春日太一に嵌った一冊。
パンツの中に何かを隠してたおっさんのイメージしかなかったのですが
映画人としての光と闇の部分を知り
作品をより一層楽しんでいます。
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天才 勝新太郎 (文春新書 735) 新書 – 2010/1/20
春日 太一
(著)
破天荒な伝説で語り継がれる天才の素顔は誰よりも繊細でナイーブだった。貴重な資料で、芸術の神に挑んで散った生涯を炙り出す
- 本の長さ303ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2010/1/20
- 寸法11 x 1.6 x 17.5 cm
- ISBN-104166607359
- ISBN-13978-4166607358
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2010/1/20)
- 発売日 : 2010/1/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 303ページ
- ISBN-10 : 4166607359
- ISBN-13 : 978-4166607358
- 寸法 : 11 x 1.6 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 50,501位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 122位文春新書
- - 3,950位エンターテイメント (本)
- - 12,965位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ムック本から卒業しなきゃ。そう思った。町山智浩とのトーク、映像で喋る春日太一、何度か見直すと、堪らなく嫌になる。自分が出てくるのだ。勝新すげ〜、仲代すげ〜、こんなだったぜ! それは、シネフリークが仲間うちでやって、楽しいものではないか。
時代の証言者になりたいのであろうが、露悪趣味スレスレの気もする。
町山智浩は、映画のことを知っていると、さらに面白くなるというが、それは必ずしもお客さんの望むものではない。
まあ、熱中させてくれたから、良しとする。
五社英雄の回も買ったが、読むのが苦痛になってきた。
時代の証言者になりたいのであろうが、露悪趣味スレスレの気もする。
町山智浩は、映画のことを知っていると、さらに面白くなるというが、それは必ずしもお客さんの望むものではない。
まあ、熱中させてくれたから、良しとする。
五社英雄の回も買ったが、読むのが苦痛になってきた。
2019年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今まで勝新太郎と言えば、座頭市と薬物をパンツに隠して逮捕される豪快なオッサン、というイメージしかなかったので、こんなにモノ作りに命を削っていたなんて物凄く驚きでした。
きっかけはNHKアナザーストーリーの勝新太郎vs黒澤明を見てから勝さんを知りたくなりまで勝新太郎と言えば、座頭市と薬物をパンツに隠して逮捕される豪快ジジイ!というイメージしかなかったので、こんなにモノ作りに命を削っていたなんて驚きでした。きっかけはNHKアナザーストーリーの勝新太郎vs黒澤明という番組で勝さんに興味が湧きTwitterで呟いたところ、フォロアーさんからこの本を教えていただいた、という経緯です。影武者でなぜ『監督2人状態』になってしまうことを予測できながらも黒沢監督は勝さんにオファーを出し、勝さんはそれを受けたのか?がとても知りたかった、というのがこの本を読むときのモチベーションだったのですが、読み進んでいくうちに、もうそんな対決なんてどうでもよくなるくらい勝新太郎、という人間が愛しくて仕方なくなりました。勝さんを支える周りのスタッフもよくついて行ったなぁ。自分だったら胃に穴が空いて倒れちゃうよ、と思っていたら後半本当に倒れちゃった人もいて、それでも舞台の初日には病院抜け出して見に行っちゃったり。みんな勝さんを支えるスタッフであると同時に、勝さんの大ファンだったんだなーとしみじみ思いました。勝新太郎、奥村利夫、座頭市、三役こなしてボロボロになって、轟音とともに消えていった男。読み終わった後に勝さんの演奏する三味線『水の流れ』の映像を見て鳥肌が立ちました。この本に出会えてよかった。筆者に感謝です。
きっかけはNHKアナザーストーリーの勝新太郎vs黒澤明を見てから勝さんを知りたくなりまで勝新太郎と言えば、座頭市と薬物をパンツに隠して逮捕される豪快ジジイ!というイメージしかなかったので、こんなにモノ作りに命を削っていたなんて驚きでした。きっかけはNHKアナザーストーリーの勝新太郎vs黒澤明という番組で勝さんに興味が湧きTwitterで呟いたところ、フォロアーさんからこの本を教えていただいた、という経緯です。影武者でなぜ『監督2人状態』になってしまうことを予測できながらも黒沢監督は勝さんにオファーを出し、勝さんはそれを受けたのか?がとても知りたかった、というのがこの本を読むときのモチベーションだったのですが、読み進んでいくうちに、もうそんな対決なんてどうでもよくなるくらい勝新太郎、という人間が愛しくて仕方なくなりました。勝さんを支える周りのスタッフもよくついて行ったなぁ。自分だったら胃に穴が空いて倒れちゃうよ、と思っていたら後半本当に倒れちゃった人もいて、それでも舞台の初日には病院抜け出して見に行っちゃったり。みんな勝さんを支えるスタッフであると同時に、勝さんの大ファンだったんだなーとしみじみ思いました。勝新太郎、奥村利夫、座頭市、三役こなしてボロボロになって、轟音とともに消えていった男。読み終わった後に勝さんの演奏する三味線『水の流れ』の映像を見て鳥肌が立ちました。この本に出会えてよかった。筆者に感謝です。
2014年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
同じ著者の仲代達矢に関する新書が面白かったので読んでみた。
