京都に向かう新幹線の車中で読んだ。京都本はひとつのジャンルになるぐらいあり、どれがいいか迷ってしまうが、本書は特色があって気に入った。
多感な高校生のころ、紫野大徳寺の高僧・立花大亀の弟子として過ごしたという著者の経歴がまず目をひく。著者も水上勉のように脱走したというから、禅寺の生活は普通ではもたないのだろう。
そうした個人的経験にとどまらず、実用的な「通り名唄」や、比叡山のおそろしい「掃除地獄」など、話題は新旧幅広い。
紹介されているお寺のなかには、三千院のさらに奥にある阿弥陀寺や、嵐山より西の愛宕念仏寺(化野念仏寺とは別)など、一般のガイドブックにはまず載っていない穴場もある。この本を手にとらなければ、知ることもなかったに違いない。
何より端正な文章がよく、ほとんど紀行文学の趣がある。
しっかりした内容のあるものを読みたいという方にお勧めします。
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京都人は日本一薄情か 落第小僧の京都案内 新書 – 2005/7/20
倉部 きよたか
(著)
祇園祭は実は下京人だけの祭、といった意外に知られていない京都の真の姿や穴場を、名僧に師事して破門された著者が愛憎深く紹介
- 本の長さ252ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2005/7/20
- ISBN-10416660452X
- ISBN-13978-4166604524
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2005/7/20)
- 発売日 : 2005/7/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 252ページ
- ISBN-10 : 416660452X
- ISBN-13 : 978-4166604524
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,532,009位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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