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日中近現代史の争点35 歴史の嘘を見破る (文春新書 504) 新書 – 2006/5/19
中嶋 嶺雄
(編集)
日清戦争以降の中国側の歴史認識は嘘だらけ。斯界の第一人者が「歴史の真実」を明快に解き明かす。ビジネスマン・学生の必読書
- 本の長さ358ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2006/5/19
- ISBN-104166605046
- ISBN-13978-4166605040
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2006/5/19)
- 発売日 : 2006/5/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 358ページ
- ISBN-10 : 4166605046
- ISBN-13 : 978-4166605040
- Amazon 売れ筋ランキング: - 486,499位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、日本人の一般人向けにかかれたものであり、項目によっては、甘い著者もいますが、全体としては理に叶っており、私のような能天気には大変為になる書物であると考えます。日本の若者達に推薦したいぐらいです。特に今の民主党のような朝鮮総連、民団、日教組、媚中派の財界、左翼の学者、朝日新聞等が支持母体の政党ではなおさらです。尖閣問題や度重なる日本領域審判、韓国での警察官殺害などでようやく日本全体がそれに気付き始めたのです。少し古い本とはいえ、今の現状にも十分通用する本だと思います。自分達の悪事を隠し、中国の傲慢で日本を仮想敵国区した愛国教育と捏造した史実、韓国の捻じ曲げられた愛国教育については改めてもらわないと困し、中国の手先である本多勝一や朝日新聞の嘘と言論誘導、媚中派の学者の節操の無い垂れ流しは、ちゃんと真理を追究して理論と事実で潰し、世界にも発信して行く必要があると考えています。それば将来の日本の為になるのではないでしょうか。
朝日新聞は、靖国問題を煽った、教科書紺代を中国に御注進、南京事件の中共証人の情報を本多勝一と垂れ流した、中期連や似非平和主義者の嘘情報を流した、慰安婦問題を記者の詐欺師である義母と煽った、社会党は再三中共に依頼し南京大虐殺記念館を総評系の運動資金から立てさせた。あまった資金は、中共幹部で私的に分けた。広島の世良高校は捏造の多い南京虐殺記念館への修学旅行に行かされ、土下座して謝らされた。こんな事が日本人の手で行われているのです。全くの政治的犯罪です。
ある学者達は、「そんなことは当たり前だ、今時中国共産党の悪い所を認めていない学者はいない、日本だけが悪いと言っている人はいない等」と言って置きながら、その次は逆に「あなたの考え方は、日中友好に反する、日本人は反省するべきだ、中国は平和を望んでいる、貴方の考え方は世界から馬鹿にされる等」と急に「本質をすり替え」、こちらの「主張の矛先を抑え、言論誘導しようと」する。これも最近分かった事であるが、「左派の学者や朝日新聞に共通するやり口」である。似たような事を朝日新聞の元副編集長が仰っておられました。
しかし、実際には自分達に都合の良い情報だけ取り入れ、多面的には言与しない。朝日等のマスコミに到っては、嘘が判明しても、ニュースソース側に責任を被せ、自社又は記者としての反省すらしない。それが、国際的に大きな問題であるにも拘らずである。ある者は、「ほんの一部の記述や記事を取上げて騒ぎ立てると」批判する方もいますが、色々知るに従い、ほんの一部では無い事が分かって来ました。「一事が万事」なのです。その例は後で挙げますが、元朝日新聞派の私にとっては、ここまで酷かったとは思いませんでした。私も能天気だったのです。日中友好が聴いて呆れます。媚中派の利権を求める議員や財界、朝日のようなマスコミが中心になって、よい事ばかり並べ、未来の日本の為ではなく、自分達の利益のみを追求しているに過ぎない。民間レベルの日中友好は望むところであるが、「空母までつくり、度重なる領海侵犯、先覚問題での嘘のプロパガンダや官製デモ、核兵器で威圧するような中国共産党」などと友好関係など築けるはずは無い。綺麗事で騙すのは、先に言った学者や朝日新聞の常套手段である。
