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人間の叡智 (文春新書 869) 新書 – 2012/7/20

3.9 5つ星のうち3.9 63個の評価

なぜあなたの仕事はつらく、給料は上がらないのか? TPP加盟はほんとうに悪なのか? 橋下徹氏にこの国をゆだねるべきか? こうした問題を解くキーワードが「新・帝国主義」です。いまや米露中、EUと中東は、「新・帝国主義」によって世界を再編し、国家のエゴ剥き出しで戦っています。
今こそ「帝国主義」という言葉の悪魔祓いをし、現状を冷静に認識するときです。食うか食われるかの帝国主義的外交ゲームの中で、少なくとも食われないようにすること。その武器になるのが、「人間の叡智」です。
ハイレベルな世界情勢をわかりやすく語りおろした、佐藤優氏、渾身の一冊。

●第1章 なぜあなたの仕事はつらいのか
給料が上がらないわけ/3・11 国家が消えた瞬間/本質が見えてないTPP反対論/保護主義と移民の運命
●第2章 今、世界はどうなっているか
何に怒っているのか不明な巨竜・中国/曖昧な帝国・イギリスに学べ/「プーチン皇帝」と北方領土返還
●第3章 ハルマゲドンを信じている人々
終末思想のイラン大統領が核のボタンを押す日/北朝鮮とイスラエルの真意/新しい「東西対立」/とんでもない鳩山イラン訪問/日本は核武装すべきか
●第4章 『資本論』で人生が開ける
日米安保という「国体」/エリート層の崩壊と「脱原発」/宇野経済学で貨幣と労働がみえる/ゼロ成長社会脱出の処方箋
●第5章 ファシズムと橋下徹
ハシズムとファシズム/「家政婦のミタ」が示すもの/実は独裁的な野田政権/物語の力とアイロニー
●第6章 どうやって善く生きるか
二つの古典をもて/「心が折れてしまう」人へ/マネー教育をしてはいけない/東大秋入学は国家の生存本能
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2012/7/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/7/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 229ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 416660869X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4166608690
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 63個の評価

著者について

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佐藤 優
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元外交官で文筆家。ロシア情報収集・解析のエキスパート。魚住昭/ジャーナリスト。ノンフィクションに著作多数。青木理/ジャーナリスト。元共同通信記者。『日本の公安警察』『絞首刑』など著作多数。植草一秀/経済学者。日本経済、金融論が専門。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 誰が日本を支配するのか!?政治とメディアの巻 (ISBN-13:978-4838721566)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2017年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
佐藤氏を貫く考え方の基本的な部分についていろいろな内容が書かれている。ただ、そこはかとなく書かれている感があるので、その点では内容をつかみづらいと感じられる。
本書を読んで役に立った点、考えた点は、今の社会を考えるときには、法律や経済法則などの左脳的な視点(唯名論)ではなく、宗教などの個人が特有に持つ内在論理(実念論)の視点が大事になるだろうということ。二点目は、現在の資本主義システムは、格差の拡大にみられるように決して磐石のものではなく、弱体化しつつあるということ。解決策としてあるのが、外部からの収奪(帝国主義)、共産主義、ファシズムである。
2012年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「新書」と侮るなかれ。

日ごろ、佐藤優氏が書かれていることを、非常にわかり易くまとめられた本です。

【新・帝国主義の時代に如何に日本人は生き残ることができるのか】をテーマに書かれています。
そして、流石、佐藤さん、と思うのは、TPP問題にしろ、個別の瑣末論ではなく、本質を突いているところです。
もちろん、時節ネタ、橋下氏、家政婦のミタのネタを提供しつつ、その背後の集合心理を読み解いています。

「新・帝国主義の時代には、情報収集、収集した情報の精査と分析などとともに、これらの情報をもとに、いかに自国も国益を増大するような「物語」を構築できるかというストーリーテラーとしての能力が必要とされ、日本人も日本国家も生き残らなければならない。」

