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新装版 竜馬がゆく (4) (文春文庫) (文春文庫 し 1-70) 文庫 – 1998/9/10
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- 本の長さ425ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1998/9/10
- ISBN-104167105705
- ISBN-13978-4167105709
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1998/9/10)
- 発売日 : 1998/9/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 425ページ
- ISBN-10 : 4167105705
- ISBN-13 : 978-4167105709
- Amazon 売れ筋ランキング: - 74,820位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ただ幕末から明治にかけての歴史の知識もかなり積み上がってきたので,今回ついに挑戦することにしました。
毎週週末に1冊のペースで読んでいて早6冊目です。過ぎし世の面影で著名な渡辺京二氏が司馬氏は小説家で
あり,歴史家ではない,と彼の著作に書いてありました。確か,”坂の上の雲”批判であったかな,と思います。
その通りだよ,と司馬氏は答えるかと思います。本作は幕末・明治の歴史に興味ある方には,素晴らしく面白い
小説です。ちなみに私は長州出身?の63歳,小さい頃は日和山の高杉晋作の銅像に放尿していたものであります。
偉い人に小便をかけていたのですね。なんか,もう少しで読み終えるのか,とちょっと寂しい思いをして
おります。歴史を知りたい方は,井沢元彦氏の”逆説の日本史”シリーズをおすすめします。
ますます虜になっていく。
幕府や藩の利益のためではなく、日本人の利益を最優先する政治の仕組みを作ることの手段として尊王攘夷を位置付けているところが素晴らしいと感じた。加えて、自分の考えが世の中に受け入れるかどうか、そのタイミングを大局的に見据える能力、こちらもまた素晴らしい能力だ。
次巻(5巻)では、竜馬を取り巻く環境がどのうように変化していくのか、またその変化の好機をどのように捉えていけるのか、楽しみである。
思い叶わねば切腹、反逆の嫌疑で命じられ切腹、今の時代自殺はあっても、自分の腹を自ら割いて自害するなどということは、今の私からは考えにくい。思想の違い、主義の進め方の違いで、多くの志が若くしてその命を散らしていった。
今を生きる者として、当時の散った魂の無念さを少しでも感じ取り、彼らが目指した地位に差別なく、自由に生きれる世の中が今であることの有難さを静かに感じ、感謝する。
参考になった個所は以下の通り、
→なまなかなことで、世の中は変わらぬ。間崎らは死んだが、いつかはこの天下をわが手で覆して彼らの霊を慰めてやる
→昭和初期の陸軍軍人は、この暴走型の幕末志士を気取り、テロを起こし、内政、外政を壟断し、ついには大東亜戦争を引き起こした
→攘夷活動
外国政府に対して、日本人が他のアジア人と違い異常な緊張力をもっていることだけは十分に示現した。
日本は、トルコ以東において西洋人侵略されなかった唯一の国であるといういい結果
→高杉晋作
士農工商の階級を撤廃した志願兵軍隊を創設
→人間の文明の発展というものに参加すべきだ。そうあれば、三上ヶ岳の不滅の燈明のように、その生命は不滅になるであろう。
→政治というのは、庶人の暮らしを立てさせてゆくためにあるものだ
→「もっとも」
と竜馬は言葉をつづけた。
「こんな時勢に悩んでいてもはじまらない。自分の信念だけが頼りなのだが」
→が、時勢は動いている。
それを横目で見ながら、こういうまわりくどい道をひとり歩くというのは、よほどの忍耐力が要った。
おかげで様で幕末の歴史にも明るくなりました。
