本書は、私が知る限り上坂氏の最期の本である。本当に、日本人として
ありがたい本を遺してくださったと思う。
上坂氏のこの問題への取り組みは、多くの書と異なり、自らの歴史的体験
を前提としている。戦後日本の視点からみて、おかしいと思うようなこと
にも決して目をそらさずに、議論を進めている。この点、自分に都合の
悪いことは、徹底的に隠すいい加減な左翼進歩人と異なり、実に誠実で
すがすがしい。これこそ日本人の美徳であり鏡である。
内容こそコンパクトだが、なにゆえ中国や韓国に靖国の問題をとやかく
言われるいわれのないことを、条約や事実に基づいて明確に述べている。
高橋哲也氏の『靖国問題』などは全く話にならないことがよくわかる。
是非読んでほしい。韓国や中国、そして左翼的進歩人に負けないために。
上坂氏の冥福を切に祈りたい。
¥792¥792 税込
ポイント: 8pt
(1%)
配送料 ¥480 6月9日-11日にお届け
発送元: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店 販売者: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
¥792¥792 税込
ポイント: 8pt
(1%)
配送料 ¥480 6月9日-11日にお届け
発送元: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
販売者: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
¥1¥1 税込
配送料 ¥240 5月29日-31日にお届け
発送元: エブリブックス 販売者: エブリブックス
¥1¥1 税込
配送料 ¥240 5月29日-31日にお届け
発送元: エブリブックス
販売者: エブリブックス
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
戦争を知らない人のための「靖国問題」 (文春新書 498) 新書 – 2006/3/20
上坂 冬子
(著)
ダブルポイント 詳細
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥792","priceAmount":792.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"792","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"nRqw%2Fl97fb4KWEMTPCzRQsAILWKJ0L6U4JC6pu0T4c2rpiba983c9tZJbmvYivWYdCP0OzRWznWyw3jgXRPpEQV1%2B6MQA3LDrc8afDveC9Z%2Frz9VIEF5e0jVLXb59KFTivCv6lEB8XNsTa4zcFnuOzSpeWe1B01Eh%2FoPjDc7B4CLxfCWWU5C0w%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥1","priceAmount":1.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"nRqw%2Fl97fb4KWEMTPCzRQsAILWKJ0L6UPlgSucUiGRV4W%2FvFcUVPRtT985XpOddI9nOXUkt9QLOmKys3CV22rlxhBZ9n096U1hOKNMqgerAxDlxU6vgcb4GW43AXUTxeXplj8M9y6242VPuN4VfIa2mOXUp19yoHXU1qqjvL%2FxJDwxXDq3fJkg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ186ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2006/3/20
- ISBN-104166604988
- ISBN-13978-4166604982
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2006/3/20)
- 発売日 : 2006/3/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 186ページ
- ISBN-10 : 4166604988
- ISBN-13 : 978-4166604982
- Amazon 売れ筋ランキング: - 632,963位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2012年2月9日に日本でレビュー済み