■東京大学のサバイバル
「9月入学製に変えようとしているのは、東京大学の当事者がどれくらい意識しているかは別として、教育を新・帝国主義の現代に適応させようとする動きなのです。」
「明治以来、東京大学を頂点とする日本の教育システムは、後進国型の詰め込み式で、その結果、いまの日本の官僚が恐ろしく(海外と比べて)低学歴になっている。例えば国際会議に出てくる各国官僚の局長クラスで、博士号や修士号を持っていない人はまずいない。しかし日本では、それらがないだけでなく、大学を卒業していない人もいる」
「東京大学が推進しようとしている秋入学は、(新・帝国主義に適用させようとする)その1つの現れなのです。」

■TPPで日本はどうすべきか
「新・帝国主義の次第の基本は、戦争相手ではない国どうしで、文化が比較的共通するところかが集まって棲み分けしていくことです。」
「では、われわれ日本はどこへ行くのか。 '(1)東アジア共同体で中国と一緒になって共栄圏をつくるのか、'(2)TPPでアメリカと一緒にアジア・環太平洋としていきるのか、'(3)孤立主義、一国帝国主義でやっていくのか、その問題が突きつけられているのです。つまり、TPPの問題は誰の身内になるのかが、問われている。」
「新・帝国主義の時代においては、TPPはむしろ保護主義だからいいのです。注視しなければいけないのは、TPP加盟国と外側との関係です。TPPは新・帝国主義の時代において、アメリカと日本が提携して中国との間に壁を作る「枠組み」として浮上してきたのです。」
「東アジアの覇権を握ろうとする中国を安全保障面でおさえると同時に、経済的に中国との間に壁を作る。われわれは、TPP内で日本人雇用を生み出していかなけば、中国との賃金格差がなくなるまで、日本国内の格差が広がっていきます(つまり、中国と組むということは、中国と同じ月額4万円台の賃金にならないと日本が生きていけなくなるということ)」
中国と組むということは「中国という「混沌の帝国」に日本はあっという間にのみこまれてしまいます。」

個別案件に関しては「農業にしても医療にしても金融にしても、政治力を発揮して、日本の国益を反映させる交渉をきちんとおこなえば、相当巻きかえせると思います。いずれにせよ、これは交渉術の問題です。」

■中国は新しい帝国になれるのか
「中国は漢人が「中国人」になったことによって、国民統合に失敗した国家なのです。中国全体を包むような。。。(略)。。新しい中国人をつくるーこのネーションビルディングに失敗しています」

■不気味すぎる中国の空母
「見通しが立たない状況で、どんどん軍拡だけが進んでいる、例えば航空母艦を持って海洋大国になろうとしています。」「常識で考えれば、もうすぐ第七世代の完全無人戦闘機がでてきますから、航空母艦は無用の長物です。無人戦闘機や無人爆撃機の時代になるというのに、なぜ航空母艦に友人飛行機を乗せて飛ばせないといけないのか。(略) ゲームのルールが確立できるような状態になっていない。」

■北方領土で「はじめ!」
佐藤さんは、勿論北方領土の専門家です。その佐藤さんが、「ロシアにおいて、日本の野田政権の評判はうなぎのぼり」と言わしめています。
野田政権、官邸と民主党政策調査会が、政治主導(外務省抜きで)で、的確な判断したことを評価しています。
「新しい日露関係はいいスタートを切りました」「プーチン・インタビューを私は評価します。過去10年間の日露間の停滞を埋める役割をした。」

■野田外交の方向転換
イランの状況を危機とみて、かなり大胆な方向転換を行った。これにより、日本が期待以上にイランを締め上げ始めた。これまでイラン側だった日本が反対側に回ったので、(アメリカに対して)効果は倍。従って、アメリカは色々なところで譲歩をしてきた、
と佐藤さんは評価しています。

など、最新の時事トピックを利用しながら、
「新・帝国主義の時代とはどういうことなのか」
「その中で、日本の立ち位置をどうするのが一番国益に適うのか」
「日本の雇用を確保する上で、どんな立ち位置がベターなのか」
「この新・帝国主義の時代に、日本を強くし、生き残るためには何が必要なのか」
と切り込んでいます。

物事を考えられる社会人全ての人に是非、読んで欲しい一冊です。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界の情勢を佐藤さんならではの博識と情報で分析。
ニュースでは絶対に分からない国と国との駆け引きを分かりやすく解説されています。

