名前すら聞いた事が無い。それでも、昭和の激しい動乱の中で蠢いた多数の人々の中で、「怪物」と言われる程の人物が名前も知られずに(自分が知らないだけかもしれないが)居る中で、スポットを当てたのは、非常に面白い本だと思う。
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昭和史の怪物たち (文春新書 333) 新書 – 2003/8/21
畠山 武
(著)
「陰謀の時代」を動かした三人の男
戦前の昭和を引っかき回し、日本を混乱の渦の中に叩きこんだ森恪と宇垣一成、久原房之助の実像を描き、激動の時代の真相に迫る!
戦前の昭和を引っかき回し、日本を混乱の渦の中に叩きこんだ森恪と宇垣一成、久原房之助の実像を描き、激動の時代の真相に迫る!
- 本の長さ185ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2003/8/21
- ISBN-104166603337
- ISBN-13978-4166603336
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2003/8/21)
- 発売日 : 2003/8/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 185ページ
- ISBN-10 : 4166603337
- ISBN-13 : 978-4166603336
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,097,114位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2010年8月10日に日本でレビュー済み
昭和史の怪物として、森恪(もりつとむ)、久原房之助、宇垣一成の三人を取り上げ、昭和という時代をからめて簡略に、それでいて要点を衝いた人物評となっている。昭和20年(1945)8月15日は日本が東亜を戦場として欧米、中華民国と戦い、敗戦に至った日だが、その過程における要人が日本をどのように進め、考えていたか、各人の特色がうかがえて興味がつきない。松本清張の『昭和史発掘』にもこの三人は登場するが、資料と正確さを心がけたためか、清張の昭和史は読みづらい部分がある。しかしながら、新書サイズで要点を押さえているところが新聞人らしい。
青山霊園には犬養毅の墓所があるが、その並びに立派な森格の墓がある。死んでまでも犬養を追いかけるのかと思った。
本書の中で感心するのは、玄洋社の萱野長知が記載されているところだろうか。玄洋社はGHQから戦争指導をした団体として解散させられ、玄洋社員であった元首相の広田弘毅は絞首刑となっている。
しかし、満州事変解決のため犬養毅の命を受けて萱野は中国に赴くものの、森恪、重光葵の謀略により和平交渉は破たんした。これは、松本清張も描いていない昭和裏面史であり、新書とはいえ、大きな価値がある。
昭和前期の資料を併せ読むと、本書の理解度と価値は随分と高まると思う。
青山霊園には犬養毅の墓所があるが、その並びに立派な森格の墓がある。死んでまでも犬養を追いかけるのかと思った。
本書の中で感心するのは、玄洋社の萱野長知が記載されているところだろうか。玄洋社はGHQから戦争指導をした団体として解散させられ、玄洋社員であった元首相の広田弘毅は絞首刑となっている。
しかし、満州事変解決のため犬養毅の命を受けて萱野は中国に赴くものの、森恪、重光葵の謀略により和平交渉は破たんした。これは、松本清張も描いていない昭和裏面史であり、新書とはいえ、大きな価値がある。
昭和前期の資料を併せ読むと、本書の理解度と価値は随分と高まると思う。
2007年2月15日に日本でレビュー済み
「はじめに」に筆者自ら書いているように、引用文献が興味深い。
戦前・戦中の政治劇において「脇役」ではなく「裏方」にフォーカスした人選も心憎い。
描写があっさりとしすぎているきらいはあるものの、一種の伝記と見ればそれも許容範囲内。
「政治家が政治を行った時代」の匂いが随所に感じられる一冊。
戦前・戦中の政治劇において「脇役」ではなく「裏方」にフォーカスした人選も心憎い。
描写があっさりとしすぎているきらいはあるものの、一種の伝記と見ればそれも許容範囲内。
「政治家が政治を行った時代」の匂いが随所に感じられる一冊。
2003年10月21日に日本でレビュー済み
昭和史、特に戦前の歴史に興味のある人には便利です。森恪、久原房之助、宇垣一成という、日本史の教科書には出てこないけど、集英社の「日本の歴史」なんかには名前がちらちら出てくる「くせもの」(笑)の三人について要領良くまとめられています。要領が良すぎて、ちょっと食い足りない感が…てのは、欲張り過ぎかな?(笑)
でも、この三人とも、伝記が手に入りにくい状況だから、この本が出版されたのは、ありがたいですね~宇垣一成は確か、中公新書で一冊あったけど、今でもあるのかな~~??
巻末に参考文献がついているので、興味のある方は、ここに載っている本を読んでいくのがいいでしょう。
でも、この三人とも、伝記が手に入りにくい状況だから、この本が出版されたのは、ありがたいですね~宇垣一成は確か、中公新書で一冊あったけど、今でもあるのかな~~??
巻末に参考文献がついているので、興味のある方は、ここに載っている本を読んでいくのがいいでしょう。