経済学の理論的な視点から批判もあるようです(他のレビュー)。しかし、経済学は不完全な学問です。
高橋亀吉さんのような実践経済学者が少ない日本ですが、デフレの原因が膨大な貿易黒字にあるという三国さんの主張、私は正しいと思います。
私は、一応、MBAコースで、ミクロ・マクロの視点でビジネス・経済を分析することを学びました。三国さんの洞察は歴史観に基づいており、実践経済学からの結論だと思います。
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対米黒字が日本経済を殺す 黒字亡国 (文春新書 481) 新書 – 2005/12/16
三國 陽夫
(著)
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購入オプションとあわせ買い
輸出で稼いだ黒字は、日本経済ではなく、アメリカ経済のために使われている。円=マネーに隠された、驚くべき収奪の構図を暴く!
- 本の長さ242ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2005/12/16
- ISBN-104166604813
- ISBN-13978-4166604814
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2005/12/16)
- 発売日 : 2005/12/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 242ページ
- ISBN-10 : 4166604813
- ISBN-13 : 978-4166604814
- Amazon 売れ筋ランキング: - 568,564位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 171位日本の経済事情(一般)関連書籍
- - 1,142位文春新書
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年3月13日に日本でレビュー済み
大変面白く 一気に読んでしまった。私は素人だが、素人なりの理解で言うと
まず事実として 日本(日銀)は貨幣をここ20年供給し続けている。インフレ政策である
しかしながらデフレは終わらない。
もっと発行するべき(リフレ)という話もあるが通貨的な側面しか捉えていないように思う(いまいち納得できない)
もっと根本的な因果を、ぜデフレなのかという疑問に対する答えを本書は教えてくれる。
製造業は儲かった、史上空前の黒字だ イザナギ越えだと言ってみても、首を傾げたくなるのは何故なのか?
アメリカが適当に発行しているドルを稼いで黒字だ経済大国だといっていることの空しさ。
ただの決済手段にすぎないお金を溜め込んで、ものを買うためにお金が必要なのであってお金自体に価値は結局ないと言う事実に日本人は気がついていない。
結局自力で国が何でも面倒を見る統制国家から構造改革できませんでしたが、最近の情勢を見るに国民が望もうが望むまいが
崩壊と言う名前の構造改革が起こるかもしれませんね。そうなったら日本もドイツのように賢くなるでしょう。
まず事実として 日本(日銀)は貨幣をここ20年供給し続けている。インフレ政策である
しかしながらデフレは終わらない。
もっと発行するべき(リフレ)という話もあるが通貨的な側面しか捉えていないように思う(いまいち納得できない)
もっと根本的な因果を、ぜデフレなのかという疑問に対する答えを本書は教えてくれる。
製造業は儲かった、史上空前の黒字だ イザナギ越えだと言ってみても、首を傾げたくなるのは何故なのか?