私の中で勝新太郎と言えば、マリファナ事件、黒澤明との対立と降板、
80年代に見た勝新太郎が監督した「座頭市」の酷い出来栄え…と
良いものは一つもなかった。
しかし、この本を読んで勝新太郎の見方は劇的に変わった。
多くのインタビューや資料をもとに、丁寧に描かれる勝新太郎像を見れば、
ある種の悲劇性を帯びた、一代の天才だったことがよくわかる。
天才ゆえに、独善に陥り、映画界からもテレビ界からも
ひいた形にならざるを得なくなっていく名優。
現場から離れ、スタッフも撮影所も思うにまかせずに
つくられたのが、あの80年代の映画だったのだ。
私は良い出来栄えとは全く思えないが、興行的には成功したようだ。
春日太一の筆は本当に巧みで、全盛期の勝の演出や撮影法が
多くの人に支持され、評価されたことを立証している。
80年代の映画「座頭市」ではなく、全盛期の映画やテレビのほうを見たくなる。
勝新太郎のあとも、ビートたけしや、香取信吾、変わったところでは綾瀬はるかまで
座頭市を演じている。
なぜ、こんなにも度々、映画化されるのだろうと思っていた。
きっと、勝新太郎の良い時期の映画やテレビを見た映画人や、参加したスタッフの
思いがリメイク作品を生んだのだろう。
春日太一の大変な努力と、巧みな筆致が光る作品である。
私の中で勝新太郎と言えば、マリファナ事件、黒澤明との対立と降板、
80年代に見た勝新太郎が監督した「座頭市」の酷い出来栄え…と
良いものは一つもなかった。
しかし、この本を読んで勝新太郎の見方は劇的に変わった。
多くのインタビューや資料をもとに、丁寧に描かれる勝新太郎像を見れば、
ある種の悲劇性を帯びた、一代の天才だったことがよくわかる。
天才ゆえに、独善に陥り、映画界からもテレビ界からも
ひいた形にならざるを得なくなっていく名優。
現場から離れ、スタッフも撮影所も思うにまかせずに
つくられたのが、あの80年代の映画だったのだ。
私は良い出来栄えとは全く思えないが、興行的には成功したようだ。
春日太一の筆は本当に巧みで、全盛期の勝の演出や撮影法が
多くの人に支持され、評価されたことを立証している。
80年代の映画「座頭市」ではなく、全盛期の映画やテレビのほうを見たくなる。
勝新太郎のあとも、ビートたけしや、香取信吾、変わったところでは綾瀬はるかまで
座頭市を演じている。
なぜ、こんなにも度々、映画化されるのだろうと思っていた。
きっと、勝新太郎の良い時期の映画やテレビを見た映画人や、参加したスタッフの
思いがリメイク作品を生んだのだろう。
春日太一の大変な努力と、巧みな筆致が光る作品である。
2012年2月28日に日本でレビュー済み
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タイトル通りなのだが、本書は構成もストーリーテリングもうまく抜群に面白い本だ。僕は日曜の夜から本書を読み始めのだが、気づいたらとんでもない深夜になっていて先を我慢し無理やり寝た(笑)勝新太郎がとてつもない凝り性だったのは知っていたし、役者として間違いなく天才だったことは数々の映画で承知している。だが、本書にスリリングの描かれるようここまで物つくりにのめりこむ監督体質の人だとはまったく知らなかった。僕のつまらないレビューよりもぜひ本書を手にとって頂きたい。勝新太郎に興味がなくとも、その作品作りへの執念と勝さんの純粋さゆえに収支を度外視してのめりこむ姿がすこぶる面白く描かれた本書に引き込まれるだろう。本書は勝新太郎の創作者の面に光を当てた傑作評伝である。
2015年11月17日に日本でレビュー済み
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かなりきわだって変わった、自分の思うように生きようと周りを振り回し、でも思うようにはいかず、苦しんで、もがいて、駆け抜けた一生。
そんなのふつうはできないって思うから、潔くて、かっこいい!
少しだけでいいから、そんな生き方、考え方を真似したいと思った。
そんなのふつうはできないって思うから、潔くて、かっこいい!
少しだけでいいから、そんな生き方、考え方を真似したいと思った。
2014年5月14日に日本でレビュー済み
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1977年(昭和52年)生まれの春日太一さん。リアルタイムで旧大映映画は見られなかった世代。「あかんやつら」もそうだが、同時代に映画を見、現場を取材したような臨場感がある。よほど綿密に資料調査をしておられるのだろうと感心する。本書も俳優・勝新太郎の実像と思いが伝わる名著だと思います。
私が一番面白いと思ったのは、個性の強い巨匠(市川崑、山本薩夫、そして黒澤明)との相性の悪さを勝新本人も自覚していたこと。「影武者降板事件」も、結局ある段階でこの監督とは一緒にやれないと分かって自分で降板する理由を作ったように思える。
テレビ版「座頭市」の現場についての記述が本書の白眉。演ずる人間の思いが伝わるように呻吟し苦闘する勝新の姿。でも、伝わる人にしか分からない迷路にしばしば入り込むことも。破天荒な生き方を貫いた勝新は、本当は純真な映画青年だったんですね。
私が一番面白いと思ったのは、個性の強い巨匠(市川崑、山本薩夫、そして黒澤明)との相性の悪さを勝新本人も自覚していたこと。「影武者降板事件」も、結局ある段階でこの監督とは一緒にやれないと分かって自分で降板する理由を作ったように思える。
テレビ版「座頭市」の現場についての記述が本書の白眉。演ずる人間の思いが伝わるように呻吟し苦闘する勝新の姿。でも、伝わる人にしか分からない迷路にしばしば入り込むことも。破天荒な生き方を貫いた勝新は、本当は純真な映画青年だったんですね。
2010年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
勝新太郎が天才の一種であることは否定しないけど、スタッフを率いている責任者としての自覚が余りになさ過ぎるエピソードの数々にげんなりしたし、それを肯定的に包み込んた筆者の甘ったるい文章にもヘキエキした。
関わり合いになりたくない迷惑な人、という印象。
関わり合いになりたくない迷惑な人、という印象。