2006年発刊なのでもう12年も前の情報によるものだが、世界の情勢を理解する補助にもなれば、とひとまず読んでみた。
民族の諸問題について、言語、宗教、さまざまな要因にもとづく移動、先住民族・少数民族、民族対立・紛争、中東・アラブとユダヤ、エネルギー争奪戦のそれぞれの視覚から分析・整理している。12年の時間が経過して様相が違ってきている問題もあるが、問題の基本的な性質や歴史など、この本に書かれていることで参考になることは多い。
ここで問題となっているものの大部分が、非常に解決困難であると思わざるを得ない。とりわけ先住民族の権利の問題などは、心情的には理解できる範囲もあるものの、権力や暴力を含めて長い歴史的経過の蓄積の結果のことについては、いまさら問題提起しても良い結果が期待できないことが多いとも思う。
政治も歴史も、人間の営みは完全ではあり得ないことを認識したうえで、ベストは無理ども少しでもベターな選択を実行し続けられるよう、この本に指摘されている諸問題を少しでも多くの人々が認知することは重要であると考える。
ちいさな本に網羅的に多くの問題について概説しているので、個々の問題の詳細については、各々がさらに個別に参考書にあたることも必要だろう。それでもこのようにコンパクトに要約された本の存在は、入門書・啓蒙書として貴重なものだと思う。
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新・民族の世界地図 (文春新書 530) 新書 – 2006/10/20
21世紀研究会
(編集)
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米の同時多発テロ、イラクとの戦争によって世界はどのように変わったか。民族・宗教の地図から見れば、物事の本質が見えてくる!
- ISBN-104166605305
- ISBN-13978-4166605309
- 出版社文藝春秋
- 発売日2006/10/20
- 言語日本語
- 本の長さ310ページ
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- 出版社 : 文藝春秋 (2006/10/20)
- 発売日 : 2006/10/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 310ページ
- ISBN-10 : 4166605305
- ISBN-13 : 978-4166605309
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上位レビュー、対象国: 日本
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2015年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者がよくわからない場合は著作も期待しないのだが、切り口を民族・宗教・言語などの層で分けながら語る内容はまとまっていて面白かった
2010年7月17日に日本でレビュー済み
宗教、難民などの問題を地球規模で考えようと試みた本。
宗教や民族のほかに服飾、住居など文化面をさまざまな
面から見ている。またインディアンやアボリジニーなど
どちらかと言うと少数民族の記述が多い。少数民族と一
口に言っても多数派に同化する者、反発する者、巧みに
多数派と融合して自分たちのカラーを一部でも残す者な
どさまざまで面白い。
民族多様性のダイナリズムは伝わってくるが如何せん駆
け足感は否めない。本書をスタートに勉強するならいい
参考書になるかもしれない。
宗教や民族のほかに服飾、住居など文化面をさまざまな
面から見ている。またインディアンやアボリジニーなど
どちらかと言うと少数民族の記述が多い。少数民族と一
口に言っても多数派に同化する者、反発する者、巧みに
多数派と融合して自分たちのカラーを一部でも残す者な
どさまざまで面白い。
民族多様性のダイナリズムは伝わってくるが如何せん駆
け足感は否めない。本書をスタートに勉強するならいい
参考書になるかもしれない。
2006年12月3日に日本でレビュー済み