アメリカが適当に発行しているドルを稼いで黒字だ経済大国だといっていることの空しさ。
ただの決済手段にすぎないお金を溜め込んで、ものを買うためにお金が必要なのであってお金自体に価値は結局ないと言う事実に日本人は気がついていない。
結局自力で国が何でも面倒を見る統制国家から構造改革できませんでしたが、最近の情勢を見るに国民が望もうが望むまいが
崩壊と言う名前の構造改革が起こるかもしれませんね。そうなったら日本もドイツのように賢くなるでしょう。
2006年1月2日に日本でレビュー済み
本書の「序にかえて」に、以下のような例示がある。
バブル期の銀座のクラブから目玉の飛び出るような請求書が来た。が、現金払いではなく「ツケ」にしてくれる。高級クラブもある程度賑わっていたが、代金の回収は進まず、資金繰りはけっこうたいへんだっただろう。
つまり現在のデフレの原因と同じであるという。
経済は門外漢の私だが、このような例えが多く紹介されているため、著者の主張する「黒字亡国」の考え方がよく理解できた。
バブル期の銀座のクラブから目玉の飛び出るような請求書が来た。が、現金払いではなく「ツケ」にしてくれる。高級クラブもある程度賑わっていたが、代金の回収は進まず、資金繰りはけっこうたいへんだっただろう。
つまり現在のデフレの原因と同じであるという。
経済は門外漢の私だが、このような例えが多く紹介されているため、著者の主張する「黒字亡国」の考え方がよく理解できた。
2011年1月21日に日本でレビュー済み
<以下、著者主張>
…キーワードは、「黒字亡国」からの脱却です。…日本はアメリカへ輸出した代金を回収してないのに等しい、という現実です。…アメリカは日本から無限にタダで買い物ができる仕組みができている。その結果、巨額の貿易黒字がまわりまわって日本を苦しめている―こうした仕組みを、私は「黒字亡国」と名付けました。
…金融機関は、円に替えずそのままドルとしてもち続けます。…アメリカへの輸出を減らしたくない日本は円安を維持するためドルを持ち続けた。
…その結果、累積した日本の海外の純資産は2008年末の段階で226兆円にも達するものの,大半がドル建てです。この黒字分を円に変えず、ドルのまま放置しておくのはいわば掛けで売った品物の代金をそのまま取引先に預けているようなものです。
…日本はアメリカに226兆円分の売掛け金をドルのまま置いているようなもので、本来入ってくるはずの円が供給されず、国内の資金が詰まり気味になり、デフレ圧力がかかってしまう。
…200兆円を超える多額の債権を回収すること…最初に対象になるのは、政府間の債務、すなわち日本政府が所有している外貨準備金約1兆700億ドル(100兆円)です。
…今度は日本が発想の転換を行う番です。ドル債権をいつまでも抱え込むのではなく…不良債権化したドル債権を国としていかに上手に「損切り」するかを真剣に考える時期に来たのです。
信じられない話。
…キーワードは、「黒字亡国」からの脱却です。…日本はアメリカへ輸出した代金を回収してないのに等しい、という現実です。…アメリカは日本から無限にタダで買い物ができる仕組みができている。その結果、巨額の貿易黒字がまわりまわって日本を苦しめている―こうした仕組みを、私は「黒字亡国」と名付けました。
…金融機関は、円に替えずそのままドルとしてもち続けます。…アメリカへの輸出を減らしたくない日本は円安を維持するためドルを持ち続けた。
…その結果、累積した日本の海外の純資産は2008年末の段階で226兆円にも達するものの,大半がドル建てです。この黒字分を円に変えず、ドルのまま放置しておくのはいわば掛けで売った品物の代金をそのまま取引先に預けているようなものです。
…日本はアメリカに226兆円分の売掛け金をドルのまま置いているようなもので、本来入ってくるはずの円が供給されず、国内の資金が詰まり気味になり、デフレ圧力がかかってしまう。
…200兆円を超える多額の債権を回収すること…最初に対象になるのは、政府間の債務、すなわち日本政府が所有している外貨準備金約1兆700億ドル(100兆円)です。
…今度は日本が発想の転換を行う番です。ドル債権をいつまでも抱え込むのではなく…不良債権化したドル債権を国としていかに上手に「損切り」するかを真剣に考える時期に来たのです。
信じられない話。
2010年9月25日に日本でレビュー済み