2021年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルから受ける想像に反して、靖国問題について触れているのは1、2部と11、12部のみである。前半では戦時下の庶民にとっての靖国神社の存在がどういったものであったかを示し、そしてそれを知らずに首相の靖国参拝の是非を語るのをやめようというのが主旨である。後半は靖国神社の今後の形態についての著者の提案である。感情的な記載や偏見に満ちた決めつけなど気になる点はいくつかあるが、低評価の最大の理由を以下に示す。
まず、靖国神社について知った上で議論をしようという立場の本であるにもかかわらず、著者自身の靖国問題への理解の浅さが目立つ。著者の1、2部での主張は「靖国神社は軍国主義的だからというだけの理由で、あるいは周辺国が批判しているからという理由だけで首相の参拝を批判するな」という(たったの)二点に尽きている。靖国問題をタイトルに据えながら、あまりにお粗末である。そこには、そもそも国やその機関が宗教行為を行うのは違憲である(この本が刊行される10年以上前には、岩手県靖国神社訴訟でもその判断は示されているというのに)という視点や、靖国神社が単なる宗教施設ではなく戦争に深く関わった軍事施設でもあったこと、また宗教施設の在り方としても、死者の祭祀権を遺族から奪い国家の神として祀る極めて奇異なものだったこと、加害戦争としての一面も持つこの戦争の一機能を成した施設を民主主義国家の元首が公式に参ることで生じる意味などについては一切考慮がない。少なくとも、靖国問題について理解を深めたいという目的に応える本ではない。
また後半では、筆者は国立追悼施設が無宗教の施設だという理由だけで批判し、代わりに靖国神社を公共宗教(著者の造語であり、その意味するところは明らかでない)に基づく慰霊の場とすべきと主張している。靖国神社は戦没者を等しく祀った慰霊施設ではない。天皇を絶対的権威とした戦時下のイデオロギーに基づいて、天皇のために戦った者のみを国家の神として祀った神社である。合祀基準にこうした差別を設け、国家の犠牲になった多くの人たちを祀っていない靖国神社を日本の伝統的慰霊の場とし、一方で国立追悼施設は不要と言う著者の主張はあまりに不自然である。本書での鎮霊舎に対する言及の仕方から察するに、著者の靖国神社への理解不足から靖国神社を戦没者の追悼施設とするに十分であるとの誤解を生じているように思う。
著者の経験された戦時下の苦難に敬意を払うとともに、当時の日本の雰囲気を伝えるものとして本書を一読することを止めはしないが、本書を靖国問題の理解のための最初の一冊として手に取ることはお勧めできない。
まず、靖国神社について知った上で議論をしようという立場の本であるにもかかわらず、著者自身の靖国問題への理解の浅さが目立つ。著者の1、2部での主張は「靖国神社は軍国主義的だからというだけの理由で、あるいは周辺国が批判しているからという理由だけで首相の参拝を批判するな」という(たったの)二点に尽きている。靖国問題をタイトルに据えながら、あまりにお粗末である。そこには、そもそも国やその機関が宗教行為を行うのは違憲である(この本が刊行される10年以上前には、岩手県靖国神社訴訟でもその判断は示されているというのに)という視点や、靖国神社が単なる宗教施設ではなく戦争に深く関わった軍事施設でもあったこと、また宗教施設の在り方としても、死者の祭祀権を遺族から奪い国家の神として祀る極めて奇異なものだったこと、加害戦争としての一面も持つこの戦争の一機能を成した施設を民主主義国家の元首が公式に参ることで生じる意味などについては一切考慮がない。少なくとも、靖国問題について理解を深めたいという目的に応える本ではない。
また後半では、筆者は国立追悼施設が無宗教の施設だという理由だけで批判し、代わりに靖国神社を公共宗教(著者の造語であり、その意味するところは明らかでない)に基づく慰霊の場とすべきと主張している。靖国神社は戦没者を等しく祀った慰霊施設ではない。天皇を絶対的権威とした戦時下のイデオロギーに基づいて、天皇のために戦った者のみを国家の神として祀った神社である。合祀基準にこうした差別を設け、国家の犠牲になった多くの人たちを祀っていない靖国神社を日本の伝統的慰霊の場とし、一方で国立追悼施設は不要と言う著者の主張はあまりに不自然である。本書での鎮霊舎に対する言及の仕方から察するに、著者の靖国神社への理解不足から靖国神社を戦没者の追悼施設とするに十分であるとの誤解を生じているように思う。
著者の経験された戦時下の苦難に敬意を払うとともに、当時の日本の雰囲気を伝えるものとして本書を一読することを止めはしないが、本書を靖国問題の理解のための最初の一冊として手に取ることはお勧めできない。
2013年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
銃後を守っうた「軍国女子」の気概が炸裂する一書。
これからの靖国を語る章には感服。
これからの靖国を語る章には感服。
2006年6月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は靖国肯定派であり,中国・韓国何するものぞといった論調の本です.靖國論(小林よしのり著,幻冬舎)と似たような論旨です.