弱肉強食の「新・帝国主義」を生き残るには国家にインテリジェンス(はしっこさ)が必要だという論。
国民も国家も、生きる力や知恵を覚醒させ、動物的感を取り戻さなければなければ生き残れない時代に突入していくんでしょうね。
「農本主義の生産の哲学、労働の哲学に戻さなければならない」との説には同感です。

また、直球ではない生き方、アナロジーとかアイロニーとかを持って、物語をつくる力とそれで大衆を動かす力を求めています。でもまじめ一直線ではなく、どこか面白みを持つ余裕があることでファシズムをも国家を動かすツールにしてしまう。
佐藤さんの膨大な知識に驚かされながら、肩の力を抜いた論を示すところが、また魅力的です。

語り下ろしなので、多岐にわたるテーマが繰り広げられ、ついていくのがちょっと大変でした。
2013年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
佐藤優氏の著作はある程度読んできたが、その中でも上記に位置づけるにふさわしい作品。
ひとつの事象をタテヨコナナメオモテウラ、縦横無尽に結びつける「技術」は佐藤氏の真骨頂である。非常に情報量も豊富だし、方法論としても勉強になる。
著者の作品は時に衒学的になることがあり、それがかえって作品の価値を下げてしまうことがあるのだが、本作品では著者自らが「平易に」という通り、比較的分かりやすいと思う。
減点したのは、それでも一定の知識がないと読み解くのは難しい部分があるところがあるためである。

★4つであるが間違いなくオススメの一冊である。
2012年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
名著を読んだ後や力ある人物と語った後は、それ以前の自分より高められたような充実感を感じる。
まさに、この本の読後には、そんな感覚が胸の奥深くに心地よく残る。まぎれもない名著である。

本書は、「語り下し」という形式を取っている。
「できるだけわかりやすい本を作る」との狙いは、見事に成功していると思う。
読者目線で、“知と行動の巨人”佐藤氏に聞いてほしいことを、見事に聞き出し、実にうまくまとめている。
構成も、身近な場所からスタートして、国際政治や日本の進路を論じた後、佐藤氏の思想の根源にまで迫る。

具体的な章立ては、次の通り。

第1章 なぜあなたの仕事はつらいのか
第2章 今、世界はどうなっているのか
第3章 ハルマゲドンを信じている人々
第4章 国体、資本論、エリート
第5章 橋下徹はファシストか
第6章 いかに叡智に近づくか

それぞれの章に、佐藤氏のユニークかつ本質を鋭く衝く話が満ちており、「なるほど」とうなることの連続である。
話題の角度としては、「新・帝国主義」「国際ルールを知らぬ中国」「イランが核をもつ恐ろしさ」「エリート論」「橋下徹への新視点」など。
すでに、他の著作で目にした内容もあったが、読み重ねることで理解が深まり、ストンと落ちるような快感もあった。

私は、「相手の立場に立って考える」ことの大切さを以前、著者自身の講演から学んだ。
本書を読む中で、複雑な国際政治を読み解くカギも、結局はここにあるのだと、再確認ができた。
ゲームの相手方が、何を価値あるものと考え、何を実現しようとしているのか。
ここまで問い詰めた場合、宗教的な価値観にまで降り立っていかねばならないことを、著者は深く理解しているのだろう。

ゆえに、「働くことと同時に重要なのが、祈ることです」と論じる第6章は、この書の白眉とも言える重要な章だと感じた。
働くという、現実的で日常的な営みを意味づける、人間の根源的な願いとしての「祈り」にまで思いを巡らせよ、ということであろう。
同時に、佐藤氏は、より普遍的なものとしてゲーテの『ファウスト』をはじめ「古典」的な文学作品の力にも言及する。

そして、最後に、国民を統合する物語をつくる重要性と共に、次の言葉でこの書を締めくくる。
「目に見えないものに想いをはせる。それが叡智に近づく唯一の道だと思うのです」。

この書は、崇高なまでの“祈り”とともに、冷徹なリアリストの一面をもつ著者の魅力があふれている。
特に、佐藤氏の著作がはじめての方には、まず、この書から読まれることをお薦めします。

 
33人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ことの本質を知り、人間洞察に参考、日本外交で今後も一層インテリジェンスを活用されたい
2013年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
色々な事案特に政治がらみの事案について、佐藤氏の考えが良く判った。