著者の英領インドの分析が事実かどうか調べてみたら、各所に誤認があることがわかった(詳細を知りたい方は、
金融と帝国―イギリス帝国経済史
をご参照ください)。幾つか例を挙げると、
・イギリスがインドに対して適用したのは金本位制ではなく、金為替本位制
・金為替本位制度(1899年以降)の対英貿易は常に赤字
・しかもその期間のインドの対英輸出品の主流は小麦と茶。香辛料が主流だったのは18世紀以前の話
・インドが19世紀に通貨不足でデフレだったのは事実だが、それは金為替制度の導入前の話で、金為替制度はインド国内のルピー供給増加の役割を果たした。著者の主張とは逆。
現在の日米関係に無理やり19世紀末から20世紀初頭の英領インドと英国の関係を結びつけたように思える。現在の日米金融関係と黒字の問題分析にはそれ程大きな問題は無いように思えるので良書だと思うが、そのためかえって誤った認識がネット上にも流通してしまったマイナス面は重い。よってマイナス☆2。
・イギリスがインドに対して適用したのは金本位制ではなく、金為替本位制
・金為替本位制度(1899年以降)の対英貿易は常に赤字
・しかもその期間のインドの対英輸出品の主流は小麦と茶。香辛料が主流だったのは18世紀以前の話
・インドが19世紀に通貨不足でデフレだったのは事実だが、それは金為替制度の導入前の話で、金為替制度はインド国内のルピー供給増加の役割を果たした。著者の主張とは逆。
現在の日米関係に無理やり19世紀末から20世紀初頭の英領インドと英国の関係を結びつけたように思える。現在の日米金融関係と黒字の問題分析にはそれ程大きな問題は無いように思えるので良書だと思うが、そのためかえって誤った認識がネット上にも流通してしまったマイナス面は重い。よってマイナス☆2。
2010年3月3日に日本でレビュー済み
まだ景気の良かった2005年頃読んで、最近再読した。
輸出で稼いだドルが日本に還流せず、アメリカの金融機関経由で米国債に化け、アメリカの税収不足(過剰消費)を補っている。その分日本では過少消費しかできず、深刻なデフレが続いている、という内容。
そのとおりだろう。デフレの原因に関する説明は数多くあるが、これほど分かり易い説明は無い。
その対策として著者はバジョットの「ロンバート街」(日本語版は宇野弘蔵訳!)を引用し、金利を上げてなおかつ流動性を供給(量的緩和)することを提案している。私も「ロンバート街」を読んだが、確かに資本の国外流出への対策として金利を上げることが書いてあった。
最初読んだ時は、デフレの時に金利を上げる事が出来ないんではないか、金利を上げたら株価が下がったり倒産する企業が続出してそのような事は出来ないのではないかと思っていた。
しかし、今回読んでみて、金利には資金の価格としての役割があり、金利が上昇することで(1)預金者の消費が刺激され、(2)役目を終えた企業は淘汰され、(3)過剰な設備投資は抑制され(デフレギャップは縮小し)(4)アメリカも湯水のように過剰消費を続ける事が出来なくなる、さらに(5)日本政府も真剣に財政再建に取り組まざるを得なくなるという意味で日本の経済の正常化につながるのではないかと思うに至った。
ただ、これを実施すると言う事は日本が大人の国としてアメリカに対して主権を行使すると言う事を意味する。
2005年時点でアメリカが住宅バブルだと、冷静に見ているところはさすが。次作が待たれる。
統計数字による裏付けがもう少し欲しい気がしたが名著。
輸出で稼いだドルが日本に還流せず、アメリカの金融機関経由で米国債に化け、アメリカの税収不足(過剰消費)を補っている。その分日本では過少消費しかできず、深刻なデフレが続いている、という内容。
そのとおりだろう。デフレの原因に関する説明は数多くあるが、これほど分かり易い説明は無い。
その対策として著者はバジョットの「ロンバート街」(日本語版は宇野弘蔵訳!)を引用し、金利を上げてなおかつ流動性を供給(量的緩和)することを提案している。私も「ロンバート街」を読んだが、確かに資本の国外流出への対策として金利を上げることが書いてあった。
最初読んだ時は、デフレの時に金利を上げる事が出来ないんではないか、金利を上げたら株価が下がったり倒産する企業が続出してそのような事は出来ないのではないかと思っていた。