本書での靖国問題は「首相の靖国公式参拝に対して批判する中国などの諸外国の態度」であり,靖国神社そのものの是非や国として如何に戦没者を追悼すべきかというのはメインの議論ではありません.このように焦点が絞られている分,著者の主張は明快で,最終章の声明書なるものを読めば著者の言いたいことが大体分かるかと思います.この声明書は,中国・韓国を理詰めで説得するという真正面からのアプローチで,大変ユニークですが,理詰めで納得する相手かどうかというのが問題でしょう.
事実を知らずして靖国を語ることなかれという趣旨で書かれている本で,著者の意見が多いような気もしますが大変勉強になりました.また,戦争体験者の言葉として重みがあります.
本書での靖国問題は「首相の靖国公式参拝に対して批判する中国などの諸外国の態度」であり,靖国神社そのものの是非や国として如何に戦没者を追悼すべきかというのはメインの議論ではありません.このように焦点が絞られている分,著者の主張は明快で,最終章の声明書なるものを読めば著者の言いたいことが大体分かるかと思います.この声明書は,中国・韓国を理詰めで説得するという真正面からのアプローチで,大変ユニークですが,理詰めで納得する相手かどうかというのが問題でしょう.
事実を知らずして靖国を語ることなかれという趣旨で書かれている本で,著者の意見が多いような気もしますが大変勉強になりました.また,戦争体験者の言葉として重みがあります.
2007年1月5日に日本でレビュー済み
非常に読みにくい。
高橋哲哉『靖国問題』も読みやすいとは言えないが、本書の著者は資料の扱い方からしてお粗末。また他の方も触れているように、本文も著者の結論を導くような根拠を述べている部分で次の話題に転換してしまう始末。
カバー部分に「国内国外を説き伏せる決定版」とあるが、このような文章で説き伏せられる人がいるのだろうか。樋口裕一氏がPHP新書内で挙げている事例に当てはまるような文章レベルに思えた。
高橋哲哉『靖国問題』も読みやすいとは言えないが、本書の著者は資料の扱い方からしてお粗末。また他の方も触れているように、本文も著者の結論を導くような根拠を述べている部分で次の話題に転換してしまう始末。
カバー部分に「国内国外を説き伏せる決定版」とあるが、このような文章で説き伏せられる人がいるのだろうか。樋口裕一氏がPHP新書内で挙げている事例に当てはまるような文章レベルに思えた。
2011年7月31日に日本でレビュー済み
著者は戦争を経験された大先輩の方であり、実体験に
則した記述が多く説得力のある文章で重宝性を感じる。
文章内容も単に理詰めで書かれているだけではなく、
いわゆるサヨクにはない本当の温かさや愛情を感じる
ことができるであろう。
今の若者に特に読むことを推奨したい本である。
今年もまた8月15日がやってくるが、近隣諸国の力に
屈しない姿勢を首相には見せてもらいたい。
則した記述が多く説得力のある文章で重宝性を感じる。
文章内容も単に理詰めで書かれているだけではなく、
いわゆるサヨクにはない本当の温かさや愛情を感じる
ことができるであろう。
今の若者に特に読むことを推奨したい本である。
今年もまた8月15日がやってくるが、近隣諸国の力に
屈しない姿勢を首相には見せてもらいたい。
2006年9月12日に日本でレビュー済み
靖国神社と公式参拝の問題の原点、経緯について勉強させてもらえた。
なのに星一つにしかできないのは、筆者の主張の中心にある中国、韓国への言い分、論証がヒステリックな感情に起因しているという印象が強く、帰って素直に飲み込めない書きようと感じたたことが第一である。
また、最終章の声明書(私案)が本書での筆者の主張全てを要約しているということだと思うが、第4項、第5項の論理展開では、中国、韓国の人達は勿論、戦争を知らない日本人でも納得できるものではないだろう。戦中に彼の国で日本人が行ってしまった残虐的行為についての個人的恨みの連鎖感情に対し、靖国参拝は関係ないということを理詰めだけで理解できるものであれば、解決は簡単だろうけれど、、、