以前読んだ「民族の世界地図」の出版が6年前、その後に9.11、更に複雑になった世界の民族問題、そしてここに出てきた「新・民族の世界地図」には満足している。まず世界中を網羅しており、その内容の密度、情報の豊富さ、新書であっても読み応えは最上級と思う。21世紀研究会編としては、地名、人名、常識、色彩、食のそれぞれ世界地図が出版されているが、いずれも十分な量と内容と思う。しかし私は本書「新・民族」が最も気に入っている。民族問題は宗教問題と同じく地域政治、国際政治的に常に世界の不安定要素として存在する以上、知識の整理や、ビジネス上、教養的にも本書のような手引書は有難い。日本人は世界の民族問題をもっと理解すべきであり、特に海外渡航にはガイドブックのみ持って行くのではく、本書のような書も必携ではないかと思う。また何年か後に「新々・民族」を出して欲しい。
2007年2月3日に日本でレビュー済み
非常に面白い。民族という集団が形成されてきた経緯(=歴史)からその結果生じている問題(=紛争)まで、要領よくまとめてあり理解しやすい。新聞の国際面を見る際に非常に役に立つ。
加えて「トナカイ」という名詞がアイヌ語由来であるという事実や、イヌイットという名がエスキモーよりも差別的に受け取られる場合がある、など雑学的話題も満載である。
加えて「トナカイ」という名詞がアイヌ語由来であるという事実や、イヌイットという名がエスキモーよりも差別的に受け取られる場合がある、など雑学的話題も満載である。
2012年8月14日に日本でレビュー済み
記述は雑多で、体型的な知識は手に入らないが、エピソードの一つ一つは面白く、肩ひじ張らずに読める。
世界各国の民族について、まずはイメージだけでも膨らましたい…などと言う時には適した本だと思う。
当然、もっときちんとしたことを知りたければ、これ一冊では足りない。「世界の民族地図」高崎 通浩、作品社(ただし中古しかない)など、もっと体系的で厚い本も読まなければならないだろう。
世界各国の民族について、まずはイメージだけでも膨らましたい…などと言う時には適した本だと思う。
当然、もっときちんとしたことを知りたければ、これ一冊では足りない。「世界の民族地図」高崎 通浩、作品社(ただし中古しかない)など、もっと体系的で厚い本も読まなければならないだろう。
2022年8月28日に日本でレビュー済み
第1章で在日韓国人が戦前から第三国人として差別を受けていたとの記述がありますが、この言葉はGHQ占領下での言葉ですのでこの本の記述のような使われ方は無いはずです、民族についての幅広い知識が得られるので面白く読ませて貰いましたが、この記述があったので他の内容も正しいのだろうかの疑問が湧きました。早急に訂正された方が良いかと思います。
2007年12月28日に日本でレビュー済み
世界の民族分布から、その対立・紛争、差別・偏見…等々。
世界中で今起きている事を民族という視点でまとめており、分かりやすく充実している。
・チベット仏教の話。
・アボリジニの話。
・アフリカの民族紛争。
・中東・アラブの宗教対立。
個人的には、民族の問題を語る上での、言語とその記録の重要性が印象深かった。
過去に我々の知らない言語が存在していたとしても、記録がなれば、その文化ごと存在しなかったことになってしまうあたりとか。
あと、民族の起源、派生についても興味深い。
冷静にみれば、英語もフランス語もイタリア語もドイツ語もラテン語の方言で、最初は、東北弁と関西弁程度の違いだったはず。
それが、“関西人はこうやで!”的なナショナリズムがだんだん強くなっていくとボーダーが高くなり、理解しあえなくなる。
もちろん、地理的要素や宗教的要素は関係してくるけど、現在世界で起きている諍(いさか)いの起源は、結構そんな身近なロジックのような気がした。
世界中で今起きている事を民族という視点でまとめており、分かりやすく充実している。
・チベット仏教の話。
・アボリジニの話。
・アフリカの民族紛争。
・中東・アラブの宗教対立。
個人的には、民族の問題を語る上での、言語とその記録の重要性が印象深かった。
過去に我々の知らない言語が存在していたとしても、記録がなれば、その文化ごと存在しなかったことになってしまうあたりとか。
あと、民族の起源、派生についても興味深い。
冷静にみれば、英語もフランス語もイタリア語もドイツ語もラテン語の方言で、最初は、東北弁と関西弁程度の違いだったはず。
それが、“関西人はこうやで!”的なナショナリズムがだんだん強くなっていくとボーダーが高くなり、理解しあえなくなる。
もちろん、地理的要素や宗教的要素は関係してくるけど、現在世界で起きている諍(いさか)いの起源は、結構そんな身近なロジックのような気がした。