雑誌「文藝春秋」の巻頭随筆を集めたもの。敗戦当時、日本は昔からこんなに
おろかな国だったのか、そうではないはずだと著者は思っていた。それから30年後。
この疑問に対して少しずつ随筆のかたちで解答を明らかにしてくれる。
・・私は、日本史は世界でも第一級の歴史だと思っている。ところが、昭和十年から
同二十年までのきわめて非日本的な歴史を光源にして日本史ぜんたいを照射
しがちなくせが世間にあるようにおもえてならない。この十年間の非日本的な
時代を、もっと厳密に検討してその異質性をえぐりだすべきではないかと思うので
ある。・・
この第1巻で、私にとってとくに為になったのは、
○ 統帥権のもたらす非連続性(無限の権力)。
○ 日本が六朝の影響を脱するのに明治維新までかかったこと。
○ 価値の多様状況こそ独創性のある思考や社会の活性を生むのに、
現在の教育は逆の均一性の方向にのみ走りつづけていること。
○ 日本人はいつも思想や新技術は外から来るものだと思っていること。
○ 日本の「帝国主義」が雑貨屋的であったこと。
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この国のかたち 一 (文春文庫 し 1-60) 文庫 – 1993/9/10
司馬 遼太郎
(著)
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日本は世界の他の国とくらべて特殊な国であるとはおもわないが、多少、言葉を多くして説明の要る国だとおもっている――長年の間、日本の歴史からテーマを掘り起こし、香り高く稔り豊かな作品群を書き続けてきた著者が、この国の成り立ちについて研ぎ澄まれた知性と深く緻密な考察をもとに、明快な論理で解きあかす白眉の日本人論
- ISBN-104167105608
- ISBN-13978-4167105600
- 出版社文藝春秋
- 発売日1993/9/10
- 言語日本語
- 本の長さ285ページ
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1993/9/10)
- 発売日 : 1993/9/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 285ページ
- ISBN-10 : 4167105608
- ISBN-13 : 978-4167105600
- Amazon 売れ筋ランキング: - 122,791位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年12月7日に日本でレビュー済み
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良くも悪くも所謂「司馬史観」を楽しむためのエッセイですが、書かれた時代に捉われず読むことのできる内容でした。
過去の自作に対する言及も多く、非常に興味深く感じました。
90年ごろに著者が提示した日本の未来に関する危機感は、一つとして漏れることなく現在の日本が直面している問題になっています。教育や社会システムから多様性を失わせて画一化することの結果が、その具体的一例です。
個人的に最も興味深かったのは富永仲基や山片蟠桃、井原西鶴を挙げた江戸期の多様性や朱子学に対する言及と、浄瑠璃に関するエッセイでした。
過去の自作に対する言及も多く、非常に興味深く感じました。
90年ごろに著者が提示した日本の未来に関する危機感は、一つとして漏れることなく現在の日本が直面している問題になっています。教育や社会システムから多様性を失わせて画一化することの結果が、その具体的一例です。
個人的に最も興味深かったのは富永仲基や山片蟠桃、井原西鶴を挙げた江戸期の多様性や朱子学に対する言及と、浄瑠璃に関するエッセイでした。
2017年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「この国のかたち」全六巻は、司馬遼太郎さんがその持っている歴史知識を縦横無尽に駆使して、日本の国というものはどんなものかを示し、読者に考えさせてくれるシリーズ本です。