日本国として戦犯とされた方々も含めて、戦争犠牲者の方々の慰霊をどうしていくのかを、今一度整理していくことは不可欠ということを教えてもらえた一冊である。ただ、問題に対する筆者の思いが強く出すぎて、冷徹な分析を期待した身として残念な読後感であった。
なのに星一つにしかできないのは、筆者の主張の中心にある中国、韓国への言い分、論証がヒステリックな感情に起因しているという印象が強く、帰って素直に飲み込めない書きようと感じたたことが第一である。
また、最終章の声明書(私案)が本書での筆者の主張全てを要約しているということだと思うが、第4項、第5項の論理展開では、中国、韓国の人達は勿論、戦争を知らない日本人でも納得できるものではないだろう。戦中に彼の国で日本人が行ってしまった残虐的行為についての個人的恨みの連鎖感情に対し、靖国参拝は関係ないということを理詰めだけで理解できるものであれば、解決は簡単だろうけれど、、、
日本国として戦犯とされた方々も含めて、戦争犠牲者の方々の慰霊をどうしていくのかを、今一度整理していくことは不可欠ということを教えてもらえた一冊である。ただ、問題に対する筆者の思いが強く出すぎて、冷徹な分析を期待した身として残念な読後感であった。
2006年6月13日に日本でレビュー済み
上坂氏は昨今の靖国論議が歯がゆくて仕方ないようだ。
その点同感である。
本書で指摘があるように、
靖国のことを知らないままに、参拝の是非を議論できるはずもない。
靖国の建立の経緯、戦犯を裁いた東京裁判の正当性、
サンフランシスコ講和条約の意味、
もはや戦犯ではないとされた国会での決議。
こういった必要な知識が簡単に述べられているが、わかりやすい。
知れば知るほど中韓がもの申すのはいかがなものかと思うだろう。
首相の参拝自体に問題はない。
ここからは著者の考えではないが、
その上で問題と思うのは、独立国となった時点で
日本人自ら戦争を総括するべきだったということ。
今ある戦争の評価の多くは、
「真相はかうだ」などに代表される、
GHQの占領政策として行われた、戦前の価値観の徹底した否定にもとづくものだ。
A級戦犯もその一部に過ぎない。
だが後に、マッカーサーが日本が戦争を始めた目的について、
「主に安全保障上のため」と言ったことは、
この戦争が単純な侵略戦争ではなかったことを物語っている。
こういった総括に触れようとすると思考停止する人もいるが、
それではいつになっても「戦後」から逃れられないのではないだろうか。
その点同感である。
本書で指摘があるように、
靖国のことを知らないままに、参拝の是非を議論できるはずもない。
靖国の建立の経緯、戦犯を裁いた東京裁判の正当性、
サンフランシスコ講和条約の意味、
もはや戦犯ではないとされた国会での決議。
こういった必要な知識が簡単に述べられているが、わかりやすい。
知れば知るほど中韓がもの申すのはいかがなものかと思うだろう。
首相の参拝自体に問題はない。
ここからは著者の考えではないが、
その上で問題と思うのは、独立国となった時点で
日本人自ら戦争を総括するべきだったということ。
今ある戦争の評価の多くは、
「真相はかうだ」などに代表される、
GHQの占領政策として行われた、戦前の価値観の徹底した否定にもとづくものだ。
A級戦犯もその一部に過ぎない。
だが後に、マッカーサーが日本が戦争を始めた目的について、
「主に安全保障上のため」と言ったことは、
この戦争が単純な侵略戦争ではなかったことを物語っている。
こういった総括に触れようとすると思考停止する人もいるが、
それではいつになっても「戦後」から逃れられないのではないだろうか。