朝日新聞は、靖国問題を煽った、教科書紺代を中国に御注進、南京事件の中共証人の情報を本多勝一と垂れ流した、中期連や似非平和主義者の嘘情報を流した、慰安婦問題を記者の詐欺師である義母と煽った、社会党は再三中共に依頼し南京大虐殺記念館を総評系の運動資金から立てさせた。あまった資金は、中共幹部で私的に分けた。広島の世良高校は捏造の多い南京虐殺記念館への修学旅行に行かされ、土下座して謝らされた。こんな事が日本人の手で行われているのです。全くの政治的犯罪です。
ある学者達は、「そんなことは当たり前だ、今時中国共産党の悪い所を認めていない学者はいない、日本だけが悪いと言っている人はいない等」と言って置きながら、その次は逆に「あなたの考え方は、日中友好に反する、日本人は反省するべきだ、中国は平和を望んでいる、貴方の考え方は世界から馬鹿にされる等」と急に「本質をすり替え」、こちらの「主張の矛先を抑え、言論誘導しようと」する。これも最近分かった事であるが、「左派の学者や朝日新聞に共通するやり口」である。似たような事を朝日新聞の元副編集長が仰っておられました。
しかし、実際には自分達に都合の良い情報だけ取り入れ、多面的には言与しない。朝日等のマスコミに到っては、嘘が判明しても、ニュースソース側に責任を被せ、自社又は記者としての反省すらしない。それが、国際的に大きな問題であるにも拘らずである。ある者は、「ほんの一部の記述や記事を取上げて騒ぎ立てると」批判する方もいますが、色々知るに従い、ほんの一部では無い事が分かって来ました。「一事が万事」なのです。その例は後で挙げますが、元朝日新聞派の私にとっては、ここまで酷かったとは思いませんでした。私も能天気だったのです。日中友好が聴いて呆れます。媚中派の利権を求める議員や財界、朝日のようなマスコミが中心になって、よい事ばかり並べ、未来の日本の為ではなく、自分達の利益のみを追求しているに過ぎない。民間レベルの日中友好は望むところであるが、「空母までつくり、度重なる領海侵犯、先覚問題での嘘のプロパガンダや官製デモ、核兵器で威圧するような中国共産党」などと友好関係など築けるはずは無い。綺麗事で騙すのは、先に言った学者や朝日新聞の常套手段である。
2014年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
巻末の<特別講義>【中華文明の本能を見誤った「幣原喜重郎」こそA級戦犯】を読んだが、
保守系の岡崎久彦氏の『幣原喜重郎とその時代』のような公明正大な歴史的洞察力は感じられなかった。
何よりも森嶋守人『陰謀・暗殺・軍刀』の内容の解釈にウソがある。
中西氏の<特別講義>では、「・・・満州事変勃発の前日においても、奉天総領事館では
吉田(前総領事・吉田茂)の路線を受け継ぐ日本の外交官達が、懸案解決のため関東軍に
出動を要請して、正面からの軍事力行使を行い奉天城の保障占領を求めるべし、と衆議一決していたのである。」
と述べられているが、森嶋の著作ではそうは言っていない。
「・・・中村大尉殺害の事実に関して、彼我の認定に大懸隔があったので、(奉天)総領事館では9月18日午後から、
上級館員だけの秘密会議を開いて、善後措置を協議した。・・・なかんずくこの種の事件の再発を防止する見地から、
将来の保障に最重点が置かれた。藤村俊房領事は、奉天城保障占領を力説したが、・・・右に対して私は、長年未解決
のままとなっていたトウ南の日本領事館を即時開館を主張した。・・・また赴任に際し東三省側で武力をもって阻止する
ことも予想されないこともなかったが、先方の主動によって武力衝突を惹き起こすのであれば、わが方として、この時に
至って軍の出動を求めることは大義名分上差し支えない。奉天城占領のため即時出兵を求めることは、いたずらに軍の
思う壺にはまるに過ぎないというのが私の主張であった。種々論議の結果、(奉天)総領事館としての意見は大体私の案に一致した。
・・・軍側を交えない総領事館限りの会議においてさえ、最後の場合には兵力の使用も避けられないという空気がみなぎって
いたのだから、満州の現地における雲行きはけだし想像に難くはないであろう。」(『陰謀・暗殺・軍刀』50p〜51p)
ここで満州事変の事実経過について、紹介しておきたい。
