内容についてはとりわけサプライズ的なものもなく、
著者も20年前にGSをやめているし、守秘義務やらがあるだろうから、
おっと思えるような情報もなかった。大体どこかで読んだことがあるような内容だ。
(この手の米金融の裏事情本を呼んだことが無い人には十分サプライズだろう。)
内容はノンフィクション本というよりは、
著者なりの世界観、倫理観をちりばめたエッセイといえよう。
著者が元GS社員なので、著者の世界観、それは現在のGSに対しての批評も含まれるが、
それにより文章に面白みがまし、また著者の文章力もあって、私は一気に読みきることができた。
内容はタイムリーな世界情勢についての考えが多くをしめているので、読むなら発売直後の今に限る。
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ゴールドマン・サックス研究 (文春新書) 新書 – 2010/10/19
神谷 秀樹
(著)
『強欲資本主義 ウォール街の自爆』の著者が自ら在籍した経験から、ゴールドマン・サックスのビジネスと生態、彼らの思考法を明かす
- ISBN-104166607804
- ISBN-13978-4166607808
- 出版社文藝春秋
- 発売日2010/10/19
- 言語日本語
- 本の長さ208ページ
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2010/10/19)
- 発売日 : 2010/10/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 4166607804
- ISBN-13 : 978-4166607808
- Amazon 売れ筋ランキング: - 501,924位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,031位文春新書
- - 33,239位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2010年10月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
証券会社が経営者の考え方ひとつで、こんなあくどい社会悪行為を合法的に行なえるのに驚かされた。マスコミが取り上げ沢山の人が実態を知れば、なんらかの法的な制約が適用されるのではなかろうか。
2021年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以下、個人的な意見です。(普段の読書量は1日1冊くらい)
ゴールドマンサックスへの就職を検討、「ゴールドマンサックス研究」のため、こちらの本を手にしました。
ですが結論から言うと、全く役に立ちませんでした。
相当なマニアGS就活生・転職者でない限り、この本を読む時間を違うことにあてた方が有意義だとおもいます。
ゴールドマンサックスへの就職を検討、「ゴールドマンサックス研究」のため、こちらの本を手にしました。
ですが結論から言うと、全く役に立ちませんでした。
相当なマニアGS就活生・転職者でない限り、この本を読む時間を違うことにあてた方が有意義だとおもいます。
2011年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ゴールドマンの内情を知りたい人は買わない方がいいかもしれません(現在の"内情"は全く述べられていません。著者は20年前にゴ−ルドマンを辞めています)
世界経済崩壊の真相を知りたい人は買っても大丈夫です(真相が分かるわけではありませんが。。。)
「ゴールドマン・サックス研究」とは出版社が売るために付けたタイトルなのか、内容とタイトルが乖離し過ぎています。
副題「世界経済崩壊の真相」の方が内容としっくりきます。
世界経済が崩壊した理由の著者なりの研究・分析・考え・処方には共感しますが、ゴールドマンの研究は全くされていません。かつてはこうだったと事実(著者の印象?)しか述べていません。
また、住友銀行も素晴らしい前人が多くいたと述べられていますが、そのようなリーダーの下であのような金儲け主義が生まれるものなのかと疑問を感じました。
世界経済崩壊の真相を知りたい人は買っても大丈夫です(真相が分かるわけではありませんが。。。)
「ゴールドマン・サックス研究」とは出版社が売るために付けたタイトルなのか、内容とタイトルが乖離し過ぎています。
副題「世界経済崩壊の真相」の方が内容としっくりきます。
世界経済が崩壊した理由の著者なりの研究・分析・考え・処方には共感しますが、ゴールドマンの研究は全くされていません。かつてはこうだったと事実(著者の印象?)しか述べていません。
また、住友銀行も素晴らしい前人が多くいたと述べられていますが、そのようなリーダーの下であのような金儲け主義が生まれるものなのかと疑問を感じました。