その中で特に、歴史を真剣に考える人に是非読んで頂きたい本①として、第一巻、主に「6 機密の中の“国家”」および「4 “統帥権”の無限性」の章を私は挙げたいです。
6章の内容の概略を述べれば、著者がかつて見つけた復刻本の古本『統帥綱領・統帥参考』に書いてあることに基づいて、統帥権がどのように参謀本部で認識されていたかを論じています。この本の原本は軍の最高機密に属するもので参謀本部所属の将校しか閲覧が許されなかったものだそうです。
日本において統帥権がどのように考えられ、行使され、国をどの様な方向へ持って行ったのか、それを考える為に是非読んで頂きたい本です。
なお、近年『統帥綱領・統帥参考』の中の戦略・戦術部分をビジネスに活用するための本が出版されていますが、そのような捉え方ではなく、国家をどうしていったのか大きく深い問題としてこの本を捉えることが、まずは大切と思いました。
その中で特に、歴史を真剣に考える人に是非読んで頂きたい本①として、第一巻、主に「6 機密の中の“国家”」および「4 “統帥権”の無限性」の章を私は挙げたいです。
6章の内容の概略を述べれば、著者がかつて見つけた復刻本の古本『統帥綱領・統帥参考』に書いてあることに基づいて、統帥権がどのように参謀本部で認識されていたかを論じています。この本の原本は軍の最高機密に属するもので参謀本部所属の将校しか閲覧が許されなかったものだそうです。
日本において統帥権がどのように考えられ、行使され、国をどの様な方向へ持って行ったのか、それを考える為に是非読んで頂きたい本です。
なお、近年『統帥綱領・統帥参考』の中の戦略・戦術部分をビジネスに活用するための本が出版されていますが、そのような捉え方ではなく、国家をどうしていったのか大きく深い問題としてこの本を捉えることが、まずは大切と思いました。
2018年1月31日に日本でレビュー済み
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色々知れて良かった。更に歴史のうらがわを知りたいと思った。YMマン
2016年4月4日に日本でレビュー済み
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日本がどのような成り立ちで出来てきたかわかってとても面白いです。
一気に引き込まれました。
最後の巻まで読みたいと思います。
一気に引き込まれました。
最後の巻まで読みたいと思います。
2018年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
街道を行くを全巻読み終えた後、次に何を読もうか迷っていた。
司馬の時代小説は事実のごとき詳細さがあるが、なにぶんにも一作が長編すぎるので、街道を行くと同じようなエッセイである本シリーズ1,2巻を購入した。その間に網野義彦の日本社会の歴史(上中下)を読んだ際に、民俗学者である宮本常一をしり、その著作を読み漁り、60数冊に及んだ。
ふと本棚のこの国のかたち2冊をみつけ、数年ぶりに司馬の文章に触れることになった。
宮本の平易で分かりやすい表現に比べると、司馬の表現は素晴らしく、ある意味わかりづらく、何度も字面を追わざるを得なかったが、街道を行くでふれた文体の記憶が徐々によみがえりつつある。
司馬の小説やエッセイのネタは、宮本の著作を参考にしたといわれており、宮本に興味をもった初心者はまず、忘れられた日本人や庶民の発見などから読み始めるといいだろう
さて第一巻で記憶に残るのは、朱子学の作用:明治維新派革命的思想としては貧弱というほかにない、尊王攘夷でしかない。後醍醐天皇は宋学(朱子学として大成)というイデオロギーのとりこになって、天皇という歴史的存在から飛躍して中国皇帝のようなつもりになった
統帥権の無限性:参謀という得体のしれぬ権能を持った者たちが愛国的に肥大して謀略を企んで国家に追認させてきた。明治憲法は三権分立だったのに昭和になって統帥権が次第に独立し始めた。その万人が参謀本部で自分たちがそれを所有していると信じていた
藩の変化:奈良朝依頼、江戸時代まで公といえばお上のことであった。ところが桂小五郎と伊藤俊輔の関係で描かれる円はーつまり公はー上部構造ではなく仲間意識という意味に変化している などである