「満州事変とは、1931年(昭和6年)、満州の奉天(現在の瀋陽市)の柳条湖(りゅうじょうこ)付近で、日本の所有
する南満州鉄道(満鉄)の線路が爆破された事件である。関東軍はこれを中国軍による犯行と発表することで、満州に
おける軍事展開およびその占領の口実として利用した。
北大営は、事件現場の柳条湖近くにある国民革命軍(中国軍)の兵営のことであるが、鉄道爆破が18日の22時30分
に勃発するや、翌日の朝6時30分には、関東軍の独立守備第2大隊がこれを占領している。と同時に、関東軍第2師団
の主力部隊が奉天城を占領している。まさに関東軍の計画的軍事行動である。」(元参議院議員・岩井国臣氏のブログ・解説)
より簡単に要約すると以下のようになる。
一、中西説「奉天総領事館では・・・日本の外交官達が、懸案解決のため関東軍に出動を要請して、正面からの軍事力行使
を行い奉天城の保障占領を求めるべし、と衆議一決していたのである。」
二、森嶋説「(奉天総領事館の秘密会議で)藤村俊房領事は、奉天城保障占領を力説したが、・・・右に対して私は、
長年未解決のままとなっていたトウ南の日本領事館を即時開館を主張した。・・・奉天城占領のため即時出兵を求めることは、
いたずらに軍の思う壺にはまるに過ぎないというのが私の主張であった。種々論議の結果、(奉天)総領事館としての意見は大体私の案に一致した。」
三、 満州事変の事実経過
「柳条湖での鉄道爆破が9月18日の22時30分に勃発するや、翌日の朝6時30分には、関東軍の独立守備第2大隊が
これ(北大営)を占領している。と同時に、関東軍第2師団の主力部隊が奉天城を占領している。まさに関東軍の計画的軍事行動である。」
以上の記述を検討してみると、中西説では、現地(奉天)の総領事(外務省)の意向と、実際の満州事変における関東軍の行動とは
ピッタリ一致していたことを意味している。しかし森嶋総領事(当時)の見解は、まるで違っている。関東軍の思う壺にはまらないように、
別の選択肢を提案して、その森嶋総領事案に一致したと述べているのだ。
編集者の中島嶺雄氏は、中国現代史の専門家であるはずだが、上記のような「歴史のウソ」を見破ることができなかったのだろうか。
保守系の岡崎久彦氏の『幣原喜重郎とその時代』のような公明正大な歴史的洞察力は感じられなかった。
何よりも森嶋守人『陰謀・暗殺・軍刀』の内容の解釈にウソがある。
中西氏の<特別講義>では、「・・・満州事変勃発の前日においても、奉天総領事館では
吉田(前総領事・吉田茂)の路線を受け継ぐ日本の外交官達が、懸案解決のため関東軍に
出動を要請して、正面からの軍事力行使を行い奉天城の保障占領を求めるべし、と衆議一決していたのである。」
と述べられているが、森嶋の著作ではそうは言っていない。
「・・・中村大尉殺害の事実に関して、彼我の認定に大懸隔があったので、(奉天)総領事館では9月18日午後から、
上級館員だけの秘密会議を開いて、善後措置を協議した。・・・なかんずくこの種の事件の再発を防止する見地から、
将来の保障に最重点が置かれた。藤村俊房領事は、奉天城保障占領を力説したが、・・・右に対して私は、長年未解決
のままとなっていたトウ南の日本領事館を即時開館を主張した。・・・また赴任に際し東三省側で武力をもって阻止する
ことも予想されないこともなかったが、先方の主動によって武力衝突を惹き起こすのであれば、わが方として、この時に
至って軍の出動を求めることは大義名分上差し支えない。奉天城占領のため即時出兵を求めることは、いたずらに軍の
思う壺にはまるに過ぎないというのが私の主張であった。種々論議の結果、(奉天)総領事館としての意見は大体私の案に一致した。
・・・軍側を交えない総領事館限りの会議においてさえ、最後の場合には兵力の使用も避けられないという空気がみなぎって
いたのだから、満州の現地における雲行きはけだし想像に難くはないであろう。」(『陰謀・暗殺・軍刀』50p〜51p)
ここで満州事変の事実経過について、紹介しておきたい。
「満州事変とは、1931年(昭和6年)、満州の奉天(現在の瀋陽市)の柳条湖(りゅうじょうこ)付近で、日本の所有
する南満州鉄道(満鉄)の線路が爆破された事件である。関東軍はこれを中国軍による犯行と発表することで、満州に
おける軍事展開およびその占領の口実として利用した。
北大営は、事件現場の柳条湖近くにある国民革命軍(中国軍)の兵営のことであるが、鉄道爆破が18日の22時30分