2012年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は、住友銀行からゴールドマン・サックスに行き、現在アメリカで投資銀行を開業している方です。
リーマン・ショックの震源地から世界を見渡し、その中で日本がどう見えているかをこの本で知ることができます。
リーマン・ショック後のアメリカの様子が前半部に紹介されています。
マイケル・ムーア監督の『キャピタリズム』というドキュメンタリー映画がありましたが、そこで描かれた状況がここでも書きとめられています。
投資銀行は本来、事業と資金を結びつけて産業を育成する役割でしたが、今や世界中の相場で賭場を開く存在になってしまいました。
日本がいつ標的にされるかは全くの不明です。
そして、金融危機が終わったなどと思ってはなりません。現在のEUソブリン危機は後遺症です。
政治が投資銀行という資本主義が生み出した怪物を従わせることができるかどうか、問われている問題です。
日本は1980年代後半にバブル崩壊を経験しましたが、アメリカの現在も非常に似通った状況です。
日本とアメリカの類似性には偶然性だけではないような印象を受けるのですがその方面への言及はありません。
いずれにしても、まだまだ世界は危機の最中であり、日本が極めて不安定な状況にある様子が示されています。
リーマン・ショックの震源地から世界を見渡し、その中で日本がどう見えているかをこの本で知ることができます。
リーマン・ショック後のアメリカの様子が前半部に紹介されています。
マイケル・ムーア監督の『キャピタリズム』というドキュメンタリー映画がありましたが、そこで描かれた状況がここでも書きとめられています。
投資銀行は本来、事業と資金を結びつけて産業を育成する役割でしたが、今や世界中の相場で賭場を開く存在になってしまいました。
日本がいつ標的にされるかは全くの不明です。
そして、金融危機が終わったなどと思ってはなりません。現在のEUソブリン危機は後遺症です。
政治が投資銀行という資本主義が生み出した怪物を従わせることができるかどうか、問われている問題です。
日本は1980年代後半にバブル崩壊を経験しましたが、アメリカの現在も非常に似通った状況です。
日本とアメリカの類似性には偶然性だけではないような印象を受けるのですがその方面への言及はありません。
いずれにしても、まだまだ世界は危機の最中であり、日本が極めて不安定な状況にある様子が示されています。
2010年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作の「強欲資本主義」は主に事後の分析だったが、今回の「ゴールドマン・サックス研究」では「迫り来る危機」や「二番底」などの未来の分析も記述されている。日本人の多くは展開の予測が苦手だから危機管理がうまくいかない。だから、読み方によっては危機管理の生命線である展開の予測の参考書にもなるだろう。また、金融機関への就職を希望する学生にも、志望動機や希望職種の回答の参考になるだろう。「私はゴールドマン・サックスと正反対の手法で稼ぐバンカーになりたい」と回答するとか。
2011年12月11日に日本でレビュー済み
「我々はなぜ世界経済がかくも危機的状況に陥ったのかということを学ばなければ
ならないように思う。その理解の一助としてゴールドマン・サックスという一投資銀行の
足跡をたどることは決して無駄ではないと信じる。
世界経済で何が起きているのか。『金融の世界』を理解することなくして、その現状を
正確に捉えることはできない。私が実際に見てきたウォール街の日常から今日の危機
(本当の意味での『二番底』)をいま一度振り返ってみたいと思う」。
表題から想定されるであろう本書の主題、この機関の歴史への言及は驚くなかれ、
わずかに2ページ。それ以外の元勤務先への言及といえば、要は「昔はよかったね」の
羅列ばかり。「『バンカーの会社』から『トレーダーの会社』へ」、投資から投機へ、という
部外者でも書けるテンプレート的な批判が連ねられるだけ。
本書の中核をなすのは、そんな甘い追憶に基づく、民間投資の再生神話。
そもそも経済の果てなき成長なんて先進国の夢物語は、オイルショックをもって失効を
宣告されたわけで、その帳尻合わせとしてマネーゲームに走る他なかった世界への認識も
なくして、「仮に9000億円(三菱UFJがモルガン・スタンレーに投資した金額)あれば、
1社100億円で90社につぎ込める。これだけつぎ込めば立派な会社10社は創れるだろう」
などという、ユートピアじみた空想に逃げ込むばかり。
「技術立国」を謳うのはいいが、家電が典型、市場はもはやクオリティなど問わない、
価格と商品認知度で売れ行きが決まる飽和社会で、一体どれほどの実現性があるのか。
CDSを「保険金殺人」になぞらえた上で、「これが『犯罪』でないとされるなら、その
