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高橋是清と井上準之助―インフレか、デフレか (文春新書) 新書 – 2012/3/16

4.3 5つ星のうち4.3 16個の評価

今から100年前、デフレ派の準之助とインフレ派の是清が繰り広げた経済政策を巡る闘い。経済危機の現在、ふたりの失敗の歴史に学ぶ
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2012/3/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/3/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 255ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4166608584
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4166608584
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 16個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2020年9月4日に日本でレビュー済み
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井上による徹底緊縮デフレ路線と高橋による緩和リフレ路線を軸にめまぐるしく動く当時の歴史の流れを論じた一冊。両者の優れた点や予想外だった点などを価値中立的に描いており、僕は高橋派だけど、井上も国を思う心を持った優れた人物。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 失われた20年の困難に沈み続けた日本の失敗の原因と改善策はあるのか?
 先頃から喧伝されるアベノミクスの早すぎる効果と,今後への不安と批判。このような状況に国内マスゴミは
適切な説明と批判及び助言や対案などを正面から議論することはありません。
 我々気弱でぼんくらな国民は何に頼るべきなのでしょうか。本書は,新書サイズでこのような需要に応える
ものだったと思います。
 つまり,我が国の戦前の経済政策の歴史に大きな教えがあるのだ,つまり「青い鳥」のようなもので答は
すぐ近くにあったのです。一般国民からマスコミまで,われわれは自国の歴史をあまりにも軽視して,答を外国の
学者や評論家に求める傾向がありますが,自ら痛切に感じさせられました。
 城山三郎のベストセラー小説やドラマでも取りあげられ有名な井上準之助と浜口首相の金解禁政策は,実施前から
選挙でも国民の圧倒的な支援をうけ,経済評論家や政治家の多くも支持して始められたが,開始後の経済は,
世界大恐慌とも重なり破壊的な大不況となった。
 そして,その失敗を受けて高橋是清の始めた経済政策「前例にとらわれない禁じ手」により,世界に先駆けて
日本は不況からの脱出に成功しつつあった。しかし,軍部がこの禁じ手を悪用して軍事費の拡大を強要したため,
日本経済は破滅ぬ向かった。この悪魔の禁じ手を軍部に教えてしまった?高橋は失敗者として非難されて今に至る,
と著者は述べているようです。
 井上の知らざれる,優れた金融政治家の事跡もきちんと紹介しながら,ゴルフ好きの微笑ましい一面にも触れて
良くバランスがとれています。
 また,高橋の考えた経済政策については,新書の限られたボリュームの中で,基本的な考え方から,政策実施に
あたってのプラグマティックな柔軟な言動,更には財政出動の蛇口を絞るタイミングまで,詳しく述べられ,
わかりやすい。高橋の施策は2.26事件の直前の総選挙でも国民の圧倒的な支持を得ていました。

 そして,最後に現在につながる挿話として,昭和40年福田蔵相・佐藤首相で始めた国債発行についても
紹介しています。
 現在の苦境を打開するためには,井上や高橋を始め経済政策に真摯に立ち向かい,命を捧げた先輩方の事跡を
政府や国民は勉強すべきである,と痛感した次第である。マスコミにも同じように……,ムリか?! 
 
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年1月16日に日本でレビュー済み
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大正以降の日本経済史の本です。リフレ派の是清とデフレ派の井上が、国を想い真剣にぶつかう姿を中心に語られます。この二人はお互い尊敬しあいながら、ぶつかるときは本気でした。そして、二人とも相次いでテロのために命を落とした。
フェアで不屈の姿に感動しました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 濱口内閣の蔵相、井上準之助は何故失敗したのか。二・二六事件で高橋是清が何故暗殺されたのか。
 本書はこの二つを平易に解き明かし、二人の財政家が活躍した時代と同様に世界恐慌、大震災に見舞われている現在のわが国に指針を示そうとします。
 著者は高橋翁を楽観型の天才、井上を信念のエリートと評します。幕末に生まれ、若い頃には奴隷までやり官界だけでなく実業界にも身を置いた老練極まりない高橋是清。対するライバルの井上は日本銀行で若くして幹部となった秀才型金融マン。
 大震災に際しては協力した二人でしたが、長引く不況とさらに追い打ちをかける世界恐慌への対処では、全く正反対の金融と財政の政策を打ち出します。乃ち、高橋のインフレ経済と積極財政に対し、井上のデフレ経済と緊縮財政。
 バブル経済の後遺症に苦しみ、放漫な財政と高コスト体質の(ってこれ現在の話じゃない)日本経済をデフレと緊縮で改革し、不況からの脱出を目指した井上財政。これも信念の人、首相・濱口雄幸とタッグを組んで成し遂げた金解禁によるいっそうの自由経済の推進は何故挫折してしまったのか。
 下野後の井上は高橋翁の痛烈な批判にも一歩も引かず応じ、総選挙で濱口を失ったのちの民政党の先頭にたってなお自らの信念を訴えるも凶弾に倒れています。
 井上財政の失敗を受け、日銀引き受けによる赤字国債の発行という禁じ手を使ってまで金詰まり、恐慌の収拾に努めた高橋翁。悪性インフレに対する警戒を怠らなかったものの、自身が二・二六の凶弾に倒れた故に、その後のわが国は破滅的なインフレを迎えてしまいました。
 著者は日経新聞出身の経済人ですが、本書は専門用語を出来るだけ避け、平易な言葉で当時の経済を解説しています。そしてかれらの問題の核心は、現在の日本にも共通するものです。文面からは著者自身の主張も見え隠れしますし、些か井上に辛いとも感じますが、多くの人に参考になる良書だと思います。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年4月24日に日本でレビュー済み
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現在の経済や政治情勢は、この時代と酷似しています。
国際的にも中国との紛争、恐慌等あまりにもよくにており、
これからおこることを予測する上にも大変参考になりました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年5月17日に日本でレビュー済み
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歴史は繰り返す。文章も読みやすく面白かった。過去から未来の教訓を。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年12月12日に日本でレビュー済み
何と、インフレ、デフレの議論が、今から80年も前に議論されていたとは驚きでした。
緊縮財政・節約による井上と積極投資・経済活性化を狙う高橋両氏の考え方は、今も議論されている内容(増税による財政再建か、金融政策・公共投資による積極政策か)と全く重なる内容で、歴史の教訓が生かされていないことを感じました。

現在の課題解決には、メディアで論じられている表面的な内容だけでなく、ここで述べられている歴史的事実をしっかり咀嚼して、何を目指すべきかを考える必要があり、本書は絶好の書と思います。

人間の生き方としては、80歳の高橋が、日本の将来を思い、6度目の大蔵大臣に就任というのも凄い。このような実力&責任感の有る政治家の登場が待ち遠しいが、それは、贅沢な望みか。。。

また、日露戦争では海軍の活躍がフォーカスされやすいが、バックで外国債での資金調達を若き高橋が実現していったストーリーも面白い。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年2月9日に日本でレビュー済み
高橋是清と井上準之助。片やケインズの手法を先駆けて行うインフレ型財政家。片や財政緊縮を徹底的に行って健全財政家。

金解禁を巡って争う二人だが、この書はその具体的な内容については敢えて詳細を避け、彼らの人物像とその行動について語っている。

当時の流れを概略で掴むには良書だと思うが、過去の経済政策の中から学ぶものはないか?と本書を手に取っただけに、肝心の経済政策についての詳述が欲しかった。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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