に勃発するや、翌日の朝6時30分には、関東軍の独立守備第2大隊がこれを占領している。と同時に、関東軍第2師団
の主力部隊が奉天城を占領している。まさに関東軍の計画的軍事行動である。」(元参議院議員・岩井国臣氏のブログ・解説)
より簡単に要約すると以下のようになる。
一、中西説「奉天総領事館では・・・日本の外交官達が、懸案解決のため関東軍に出動を要請して、正面からの軍事力行使
を行い奉天城の保障占領を求めるべし、と衆議一決していたのである。」
二、森嶋説「(奉天総領事館の秘密会議で)藤村俊房領事は、奉天城保障占領を力説したが、・・・右に対して私は、
長年未解決のままとなっていたトウ南の日本領事館を即時開館を主張した。・・・奉天城占領のため即時出兵を求めることは、
いたずらに軍の思う壺にはまるに過ぎないというのが私の主張であった。種々論議の結果、(奉天)総領事館としての意見は大体私の案に一致した。」
三、 満州事変の事実経過
「柳条湖での鉄道爆破が9月18日の22時30分に勃発するや、翌日の朝6時30分には、関東軍の独立守備第2大隊が
これ(北大営)を占領している。と同時に、関東軍第2師団の主力部隊が奉天城を占領している。まさに関東軍の計画的軍事行動である。」
以上の記述を検討してみると、中西説では、現地(奉天)の総領事(外務省)の意向と、実際の満州事変における関東軍の行動とは
ピッタリ一致していたことを意味している。しかし森嶋総領事(当時)の見解は、まるで違っている。関東軍の思う壺にはまらないように、
別の選択肢を提案して、その森嶋総領事案に一致したと述べているのだ。
編集者の中島嶺雄氏は、中国現代史の専門家であるはずだが、上記のような「歴史のウソ」を見破ることができなかったのだろうか。
2007年7月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『「日清戦争は侵略だった」と言われたら』にはじまる全35の争点は、日中間の近現代史に関する認識の違いを理解するために、合目的的に選び出されています。各争点の解説は、玉石混淆です。強い主張もあれば、逃げているものもあります。しかし、それぞれ8ページ前後の解説を読んで、すべて理解したと判断する読者もいないでしょう。
全争点を読み進むうち、中華人民共和国の主張には、同国に都合よく歴史を解釈・修正したものが含まれていること、それによって、日本に揺さぶりをかけているものがあることが理解できます。各争点には〈読書案内〉が付されていますが、興味をもった争点をより広く深く理解していくよう読者を誘うことに成功した入門書だと評価しました。
全争点を読み進むうち、中華人民共和国の主張には、同国に都合よく歴史を解釈・修正したものが含まれていること、それによって、日本に揺さぶりをかけているものがあることが理解できます。各争点には〈読書案内〉が付されていますが、興味をもった争点をより広く深く理解していくよう読者を誘うことに成功した入門書だと評価しました。
2007年4月15日に日本でレビュー済み
編者の中嶋先生は私の学生時代の恩師なんですが、はあ、相変らずですね〜^^最早中国共産党のプロパガンダに対する感情的な反発にとどまっている時代じゃ無いと思うんですけど。共産党の言う事なんて今時中国人だって誰も信じてませんよ。先生の時間は文化大革命期から止まっている感じですね。
内容は石が多い玉石混淆というところ。
井尻秀憲先生の議論、つまり中国は当面「華夷秩序(Chinese World Order)」で東アジア諸国を従えようとし、米国には低姿勢だが将来の覇権争いに備えている、従い日本は日米安保を活用し牽制を加えていくべきだとの認識は正しいと思います。
でも中西輝政先生の最後のエッセイは最低。松岡と幣原の外交を「両極端」と見て、吉田茂のプラグマティックな外交を評価するのは良いとして、言葉の端々にほとばしる中国(共産党政権でなく、標題にも有るように中華文明そのもの)に対する憎しみにはアカデミズムのかけらも無いと思われませんか?これじゃ櫻井よしこさんと同じです。「排日」が中華文明の構図、なんて感情的な被害妄想にも程が有ります。もともと中華文明にとって日本は周辺の朝貢国の一つにしか過ぎません。利害が一致すれば「友好国」だし、過去一世紀余りの様に異様に力をつけ、主導権を取ろうとさえする日本は、彼等にとっては「何か勘違いしてるんじゃないの?」と感じられる。それだけの事です。