法律自体が欠陥なのではなかろうか」との指摘は全くの正論なのだが、欠陥法が合法、
脱法として認めてしまう以上、各プレイヤーにできることはルールの示唆に則って自己の
功利を最大化すること。正直者は馬鹿を見る、悪貨は良貨を駆逐する、それだけの話。
ゼロサムゲームの勝ち方は他人を賢く踏みにじること。
「身の丈にあった生活」として財政健全化を論じるのも正解とは思うが、子ども手当を
批判する前に、おとな手当(=年金)の即時廃止、より実効性を求めるならば、バブル期
以上の老人皆殺し法案を提唱するのが、まともな人間が言及すべき当然の理路。
表現は概ね平易で、主張も基本的には明快。荒廃したデトロイトの風景に日本の将来を
重ねる警鐘などはなるほど正確。
ただし、そのことが本書の表題のもとでなされるべきか、はまた別の話。
元ゴールドマン・サックス勤務という経歴を無視すれば、もはや世にありふれた
金融市場、投機批判のテキスト、そうした類いの本を求めておられるならばお薦め。
ならないように思う。その理解の一助としてゴールドマン・サックスという一投資銀行の
足跡をたどることは決して無駄ではないと信じる。
世界経済で何が起きているのか。『金融の世界』を理解することなくして、その現状を
正確に捉えることはできない。私が実際に見てきたウォール街の日常から今日の危機
(本当の意味での『二番底』)をいま一度振り返ってみたいと思う」。
表題から想定されるであろう本書の主題、この機関の歴史への言及は驚くなかれ、
わずかに2ページ。それ以外の元勤務先への言及といえば、要は「昔はよかったね」の
羅列ばかり。「『バンカーの会社』から『トレーダーの会社』へ」、投資から投機へ、という
部外者でも書けるテンプレート的な批判が連ねられるだけ。
本書の中核をなすのは、そんな甘い追憶に基づく、民間投資の再生神話。
そもそも経済の果てなき成長なんて先進国の夢物語は、オイルショックをもって失効を
宣告されたわけで、その帳尻合わせとしてマネーゲームに走る他なかった世界への認識も
なくして、「仮に9000億円(三菱UFJがモルガン・スタンレーに投資した金額)あれば、
1社100億円で90社につぎ込める。これだけつぎ込めば立派な会社10社は創れるだろう」
などという、ユートピアじみた空想に逃げ込むばかり。
「技術立国」を謳うのはいいが、家電が典型、市場はもはやクオリティなど問わない、
価格と商品認知度で売れ行きが決まる飽和社会で、一体どれほどの実現性があるのか。
CDSを「保険金殺人」になぞらえた上で、「これが『犯罪』でないとされるなら、その
法律自体が欠陥なのではなかろうか」との指摘は全くの正論なのだが、欠陥法が合法、
脱法として認めてしまう以上、各プレイヤーにできることはルールの示唆に則って自己の
功利を最大化すること。正直者は馬鹿を見る、悪貨は良貨を駆逐する、それだけの話。
ゼロサムゲームの勝ち方は他人を賢く踏みにじること。
「身の丈にあった生活」として財政健全化を論じるのも正解とは思うが、子ども手当を
批判する前に、おとな手当(=年金)の即時廃止、より実効性を求めるならば、バブル期
以上の老人皆殺し法案を提唱するのが、まともな人間が言及すべき当然の理路。
表現は概ね平易で、主張も基本的には明快。荒廃したデトロイトの風景に日本の将来を
重ねる警鐘などはなるほど正確。
ただし、そのことが本書の表題のもとでなされるべきか、はまた別の話。
元ゴールドマン・サックス勤務という経歴を無視すれば、もはや世にありふれた
金融市場、投機批判のテキスト、そうした類いの本を求めておられるならばお薦め。
2010年11月8日に日本でレビュー済み
もともとこの人の書くもののファンにとっては、あらたに出た新刊書として納得しながら読むのであろうが、この人のものを初めて読む私にとっては、正直いってあまり面白くなかった。
タイトルの「ゴールドマン・サックス研究」とはあまり関係のない話が、前後の脈絡なく並べられているだけで、「古き良き時代のゴールドマン」へのノスタルジーを語っているようにしか聞こえない。
日本国債パニックのシナリオと、イスラエルの技術開発企業の話は面白かったが、それ以外はぜんぜん面白くなかった。
タイトルで買うと、カネと時間のムダになるので、この人の書くものが好きな人以外は、やめておいたほうがいいと思う。このテーマにかんしては、ほかに読むべき本は多数ある。
タイトルの「ゴールドマン・サックス研究」とはあまり関係のない話が、前後の脈絡なく並べられているだけで、「古き良き時代のゴールドマン」へのノスタルジーを語っているようにしか聞こえない。
日本国債パニックのシナリオと、イスラエルの技術開発企業の話は面白かったが、それ以外はぜんぜん面白くなかった。
タイトルで買うと、カネと時間のムダになるので、この人の書くものが好きな人以外は、やめておいたほうがいいと思う。このテーマにかんしては、ほかに読むべき本は多数ある。