長州藩は馬関で米国船に発砲。京都朝廷はこれに大喜び。この無謀な攘夷が無意味だったかといえばそうとも言い切れないという。内陸戦争になると無数のサムライと戦わねばならないことを認識させたため、これは諸外国の侵略を躊躇させる。
おりょうは竜馬に求婚するが、竜馬はいなす。
長州、薩摩は勤皇意識が強く、競って京都工作をしたが、こういうときには長州の方が上手。姉小路公知の暗殺事件は、長州が自派の公卿を殺して薩摩に罪をなすりつけようとした、という説もある。ともあれ、この事件のあと、薩摩は京都政界から脱落する。孝明天皇は佐幕派であり、会津藩が一番好きで、二番目は穏健な薩摩藩。長州藩や過激志士は大嫌い。しかし、公卿は長州色に染まっていくため、押し切られてしまう。薩摩藩は会津藩とむすんで長州を京都政界から駆逐するべく動く。八月十八日の政変が起こり、長州勢力は駆逐される。もっとも、この数年後に今度は薩摩と長州は手を結んで会津藩を討伐することになるのだが。
土佐勤皇党は、在藩主義の武市派、脱藩武力蜂起主義の吉村寅太郎派、海軍創設を目指す竜馬派に分かれる。武市派は潰え、吉村派も倒れる。武市は吉田東洋暗殺の罪について尋問を受ける。尋問にあたったのは板垣退助と後藤象二郎。一味の岡田以蔵は拷問に絶えきれずに白状したが、武市は耐える。結局、山内容堂は罪状否認のまま、武市に切腹を命じる。後に山内容堂はこのことをひどく後悔したという。武市は、腹を三文字に切って果てる。37歳。
竜馬は、幕府からついにお古の軍艦を手に入れる。千葉貞吉は、竜馬の剣術は天才的だし、さな子と結婚して欲しいと思っている。さな子も老父の夢がそこにあるから竜馬をあきらめきれない。さな子は意を決して竜馬に告白。竜馬は志士。形見として片袖をさな子に与える。竜馬はこれをさな子の気持ちに対する「感激のしるし」という。さな子はこれで恋が実ったと解釈。結局、掛け違う。
竜馬は長州びいき。理知的には勝の開国主義に同調し、感情的には長州の勇敢な攘夷活動を支持している。心情は複雑。
徳川幕府は長州憎し。いっそ、外国軍が長州を痛めつけてくれればいいと思っている。長州はこのときの恨みがあるので、江戸攻撃のときには将軍を斬首しようとさえした。明治維新が長州人のみによって行われていたら流血革命になっていたかもしれないという。ともあれ、幕府も一応は仲介し、外国をなだめるためには、幕府の手で長州を武力攻撃しなければならないと考える。これが第一次長州征伐へとつながる。
さな子、田鶴、おりょう・・・竜馬は深入りはしない。淡きこと水のごとし。恋愛は心ののめりこみであり、愛情の泥沼にのめりこんで精神と行動の自由を失いたくない。好いてはいるが惚れてはいない。
その他・・・
武士の切腹が「美」にまで高まり、かつその例がもっとも多かったのは戦国時代と幕末であって、徳川中期の泰平の世にはうとんぜられた。扇腹というのがあって、短刀がわりに扇を腹に当てるだけで、背後から介錯人が首を落としてくれた。元禄の赤穂浪士でさえ、切腹の前夜、その仕方を知らず、ひとに教えを乞う者があったという。
旗本は暖衣飽食で堕落し、百姓・町人は徳川政策のおかげで無責任階級となっている。武士のうち高級武士が腐敗しているとすれば、期待されるのは下級武士ということになる。武士としての教養、道徳があるうえ、飲まず食わずの家庭の出だけに、あふれるような野性と気概をもっている者が多かった。
竜馬のビジョンも固まってはいますが、思想に関する直接的な行動はせず、ひたすらに海軍塾設立に向けて奔走しているのです。
その中で、土佐藩の勤王志士として早々に果敢な行動を起こしていた武市半平太の壮絶な切腹に至る顛末がひとつの時代の象徴としてクローズアップされています。
また、薩長の動きにも大きな変化が見られ、一方では、新撰組の行動をうかがい知ることができます。
そういった動きにも過敏に反応することはなく、己のぶれることのないビジョン”日本の国づくり”に沿って、着々と目標を突き進む竜馬の姿がうまく描写されています。
方や、竜馬に恋ごころをいだく三人の女性とのやり取りを、竜馬のボソッとした風体をリアルに表現しながら、シレっと呑気にかわすところが、激動を走る緊迫のなかで箸休めのような感じで読めます。