かつてベットの上で勉強し、効率の悪さと体力の無駄を悟った先生。
「坐れない過去の自分への反省」を出発点に書かれた本書。
「坐」にまつわる様々なエピソードや日本文化における「坐の重要性」など、
現代に失われた型や、息の文化をわかりやすく書かれてあります。
しかし、その重要性は『身体感覚を取り戻す』という面白い著作もありますし、
実践編には『自然体のつくり方』という著書もあります。
この本に興味をもたれた方は、上記２冊を手に取られることをオススメします。
また、すでに読まれた方なら、さほどに目新しいことはないかと。
椅子についての興味をそそられましたが、どれもお高いものばかりで、
安い椅子に良いものはないのかと。
終章において、
「寝ころがることは頭をゆるませることだという思い込みから
解放されたい。寝ころがっているときにも、頭は活性化されていてよい。
体が楽なのだから、持続もしやすくなる。」・・・「そこはもっと、柔軟に
なってよいのではないか。」
と、あるのですが、柔軟すぎます。先生。
さんざん「坐」の良さを熱く語っておいて、最後に「寝る力」とは・・・。
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