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随筆 本が崩れる (文春新書) 新書 – 2005/10/20

3.7 5つ星のうち3.7 11個の評価

マンションの部屋を埋める数万冊の蔵書が崩れてきた。本に監禁された瞬間からはじまる抱腹、超絶、悪夢の格闘技。写真多数収録
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2005/10/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/10/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 240ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4166604724
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4166604722
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 11個の評価

著者について

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草森 紳一
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2011年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者と同じく本を山のように積んで頭を悩ませている方には
おすすめのエッセイ。旅行中すら荷物を預ける際、貴重書の
ことを思い悩む経験は私にもあり、うんうんと頷くところも
多いです。私もある本の山が崩れたらドアが開かなくなって
しまう環境にいるのですが、そのような問題を根本的には
解決しようとしないのがわれらのような人種の共通項?なの
でしょうか(笑)鋭い含蓄も多く読書の喜びを再認識させて
くれる一冊。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
草森紳一「本が崩れる」を読みました。
草森さんが「話の特集」に書かれていたエッセイが好きで「マンガ考」など何冊か読みました。
何冊かは手元にまだあるので、いずれは読もうと思います。
久しぶりで読んだ草森さんのこの本は、物書きとしての軌跡を語った内容です。
昭和13年生まれで、貧しかった時代に夢中になった野球に絡めて少年時代、戦中戦後、家族、祖父、青春時代を語ります。
喫煙に関して、世の中の禁煙運動の行き過ぎを暗にファシズムの姿とオーバーラップさせ、ピー缶愛好者の嘆きをつぶやきます。
「本が崩れる」は、本が崩れて浴室に閉じ込められ、そこからかろうじて脱出できた体験談を通じて、物書きと蔵書の格闘ぶりを描いています。
40㎡のマンションは、部屋という部屋、壁という壁、床という床は本に埋もれて、本がおいていないのは浴室だけです。
蔵書数は3万冊で、収入は70%が本代に消えます。
草森さんは、誠実な知的趣味人で、物書きとしての生き方を貫いた人です。
自分が納得するまで推敲を重ね、資料本を集め、出版社の締切は我関せずで、編集者泣かせでした。
著作と興味の範囲は多岐にわたっていて驚かされます。
江戸文学、江戸意匠、中国古典漢詩、三国志関係、団地の遊園地考察、散歩、写真、イラストレーション、女性のエチケット、アンリ・ルソー、イギリスのノンセンス、ナチスのプロパガンダ、明治元勲の書道、永井荷風、江戸の古地図、マンガ、日中の食客制の比較、土方歳三、TVコマーシャル、図像学、日本人の嗚咽、詩、春画などです。
いずれも手を抜かないので蔵書は増える一方でした。
亡くなったときも、崩れた本に埋まっていたので、発見は数日後でした。
この本は、草森さんの創作の舞台裏を描いた本です。
草森さんの著作に馴染んだ人はともかく、初めての人には退屈だと思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
30代のとき、時計を持つことをやめた。洗面所で顔を洗わない。湯船に浸かったときに洗うのみ。都内のアパートに住んでいるけれど、玄関の鍵をかけない・・・その男、変人ではない。一読したらあなたもきっと思うだろう、彼、草森紳一は浮世の仙人である、と。積ん読が崩れた経験なら、ぼくにも、ある。部屋の2面に据えた本棚の乱雑具合を見るにつけ、もしも就寝中に地震に見舞われたら、と不安になることも、ある。だが、所詮、ぼくは、平々凡人、だと思い知った。詳細は読んでのお楽しみとするが、仙人は、スケールが違う。そして仙人の持つ哲学とその実践に「ははあ」とひれ伏してしまう。蔵書余話に関しては北上次郎がすごいな、と思っていたけれど、遥か上に仙人はいた。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年11月19日に日本でレビュー済み
寄せ集めのエッセイ(随筆)集です。しかもタイトルにあるような、著者の読書体験など

本に関した文章は最初の一編だけで、のこりの二編は著者の少年時代の野球体験

についての話などが長々と書かれており、タイトルに偽りありという感が否めません。

草森さんや、氏のエッセイのファン(たしかに氏のエッセイは味があって上手いですね)

にとっては嬉しい本といえるでしょうが、この類いの本を新書という形態で出す意味が

私にはわかりません。新書の最低条件は、(読書エッセイなら読書エッセイで)テーマが

最後まで統一しているということと書き下ろしであるということでしょう。そうでなければ、

わざわざ文庫、新書とジャンルを二分する必要はないわけです。こうした本を新書で出すことは、

新書というジャンルの存在意味を疑われることになりかねません。

ただ、草森さんは寡作の人ですから、彼の著作が手頃に読めるのは喜ばしいことです。

文藝春秋社には、是非とも文春文庫という伝統あるメディアに、氏の作品(「ナンセンスの練習」など)を

収めていただきたい。ふさわしい場所(媒体)にふさわしい作品があることが、本にとっても

読者にとっても幸せなことだと私は思うのです。
52人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年9月14日に日本でレビュー済み
著者が亡くなっていたことを、磯崎新のエッセイで知った。
磯崎によると「万巻の書物に囲まれ、足の踏み場もなくなり、本の山にはさまれて倒れたため、何日も発見がおくれた」という。

それを踏まえて読むと、本書に紹介してある草森邸の「書物」の風景は鬼気迫るものがある。

「書の仙人」として生涯を全うした著者に深い敬意と哀悼を捧げたい。
ご冥福を祈ります−
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年12月6日に日本でレビュー済み
たいした読書家じゃないが、手元の蔵書は3500冊。半数以上が文庫、新書なのに、ほぼ生活スペースがなくなっている。更に、二週間に一回程度発生する震度2の小地震でさえ、横積本タワーが崩壊し、積みなおすのに忌々しさを募らせている。鑑みても著者の4万冊は想像外。この本を読んで決心した。もうこれ以上の所蔵は辞めようと。そして、近い将来には母校の大学図書館の近所に引っ越して、入り浸ろうと。開架で15万冊以上あるので、非常に楽しみだ。それにしても個人で4万冊はスゴイ
2014年4月11日に日本でレビュー済み
 草森神一さんの本領発揮というところでしょう。氏の書く物には時としてディレッタントな面から、一般の読者には読みづらい作物があります。しかし、これは大丈夫なのではないでしょうか? もっとも書物に関心の無い人には、ただ呆れるだけで、アホラシクなるかもしれず、読むに堪えないかもしれません。それでも、こういう本集めに狂う、集めずにはいられない、そして手放すことなく自分の身近に保管しておかないと、人生が空しくなるどころかイライラする種類の人間がこの世には多く存在することに、呆れて欲しいものです。

 その中でも氏の程度は文句なくナンバーワンで、それをこうして赤裸々に記録してくださったのには、誠に感謝と賞讃を贈りたいと思います。しかも、淡々と臆することなく・・・・・。自分にはとてもここまでは出来ません。貫禄が違い過ぎます。感服!
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年8月12日に日本でレビュー済み
《本が崩れる》---都市のマンション暮らしでは、自分もこうなる可能性があり、身につまされる話。 後半の秋田を旅する話は私の地元のことなのに知らないことが多くて、すみません・・と恐縮しつつ読んだ。 積読派の読書家・蔵書家必読の書。