義和団、日露戦争、朝鮮、化学兵器の処理、核戦力の項目は勉強になりました。
内容は石が多い玉石混淆というところ。
井尻秀憲先生の議論、つまり中国は当面「華夷秩序(Chinese World Order)」で東アジア諸国を従えようとし、米国には低姿勢だが将来の覇権争いに備えている、従い日本は日米安保を活用し牽制を加えていくべきだとの認識は正しいと思います。
でも中西輝政先生の最後のエッセイは最低。松岡と幣原の外交を「両極端」と見て、吉田茂のプラグマティックな外交を評価するのは良いとして、言葉の端々にほとばしる中国(共産党政権でなく、標題にも有るように中華文明そのもの)に対する憎しみにはアカデミズムのかけらも無いと思われませんか?これじゃ櫻井よしこさんと同じです。「排日」が中華文明の構図、なんて感情的な被害妄想にも程が有ります。もともと中華文明にとって日本は周辺の朝貢国の一つにしか過ぎません。利害が一致すれば「友好国」だし、過去一世紀余りの様に異様に力をつけ、主導権を取ろうとさえする日本は、彼等にとっては「何か勘違いしてるんじゃないの?」と感じられる。それだけの事です。
義和団、日露戦争、朝鮮、化学兵器の処理、核戦力の項目は勉強になりました。
2007年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
例えば、中国が「日本の教科書は歴史を歪曲している」と批判したことを日本の新聞が報道する場合、中国側の主張を記すのみで、中国の言い分に理があるのか、についての検証を行うことはまれである。そのため、中国側の言っていることは正しいと思い込んでしまう人も多いのではないかと思われるが、そんな人たちが目を通しておくべきなのが本書であろう。35の争点それぞれに反論が記されているが、さらにその問題を掘り下げて考えるための読書案内も付されているので、興味を持った争点があれば、より多角的にその分野を自分なりに検証していくべきだろう。
2006年8月16日に日本でレビュー済み
さすが司馬遷を生んだ国だけあって中国は歴史に対するセンスは秀でていて、歴史的問題をカードに中国は日本に無理難題を迫ってくる。
しかしそれらのいわゆる南京事件、満州事変、虚溝橋事件、731部隊、靖国問題などは厳密に実証的な歴史学の見地からではなく、中国の国内外政策に都合のよい形で歪められたものばかりである。さらに困ったことには、日本国内の左翼的勢力がこれらに呼応するという異常な事態が続いていた。
本書は中国研究家、歴史家たちがひたすら実証的・合理的に、これらの中国の主張を一つ一つしりぞける。
現代日本人必読の書といえよう。
しかしそれらのいわゆる南京事件、満州事変、虚溝橋事件、731部隊、靖国問題などは厳密に実証的な歴史学の見地からではなく、中国の国内外政策に都合のよい形で歪められたものばかりである。さらに困ったことには、日本国内の左翼的勢力がこれらに呼応するという異常な事態が続いていた。
本書は中国研究家、歴史家たちがひたすら実証的・合理的に、これらの中国の主張を一つ一つしりぞける。
現代日本人必読の書といえよう。
2009年2月22日に日本でレビュー済み
日本と中国の間に横たわる近現代の歴史問題を35の視点から検証した内容の本。1つの項目について平均8ページ、多くても12ページほどで纏められているので、苦痛になることはないと思います。
靖国問題、台湾、南京事件などについても言及されており、歴史についてあまり詳しくない人にはお薦めの本ですが、何せページがあまり割かれていないので、補足として他の本をしっかりと読む必要がありそうです。特に南京事件については、北村稔氏の「南京事件の探求」や、秦郁彦氏の「南京事件・増補版」など読んだ方がいいでしょう。
本書で南京事件を担当した櫻井よしこ氏の見解だけでは不十分な気もいたします。
靖国問題、台湾、南京事件などについても言及されており、歴史についてあまり詳しくない人にはお薦めの本ですが、何せページがあまり割かれていないので、補足として他の本をしっかりと読む必要がありそうです。特に南京事件については、北村稔氏の「南京事件の探求」や、秦郁彦氏の「南京事件・増補版」など読んだ方がいいでしょう。
本書で南京事件を担当した櫻井よしこ氏の見解だけでは不十分な気もいたします。