今回を機にこの国のかたち3,4,5,6巻も購入したが、維新の歴史の裏側、戦国の世、武士の出現などに司馬らしい考察が書かれていて素晴らしいのだが、文芸春秋の連載エッセイなので、時系列に無関係に書かれていたり、同じ時代のことも飛び飛びで書かれていたりするところが、非常に残念である。時代ごとにかかれていればもっと理解しやすいのだが。
目次 この国のかたち 朱子学の作用 “雑貨屋”の帝国主義 “統帥権”の無限性 正成と論吉 機密の中の“国家”
明治の平等主義 日本の“近代” 尊王攘夷 浄瑠璃記 信長と独裁 高貴な“虚” 孫文と日本 江戸期の多様さ 若衆と械闘
藩の変化 土佐の場合 豊臣期の一情景 谷の国 六朝の余風 日本と仏教 日本の君主 若衆制 苗字と姓
とばらばらなのである
司馬の時代小説は事実のごとき詳細さがあるが、なにぶんにも一作が長編すぎるので、街道を行くと同じようなエッセイである本シリーズ1,2巻を購入した。その間に網野義彦の日本社会の歴史(上中下)を読んだ際に、民俗学者である宮本常一をしり、その著作を読み漁り、60数冊に及んだ。
ふと本棚のこの国のかたち2冊をみつけ、数年ぶりに司馬の文章に触れることになった。
宮本の平易で分かりやすい表現に比べると、司馬の表現は素晴らしく、ある意味わかりづらく、何度も字面を追わざるを得なかったが、街道を行くでふれた文体の記憶が徐々によみがえりつつある。
司馬の小説やエッセイのネタは、宮本の著作を参考にしたといわれており、宮本に興味をもった初心者はまず、忘れられた日本人や庶民の発見などから読み始めるといいだろう
さて第一巻で記憶に残るのは、朱子学の作用:明治維新派革命的思想としては貧弱というほかにない、尊王攘夷でしかない。後醍醐天皇は宋学(朱子学として大成)というイデオロギーのとりこになって、天皇という歴史的存在から飛躍して中国皇帝のようなつもりになった
統帥権の無限性:参謀という得体のしれぬ権能を持った者たちが愛国的に肥大して謀略を企んで国家に追認させてきた。明治憲法は三権分立だったのに昭和になって統帥権が次第に独立し始めた。その万人が参謀本部で自分たちがそれを所有していると信じていた
藩の変化:奈良朝依頼、江戸時代まで公といえばお上のことであった。ところが桂小五郎と伊藤俊輔の関係で描かれる円はーつまり公はー上部構造ではなく仲間意識という意味に変化している などである
今回を機にこの国のかたち3,4,5,6巻も購入したが、維新の歴史の裏側、戦国の世、武士の出現などに司馬らしい考察が書かれていて素晴らしいのだが、文芸春秋の連載エッセイなので、時系列に無関係に書かれていたり、同じ時代のことも飛び飛びで書かれていたりするところが、非常に残念である。時代ごとにかかれていればもっと理解しやすいのだが。
目次 この国のかたち 朱子学の作用 “雑貨屋”の帝国主義 “統帥権”の無限性 正成と論吉 機密の中の“国家”
明治の平等主義 日本の“近代” 尊王攘夷 浄瑠璃記 信長と独裁 高貴な“虚” 孫文と日本 江戸期の多様さ 若衆と械闘
藩の変化 土佐の場合 豊臣期の一情景 谷の国 六朝の余風 日本と仏教 日本の君主 若衆制 苗字と姓
とばらばらなのである
2014年11月28日に日本でレビュー済み
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学者の書いた歴史書は、近現代の価値観、つまりヒューマニズムとか進歩史観とかに立脚して史実を批判的な立場で裁いているものが大部分です。 史実を足を使って丹念に調べるより、書斎で他人(特に外国の高名歴史家や哲学者)の書いたものを要領よく装飾してしたり顔をしている「知識人」的な人が多い。 司馬氏が良いのは、氏が大阪外国語学校卒でしかも蒙古語専修というユニークさにあります。 「史観」等に影響されず、時代を生きた人間としての嗅覚で史実を発掘し評価している点が「東大卒」学者と全く相違します。唯物史観でもなければ皇国史観でもない、「作家」としての目で日本の歴史を捉えています。 生きた歴史書です。
2019年7月15日に日本でレビュー済み
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著者の詳細な分析から、今まで築かれてきた日本の心、坂東侍の精神が理解できた