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新装版 翔ぶが如く (5) (文春文庫) (文春文庫 し 1-98) 文庫 – 2002/4/10
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- 本の長さ369ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2002/4/10
- ISBN-104167105985
- ISBN-13978-4167105983
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2002/4/10)
- 発売日 : 2002/4/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 369ページ
- ISBN-10 : 4167105985
- ISBN-13 : 978-4167105983
- Amazon 売れ筋ランキング: - 23,361位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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清国は強硬。清国の後ろ盾は英国。大久保としては撤兵したかったが、ここで撤兵すると屈服になってしまう。体面が立たない。台湾にいる三千余の兵は進むことも退くこともできなくなる。
木戸は武権をもつ者が政治に参加すれば、全体が必ず武権の意志にひきずられる、というのが持論。明治初期政権にあっては政策決定の機関である参議に陸軍の代表は参加していない。
大久保にすれば、不平分子の憂さ晴らし程度の意味での台湾出兵だったのに、清国の意外な強腰に出会って抜き差しならない事態になってしまった。大久保は事態を打開するため対清戦争を覚悟しつつ清国へ乗り込む。撤退の名目を立てるために清国から出兵費負担という意味での賠償金を取りたい。
清国の利権には英国が深く絡む。米国は英国に追随している。頼みになるのは独仏。独仏は英国が北京を仕切っていることに不満。
大久保は清国に渡るが、李鴻章を無視し、直接清国政府へ行く。実力者・李鴻章を相手にしないというのは対清外交の常識を破るものだった。交渉相手の恭親王は30代。排外主義者であり、権力欲も強かったが、徐々に西太后に権力が移りつつあったころ。
大久保は裏工作をせず、議論のみを武器とした。日本政治史においては異例の交渉。台湾にいる西郷従道ら三千人の兵はマラリアで苦しんでいる。名目の立つやり方で撤兵させねばならない。日本と清国がトラブルを起こすのは英国にとっても困る。英国公使ウェードは、日本側に「朝鮮をとられよ」と勧めている。台湾に手をつけることは英国の利益にかかわるが、朝鮮なら英国はむしろ支援するという。そういう時代。ロシアがこのままでは朝鮮を取るかもしれない。それなら、日本を朝鮮に向かわしめてロシアと衝突させ、日本に武器援助した方がいい。日露戦争の外交的状況はこのときに芽を出している。
明治維新は幕末の対外的危機感を軸として成立したが、維新政府は対外的恐怖に満ち、ほとんど列強の従者だった。鎖国時代は、大通りから外れた袋小路の奥で木戸を閉ざして熱狂的に攘夷を叫ぶことが快感だった。しかし、幕府を倒して天日を浴びると列強の帝国主義外交とモロに立ち向かわざるを得ないので自らの非力を実態以上に感じざるを得ない。幕末の攘夷理論など政治理論ではなく社会心理的なものだった。
北京にいる大久保にとって最大の関心は背後にある。大久保は、対外的に弱い明治政府の主導者であり、その政権の列強に対するだらしなさを憤慨する在野世論が彼の敵として存在する。弱腰外交をするわけにもいかない。清国代表が折れることを切望するが清国も強硬で戦争の可能性が高まる。
対清交渉はほぼ決裂。ドイツ公使は決裂こそ日本の利益だと囁く。英国有利の秩序が崩れることはドイツの利益になる。弱った英国が斡旋し、五十万両を清国が支払うという線で急転妥結。
元老院の名称は立案者である伊藤博文の発案。伊藤はこの機関に上院的な性格を与えたかったがそのうち骨抜きとなる。伊藤は国権的立場で巧妙に偽装した共和主義者だったのかもしれない。漸進的民権主義の木戸孝允は伊藤案を喜ぶ。元老院ができれば大久保・岩倉の専制体制が終わるのだから、木戸は参議にでもなんにでもなると賛成。大久保は木戸を失うと明治政府が瓦解するため、木戸を引き込むためにある意味では木戸をだました。木戸の輿入れのために元老院ができた。大久保は権力再建のために木戸を必要とし、この道具を容認した。木戸も大久保らを制御するための装置としてこの道具を持ち込んだ。しかし、立法案は天皇より付与される、ということになったので元老院は立法院としては骨抜きにされた。
天皇を最高位に置き、補佐すべき内閣(太政大臣、左右大臣、参議)がこれに次ぎ、その下に三権が併置される。立法府として上院である元老院、下院である地方官会議、司法府としての大審院、行政府としての各省。
ルソーと安藤昌益はその思想において似ているところがある。時代も同じ頃。人間がまだ自然状態にあったときには人間はみな自由で平等で平和だったという考えが共通する。安藤昌益は社会状態を廃止して自然状態に戻れという空想的なところがあるが、ルソーは社会状態を根本的にやり替えるというものでもう少し理論的。
あまりに多くの人物を取り上げ過ぎのきらいはあるが、理解するのが困難な時代情勢を群像劇で見事に描いていると思った。
楽しく読める要素が他の巻よりも多く感じられる。
東アジア的近代史という司馬史観の空気がたっぷり込められていて胸焼けしそうになるものの、読んで間違いのない一冊だ。
官憲に訴えたことが 始まりですよね。日本政府が 台湾出兵するのは当然だと思います。司馬さんはそうは思ってないようですが。 大久保利通の対清国外交を詳しく知ることができたのは良かったです。というかこれが知りたいので 一冊目から読んできました。
不平士族の乱が各地で起こり、征韓論反対派を政界から駆逐した大久保利通。
この役の背景や推移は複雑ですが、大変興味深く読むことが出来ました。
これは国内やイギリスや清国を相手に、極論すれば大久保ただひとりで打った
博打のようなもの。大久保利通の恐ろしく緻密な交渉能力や、この頃の諸外国の
特に、帝国主義の各国(英・仏・米)の対アジアの戦略やそれをも見越した
駆け引き・・・など大変読み応えがありました。
新政府の成立背景の脆弱さや、ペリー来航以来の戊辰戦争以来のよって立つ
革命思想の不完全燃焼さ加減を肥後人「宮崎八郎」を通して、
丁寧に司馬先生は語りかけます。やがて、新政府=薩長閥政治への不満が
自由民権運動となって、津々浦々に伝播します。「内憂外患」のひと言では
済まされない多難なこの時代。大久保だけが全て分かっていました。