しかし、今回読んでみて、金利には資金の価格としての役割があり、金利が上昇することで(1)預金者の消費が刺激され、(2)役目を終えた企業は淘汰され、(3)過剰な設備投資は抑制され(デフレギャップは縮小し)(4)アメリカも湯水のように過剰消費を続ける事が出来なくなる、さらに(5)日本政府も真剣に財政再建に取り組まざるを得なくなるという意味で日本の経済の正常化につながるのではないかと思うに至った。
ただ、これを実施すると言う事は日本が大人の国としてアメリカに対して主権を行使すると言う事を意味する。
2005年時点でアメリカが住宅バブルだと、冷静に見ているところはさすが。次作が待たれる。
統計数字による裏付けがもう少し欲しい気がしたが名著。
2005年12月24日に日本でレビュー済み
『黒字亡国』というタイトルで思い出されるのは著名な国際的経済学者である佐藤隆三氏の『円高亡国論』である。円高は国際収支の黒字の累積によって生じる。したがって本書は分析の歩をさらに一歩進めたものであってほしい。
経済的議論に関する限り両書は基本的に同じ視点に立っている。黒字の累積が円高をもたらし経済を衰退させ国を亡ぼす。そしてその原因はほかでもない日本の輸出振興政策である。累積される黒字は日本に戻れずドルのまま留まり、アメリカの金融システムに流れ込んでアメリカの消費者を潤している。その結果失われるのは肝心の日本の消費者の購買力である。三国氏はここに円高のみならず日本の長期にわたる深刻なデフレの原因を突き止める。
必要なのは輸出ではなく輸入(消費)振興策である。失われているのは現在の購買力だけではない。将来の購買力として蓄えられているはずの外貨準備はすでに巨額の損失を積上げている。しかもこのような形での黒字の累積が深刻なデフレを結果するものであればその損失はさらに計り知れない。このように、変化を拒む頑迷な日本の政策が正にデフレ政策の根幹をなすものであることに正面から立ち向かっているところに三国氏の独創性がある。
本書はまたこのような経済的な議論の裏付けとして国際的な政治力学を効果的にクローズアップさせている。とりわけ同じ敗戦国であった西ドイツを始めとするヨーロッパ諸国のドル問題へのしたたかな対処の仕方は日本政府のナイーブさを浮き彫りにして見せる。EUもユーロも生まれるべくして生まれた。著者は日本を「(通貨)植民地」と規定しているがそれは十分に説得的である。
経済的議論に関する限り両書は基本的に同じ視点に立っている。黒字の累積が円高をもたらし経済を衰退させ国を亡ぼす。そしてその原因はほかでもない日本の輸出振興政策である。累積される黒字は日本に戻れずドルのまま留まり、アメリカの金融システムに流れ込んでアメリカの消費者を潤している。その結果失われるのは肝心の日本の消費者の購買力である。三国氏はここに円高のみならず日本の長期にわたる深刻なデフレの原因を突き止める。
必要なのは輸出ではなく輸入(消費)振興策である。失われているのは現在の購買力だけではない。将来の購買力として蓄えられているはずの外貨準備はすでに巨額の損失を積上げている。しかもこのような形での黒字の累積が深刻なデフレを結果するものであればその損失はさらに計り知れない。このように、変化を拒む頑迷な日本の政策が正にデフレ政策の根幹をなすものであることに正面から立ち向かっているところに三国氏の独創性がある。
本書はまたこのような経済的な議論の裏付けとして国際的な政治力学を効果的にクローズアップさせている。とりわけ同じ敗戦国であった西ドイツを始めとするヨーロッパ諸国のドル問題へのしたたかな対処の仕方は日本政府のナイーブさを浮き彫りにして見せる。EUもユーロも生まれるべくして生まれた。著者は日本を「(通貨)植民地」と規定しているがそれは十分に説得的である。
2007年12月31日に日本でレビュー済み
確かに本書に言っていることは正しいと
思いますけど
今騒がれている
サブプライム問題は・・・?
いつかは世界の労働者にツケは回ると思います
しかし
アメリカでは、アメリカの自動車会社が多くが債務超過状態になっていて
日本や韓国などの車が売れて
にっちもさっちもいかない状態
全ての状況では、当たるとは限りません
ちょっと
内容が偏っている可能性があります
思いますけど
今騒がれている
サブプライム問題は・・・?
いつかは世界の労働者にツケは回ると思います
しかし
アメリカでは、アメリカの自動車会社が多くが債務超過状態になっていて
日本や韓国などの車が売れて
にっちもさっちもいかない状態
全ての状況では、当たるとは限りません
ちょっと
内容が偏っている可能性があります