さかもと未明の生い立ちの記と闘病記。興味深く読んだ。特に自らが罹患した膠原病については、同じ病気を患う方々を勇気付けるものだろう。しかし敢えて注文を付けたい点が二点。
自らの病気(膠原病)について、自分で勉強する姿勢は素晴らしいと思う。しかしステロイド剤や免疫抑制剤の使用を過度に恐れるのはいけない。病初期に適切な治療を受けることが予後を良くする。そのためステロイド剤and/or免疫抑制剤の使用が必要であれば、使用をためらうべきではない。また著者は免疫抑制剤と抗癌剤とを混同している節があるが、両者は異なるものだ。
著者は蘆田先生を信頼し、主に蘆田先生から治療を受けている(他科の医師の診察を受けているのかも知れないが、その記載はない)。信頼できる主治医を見つけた著者は幸運だと思うし、また著者の信頼を得た蘆田先生には頭が下がる。皮膚症状が強く出ている為、皮膚科医である蘆田先生が主治医になっているのだろうと推測する。しかし蘆田先生御自身も巻末に書かれているように、全身性エリテマトーデスは全身の炎症性疾患であり、皮膚のみに限局して症状がでる訳ではない。著者の腎障害の程度や血液所見についての記載は見られない。書かれていないところをみると、特に問題ないのだろうか。やはりリウマチ科医か膠原病内科医が主治医になるべきではないかと思った。必要があれば皮膚科医にコンサルトすれば良い。
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神様は、いじわる (文春新書 725) 新書 – 2009/10/20
さかもと 未明
(著)
マンガ家、テレビタレントとして活躍中のある日、突然の難病宣告。何にもなくても人は生きていけるというポジティブ境地に私はたどりついた
- 本の長さ270ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2009/10/20
- ISBN-104166607251
- ISBN-13978-4166607259
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2009/10/20)
- 発売日 : 2009/10/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 270ページ
- ISBN-10 : 4166607251
- ISBN-13 : 978-4166607259
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,532,211位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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漫画家、作家。
1965年神奈川県生まれ。玉川大学英文科卒業後、商社勤務を経て漫画家に。
その後、評論活動やテレビ出演も多く、歌手デビューも果たす。
2007年に膠原病と診断され、発達障害だったことも明らかに。
著書に
『マンガローマ帝国の歴史』(全三巻、講談社)、
『神様は、いじわる』(文春新書)、
『まさか発達障害だったなんて』(星野仁彦氏との共著、PHP新書)、
『わたしの居場所はここにある』(海竜社)
など多数。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年10月22日に日本でレビュー済み
久々に超お勧め。大切な近しい人にぜひ読んでもらいたいという本です。さかもと未明さんの自伝です。
CDデビューに抱き合わせの企画と言ってしまえば身も蓋もないですが、どうでもいいような新書も多い中、久々にヘヴィでがつんと来る本に出会いました。歳のせいかたびたび目頭が熱くなり文字が読めなくなってしまいました。大学卒業後、酒乱の父に厳格な母の反対を押し切り、漫画家を志望し、家を追い出されます。憎しみをエネルギーに変え、漫画を描くこと=生きることと、結婚や出産を諦めて走り続けて来たさかもとさんにある日難病である膠原病の診断が下されます。近い将来手は硬化し、自分の全てであった漫画が描けなくなるかもしれない…ひたすら前を向いて突っ走ってきた彼女の周囲には、気がつけば相談できる恋人も友人も家族も一人もいませんでした。。。
そんな彼女が、命に等しい漫画と、大好きなジャズを歌うことで、再び人生を仕切り直して行く過程が描かれています。周囲の人の温情が素晴らしく、それだけの知己を得たのもひとえにさかもとさんの人徳あってのことでしょう。ご家族と再び向き合う姿、その描写に私は強く心を打たれました。誰もが明日も陽が昇ると信じていますが、本当に日が昇るのということがどれほど素晴らしいことか、改めて思わざるをえませんでした。
私はまんまと乗せられてCDを購入してしまいそうです…
CDデビューに抱き合わせの企画と言ってしまえば身も蓋もないですが、どうでもいいような新書も多い中、久々にヘヴィでがつんと来る本に出会いました。歳のせいかたびたび目頭が熱くなり文字が読めなくなってしまいました。大学卒業後、酒乱の父に厳格な母の反対を押し切り、漫画家を志望し、家を追い出されます。憎しみをエネルギーに変え、漫画を描くこと=生きることと、結婚や出産を諦めて走り続けて来たさかもとさんにある日難病である膠原病の診断が下されます。近い将来手は硬化し、自分の全てであった漫画が描けなくなるかもしれない…ひたすら前を向いて突っ走ってきた彼女の周囲には、気がつけば相談できる恋人も友人も家族も一人もいませんでした。。。
そんな彼女が、命に等しい漫画と、大好きなジャズを歌うことで、再び人生を仕切り直して行く過程が描かれています。周囲の人の温情が素晴らしく、それだけの知己を得たのもひとえにさかもとさんの人徳あってのことでしょう。ご家族と再び向き合う姿、その描写に私は強く心を打たれました。誰もが明日も陽が昇ると信じていますが、本当に日が昇るのということがどれほど素晴らしいことか、改めて思わざるをえませんでした。
私はまんまと乗せられてCDを購入してしまいそうです…
2012年11月22日に日本でレビュー済み
この人の作品には人間性の破綻が文章端々から感じられ、非常に不愉快な気持ちにさせられます。
ブログでも、自分に都合の良い書き方で上手くまとめようとしていますが、ご都合主義的な書き方と考え方に腹立たしさを感じます。
本書も例外に漏れず、作家のそういった一面が臭ってしまう残念な作品です。
ブログでも、自分に都合の良い書き方で上手くまとめようとしていますが、ご都合主義的な書き方と考え方に腹立たしさを感じます。
本書も例外に漏れず、作家のそういった一面が臭ってしまう残念な作品です。