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新装版 最後の将軍 徳川慶喜 (文春文庫) (文春文庫 し 1-65) 文庫 – 1997/7/10
司馬 遼太郎
(著)
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ペリー来航以来、開国か攘夷か、佐幕か倒幕かをめぐって、わが国の朝野は最悪の政治的混乱におちいってゆく。
文久二年、将軍後見職としてはなばなしく登場したのちの十五代将軍・徳川慶喜は、優れた行動力と明晰な頭脳をもって、敵味方から恐れと期待を一身に受けながら、抗しがたい時勢にみずから幕府を葬り去る――。
徳川歴代将軍のなかで、最も有能で、多才で、最も雄弁で、よく先の見えた人物でありながら、「最後の将軍」として人生を終えた慶喜の悲劇を描く傑作。活字を大きくした新装版。
<徳川慶喜という私のこの対象には、素材そのものがすでに酒精度の高い、ひとを酩酊させるものをもっているがためのように思える>(本文より)
解説・向井敏
文久二年、将軍後見職としてはなばなしく登場したのちの十五代将軍・徳川慶喜は、優れた行動力と明晰な頭脳をもって、敵味方から恐れと期待を一身に受けながら、抗しがたい時勢にみずから幕府を葬り去る――。
徳川歴代将軍のなかで、最も有能で、多才で、最も雄弁で、よく先の見えた人物でありながら、「最後の将軍」として人生を終えた慶喜の悲劇を描く傑作。活字を大きくした新装版。
<徳川慶喜という私のこの対象には、素材そのものがすでに酒精度の高い、ひとを酩酊させるものをもっているがためのように思える>(本文より)
解説・向井敏
- ISBN-104167105659
- ISBN-13978-4167105655
- 出版社文藝春秋
- 発売日1997/7/10
- 言語日本語
- 本の長さ286ページ
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1997/7/10)
- 発売日 : 1997/7/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 286ページ
- ISBN-10 : 4167105659
- ISBN-13 : 978-4167105655
- Amazon 売れ筋ランキング: - 138,341位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年6月16日に日本でレビュー済み
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大政奉還という一大決心を決断した心理に寄り添いたくて手に取った一冊。でも最初に抱いていたイメージとは全然違う慶喜の姿に始終驚かされた。サイコパス。この言葉がとてもしっくりするし、当時にサイコパスという言葉が流行っていたら確実に「サイコパス将軍」というあだ名で呼ばれたに違いない。実際に、慶喜にはつかみどころのない側面がたくさんあったため、あだ名がたくさんあったようだ。大政奉還は「竜馬がゆく」や「燃えよ剣」を読むに断腸の思いで決断したのだろうと思っていたが、そこは超客観本質主義人間の慶喜、何枚も上手でした。淡々と読めて、歴史をなぞれますが、司馬作品の他の登場人物よりも人格に魅力が欠けたため星4。
2023年3月10日に日本でレビュー済み
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その時代を捉えるのがうまい人間だったのか
時代の流れにうまく乗り、人間らしく生きたのか
時代の流れにうまく乗り、人間らしく生きたのか
2021年6月4日に日本でレビュー済み
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司馬遼太郎が徳川慶喜について書いていると知り購入しました。
司馬さんにしては一冊完結で読みやすいですが、やはりほかの作品と比べると薄口なのかな。
ご本人も慶喜はつかみどころがなく、描くのは難しいと言っていたそうなんで。
ただ江戸末期どのようなことが起こったかについては知ることができるので、「青天を衝け」の
予習用にはいいかと思います。
司馬さんにしては一冊完結で読みやすいですが、やはりほかの作品と比べると薄口なのかな。
ご本人も慶喜はつかみどころがなく、描くのは難しいと言っていたそうなんで。
ただ江戸末期どのようなことが起こったかについては知ることができるので、「青天を衝け」の
予習用にはいいかと思います。
2022年4月14日に日本でレビュー済み
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渋沢栄一を読んでから、
徳川慶喜をもっと知りたくて、買ったんですが、
普通に面白いです。
読んでほしいので、内容については書きませんが、面白いです。
(大河にするとき、慶喜の性癖はどう描かれるのだろう。)
徳川慶喜をもっと知りたくて、買ったんですが、
普通に面白いです。
読んでほしいので、内容については書きませんが、面白いです。
(大河にするとき、慶喜の性癖はどう描かれるのだろう。)
2021年4月13日に日本でレビュー済み
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青天を衝けをみるにあたって参考にしたかったので
2021年8月24日に日本でレビュー済み
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慶喜は、江戸幕府を潰したダメ将軍だと思っておりましたら、時代の変革期の激動の中彼こそ、次の時代を作った影の立役者と思いました。
作家の力と思いました。
作家の力と思いました。
2020年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
10年以上前に文庫本で読んだ内容を全く覚えていなかった。
水戸主義どっぷりの慶喜は天皇に逆らう気持ちはなかったし、幕府を背負う気負いも全くなかった。
神君家康公以来の救世主と、勝手に日本中から期待されてしまった哀れさ。
しかしそれだけでは幕府瓦解と維新の説明にならないためか、慶喜が胆力や他人への思いやりがない人物として描かれている。なるほどと思わせてくれた。
水戸主義どっぷりの慶喜は天皇に逆らう気持ちはなかったし、幕府を背負う気負いも全くなかった。
神君家康公以来の救世主と、勝手に日本中から期待されてしまった哀れさ。
しかしそれだけでは幕府瓦解と維新の説明にならないためか、慶喜が胆力や他人への思いやりがない人物として描かれている。なるほどと思わせてくれた。